ナビの北海道旅行記2000 パート2
7月22日
さすがに早く就寝したためか寝起きがいい。2人も起きていた。おはようございま〜す。3人で食事を摂る。
「あ〜あったか〜いご飯に鮭の焼いたの!!海辺を見ながらの朝食ってサイコ〜っす!」

今日の予定で 彼らは一人は開陽台方面に、もう一人は釧路に近い所に行きたいらしい。バイクとチャりじゃ距離が違いすぎる。俺って昨日は苫小牧からここまで来たんだから、、、。俺より先にチャリダー君は共に出発。
「いってらっしゃ〜〜い」そして俺も行くか。今日は どうかな?富良野辺りにでも泊まろうか。特に宿は考えていないけど、何とでもなるもん 俺一人だから。
そして3年前に行った開陽台に向かう。やっぱりライダーの聖地と言われるだけあって多くのライダーとすれ違う。だんだんピースサインがうっとうしくなるけど、これはライダーのマナーとして続けていこう。

北十九号はアップダウンの多い直線でかなり先まで見渡せる。いい道だ。やっぱり排気量の差なんだろうか?400ccのZRXの場合、まだ〜?って思う位の距離を1200ccはグイグイ引っ張ってってくれる。でも今日も暑い。こんな暑い北海道なんてのもめずらしいかも?開陽台に到着。でも運悪く展望台だけガスっていた。こんな事もあるのね!これじゃ展望台まで登っても無駄だな!まあ、いいや!駐車場で休憩だけして行こう。コーヒーで一服。タバコが旨い!ゴホゴホ!

道道150号線を通って弟子屈に向かう。途中摩周湖の観光をを考えたがや〜めた!できれば12時過ぎに阿寒湖に到着したかったから。弟子屈で道の駅摩周温泉に到着。でも名前負けして何もない。でも何で摩周なの?摩周湖ってすんごい遠いよ!やがて阿寒横断道路は山道になっていく。今回初めてのワインディングだ。
「やっほ〜!俺の血が騒ぐじゃね〜っすか!!」たしか14年前もこの道通ったはずなんだけど、かなり道がいい。

でも中腹あたりになったら渋滞が!何で?答えは工事中の覆道のため対面通行があったみたい。なるほど!でもバイクは渋滞なんて何?って感じで先へ行く。多分車の何台かは頭きてたりして?でもいいじゃん!バイクなんだから、、、!
予定通り12時過ぎに阿寒湖に到着

「あれ?ここ違〜う!ここって阿寒湖じゃない!」そう86年に来た時の阿寒湖は木々の中の湖畔にアイヌのブローチを売ってたお兄さんたちがいて、そばから湖面が見渡せたのを覚えている。今は どこもコンクリートで固められて湖畔がどこにもない!たったの14年でこうも変わるもんだろうか?観光地=自然破壊を感じさせられた。
バイクを止めて歩いてみる。遊覧船の乗り場があった。時間は合わないので乗船は諦めた。できればでかいマリモを見たかったなあ。次回のお楽しみにしようってことで!!。

ややホテル街から離れた所にアイヌコタンがある。もしかして集団移転ってヤツ?どこも同じ土産店が並んでいる。時代が変われば町並みも変わるもんだ。あのぬかるんだ湖畔はどこに行ったんだろう。もしかして 今 このホテルのある場所?かな?

食事を摂ろうとしたんだけど、店はどこも結構混んでいた。ホテルでバイキング1800円也の看板を発見。ちょっとリッチに食べてみるか!でもすご〜いホテル。「鶴雅」って言う 高級ホテルらしい。ライダージャケットじゃ不釣り合いだな。料金をフロントで払ってエレベーターで2階に。宴会場が昼食会場みたい。ジャジャ〜ン!すんごい料理。多分食べたことないな。阿寒湖って山の中だけど海産物が多い。
「カニやイクラや寿司、何でも食べていいなんて、、うれしいっす、さいこう〜っす!」とにかくいっぱい。たらふく食べた。これ以上入らないくらい食べた。
連れには、、、あんまり話ができないなあ〜〜多分 口聞いてくれなくなりそう、、、、。これは内緒ってことで、、、。
でも満足、満足。できれば、このまま部屋に行って泊まって温泉いきたいなあ!なんて思ったりして、、、。

さて胃袋も満たしたし、出発するか!ここから ひたすら足寄をめざすことにしよう。弟子屈方面のワインディングと違って、この足寄に向かう道は少しずつ高度を下げていく。だから落差を感じないんだけど、スピードが落ちない。途中オンネトーの看板を発見。ここくらいは ちょっと寄り道しましょうか!小さな駐車場にバイクを止めて歩く。ここって けっこう観光客が多い。写真を撮ろうとしたら、、、
「わお〜〜あれ〜フィルムを使い切ったの忘れてた〜!」アチャ〜!この光景を撮れないのかい!バイクに戻るのも面倒だし、、、いいや!また いつの日か来るときがあるでしょ!残念だけど諦めよう!

何か心残りをしつつ出発。足寄までは まだまだ遠い。これならばオンネトーは行かなければ良かった。足寄と通過して上士幌に進む。時間で3時近い。どうしよう!富良野まで行けるだろうか?しかたがない、ふんぱつして道東自動車道で時間を稼ぐか!ハイペースのまま音更帯広ICに到着。ICでは通行券は必要ないらしい。もしかして、タダ?んなわきゃ無いよね!本線に入る。噂に聞いていたけど、
「マジ!本当に車がいな〜い!何なんだ!この道は。」もしかして俺のために用意してくれた道なわけ?って思う。
十勝平原SAでトイレ休憩と自動販売機でコーヒーを買って、縁石に腰をおろして飲む。すんごく暑い。10分くらいだろうか、やっとお客様登場。ナンバーは熊谷だって!なんでこんなところで地元の埼玉ナンバーに出会うわけ?家族ずれが出てきてトイレに入ったみたい。出てきたお父さんらしき人に挨拶をかわし、埼玉の方ですか?と話しかける。その人はビックリしてたけど、俺のバイクのナンバーを見て同じですね!って笑ってた。そうだよね!こんな所でいたのはナンバーこそ違えど同じ埼玉なんだもん。

そしてその家族と思われる車を見送った。あと10分くらいノンビリしたい。とにかく疲れた。
「めっちゃ暑い!っす。」昨日のハードコースの疲れが取れてなかったのかな?そんなこともないだろうけど、、、。

高速道路は十勝清水ICまで貸切だった。
「だって誰もいないんだもん!」

「料金所で通行券ないんですが!」って行ったら
「帯広音更ですね!」って料金を徴収された。やっぱり判ってるのね!このまま狩勝峠をめざす。新得駅そばを通ると、前方に白っぽい?ん?いや 黒っぽい車が左側に俺の方を向いて止まっている。ヤバ!パトカーだ!もしかしてレーダー付き車なの?即減速。
「やべ〜〜っす!こんなところで捕まりたくないっす!!」でも お声はかからず助かったみたい。なるべく係わり合いになりたくないもん。

そのうち峠の標高板が出てきた。一合目、二合目と続く。なんだかあまり急坂ではないみたいね。やがて峠に到着。一応寄ってみる。何でもここ峠に国鉄の線路が走っていた頃は日本三大車窓の一つだったらしい。いまではトンネルで一気に走るから関係ないけど、、、。峠から下っていくと落合駅そばにきた。もう道東ではなくなったかな!

でもって宿の看板を発見。北の京芦別だって!ダメもとで電話。
「すんませ〜〜ん!今日宿泊分の部屋で空きはありますでしょうか〜〜〜!」ってみょ〜に低姿勢で聞いてみた。そのせいではないだろうけど空室があるらしい。
「わお!ラッキ〜〜!!」でもって一泊二食9000円だって!メチャ安いじゃん。一応15000円まで考えていたんだけど、、、、。これで宿も決まった。じゃユックリいきますか。富良野の手前で「道の駅南ふらの」を発見。休憩のために立ち寄る。
本日多分?6本目の缶コーヒーを飲む。ついでにソフトクリームを買った。椅子に座って極楽極楽!もうバイクのシートには座りたくないなあ!
「めっちゃケツが痛いっす!!」

ちょっとフラフラしていると鉄道員(ぽっぽや)のロケ地の地図が書いてあった。んん?「ぽっぽや」って高倉健の映画?ここのすぐ近くじゃん。へえ〜!じゃ行ってみよう!ってんで少し戻る。

そこにはJR根室本線の幾寅って駅があった。でも駅名は幌舞駅。なるほど、実際の駅をロケセットとして残しているんだ。駅前には床屋や食堂のセットがあった。ちょっと中を覗く。でもベニヤ板だけ。やっぱりはりぼてのオープンセットだったのね!

笑ったのが「ひらた理容店」周りはセットそのまんまなんだけど、セットのなかは駅前のロータリーの花壇の縁石があった。多分オープンセットとして使われる前に駅前ロータリーとして中央に丸い花壇を作っていた途中だったのかな?この花壇はセットがなくならない限り使われる事はないかもしれない。駅に入る。もちろん無人駅。ホームから線路を見る。これは廃線じゃないから時刻表もある。駅事務所も入れた。そのまま人だけがいない感じででもあるが哀愁は感じない。隣の記念館に行ってみよう。冷房が効いてて気持ちいい〜!これが第一印象だった。なんのこっちゃ!

一部カットされながらもビデオ放送されていた。ちょっと見入る。当時撮影に使われた制服や駅名看板などが展示されている。あ〜!失敗だった。ここを知っていたなら先にレンタルビデオでも見ておくんだった。なにぶんストーリーがわからない。(後日自宅でレンタルビデオで「ぽっぽや」を見ました。すんごく感動して高倉健扮する乙松さんが雪のホームで死んだシーンは泣いた!)一応パンフレットにストーリーが簡単に書いてある。それを貰っていこう。場合によってはまた来ればいいじゃん。そう思って幌舞駅を後にする。

もう6時前に近い。今日は富良野は見ず芦別に行こう。富良野駅前は6時過ぎたけど人がたくさん。多分観光客だろう。そんな中俺はひたすら走る。あと30Kmだって!じゃ30分ちょっとか!本当はラベンダーを見たかった。芦別に入ると車が多い。さて場所を電話で聞いてみたものの、初めてじゃわからないから地元と思われる人に場所を聞く。
「すいませ〜ん!北の京 芦別ってどこですか〜?」大きなバイクに乗りつけて聞いたもんだからドン引きされちゃったけど、その人は親切な人で
「この先国道を走って行くと大きな観音様が見えるから、それを目標に行けばいいです」ですって!
お礼を言って 言われた通りに走ると確かに白い大きな観音様が見える。このまま行けばいいのね。あ!看板が見えてきた。これか!

受付に入ったはいいんだけど、何だかレジャーランドみたい。ほんとに電話した所なんだろうか?カウンターで恐る恐る聞いてみた。
「あの〜予約入れていたナビと言うものですが、、、、」
「あ、お待ちしてましたあ〜」だって!良かった間違いない。料金を払って鍵を受け取り部屋に行く。何だか赤い壁に赤い絨毯。部屋に入るとそこは12畳くらいの広さの部屋に布団が敷かれていた。さっそく大の字になる。これだよ!待っていたのは、、、。
「これっす!!待ってました!!気持ちいいっす!!」って至福の喜びを感じた。何だか背が伸びたみたい

。さて風呂に入るか!今日は男性はギリシャ風風呂だって!なんだろう?行って納得。風呂ばの雰囲気がローマ神殿のイメージなんだね!だからギリシャ風呂なのか!何か特別な入浴方法でもしなくちゃいけないかと思ってた。

足を伸ばす。すご〜く気持ちいい。生きてて良かった〜って思う。十分入浴を楽しんだ。さて夕食に行こう。場所は、、、やっぱりレジャーランドっぽい大広間の端に俺の夕食が用意されていた。何だか素人のど自慢なんてやってる。ここは宿泊と共用なんだろうか?まあ!生ビールをオーダー!
「グビグビ!ぷっふぁ〜〜〜うんめ〜〜」って一気に中生ビールを飲んじゃった。即追加。最高に旨かった〜!そうとうビールを欲していたのかな?
こんな美味しいビールなんて久しぶりだよ!ご飯を軽く食べ部屋に戻る。缶ビールも持って。部屋はエアコンが効いている。気持ちいい!テレビを見ながら横になる。こんなポーズも久しぶり。酔いもまわったけど久々旧友のO君に電話するか、、、今北海道にいるよ!って!ついでに連れにも、、、。あまり気が進まないんだけど、、、、。

さて疲れを引きづらないように寝ようか!zzzzzzzz
7月23日
念のためモーニングコールをしておいてよかった。しっかり7時に起床。まず風呂に行く。日付がが変わって今日は和風風呂になっていた。
「あ〜〜俺ってまだ生きてるっす〜〜!最高じゃね〜っすか!」ホント実に気持ちいい。

部屋に戻って身支度を整えて朝食を摂りに行く。朝はバイキング形式だった。特に目新しいのはなかったが美味しい。意外と知らなかったが宿泊客が多い。それも台湾人か中国人の若者の団体さん。話している会話で判った。さて今日は何処へいくか!

まず今日は帰る日で苫小牧港を深夜の11時45発だから10時過ぎに受付をすませばいい。12時間くらいのインターバルがあるので遠出してみようか!9時前に出発する。今日も暑い!何だか汗がジト〜としてきた。本当に北海道かい?
まずは昨日寄れなかった富良野に向かう。多分30分も走ればいい。昨日と違って右側に空知川を見ながら走る。ここはダムになってるのかな?やけに川幅が広い。(レポートとは関係ないですが、多目的ダムです。そのため国道は場所を移動し、JR根室本線も国道から離れてトンネルで迂回されています。北の国からでの一場面で蛍が母親を川越しに見送った場所がこの辺りらしいです。)

富良野の町に入る前に「富良野ラベンダー園」なる看板を発見。ファーム富田ではないみたいだけど行ってみよう。あまり観光客はいないみたい。ちょっとマイナーなのかな?行ってみるとラベンダーは咲いているけど規模が小さい。そして人がいない。それよりオレンジ色の花が目立つ。この花の名前はなんだろう。何枚か撮影して出発しよう。
今度はファーム富田へ向かう。近年ファーム富田はガイドブックに載ってかなりメジャーな場所になっているらしい。実際自分も初めていく。富良野の町を通過する。(今回も北の国からのロケ地はいかなかった。と言うか、まだ興味なかった。)国道237号線に入るとファーム富田の看板が出てくる。多分近いだろう。ただ、車の流れがやや悪くなった。というか渋滞らしい。北海道で初めての渋滞かもしれない。まあ!バイクは車の隣をすり抜けていけばいい。少しスピードダウンはしたけど目的地に到着。ラベンダーは咲いているけど、時期が遅かったかなあ!少なかった。他の花も咲いているけど人がすんごい多い。写真を撮ろうとしたけど、はじの一部分しか撮影できなかった。ここは早朝しか撮影はむいていないみたい。
あとは旭川に行こう。北上を続けると右側に突然花畑が現れた。あれ〜!きれいだなあ!ここは「カンノファーム」っていうらしい。特に駐車場とかないけどみんな道路に止めて花を見ている。こりゃファーム富田よりきれいだ。写真を撮っていこう。こりゃ綺麗だ。ラベンダーの花といろいろな花がここに咲いているよ!って主張している。

ここらへんは花の森みたいにいろいろな花のファームがあるんだね!知らなかった。これって87年に通ったはずなんだけど、それ以後にできたのかな?全く記憶がない。だから新鮮に思える。そして新鮮に見える。
そのまま旭川へ向かう。そのうちJR富良野線が近づいてきた。道路と並走する。市内に入って酒屋を発見。旭川で有名な酒といえば男山。あった!いろんな種類の男山がある。どれがいいかなあ?って思ったんだけど一般的なものを購入。ただ荷物にならないようにハーフサイズにした。さすがに一升瓶じゃ持って帰れないもん。
まだお昼になっていないけどケツと股が痛くなってきた。ロングツーリングだとライディングポジションが固まって辛い。だからと言ってフェリーまでは時間がありすぎて、港に向かう気にもなれない。

そこでこの先の予定を考える。旭川から留萌までSL「すずらん」号が走っているらしい。そして途中の恵比島って駅がロケセットになって残っているらしい。ここからは1時間ちょっとみたいなので、地図で場所を探し恵比島をめざす。

道道98号線、国道275号線を経由して恵比島駅に向かう。けっこう楽しい道だ。そこそこのカーブがあって高速ブラインドコーナーを突っ走る。

久しぶりに踏切で停車。石狩沼田駅前だった。でもここはスルーで通過。やがて明日萌駅の案内板が出てきた。そうなんだ!恵比島駅って明日萌駅ってなってる訳ね。実際NHKの連ドラなんて見たこと無いから(間違いなく通勤時間だもん)ストーリすら判らないけど、ここまで来たら行ってみよう。町道らしき街に入ってやっと駅前に到着。こう言ってはなんだけど、何もないところだ。観光客もまばら、、、。中村旅館というセットの中でソフトクリームを食べる。暑いから気持ちいい。駅に入るとあと20分くらいでSLがやってくるらしい。何たる偶然。ラッキー
待っていると汽笛が聞こえる。本当だ!間近でSLを見るなんて中々ないもんね。やがてホームにSLが進入。惰性運転でブレーキかけるだけだから煙の吐き出しも少ない。列車は14系といわれる客車。ただ、以前は特急などにも対応していたこともあり窓も開かない冷房車だ。ただレトロなイメージを出すために茶色に塗装されている。でも出来るならば窓全開で冷房も無い旧型客車の方が良かったのにな!ここで30分停車する。

SLに近づく。機関士さんにポーズを取ってもらって撮影。SLを運転するために特別に資格をとったそうな!SL乗務以外は気動車列車の運転をしているんだって!機関士さんと少し話をする。以前はC-62でニセコ号を運行してたけど今はどうなっているのか?まず留萌本線は線路規格でC-62のような重量車は入れないんだって!ついでに釜がC-62は大きいんで石炭の消費が多くて採算が合わないらしい。多分今後C-63が運行することはないでしょう!って話をした。残念だなあ!。
やがて30分の停車も終わりSL「すずらん」号は発車していった。今度はドラフト音も力強く煙を吐き出しながら、、、(写真左)できればずっとあってほしい光景だ。

やがて完全にSLが俺の視界から消えた。さてと出発するか。このまま留萌方面に向かう。運がよければSLを追いかける事ができるかもしれない。案の定国道233号線に入ってバイクの速度を上げるとSLの煙が見えてきた。
「おりゃ〜まて〜〜!!そりゃ!」ってんで追いかける。まずはSLを追い越してロケーションを探すか!
国道233号線で線路をオーバークロスしたところでバイクを止めてSLを待つ。やってきた〜♪!すかさずパシャ!
カッコよく撮れたかな?まあ、これ以上SLの追いかけをしても仕方が無いので真っ直ぐ留萌を目指す。もう12時過ぎちゃった。留萌に入ると国道231号線に入り増毛方面に。

綺麗な海が広がってる。知らなかった事だけどオホーツク海沿いで海水浴できるんだ!けっこう人が多い。確かに暑いもん。バイクに乗っても決して涼しい風がやってくるわけではない。むしろ生暖かい風がやってくる。走っているから汗なんてすぐ蒸発してしまう。だから知らない間に脱水症状になってしまう。体は正直だ!水分を欲している。
「あじ〜〜み、水をくれ〜〜!!」救いのオアシス セイコーマートを発見。

お昼を摂っていなかったのでパンとおにぎり等を買って、静かなところを見つけて食べる。
「あ〜またかよ!何だか今回お昼だきゃ〜ついてね〜じゃん!」今回セイコーマートにはお世話になってるなあ!
できれば地元の食堂にでも入りたかったんだけど。まあいいか!かなり疲れてきた。いいかげんケツを通りこして背中と股が痛い!でももう少し。

今度は小樽をめざすか!西部警察の車がマイカル小樽に展示されているって2日前に聞いていたから。
「ああ!やば!留萌駅も増毛駅も行くの忘れてた!参ったな!切符でも記念に買っていきたかったのに、、、、。でももう引き返したくないし。諦めよう。
国道231号線はすんごく綺麗な道だ。常に右にオホーツク海を見ながら走る。ただ札幌までやけに距離がある。もうカンベンして!

一時間以上走っただろうか?やっと石狩川を渡る。やっと札幌圏だ。もうやだ!そういえば直売所を何件か見てきた。今度あったら寄ってみよう。ってんで売店発見。休憩を兼ねて物色する。ここにきてメロンもないだろう!宅配でジャガイモとトウモロコシを自宅に送った。少しは連れに機嫌をあたえたいから、、、。(男ってたいへんだなあ〜)
自販機でコーラを飲む。かなり水分を消費してんのかな?足りない、、、。でもやめた。

国道をそのまま走れば札幌だけど途中から海岸線方面に走って小樽をめざす。すぐ国道5号線がでてきた。これならすぐかな?ボケてたからだろうか、対向車のバイクにピースサインを送る、、、あれ?白バイじゃん!ヤバ!でも不思議なことにピースサインが返ってきた。そのまま俺のバイクのミラーから白バイが消えてった。よかった!Uターンして追いかけてきたらどうしようかと思っちゃった。粋な白バイさんもいるもんだ!やがてマイカル小樽に到着。ここは小樽でも築港って言う場所で小樽市街より離れている。
丁度石原裕次郎記念館の前。以前社員旅行できたなあ!ここら辺かあ!
バイクを止めてマイカルに入る。ここは凄い!ショッピングセンターなんだけど、一部の敷地に小樽吉本や遊園地みたいのがある。まるで一日過ごすことできそう。そのなかに西部警察がありました!さっそく入場料金を払って行ってみる。

「わお!すげ〜〜!テレビで見たRSターボや団長が乗っていたガルウィングZとかある。マジっすか!」って感激〜!それも本物!乗車は出来ないけど窓が開いているので顔を入れてみる。実際2000Km位しか走っていない。つまりロケ地以外ではキャリアカーに積載するんでそんなもんしか走っていないんだろうね!助手席のでかいパソコンがあるんだけど、、、何だろう。これって何に使うんだろうか?これも動いていた。これは最高に感動した。

お土産コーナーがあったので見てみよう。軍団カレーってのが1000円だって!でも1人分らしいので高いからやめた。本当は買いたかったけど、、、。そのかわりビデオを購入。あとでじっくり家で見てみよう。ここは涼しくて気持ちいい。

時間も6時過ぎた。十分休憩もしたみたい。少しは体も楽になったかな?さて、あとは苫小牧に戻るだけだ!ここで少しコースを考えてみよう。一般道だと札幌で渋滞に捕まる。あまりこの時間に走りたくない。高速だと早く到着してしまう!ならばローカルを走っていけば時間もかかるからいいや!ってんで長万部経由で苫小牧に行くことを考えた。(なんて無謀なんだろう)

国道5号線をひたすら南下。小樽市街を通る。多分ここら辺は97年のツーリングの時歩いたんだろうな!その時は蒸した雨のひだったっけ!でも余市って思った以上に遠い。さらに仁木町に入って「とうきび」の売店があったので寄ってみる。ゆでとうきびを買って食べたかった。
「すんませ〜〜ん!茹でたとおきび買いたいんですが、、、、」って言うとおばちゃんがお店は終わっちゃったんで、これ持ってって!って2個のとうきびを貰った。

「うっそ〜!いいんですか?ありがたいっす〜〜」停車もそのままに出発。夕暮れから闇が辺りを支配してきた。ニセコに入って、このルートを選択したのが間違いだと ここにきて初めて理解した。でも今さら引き返せない。どこかでショートカットできないか再度ルートを選択する。昆布って地区でで道道32号線に入る。多分長万部をパスする場合唯一のショートカットのルートだろう。

でも道道の辺りは真っ暗!でもって照明もない!ハイビームで走ると虫が反射光で見える。ただ、これが鹿の目に見えなくも無い。こんなところで衝突したら、多分今日は発見されないかもしれない!
「ぜって〜ヤダ!こんなんで人生は終わりたくないよ〜!」自然にスピードが落ちる。そういいながらも かなり走ったろう。結局対向車は一台もすれ違うことはなかった。やっぱりな!途中道道32号線は悪路に付き道道914号線へ迂回の看板がある。

「ったく嘘つき〜!本当に帰れるんかいな?俺って!」マジでビビッている。仕方なく迂回路へ。ここは何処だろう?本当に場所が判らなくなってきた。とにかく豊浦をめざせばいい。

何とか走り続けると 照明が多くなった。そして国道37号線に出られた。
「天の助け〜〜〜!我はみはなされなかった〜〜」でも本当に怖かった。下手すりゃ帰れないんじゃないかと覚悟もしなけりゃならないかな?って感じちゃったくらいだから。時間ももう8時過ぎた。これで高速を利用して苫小牧に行けば帰れる。豊浦ICで入ろう、、、、、あれ?通行止めだって!伊達ICまで行かなければならないみたい。噴火の影響か!ガッカリ!時間がかかっちゃう!でも仕方が無い。伊達ICから高速へ。でもさっきみたいに反射の光が動物の目に見えてスピードが出せない。100Kmもだせばマシなほう。有珠山SAでトイレによって最後のコーヒーを飲み一服。参った。こんなに大変だとは!このままひたすら苫小牧東をめざす。こんなに距離があったんだ!理解不足だった。

苫小牧東ICでやっと高速をおりる。
「もうバイク乗りたくないっす!早く横になりたいっす!!」フェリーターミナルには看板が多数出ていたので問題なく走れた。結局到着は10時50分。時間は間に合ったけどバカなコースを選んでしまったもんだ。
乗船手続きをして、誘導員に従って船に乗りバイクをおりる。
「あ〜からだ痛て〜〜〜全身筋肉痛って感じじゃん」寝台でスエットに着替え身軽になり風呂に入る。
めっちゃ気持ち良かった。何だか体が軽くなって来たので、甲板で仁木町で貰ったとうきびを食べる。冷めてしまったけど
「ちょ〜〜うめ〜〜!おばちゃんの心がかんじられるじゃ〜ん!」とっても美味しかった。ビールを買って飲むとすぐ睡魔が襲ってきた。確かに疲れた。zzzzz
7月24日
ぐっすり眠った。何もする事もない。いや何もしたくない気持ち。それにトイレが近い。昨日から感じてたんだけど腹が下ったのかな?そうとう水分を飲んだからね。まあ!いいや熱が出ている訳じゃないから、おとなしくしていよう。昨日夕食をまともに食べていなかったから、お腹の調子が悪くても食欲はある。食べたい。朝食の時間は過ぎたのでお昼まで待つ。昼は1000円だって!高いなあ〜!でも仕方ないか!
「でも、、、久しぶりに あったか〜いご飯は最高〜っす!俺日本人だな〜って感じちゃったっす!」食後も到着まで時間はまだまだ長い。大洗の到着は午後6時過ぎ。さてどうしたものか?

一応寄ってきた観光地のパンフレットを見ながら、記憶をよみがえらす。よくも行ったもんだ!自分にあきれた。普通道内2泊で根室標津や小樽なんて行くかい?普通?多分行かないよね!体で身をもって理解させていただいた。
「俺って 実にマニアックっすから、、、」これでかたずけちゃお!
このあと、ベットでゴロンとなって時間を潰す。やがて大洗に到着。あと自宅まで走っていっても100kmはない。がんばろう!
大洗市街でラーメンを食べる。考えてみれば北海道でラーメンは食べなかったなあ!今頃食べてどうすんの?

時間を稼ぎたいので常磐自動車道でショートカット。自宅には21時過ぎ到着できた。連れには
「今回ほど疲れたツーリングはなかったョ!すっごく疲れた!」約束通りたっぷりのお土産を差し上げて、突然の北海道旅行を許してもらった。あ〜痛い出費なんて言ったらまた怒られるか、、、内緒です。
おつかれさま!
編集後記
さすがにハードなツーリングでした。北海道は広大だってのは十分理解してはいました。しかしながら限られた時間で、あれもこれもと欲張りたい人情に負けた自分がいました。実際道内は少なくても3泊それもスポットエリアとしての旅行が必要です。宿泊が多くなればさらにエリアが広がります。もう自分はこんな無茶はしたくないです。今回は無理を承知での結果がどうなるのかを実際に体験しました。1日での走行距離は最大でも400Km以内にすることをおすすめします。

このような考えを持たれる方は沢山おられるでしょう。机上の空論ではなく実際体験をした自分はこれを皆さんに教えて行きたいと思っています。
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