ナビの北海道旅行記2001 パート3
7月24日
今日の目覚めも良かった。ただ空が晴れてはいない。
「もうカンベンしてくんなまし!」今日は予定では帯広辺りで泊まってみようと考えていた。ただ昨日TさんからTELがあり、今日おち合って何処か行かないかって誘われた。一応鯨ウオッチングを考えているらしいけど、朝また電話するって事になっている。場合によってはモシリバにもう一泊することになるかな?

朝食前に電話が入る。
「標津港からの「くじらウオッチング」の出航は初便は朝9時発だって。これは間に合わないので11時に出航する便に乗ろうよって誘われた」もちろん承諾!!そこで標津の町で9時30分に待ち合わせ。中村さんに

「今日も泊まりますんで!よろしくです!」って延泊のお願いをした。食事は昨日買ったホタテ弁当を食べる。昨日の残り物だ。でも美味しい。でも500円というリーズナブルな料金だけあってホタテは少ししかなかった。まあ!こんなもんでしょ。
9時前にモシリバを出発。約30分は楽にかかるだろう。待ち合わせ場所でTさんはもう到着していた。
「お〜久しぶり。」お互い別々のソロツーリングをしてきて、こんな標津で会うなんて変なもんだ。コーヒーを飲み一服。すると丁度同じ日に泊まった家族連れのワゴン車が信号待ちで止まった。お父さんが軽い会釈をするので俺も答えた。お互いわかりあったみたい。信号が青になりワゴン車が出発。子供たちに大きく手を振ってあげた。
「たのしんできてね〜気をつけてね〜!」って

さて俺らも船の乗り場に行くか。Tさんの先導で標津港へ。但し乗り場がわからない。回りをウロチョロしてやっと発見。でかい案内板があるわけでもなく、千島観光汽船と小さく書いてあるプレハブだけだった。実に判りづらい。料金を先に払う。7500円かあ!ちょっと痛いなあ!でも鯨ウオッチィングなんて行った事ないもん。それはそれで楽しそうだ。

ヒマそうな緑のシャツを着たおじちゃんがいたので話しかける。バイクの目の前に千島観光汽船て書いてある船がある。今度はこの船かな?まだ1時間位時間がある。いろいろ話を聞いた。このおじちゃんは観光汽船の社員なんだろう。
やがて初便の船が戻ってきた。係留された船に横付けされて乗客が戻ってきた。乗船してたのは8人位みたい。今度の便は俺たち以外に4人位がいつの間にかいた。誘導を促されて船に乗る。岸壁に係留されている船だ。船内に入ると、
「こっちじゃないよ!あの船だよ!」ってさっきのおじちゃん!あれ?って思うとさっきの戻ってきた船に通された。

まあどうでもいいけど、、、ん?んん?さっきのおじちゃんが舵を握っている。じゃ船長さんだったんだ。てっきり誘導係りのバイトのおっちゃんかと思っていた。失礼!!この船長は陸じゃスピード狂なんだろうか?けっこう早い。

クルーはおじちゃんの船長と札幌の大学に通っているバイトの女の子。それと環境調査をしているという女性の3人。それに乗客が6人の9人だった。Tさんがビックリして俺を促す。

「ねえ〜船の燃料計のメーター見てみて!」だって!ん?あれ?2個のメーターがあるんだけど1個はエンプティーのゲージより下で空っぽ!もう1個はFを飛び越えて針が曲がってる。もしかして燃料はどれくらい入ってるかわかんない訳?

「すんごいアバウトな船じゃん!」最初は何処いっても鯨は見えない。それに何処に行ってるのかもわからない。ただ国後島がかなり近いのだけはわかる。船長に
「大丈夫ですか?」って聞いてみると、
「いいんだ!あれだって日本の島なんだからかまうこたあないよ!」だって。そりゃそうだけど、ロシアの国境警備隊に逮捕されたらシャレになんないよ!もっともそれも楽しいか?機関銃で発砲されなけりゃ!やがて鯨を発見。船長は全速力で追いかけていく。ちょっと怖いくらい。鯨は呼吸のため海上に現れたら1分から3分位でまた海上に現れるらしい。それを予想して船長が舵をとる。

鯨はミンク鯨といって体調5〜8m位の小型の鯨。でも近くにくると大きく見えるらしい。水温が高くないので小笠原諸島のシロナガスクジラみたいな大型の鯨は来ないみたい。でも何度か見ることができた。それでもけっこうでかい。
「へ〜けっこうデカイっすね!」追いかけて行ったけど本当に国境線にきたらしい。船長も諦めた。

「俺はかまわないんだけど、お客さんを巻き込みたくないから」、、、だって!俺も構わないけど、、、。そこへ目の前を大型の船が通過。海上保安庁の船だって!さすがに波がでかくて小型の船だから揺れがはげしい。

気が付いたら90分経ってしまった。意外と楽しいもんだ。やがて標津港に到着。船から下りてパンフレットをもらう。Tさんに昼食の話になって、
「近くに豚肉食わしてくれる所があるから行かない?」って俺がTさんを誘う。Tさんは俺の企みなんかしらないから承諾。港を後にして、とりあえず中標津方面に!彼には700グラムのポークチャップを食べてもらおう。どういうものか俺も見てみたい。俺って悪い奴だね!
途中で公衆電話を発見。Tさんに
「レストランに予約の電話入れておくから!」と言って電話をしてみる。焼くのに30分時間がかかるので、到着するまでに焼いてほしかったためだ。ただ電話番号が判らないので公衆電話の電話帳で発見。予約を入れておく。あと40分くらいで到着しますって!

Tさんは何処に行くのか判らない。ただ俺の先導に付いていくだけ。中標津を通り過ぎ別海街まで来たのには閉口したかもね!どこまでいくんだよ?って。やがてレストランロマンに到着。さっき電話したものです。と言ったら5分くらいで出来上がるとの事。でかい豚肉としかTさんには言ってない。はたして目の前に出たポークチャップを見たときどんな顔をするだろうか?

お待ちどうさまあ!って出てきたポークチャップをみて
「でた〜700グラムの肉のかたまり、、、降臨!!!」Tさんしばし唖然!実は俺もビビッタ。高さが7センチもあるんだもん。何処から食べたらいいんだろう。Tさんも笑うしかない。しっかりデジカメでこれから胃袋に入れるものを撮影していた。
しばし口数も少なく、ただひたすら肉を食べていく。と言うか話している余裕なんてないもん。Tさんもベルトの位置を変えながら見事完食。しばらく豚肉食べたくないだろうな!実は裏切って俺は今回も400グラムを食べた。それも塩味。昨日食べたケチャップより格段に旨かった。

ん?と言うことは
「俺って2日で800グラムの豚肉食ったわけ?」ちょっと俺って食べすぎじゃん。Tさんのも合わせると1.5キロの豚肉を消費したんだ。すげ〜!

Tさんも苦しそうな顔。そりゃ先に話をしてりゃ覚悟もしたかもしれないけど、目の前にド〜ンと出された豚肉みりゃ焦るよね!お疲れ様でした。しばらく肉食わなくていいですから。(彼は次の年のツーリングでまた行ったらしい。)
この後何処に行こうか?あえて行くところはないけど、、、
「そうだ西春別駅跡の記念館に行ってみない?」ってTさんを誘う。ここは以前冬に来たことがあるけど、夏は初めてだ。ただ、レストランから軽く1時間はかかる。でもいいか!

弟子屈方面に走る。いつ雨が降ってきてもおかしくない空模様だ。って〜とTさんが
「何か見えるよ〜」ってんで、あった!あった!ここだ。そう冬はSLはブルーシートがかかっていてまともに見れなかったんだっったっけ。
もう2度と火が入ることのないSLだけど塗装は施してあるだけきれいだ。ただこのSLはサハリン帰りのD51なんだけど、何でここに展示されているんだろう?標津線は線路容量からC11位の小型機関車しか走れないのに。まあ記念に撮影をして出発しようか!やば!雨が降ってきた。仕方がない合羽を着よう。
時間も3時を過ぎた。ストレートに中標津に戻っても1時間弱だ。時間調整じゃないけど、比較的近い「からまつの湯」に向かう。特に入浴の目的もなかったし、タオル等の持ち合わせもないから、単純に見学だけしかしないけど。

道道505号線で養老牛温泉方面に向かう。ツーリングマップルだと「からまつの湯」近辺はダートらしい。Tさん先導で走っていく。しばらく舗装された道道505号線は快適。舗装の段差さえ感じないもん。やがて地獄のダート。
「けっこう辛いっす!」でも3Km位ガマンすればいい。真ん中に水が流れるわだちがデカデカと掘れている。車ならば何も問題ないけどバイクはシンドイ!それもロードスポーツモデルはなおさらだ。

さすがにTさんも苦労しているのが後ろからみても判る。やがて目的地に到着。露天風呂の前はかなり広い駐車場みたいになっている。今は誰もいない。もし晴れていてタオルを持っていたら入浴したかもしれない。お湯の温度は丁度良いくらいだ。それに脱衣所まで男女別で作ってある。写真を撮って出発しよう。て〜と、車が1台やってきた。カップルでの入浴らしい、、、。

「んん?女性もだよなあ!これってすんごい勇気いる行為だよ!」俺たちはデバガメ根性はないけどかなりアブノーマルな世界に入ってしまうもん。まあ!いいや!俺たちは迷惑にならないように出発しよう。
道道を走って中標津まで2台で走る。時々雨がかかるので合羽は脱げない。仕方がないか!Tさんは中標津のビジネスホテルに泊まっている。街中で停車。2人で旅の無事を思いながら分かれた。いいなあ!Tさんは5分もすればホテルだもんね。俺なんて、これから30分は走ることになりそう。標津市街を通過して虫類川を渡った頃には雨も止んだ。そこで合羽を脱ぐ。寒いんだけど蒸れてきたから、、。やっとモシリバに到着。

中村さんが今日は別の人と相部屋ですからって言われた。お互い挨拶をすます。何でも彼は徒歩ダーらしい。2ヶ月かかって北海道の海岸へりを歩いているんだそうな!
「なるほど!すごいっすね!俺には無理っすよ!」風呂に入って夕食で食堂に行く。今日は別のご家族の方たちと、同じ所沢ナンバーのバイクでツーリングをしている男性と一緒になった。そういえば今日出発したご家族は今何処に泊まっているのかな?いい思い出作ってくださいね!

食後リビングで談笑会。何処をどう間違ったのか、所沢ナンバーの男性は俺のこと
「井上さん」って呼ばれた。はて?そんな話したっけか?(もちろん俺は井上という苗字ではありません。)これからツーリングをされると思われる場所をいろいろ教えてあげた。意外とガイドブックや地図を持っていても生の情報に勝るものはないと喜んでいただいた。御礼じゃないけど、彼からは夕張メロンの農家の場所を教えていただいた。何でも市価の半額以下で買えるとの事。こりゃありがたい。明日は苫小牧直行だから、夕張も通る予定だ。是非利用させていただこう。

それと俺からも今日行った、鯨ウォッチングのパンフレットをあげて行くことを薦めた。明日行ってみるらしい。けっこう時間もたってきたので部屋で休むことにしよう。お休みなさ〜い!zzzzzzz
7月25日
いつものように目覚めると同室の彼がテレビを見ていた。今日も天気は良くないようだ。
「あちゃ〜今日もっすか、、、」挨拶を済ませて洗顔、食堂に行く。

他の方はもう食堂に集まっていた。食事をいただく。今日で俺も北海道の最後の日だ。それも苫小牧まで!
「チョ〜悲しいっす!」俺のことを井上さんと呼んでた男性は本当に鯨ウォッチングに行くらしい。9時発なので8時には出発するらしい。そそくさと準備を済ませ俺より先に出発していった。
「お気をつけて〜でも俺は井上さんじゃないよ〜!」

俺も準備完了。同室の彼に挨拶をして出発。中村さんご夫婦に見送られながら!そういえば昨日ひょんな事から薫別温泉の話が出た。俺も行きたいと思っていたんだけど中々行く機会がなかった。そこで中村さんが地図をくれて薦めてくれた。ダメもとで行ってみるか?俺のオンロードバイクじゃダートはキツイかもしれないけれど、危険と判断したら引き返せばいい。薫別トンネルを通過したら地図通りに走ってみる。暫くは舗装道路が続き快適なんだけども、やがて終点。ここからダートとなる。昨日まで雨が降っていたんで道は極悪!本当に怖い。

「俺行けるかな〜マジ怖いなあ〜」でも何とか温泉のそばに到着。丁度橋があって、ここはコンクリートだからバイクのスタンドも無理なく出せた。ラッキ〜!ヘタにスタンドがもぐってバイクが倒れたらシャレにならないもん。

その先に1台の軽自動車が止まっていた。先客だろう。それも千葉ナンバー?よくもここまで来たもんだ!脱帽!ここはちょっとした崖沿いに行くためにロープが貼ってある。それに捕まって歩けばいいんだけど、俺のライダーブーツでは滑って歩けない!いや進めない!ここまで来たのに?もう目の前なのに諦らめた。もし滑ったシャレにならん。何時の日かまた来てやろう。場所も判ったことだし。そのまま来た道を引き返す。すんごく熊さんの雰囲気がする。まさにデンジャラスゾーンだ。

多少の不安をかかえながらも舗装道路に戻れた。よかった〜コケなくて。ここはレンタカーで来るほうがより安全だな!そう思った。そして多古糠地区を経由して開陽台方面に向かう。
「あ!ここだ。ZRX400を撮影した場所だ。懐かしい!もう4年経ったんだね!」今日はどんより曇ってるけど。さすがに晴れてなければロケーションとしてもいいもんでもないな!多分ここがそうなると開陽台は間違いなくガスがかかっているはず。何回も行けばだいたい想像がつく。でも帰るのにはルート上行かなくてはならない。だから俺の場合運がよければ立ち寄るつもりで考えている。

開陽台に到着。案の定ガスがかかっていた。これじゃ行くだけムダだ!即撤収!これが俺のスタイルでもある。それでもけっこう観光客はいるもんだ。かなり以前から予定していたんだろうな!かわいそうに!(俺だって可哀想だよね!)このまま弟子屈に向かおう。薫別温泉の探訪をしちゃったので結構な時間だ。ヤバイ!
多少のペースを上げて弟子屈市街に入った。そういえば
「一度も行ったことないけどJR釧網本線の弟子屈駅が摩周駅に変わったって聞いたな!」じゃ行ってみるか。駅前は列車の時間に合わないのかひっそりしていた。タクシーが暇そうに止まっているだけで観光客らしき人は見られなかった。寂しいなあ!

これでも有人駅で駅レンタカーもあるのに!まあ列車が来ればそれなりに賑わうのかな?ここで駅をバックに写真を撮ろう。近くでガス補給を行い阿寒方面に向かう。ここはいつもの道だ。あえて感慨に浸ることもない。そりゃ〜って飛ばすと前に鳥の集団に曹禺!その中の1羽が俺のヘルメットにド〜ン!でもってホッペタにズル〜
「うわ|!生暖かい。気持ち悪〜!」で何処かへ行っちゃった。あ〜やだった!

阿寒湖は今回はパス。何度行っても楽しくない。それに道中長いから。オンネトーもパス。すんごく残念。せめてオンネトー位は行きたかったな!そのために早めに足寄に到着できた。何処かでお昼にしよう。店を見つけて豚丼セットを注文。小さなラーメンが旨かった。もちろん豚丼も言うまでもない。でも俺って帯広近郊で豚丼でハズレを引いたことがない。これってラッキーなんだろうか?少しまったりさせてもらおう。

十分休憩を取って士幌を目指す。と、来た、雨だ。どうしよう?ちょっとガマンするか?でも10分も持たずに合羽を着ることになる。
「もうやだな!でも仕方ないか!」時間で2時前だ。今日のフェリーは深夜だから時間は十分あるけど昨年地獄の苦痛を味わったから時間があっても8時前には到着しておきたい。合羽を着たまま高速を利用する。金で時間を買うしかないかな!って言うか、

「合羽なんてうっとうしいんだよ!」って怒鳴ってみる。少しの気晴らしにしかならないけど、、、。十勝清水ICまで来るとあとは日勝峠樹海ロードを走るだけ。もうかなり走ってきた。でも標高が高くなるにつれ雨量が多く。土砂降りになってきた。ヘルメット越しの視界は非常に悪い。車ならばワイパーがあるけどバイクのヘルメットじゃワイパーなんてないから怖い。カーブだと何処まで続くのか、イヤでも速度が落ちる。

覆道だけは雨もあたらず快適なんだけど、それも長くは続かない。と、ゴリゴリ、ピカー!だって!雷じゃん。別の意味でビビッタ。
「チョ〜怖いっす!」ガスがかかっているので雷光がよく判らない。でもってガスを通しているのでフラッシュみたいな雷光のあとド〜ンという音が聞こえる。バイクって雷はどうなのかな?車には落雷でも問題はないでしょうけど。バイクで一番高い部分はヘルメットだか頭に落ちるわけ?でもって合羽を着て濡れているから、、、
「俺死んじゃうじゃん!こわ〜!」

日高で休憩。雨も少なくなってきた。丁度GPZ900 のライダーが俺の横に停車。挨拶をする。何でも15時過ぎのフェリーで八戸からやってきたらしい。上陸して峠に来たら土砂降りに見舞われたらしい。ちょっと閉口していた。
「俺も士幌からずっと合羽だよ!」って言うと
「マジスカ?」ってビックリしていた。彼はこれから雨の中走るんだろう。おれは逆に晴れて来るのかな?彼の話を聞くぶんには、、、。

まだ合羽は脱げない。でもあと走っても100Km位みたい。少し心が落ち着く。夕張に入ると雨も止んできた。少し霧雨状態だ。しばしガマンするか。さてメロンでも買いに行きますか。と言ってもお店ではなくメロン農家で買いに行く。昨日俺を井上さんと言ってた所沢ナンバーの男性に場所を教えてもらった場所だ。まずは新夕張駅そばの紅葉山交差点に向かう。ここから地図通りに走る。あった!ここだ。ビニールハウスがある。
「すいませ〜ん!」って家に行っても誰もいない。あれ?留守かな?困ったな!とビニールハウスのそばで人影発見。行ってみる。その人はご主人だった。

「メロンを売ってほしいんですが、、、、」とお願いすると快く受けてくださいました。まずメロンを包丁で2個に割り食べさせてくれた。これだって高いのにいいのかな?冷えてはいないけどすご〜く甘みがあって美味しかった。
「ちょ〜うめ〜っす!」

値段交渉でどれくらいが妥当か判らない俺は、教えてもらった人が500円で買ったって言ってたと言うと、じゃ500円でいいです!ってことで6個購入。これからフェリーに乗るので持ち帰る予定だ。けっこう重量がある。なんだかタンデム走行になりそう。男の子がいたのでライダー用のホクレンのフラッグをあげた。それも夕張では手に入らない道東用の緑のフラッグ。喜んでくれた。ご主人と奥さんにお礼を言って立ち去る。とっても優しいご家族だ。できれば、ここ夕張に来たら伺おう!そう思って出発。

時間6時前だった。このまま苫小牧に行っても早すぎるんで、さっきの紅葉山から夕張に行こう。と言っても夕張駅に行くわけじゃなく、幸せの黄色いハンカチのロケ現場に行きたかった。途中夕焼けが見えてきたので雨は降らないと確信し合羽を脱ぐ。
「ありゃ〜ジャケットが濡れてる。気持ち悪いっす!」あれだけ土砂降りの雨じゃ合羽の効果も薄かったのかな?もっとも無いよりマシだけど。まだ何件かのメロン直売所なる店が開いていた。もう買ったから俺はいいんだけど、道で売ってるメロンていくらなの?って思って徐行して値段を見る。う、うっそ〜!あの農家で売ってもらった位の大きさが2500円だって!そんなバカな!1/5の値段じゃん。さすがに農家のご家族が天使さまに見えた。だって6個買ったら1万5千円するんだよ。それをたったの3000円で購入したんだもん。改めて御礼を言いたい。有難うございました。(念のため農家の場所やお名前は公表を差し控えさせていただきます。)

ジャケットから下着まで濡れていた。仕方がない。自然乾燥にまかせるか!ちょっとジッパーを下げて風を体に入れる。これでも乾燥は速い。ちょっと暗くなってきたけどロケ地に到着。もう人もいなかった。もちろん閉館していた。ちょっと歩くと屋内にマツダファミリアが置いてあるのがわかるけど、ここまで!あとはもう視界に入らない。じゃ諦めるか、、、。ってんで撤収!

夕張に向かっただけあってちょっと時間を使ったみたい。これで追分経由で苫小牧には8時過ぎに到着できるだろう。ほぼ予定道理だ。早来町でラーメン屋を発見。さすがに体も冷えてきたので温かいものでも食べよう。塩ラーメンと餃子をオーダー。冷えた体には何よりのご馳走だ。
「あ〜からだがあったまる〜〜〜」店主に聞くと苫小牧までユックリ走っても30分位だそうな。ならばここでまったりさせていただこう。体温も十分上昇?したんで出発。本当に30分かからず苫小牧港に到着。俺の乗る「さんふらわ〜」は停泊していた。

乗船手続きのあと余った時間で土産を買う。メロンも6個バイクに積載したんで荷台は山になっちゃった。でも、ツーリングしたんだぜ!って思えるかな?なんちゃって!バイクを船倉に入れてベットに入る。完全に下着まで乾いていた。でもチョット臭い。風呂に入って汗を流そう。やがて出航。おきまりのビールを持ち込んでデッキ甲板からしばらく港を見下ろす。
「待ってろよ〜来年も来るからな〜」って心で叫びビールで一人乾杯!疲れも手伝って早めに就寝。と言っても深夜1時だけど。
7月26日
さんふらわ〜の朝は船内放送で目覚める。とにかく「ピンポンパンポ〜ン」がやかましい。今日は午後6時に大洗に到着する。それまで暇だ。もちろん酒も飲めない。10時過ぎだろうか?船内放送でビデオ放送をやるらしい。これは初めての経験。テレビの装備されている1等船室以上は部屋の中で、2等の人は休憩室や喫煙室で見られるらしい。そこで喫煙室に行く。ビデオは「極道の妻」高島礼子が主演のやつ。俺的に好きなビデオだ。どうしても「極妻」は岩下志麻が出演本数多いから仕方ないんだけど、高島礼子は俺的にファンだもん。最後まで見ちゃった。

やがてお昼。そういえば昨日何も買ってなかったんだよね。だから朝ごはんもチョコレートしか食べなかった。さすがにお腹すいた。1000円で中華丼を購入。お味は、、、、
「こんなもんでしょ!」食後ひたすら寝る!とにかく寝る!意識して寝るのってしんどいなあ!結局あっちウロウロこっちウロウロ!時間を潰す。何とか時間を潰して定刻大洗に到着。船から車やバイクが各々各自家路を向かう。俺もその一人。どこかで夕食を摂ろうかと思ったけど、このまま高速に入る。友部SAのレストランでトンカツ定食を食べる。
「う〜ん肉ってこれくらいが適量じゃな〜い。さすが400グラムは多かったもん」

谷田部ICで高速を降りて一般道を家路に向かう。自宅には9時を廻っていた。連れのお出迎え!届いた「でんすけすいか」に、バイクで持ち込んだ たっぷりの「夕張メロン」で感激されてしまった。「夕張メロン」があったんだったら、、無理に「でんすけスイカ」送るんじゃなかったかな?俺の小遣いなくなっちゃったもん、、。(もちろんこんな感想は内緒ですよ)今回も楽しいツーリングでした。
編集後記
今回は道東を中心にツーリングを実施しました。それも鯨ウォッチングなんて考えなかったことも出来て楽しかったです。またTさんとのツーリングも面白いもので埼玉同士の人間が根室標津で出会うなんて、それもプチツーリングができて楽しかったです。どうやら、ナビは完全に道東にはまってしまったようです。
「♪夏が来〜れば思い出す〜はるかな標津、遠い町!♪」になってしまったみたい。多分来年も、その先も行くかもしれません。

そんなに行って飽きない?って方もいるでしょう。でもナビは飽きないんです。何度行っても、、、。じぶんのアンダーグラウンドみたいにもっと多くの発見をしたいです。

最後に格安でメロンを提供していただいた、○○様。自宅でも美味しくメロンをいただきました。大変有難うございました。
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