ナビの北海道旅行記2002冬編 パート1
年末は久しぶりに家でユックリしようかな?どうせ金もないし、、、。こんな調子で今年は終わっていきそうな予感だった。連れは27日から実家の北海道に帰るそうだ!まあ〜俺がいたら邪魔でしょうから行ってらっしゃ〜〜い!って別々の年末を過ごす事に、、、。

ところが、日頃の行いがよろしくない俺にとって、ええ?って事態が発生した。

12月22日。その日は俺的には年末のイベントを行っていた。JR錦糸町駅前にあるウインズ錦糸町。そうJRAの場外馬券売り場。有馬記念を買っていた。本命はシンボリクリスエス。対抗馬はファインモーション。どう考えても、これで決まりそう。もちろん大枚はたいて1-12の馬番を押さえておいた。そして冗談で1-8も買っていた。

結果は馬番1-8で14830の配当。って事。ちょっとだけ買っているから他の馬券の差額を考えても○○万円ほどの収入。うっそ〜!温かい正月も楽しいけど、、、、。よっしゃ!真冬の北海道を走ってこよう!(何でこう発展するの?発想が判らないな!)
航空券は株主優待があるし。金券ショップに売らないで良かった!

そんな訳で年末でありながらも格安で旅行をすることになる。
12月28日
棚からボタモチってのはこんな時に言うのかな?正月前にプチ北海道旅行が出来るなんて、、、、、。
「実にラッキー!ペリエ様佐藤哲様有難う!」って思いながらもしっかり始発電車のホームに立つ。本当は27日の連れと同じ飛行機に乗りたかったけど、あいにく満席。その日は最終便でないと乗れないそうだ、、、。これじゃ空港降りても 何処へも行けずホテル直行となってしまう。ホテル代が無駄になる。しかたなく翌日の28日の初便に空席を発見、さっそくゲット。それでも釧路空港ではなくて帯広空港なんだけど、、。

いくら臨時収入が入ったと言っても、そうそう無駄遣いをしてはなあ〜 俺だって正月くらい実家で過ごしたいもん。そこで30日に戻ってくる2泊3日の旅程を組んだ。さすがに年末のホテルは高いだろう。でも俺にはいつもの宿がある。そうモシリバに行こう。そしてレンタカーで廻ればいいや!って考えた。ちなみに連れとは近場にいることになるので、どこかで連絡入れて一緒に廻るつもりでもある。もっとも1日フルには廻れないけど、、、。

何回か乗換えをして7時過ぎ羽田空港に到着。今回利用する帯広行きは初めてだ。釧路や女満別は過去に何度か利用したことがあるので、いつかは一度も利用した事のない帯広空港を使ってみたかった。釧路空港便が取れなくて ある意味ラッキかもしれない。7時50分に出発機上の人になる。さすがに帰郷の家族連れがいるのか満席だった。
冬のフライトは快晴の場合が多い。フライト前にメッセージボードに天候調査中の表示こそ出ているけど問題なく飛んでくれるはず。過去に吹雪で新千歳が閉鎖になってシンドイ思いもしたこともあったけど、確率で考えると少ない方だ。

まもなく着陸態勢に入ると、北海道の大地が見えてきた。
「んん?この岬!うわ〜襟裳岬じゃん!すっげ〜航空写真を見ているみたい。」何せ着陸寸前だから高度が低い。多分500m位じゃないの?長い岩礁がしばらく続いている。さすがにデジカメだと着陸態勢での撮影は無理かな?って思い断念した。
「写るんデスでも持ってくればよかったかな?」

定刻に帯広空港に到着。機内預けの荷物はないからスルーで出て行く。レンタカーのカウンターで受付を済まして営業所に案内されビッツを借りる。空港を出ていつものように全制動をかけて車の特性を知っておこう。やっぱりABSは便利だな。だってスリップしにくいもん。過信は禁物だけどもね。連れに電話を入れる
「やっと北海道に着いたョ!今は帯広だし、明日会おうね!」って
「じゃ、明日電話待ってるね!どこかで乗せて!」って簡単な会話!
空港を出てすぐ旧国鉄の幸福駅跡に向かおう。車で10分位のところにある。はたして冬の幸福駅は?案の定だ〜れもいなかった。
「ちょ〜さみしいじゃん!」でも駅舎には歩けるくらいの除雪がされていて内部に入る事ができる。そしていつものように列車が展示されていた。土産を売っているお店はどこも閉店していた。確かに店を開けていても商売にならないか、、、?

ホームに上がってみる。除雪と言えるほどではないけど、歩けるだけの雪はどかしてあるので 列車のそばまで行く事が出来る。でも何人かの観光客はいたのかな?足跡がそこら中に残っている。なんだか寂しさを感じさせてくれる風情かもしれない。夏は土産物屋さんも開店して観光客が次から次へとやってくる光景が今は俺一人しかいない。時期のギャップを感じてしまった。
そして愛国駅跡に向かおう。ここも冬に行った事はなく初めての経験だ。到着してみたものの、
「んん?」って感じ。入口はシャッターが降ろされ後ろのホーム跡に展示されていたSLもブルーシートが被せられて見ることは困難だった。多分管理されている方の判断だろう。

それもあって駅前は閑散として寂しい。
「いや、、寂しすぎるっす!」これでも集落にあるのにな!かろうじて駅前に1件だけお店が開店していた。今さらでもないけど敬意を表して偽物の切符を購入していくことにしよう。そうこうしている内に11時になってしまった。それならば帯広で豚丼を食べようか!
できれば「ぱんちょう」で豚丼を食べたい!と思ったんだけど、はたして営業しているだろうか?帯広駅前に進んで、、、
「あった!暖簾(ノレン)が出ている。ヨッシャー今日こそ待たずに食べられそうだ。」駅前地下の駐車場に車を止めてさっそく突入。あれれ?お客さんは俺以外1人しかいない。冬はそんなもんなんかな?

ここのお店はは豚肉の量によって華、梅、竹、松の4品に分かれている。それの中から一番豚肉の多い華を選んだ。それに味噌汁をチョイスしていただく。出てきた豚丼を見て生ツバゴックン!って感じ。これが有名な「ぱんちょう」の豚丼なわけね!
「はぁ〜〜めっちゃウメエじゃん!これって最高!!」何回か帯広には来ているけど、いつも長〜い列に断念していたから、今日はラッキーって感じ。とりあえず「ぱんちょう」を食わずして豚丼は語るなかれ!ってツーリング仲間に言われているからね。

俺一人貸し切り状態で食べていると、次々とお客さんが来店。やっぱり来た時間が良かったのかもしれない。結局相席になることなく、テーブルを一人で独占しちゃった。もちろん他の豚丼のお店も美味しいんだけど、元祖的なお店の味も知っておきたかった。満足満足!ここは連れに一度は来させそうかな!
さて、ここからどのルートで行こうか!このまま足寄や釧路は面白みがない。
「そうだ!三国峠を走ってみよう。」真冬の三国峠はどうなっているんだろうか?そう思って士幌方面に向かう事にしよう。

帯広市内から北上。音更までは市街地が続く。交通量も多い。最近どこでも見ることの多くなった複合ショッピングモールがいたるところにある。わざわざ遠距離まで行かなくても、殆どの商品が一度に購入できるのは便利この上ない。でも、駐車場に入る車によって、場所によっては渋滞もあるのがなあ〜!しかし音更を過ぎると交通量も少なくなった。

士幌付近から雪が降ってきた。さっきまで快晴だったのにな!走るほどに判る事だけど、道路の雪の積雪が少しずつ増えてくるのが視認できる。ここから三国峠まではかなりの距離がある。
糠平を過ぎて、どこまでも白い景色の道を走っていく。多少スピードを上げていくと前方に大型トラックがユックリ走っていた。牽引トラックだから50km出しているかどうか?
「弱ったな!抜くに抜けないや!」トラックの跳ね上げた雪がさらに前方の視界を閉ざしているので、追越しも怖い。何とか直線を発見してブチ抜く。
「あ〜怖かった!スリップしたら 俺の命って最後じゃん!!」

やがて、峠道にさしかかる。大きなループ橋を渡って展望台へ!さすがに売店も閉まっていて人の気配がない。止まっている車といえば、唯一俺のレンタカーくらいかな?
「それに寒〜〜〜い!こごえそうっす!!」
展望台って言っても、天気が良くないので視界は閉ざされ 周囲もほとんど分からない。それに歩道上には除雪した雪がデ〜ンと居座っていて、とても景色を見られたものではない。
「多分夏は十勝平野が見えるのかな?そんなことないか!」十勝平野はかなり先だもんね!原生林って言った方が正解かな?

さっきブチ抜いた大型トラックが俺の前を走っていった。
「凄いなあ!こんな圧雪の道をこんなでかいトラックで運転できるなんて、尊敬しちゃうよ!」俺って それらの免許はもっていないけど、牽引トラックの運転手と大型バスの運転手さんは尊敬している。あんな大きな物体をよくも動かせるもんだ!って。動かせる事は俺だって出来るだろうけど、牽引車のバックや細いカーブでのバスの運転なんて神業に感じてしまう。

さすがに寒さには勝てず出発。三国トンネルを通過するとフラットな道が続く。
「そういえば、このトンネルも古いな!俺が一番最初にツーリングした時走ったもんね。」その時は夏でトンネル内がガスっていてシャーベットの中に入るような感じがしたっけ!」
大雪湖付近まで来ると、さっきの大型トラックが見えてきた。あちゃ〜またブチ抜かなけりゃならないかな?って思ったんだけど、この先国道の分岐があるので、その時に考えよう

分岐では大型トラックは左折して旭川方面に走っていった。
「ラッキー!俺は石北峠で北見方面に向かうからコースが逆。」さて前方に邪魔な車もなくなったし、、、。石北峠を下るとなだらかな道が続く。ちょっとルートに無理があったかな?もう3時になっちゃった。モシリバまでだと到着時間が読めないなあ。まあ、ここまで来たら仕方がない。少しでも早く到着できるように頑張ろう。
東進して北見市内に入る。時間は4時前なんだけど、トリトンに寄ってみよう。ここはただの回転すしのお店なんだけども、値段の割りに新鮮でネタがでかいので有名なところ。時々観光バスもやってくるほどメジャーなお店だ。でも
「こんな半端な時間に食べている人がそこそこいるのは何で?」俺の地元だったら閑古鳥が鳴いてる時間だよ!

ここはマグロやトロもネタがでかくて美味しい。で、滅多に食べる事のできない活カニのにぎりとアワビを食べてみた。
「う〜ん うまいっす!!!中々食べられるものじゃないもん!」もっと食べてみたいところだけど、モシリバでの夕食を考えたら量を抑えておかないと。

でも、そこそこ腹にたまった感じ。とにかく美味しかった。出来る事ならお昼に来てみたいもんだ。時間も時間だし そのままモシリバまで直行しよう。途中100円ショップを発見したので、アルカリ乾電池を購入しておく。コンビニでは2個で400円するけど、ここなら2個で100円で売っているから助かる。デジカメの電池はどこで切れるか判らないから、、、。

端野を通過して美幌で美幌バイパスに入る。ここは以前、行こうかどうしようか?連れの前で悩んだっけ!で、無料通行となっていて規格は高速道路に似ている。但し全区間対面通行で距離も3Kmはなさそう。あっという間に終点。
「これでお金取ったらインチキだよ。」ただ美幌市内をクリアするだけの道じゃん。でも女満別空港へのショートカットに利用するなら便利かな!

国道334号線で斜里方面に向かう。もう夕闇が近い、、、。視界は閉ざされ暗闇の中を走る。途中まではアップダウンが多くカーブもキツイコーナーがいくつも続く。後ろから地元とおぼしき早そうな車が近づいてきた。さっそく道を譲ろう。んでもって先導車になってもらおうと思って追従していくものの、早い早い!
「ちょっと〜〜〜あんた、、ちょっと早すぎないすか?」どんどんその差が開く一方。結局俺の前を走っているのは判っているんだけど追従は諦めた。事故ちゃったらシャレにならない。

南斜里のローソンで今晩飲む焼酎と車で飲もうとペットボトルのお茶を買う。午後6時前だってのに、辺りはシンシンとして寒いし、人の姿なんか見えない。時々車が行きかうだけの景色は
「午後11時になっちゃった!」って勘違いしそうになるくらい寂しい。でも、、、ホントに午後6時過ぎなんだよなぁ〜
このまま道道827号線を走り国道244号線との交差点でやっと標津の表示が、、、。まだ根北峠を越えねばならないけどやっと到着できそうな気分になってきた。

この時間だとさすがに峠を越える車はいないのかな?照明といったら時々道にあるナトリウム灯と俺のビッツのヘッドライト位だ。すっごく怖くも感じる。ただ急カーブは少ないので問題なくハイスピードで走りきる。当然ながら対向車とはすれ違いないまま峠を越えて金山地区を越えると、モシリバは近い。何度も行ってるから多古糠地区でショートカットして薫別トンネルを経由して無事午後7時30分頃到着。
さすがに中村さんも心配していたようだ。そりゃそうだよね!電話でもすればよかったかな!?

さっそく風呂に入れさせていただいて夕食。さっき買った焼酎で晩酌代わりにしよう。
いろいろお話相手になっていただいて就寝することにしよう。zzzzzz!
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