ナビの北海道旅行記2005初冬後編 パート2
3月21日
朝は6時過ぎに自然に目が覚めた。隣でY君は爆睡中。まずはY君を残して(爆睡してるから)風呂に行って温まる。

「あ〜気持ちいいなあ!」部屋に戻ると丁度Y君が目覚めた頃だったみたい。今度は逆にY君が風呂に行く。その間外の湖を眺めると、昼のアトラクションのスタッフが準備しているみたいだ。

「それにしても天気がいいな!」先月の旅もそうだったけど、快晴の日が続くと気持ちも心なしか晴れやかに?なってくる。Y君が戻ってきたので、コーヒーを入れる。そう、インスタントではなく、コーヒー豆から作る本格的なコーヒー。

「んん〜本格的で美味いっす!」気持ちのいいモーニングコーヒーだこと。7時過ぎにレストランへ!まあ昨日豪勢だった夕食にくらべて華やかさはないけど、美味しくいただいた。
さて今日も前半はY君が運転。俺はナビゲートだ。道案内しつつ、湖上の駐車場に案内するとY君もビックリしていた。でも今止まっている場所は確実に湖の上。まずはスノーモービルにトライ。ここは最長10kmのコースがある。ヘルメットを借りてヤマハのスノーモービルにまたがる。

「先導のモービルに付いていってね!」って言われハイスタート!

「ありゃりゃ?先導車が早いのなんのって!」途中阿寒富士がよ〜く見えるんで写真でも撮りたかったのに、、、。先導車が何処までも何処までも行ってしまうじゃん。止まってはいけないのかな?スピードメータが装着してあるんで、全開走行しながら瞬間で60Kmでたみたい。

「すんごく早く感じる。」で、あ〜っという間に到着。何だか物足りなかったなあ!時々止まって写真を撮りたかったのが、んん〜残念!って感じちゃった。

まだ10時前なんでお客さんもチラホラしかいない。でもワカサギ釣りは家族で釣っていたのが微笑ましい。でも、、、でも、、誰も釣れていないんだよね。いても2匹とかしか釣れていない。

ふと、湖の上だからってんで、レンタカーでスピンの練習。な〜にも障害物がないから安心して楽しめる。Y君に

「もっと速度上げて!もっともっと!」って促す。んでハンドルを切ってサイドブレーキ!!!思ったほどスピンしない、、、。

「んん〜ちょっとハンドル切るのが急かな?」あんまり急にハンドル切っても真っ直ぐ進んでしまうからね!ゆっくりハンドル切って車体が曲がりかけたらサイドブレーキをかける!まあこんなもんかな?お遊びはここまでで、さて阿寒横断道路にでましょう。
道路を走って行くと、いたいた!エゾジカだ。昨日も道路沿いにいたんだけど、夕暮れだったので写真までは撮れなかった。今日は晴れているしベストアングルにシカさんがいたのはラッキー。これって親子なのかな夫婦なのかな2頭寄り添ってこっちをみている。

道路沿いにはネットが張られているんでシカが飛び出すことはないんだけど、逆に人が近寄っても逃げないってのも問題だな!こんなシカが何時の日かネットをくぐって車に轢かれるなんてことなければいいんだけど、、、。でも冬毛なのであまり可愛らしくない。

同じエゾジカでも夏毛は白の斑点が出てバンビちゃんって感じるんだけど、同じ動物には見えないな!そういえば先月、

「このエゾジカのハンバーガー食べたんだっけ!すっげ〜不味かった。」(俺的には)

普通の道は問題ないくらい雪が融けているんだけど、日陰や隧道には凍った雪や吹雪いた雪が残雪として残っている。

「んん〜Y君速度落とさずカーブに進入しているんだけど大丈夫かなあ?」って〜と、ズリ!って車が挙動不審な動き。ちょっと滑ったみたいね。ハンドル握っていない俺よりY君の方が焦ったのかな?それいらいカーブではY君は徐行しはじめた。

「やっぱりハンドルを介して車体の動作が判る分ビビリモードは高いのかなもっとも俺みたいに180度スピンしてるわけじゃないんだから、、、、。簡単な洗礼だよ!って教えてあげた。弟子屈を抜けて、レストランロマンで昼食摂るにはちょっと早いなあ!ってんで西春別の鉄道記念館で休憩。場所はアバウト!

「Y君さあ〜この先コンビニがあって、そうそう左折して!ん〜と、ここ右折!確か、ここの左側に、、あったあった!」なんて、地元の人並の案内のしかた。Y君も関心しきり!

車に戻って携帯電話でレストランに予約を入れておく。そうY君には700gのポークチャップを食べさせるつもり!でも今は内緒です!これって辛いよ!但し焼きあがるまで40分位時間がかかるので、予約をいれておかないと今後の予定に響く。んで、

「ポークチャップ焼いといてください。今、西春別にいますんで30分くらいで向かいますので!」って電話をすると、隣のY君

「スゲ〜まるでジモッピーの会話だよ!」だって!そんなになっちゃったかな?俺って!
予定通り?本当に30分ほどでロマンに到着。Y君に700gのポークチャップを食べてもらいましょ!別にイジメてるわけじゃないけど、、。ツーリング仲間のTさんだって完食したんだから、イタズラ半分でチャレンジしてもらいましょ!

お待たせ!って出てきた豚肉見てY君、無言!そして唖然!

「どこから食べていいのやら?」ってんで、こんなもん見ちゃうと食欲がちょっと引くかも!俺も最初そうだったもん。最初は恐る恐る食べてたY君も美味しさが判ったのか食が進んだみたい。

「けっこう美味しいっすね!」ですと!
でも、それも半分まで!あとはナイフやフォークで遊び始めた。

「こりゃ食えないかな?」って思ったんだけど、休憩とのこと。んん〜まあ時間はあるから大丈夫だよ!

ところで俺はと言うとシンプルにカツ丼をオーダー。といっても大盛りにしてみました。ポークチャップの量から想像するに、そうとうなものかなあ?って考えていたんだけど、そうでもない。まあ確かに量はあったけど、ポークチャップの比ではない。その内に、やっとY君完食。もう放心状態かな?

「しばらく豚肉は食べたくないかもしれないな。」ゴメンナサイね!イジメじゃないですから!
多分胃袋苦しいだろうし、そろそろ運転代わろうかって言うとまだ大丈夫だって!意外とタフじゃん!なんちゃって!それでは納沙布岬へ向かおう。

途中道の駅「スワン44根室」に立ち寄って休憩。あえて土産ってのもないんだけど、オランダセンベイは買っていこう。これは俺的には根室に来た時の定番商品。

根室駅前を通過して案内板に沿って納沙布岬を目指す
道道を東に向かうと、前方に巨大なプロペラが出現。以前こんなのあったっけ?しばらく来ていなかったからかな?たった2年ほどでも景観て変わるもんだね。さすがに車窓からだけど撮影。
さすがにY君も疲労が溜まって来たのかな?運転が緩慢になってきている。

「折角だから、あと少し。頑張れ!」

でも、無事納沙布岬に到着。夏とちがって景色はバッチリ!何たって肉眼でも水晶島が見れるんだもん。これが夏ともなると霧が多発してみる事も少ないからね。折角ここまで来てんのに北方領土が見えないなんて悲しすぎる。だからY君にも是非見せたかった。
望郷館に入って北方領土を見てみる。この建物の中には無料の望遠鏡があるので北方領土を間近で見ることが出来る。7km先にある水晶島がすぐ手前にあるみたい。(右の写真は長望遠で撮影したものです。)

ちょっと歩いて四島の架け橋のモニュメントを見る。俺たち以外の観光客もいないみたいだし。あまりに遠すぎてマイナーな場所になっちゃっているからかな?

この後速度を上げて北太平洋シーサイドラインを走る。これから先は霧多布まで何もない。っていうか時間の関係で観光する時間がない。浜中市街に入って霧多布をめざす。
太平洋側なので殆ど残雪もない。ここだけ初春の風景にみえてしまう。ここも夏のツーリングライダーにとっては悩みの場所でもある。名前のごとく霧の発生が多い場所だからだ。しかし気温が低いこの時期ならば、まず全面展望がかなうはずだ。

ここから20分くらいのところに琵琶瀬湿原がある。日没の関係もあるので、そこそこ出発しなければならないのが残念。途中キタキツネを発見!Y君も初めて見た!って。さすがに写真をパシャ!でも観光キツネではなさそう。俺たちに近づいてこないもん。

「これでよし!餌なんて与えたらよくないもんね!」
市街地を抜けて琵琶瀬展望台に到着。何とか日没には間に合った。

「まずはよかった〜!ここまで来て残念!」にはなりたくないもんね。

ここ琵琶瀬湿原展望台は俺的には釧路湿原よりも湿原らしさが感じられる所である。琵琶瀬川が目の前で蛇行していて湿原らしさを見せてくれる。

もう観光することもないので、少し時間をとってみようか!反対側には太平洋が見える。ここで日没まで観光していくことにする。と言っても20分ほどで陽が傾いていった。やっぱり早いなあ!まだ真っ暗には時間がかかるだろうけど、、、、。
あとは単純に釧路空港まで戻るだけ!では出発。ってな訳にはいかなかった。それは厚岸を通るんでY君に牡蠣を食べてもらおうかとも考えたから。いつもの道の駅厚岸に向かう。

よく間違える人がいるけどグルメパークコンキリエってのが総称の名前で屋内には2ヶ所のレストランがある。一つは炭火で焼く「あぶりや」もう一つはレストラン「エスカル」。だからコンキリエで美味しい牡蠣が食べられるって言われても、行った人はどっち?って悩むはず。これは行った人にしか判らないよね。

さてと牡蠣を食べたくても自分で焼くほど時間はないから、あぶりやではなくエスカルに入る。時間を逆算して18時までに出来るかどうかを聞いて、生カキを注文する。名前も何と「カキエモン」だって!もしかしてライブドアの「ホリエモン」のパクリ?ちょっとうけちゃった!

ここ厚岸の牡蠣は広島や宮城松島の牡蠣よりも小ぶりだけど、身がしまっていておいしい。

「ジュル〜!って食べるカキの美味しい事。天国天国!」まだ俺はカキで当った事ないから!カキに当った人は地獄の苦しみを味わうらしいけど、そうならないようになりたいもんだ。8個入って1500円。まあ、安くはないけど十分堪能できるものだった。

エスカルでカキを食べている頃、視界は闇に支配されていった。もう真っ暗だ。でも予定通りの行程を消化しつつ、思いつきの観光も出来て結果オーライかもしれない。時間は18時になってしまった。釧路市街までならば50分ほどで到着できるけど空港までならば大楽毛経由で1時間30分弱かかりそう。やばくなったらレンタカーの営業所に電話して遅延の連絡をいれよう。

カッ飛んで飛ばして何台追い越ししただろう?何とか釧路市街は19時過ぎに通過。ガソリンを給油して19時20頃空港に到着。お土産買って椅子に座ってボケ〜っとする。今日のフライトは定時運行だそうだ。なるべく早く帰りたい。20時20分機上の人となり羽田に向かって飛び立った。ふえ〜ん!現実の世界へもどりたかないよ〜!
編集後記
今年早速2回目の渡道になってしまった。何ともマニアックだと思いません?この先今年は何回北海道に行くのかは判りませんが夏のツーリングや出来る事ならば秋のドライブも経験してみたいと考えています。

何度行っても道東は最高です。行く度に私の心を楽しませてくれます。また新しい発見ができます。同じ観光地でも何か変化を与えてくれます。こんな道東をこれからもこよなく通ってみたいと感じています。
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