ナビの北海道旅行記2008秋 パート2
9月15日
朝はユックリ7時30分に起床。あ〜良く寝た。シャワーを浴びてからタバコを一服。8時前に朝食を摂る。今日は貸切のLコースを予約している。それも最初の9時30分のコース。移動時間なんてないからオーロラハウスで9時までマッタリすればいい。

食後に部屋に戻ってテレビを見ながらしばしくつろぐ。こんなものもいいもんだ。9時過ぎにチェックアウトしてりくべつ鉄道の受付に。しばらく列車を見ながら待機する。
これから下の色の違う部分は鉄道に興味のない方は専門用語も出ますので飛ばしてください
9時15分頃指導員の紳士が登場してきてご挨拶。どうぞ宜しくお願いします。この指導員の方は以前7月にLコースでお世話になった方でもある。俺のことも覚えていてくれたみたい。

今日乗務する車両はCR70-8号車。比較的体験運転では多く使われている。前回も8号車だったし、昨日も8号車だった。何でも、全ての車両の中で一番状態がいいんだそうなんだ。一応規則ではないけど、10分ほどの講義を受けてから出発仕業に入る。、

ここで以前より予習してきた俺も、一歩進んだ質問をする。今回俺がもっともマスターしていきたいのは階段ブレーキをしっかり覚えてみたい。一回そこらでマスターするなんて無理だろうから、体に植えつけてから帰りたいって思っている。
一旦運転席ドアから列車を降りる。これって最高の気分。ホント運転士になった感じがする。ただ、ステップの場所が判らなかったので、足を踏み外しそうになったけど、、、。
そして連結器や車輪の確認、オイルの確認等、車庫から出てくる時、運転手が実際に行っている通りの仕業も淡々とこなしていく。
そしてエンジン。今は始動はしていないけど、異常がないか確認。エンジンオイルのチェックやまたブレーキのドレんコックの通気試験なども行う。
車内に戻って、各種ブレーカー類のチェック。ヘッドライトや、デッドマン、放送機器、圧縮機、車掌ドア装置など、必要なスイッチを入れて行く。もちろん俺をはじめ参加者はプロじゃないから、必要なブレーカーには、赤いシールが入っているので、それを参考にすればいいだけ。
ここまでのいろいろな作業を終わらせて、やっと運転席に座る事になる。(実際はもっとあったんですが、割愛させていただいます。)

運転キーを預かり起動ボタンを押すと、、、直噴 6気筒 13000ccのDMF13HSエンジンが動き出す。
ブレーキ試験を行いゲージが正しい事を確認する。列車を動かす前に今度はブレーキの仕業を行う。

緩めー重なりー常用ー重なりー緩めでやや減圧してから重なりへ。狙った所で常用で停止。最初に減圧する場合は速度も20kmも出さないからブレーキシリンダー圧力も160khp(キロヘストパスカル)くらいで制動。エアーを込めてから再度100khpで停止すればショックも少なくてすむかな?これが階段ブレーキの手法での手っ取り早いプロセス。
できるだけ「キ〜〜〜〜カックン!!」ブレーキはしたくないから、どれだけ減圧してどれだけ込めればいいのか?では実際に走ってみながら確認してみる。
逆転スイッチを「前」、変速レバーを「変」にしてヘッドライトを点灯しデッドマンペダルを踏みタイホーンを鳴らせてからマスコンを1ノッチ、2ノッチ、3ノッチと入れ規定の速度でノッチオフ。始動の一連のプロセスは何度もやってるだけに自然に体に染み付いたみていで、その事については指導員氏も俺にはな〜にも言う事はない。

狙った位置で緩めから常用にブレーキハンドルをシフト。体にややブレーキの感覚が感じてきたらすぐ重なりで圧力をホールドする。このときのブレーキシリンダー圧力は180khp。やや高すぎたかな?速度が下がってていくと想定の場所より手前に止まってしまいそう。仕方なく圧を緩解して惰性で進行。このときはブレーキシリンダー圧力は0khpまで落ちているから、惰性で走っている間にエアーを込めておいて最後にブレーキ圧150khpで停止。
んん〜思ったほど簡単じゃないなあ〜。この場合どこでブレーキを掛けたらいいのか、早ければ手前で止まってしまうから惰性で進入しなくちゃならないし、遅ければオーバーランだし。これは回数を重ねていかないとダメだね。その点だけ指導員に聞いてみるけど、理屈よりも実地ですよ!ってアドバイス。そうだよね。

さっきと同じく出発。指導員に
「ここで減圧!〜重ねて〜〜我慢して〜我慢して〜はい緩めて〜はい重ねて!〜はい減圧〜重ねて〜!」って声に従ってブレーキレバーの操作。んん〜何となく判ってはいるんだけど、、、タイミングの問題だな。制動力が大きいと緩める時間が無意識に多くなってしまい、ブレーキシリンダー圧力も0khpになってオーバーランしてしまう。その場合、ブレーキ管の圧力がシリンダーに込めるまで時間がかかり結局ブレーキシリンダー圧力を確保までの時間はかなりかかる。
つまり釣り合い空気ダメの圧力を抜いてブレーキ管の圧力を下げてしまうとブレーキシリンダーの圧力を確保するまでにはタイムラグがかかってしまい、場合によってはノンブレーキのままホームをオーバランするかもしれない。階段ブレーキは1回目に若干の減圧ではさほど問題は起こらないけど、2回目の階段ブレーキの場合、圧力がそこそこ残っていないとダメみたい。

現在のJRや大手民鉄で使われている電車の電磁ブレーキを主体とする色々なブレーキは自在にブレーキの強弱を換えられるから減速したいだけ減圧すれば速度は落ちる。はっきり言って誰でも運転なんてできる。
でも「ふるさと銀河線」で使われていたCR70系列などの平成元年頃製造の気動車などに使われている自動空気ブレーキは電気を使うのではなくメカそのものなので、エアーの調整だけで止まらなければならない。エアーを抜いたら次にエアーを充填するまでのタイムラグがある。ここが問題になるわけだ。これが職人芸と言えるワザでもある。

大体、体験運転をされる方の殆どはブレーキが難しいって言うそうである。もちろん自分も難しいと思う。俺達素人が一発で止められるのは偶然がなせる業であって、決してテクニックではないだろう。

もっとも70kmあたりで走っている列車であれば階段ブレーキも有効だろうけど、所詮20km位しか速度が出せない場合は1回で決めるしかなさそう。これは電車でGoでは絶対判らないことかもしれない。あれは所詮おもちゃだから、、、。

Lコースの場合は貸し切りなので、端から端までの500mほどの全てがコースになる。途中歩行者用の踏切があるので3ヶ所で停止する。スタッフがフライキを掲示している場合はその前で停止しなければならない。結局止まるまで4回ブレーキを掛けることになる。今回はそれが目的でもあるので何十回もした事になる。

2往復程度したあと池田寄りのコース端で一旦列車を降りて転轍機で進行方向の変換。今度は距離は短くなるけど1番線を進行。ホームの端にはスタッフがゼロ標の赤フライキで臨時の停止線を作ってくるので、それに従って停止。これを2往復行うと再度転轍機を変換して2番線に進行。最後は端から端までノンストップで走行。北見方面は5パーセントの登り勾配なので、途中でマスコンの再投入。これって面白いもんだ。

80分があ〜っという間に終了。今回も満足な乗務でした。できる事ならば、もう少し距離が長いほうがいいかな?って思うんだけど、いつかは解決してくれる事を期待していきたい。
さ〜て、いつものナビ!に戻りましょう。道の駅陸別に別れを告げて足寄に向かう。昨日走ったカネラン峠は浮き砂利ダートなので走っても楽しくなさそうなのでパス。

大誉地駅跡を通過すると、民宿大地の看板が。ここは新党大地の党首、鈴木宗男氏の生活されていた自宅。現在は札幌に事務所がある関係で空き家になっている。地元の方が、その自宅を管理し、旅行者に格安で提供しようとしているそうだ。

素泊まり3000円から、朝食付きで3500円らしい。でも場所柄俺にとっては使いにくいかな?俺のメインは道東の標津だから。民宿大地の目の前には鉄路を外された「ふるさと銀河線」の跡が残されている。以前テレビで鈴木宗男氏の家のためだけにある通称鈴木踏切があるって聞いた事がある。今俺が見ている踏切の跡が鈴木踏切なのか〜
でも、どう見てもこの踏切がなければ国道どころか、他の道にすら出ることができそうない。「ためだけ」にあるっていってるけど、これは大きなお世話で、ではどうすりゃいいんだ!ってのが本音。俺もここ数年道東を廻ってきてマスコミの怖さを間接的に感じさせてもらったかもしれない。

何が間違っていて何が正しいのかは政治は俺には全く判らない。でも、道東の、それも足寄や陸別に足を向ける前の俺の感覚は鈴木宗男って国会議員ってなんて悪いんだろう!って思っていた。でも、これがマスコミに作られた劇場物語だってことに足寄や陸別に来てから考え方は変わっていった。北海道にコンタクトを持たない俺にとってマスコミのバッシングは、とっても誤解を与えることを理解させられた。これからもがんばって北海道に貢献して欲しいって思ってしまったひと時だった。
さてさて難しいことは置いといて足寄方面に向かう。途中愛冠駅跡に立ち寄る。

廃線になってから3回目の訪問だけど、そのときと違ってホームは残っていても線路は一切無くバラストが悲しく残されているだけで、観光名所にはなりにくい場所になっているみたい。
ただ一つ同じ光景なのは愛の泉という湧き水がコンコンと出ている事。コップが置いてあるので飲んでみると、、、美味しい感覚は変わっていない。今となってはどれだけの人が訪れているのか、、、。大事に残っていてほしいものだ。
道の駅「足寄銀河ホール21」に到着。駐車場はそこそこ混んでいたけど、何かイベントでもあるのだろうか?それとも阿寒湖への道中休憩かな?

旧駅のホームに出ると、以前よりも線路は撤去されていて40mも残っていないかな?いっそう全部外しちゃえばいいのに!中途半端に残してもカメラのアングルにもならないよ。ここへ来た理由は売店で「あしょろ紀行」っていう入浴剤を購入したかったから。
俺は勝手に「ムネオの湯」なんて言ってるけど、面白い入浴剤。

中身は普通の商品なんだけどパッケージには鈴木宗男氏のキャラクター「ムネオ君」と何故か元秘書の「ムルアカ君」がいてまたまた何故か螺湾蕗に囲まれた露天風呂らしき温泉に入浴しているイラストがとってもカワイイ!ってんで購入したかった。
実は今年3月に買いに行ったら売店の営業時間を過ぎてしまって買えなかったので、それのリベンジのつもり、、、、。
ここから阿寒方面に進む。阿寒湖方面へは国道241号線が一般的。今回時期ではないのは判っていたんだけど螺湾蕗のホ場にいってみたい。
螺湾市街地で国道から道道949号線に入ってオンネトーをめざす。この道路は比較的国道241号線と並走していてオンネトー経由でまた国道に戻る道道。標識によっては道道664号線とも表記されて、どれが正しいのかは判らないけど、、、どっちでもいいか!

ラワンブキのホ場は道道沿いにあって迷う事はないけど、規模があまり大きくないことに意外って感じさせられてしまった。てっきり車から降りて少し山越えでもすると広大な敷地にドカ〜ッと自生しているのか思っていたから、、、。
螺湾川沿いの泥炭地に自生している蕗はシーズンともなると3mほどの高さまで成長するそうだ。もっとも「道の駅足寄銀河ホール」の1階に松山千春の写真用パネルがあるので、その大きさは想像できるけど それでも凄い。

今は遅咲き?のフキが数本自生している程度だった。んん〜あんまり観光的要素はないかな?でも一度3mほどのフキの下をくぐってみたい。もしかしたら感心しちゃったりして。ちなみに勝手に持ち帰ることはいけないそうな、、。もっとも俺はもって帰っても意味がないけどね、、、。
ラワンブキのホ場を越えてしばらく走ると予告通りにダートが始まる。極端にデンジャーなルートではないけど、阿寒湖やオンネトーへ行く、又はオンネトーからラワンブキに行くレンタカーの殆どが、このダートを走るので、多少危険な感じがする。対向車もそこそこ多い上に結構速度を出しているおバカさんもチラホラ。
俺は状況を見てカーブ手前から対向車の存在を認知すれば徐行していくんだけど、対向車は突然現れた俺にビックリしたみたいで強めのブレーキをかけてくるみたい。これって危険だよ!って思う。第一、フラットではあっても単なるダートではなく浮き砂利が多いから急ブレーキなんかかけたら谷間に滑落していっちゃうよ!でもロードバイクでくるところじゃない。昨年は引き返して正解だった。

なんたって5kmほどのダートだと地獄をみるもん。しまったダートなら問題ないけど、これじゃ絶対前輪取られてコケルかもしれない。多分俺泣いていたかもね!!
飛ばしにくいダートを走った後には絶景のオンネトーが待っている。んん〜その前にちょっと遅めの昼食。そう、今日はオンネトー茶屋が営業している。一度は行ってみたかったお店。どんなメニューがあるんだろう?って興味があったから。

店内には数人のお客しかいないので、まず安心。混んでちゃこの先の予定に響くから。で、お勧めなのか?ラワンブキふきづくし定食。店主らしきおじさんの丁重な対応についでに熊笹餃子もオーダーしちゃった。
定食が出来上がるまでどうぞ!って朝取りのミニトマトも出てきた。これは酸味も少なく美味しかった。
15分ほどして定食が登場!んん〜美味しそう。ご飯と味噌汁と小皿に5種類ものフキが乗っている。

醤油煮、寒露煮、胡麻和えやピクルスなど、いろいろな味付けのフキが並んでいる。あまり俺ってフキを食べる事はないんだけど、嫌いじゃないから問題ない。それぞれのフキの味付けが素晴らしくとっても美味しい。
で、ついでにオーダーした熊笹餃子。中の具は普通の餃子と同じなんだけど、熊笹が練りこんである皮はモチモチっとしていて餃子って感じがしない食感だった。もっとも美味しい事に変わりはないけど、、、。
オンネトー茶屋は13時30分頃出発。十分楽しめました。今度はオンネトーラーメンなるものを食べてみたいな〜!どんなんだろう?

茶屋からすぐオンネトーが現れるんだけど、駐車場が込んでいて車を止められない。しかたなく車窓から湖面を眺めてみる。場所によってはコバルトブルーに見えたりエメラルドグリーンに見えたり、その濃淡の美しさは言葉にはできないかな?

でも、できれば風がなければありがたかったんだけど。一度でいい逆さ雌阿寒岳を撮影してみたいなあ〜!
そんなんで滞在時間も15分もいないで撤収!さらに阿寒湖方面に。とは言っても俺は阿寒湖に行くのではない。阿寒湖はスルーしてそこから釧路方面に、、、、。実はネットで偶然発見したんだけど、人知れずひっそりと佇んでいる湖が阿寒市街の奥地にあるという。その名はシュンクシタカラ湖。

但し20km以上ものガレ場のダートを走った奥地にあるそうで、今年の6月にそのダートが崩落して通行止めらしい。だから行けるかどうか確かめるすべを持たない俺は行けるだけ行ってみてダメならば引き返そうか?って画策していた。ただ、俺は今日の最終便で女満別から帰らなければならない。多分、湖からだと想定上だけど3時間程の時間を見ている。
国道240号線から中徹別市街で国道274号線に入り布伏内地区で国道が通行止め。と言うかこの先、道路の存在がない。

この国道は札幌を基点に標茶町までの国道なんだけど、未だに釧路と白糠の区間が未開通のまま。いやでも道道に入る。しばらくすると、写真のような案内図がある。

は〜ここから21kmもダートが続くのか〜って思うと引き返そうかって気持ちも出てくる。だって往復で42km。それもガレ場って聞いているもん。
最初はフラットな広幅なダートだったんだけど3kmも走れば狭くなってすれ違いもままならない場所。

途中分岐が何ヶ所かあるんだけど、シュンクシタカラ川沿いのダートが本線と考えて進んでいく。
途中清流でもあるシュンクシタカラ川沿いに走って行くと切りだった断崖が、、、ここら辺が通称ミニ層雲峡っていう場所なのかな?まだ紅葉には早いけど、木々が赤くなったら絶対美しい光景だろうね。途中、切りどうしに土を盛ったダートになる。多分ここら辺が崩落箇所なのかな?間違っても帰りに土砂崩れなんてないよね!帰れなくなっちゃうよ。
かなり、本当にかなり走り込んでやっと湖を発見。これが秘境と呼ばれているシュンクシタカラ湖なのね。やっと目的を達成できた感じ。このダートは湖を周回するって聞いてはいたんだけど、何だか怪しい。いずれ行き止まりになってしまうんじゃないかな?

それよりも車幅一杯の道幅なのでUターンができない。そんな場所もない。仕方ないので本意ではないけど、ダートをさらに進む。3kmほども先走って何とかUターンできる場所を確保。迷わず何回も切り返しをしてUターン。

この先は砂利がなく土がむき出しでワダチが大きく俺のレンタカーだったらどこかでスタックしてしまうかもしれない。時間も16時前。何とか予定通りだ。
このシュンクシタカラ湖は偶然人工衛星で発見された湖だそうで、日本の湖の中で最後に発見されたそうだ。但し、このシュンクシタカラ湖は流れいる川も、そして流れ出る川もないそうだ。。そばには同じ名前のシュンクシタカラ川があるんだけど、実際は繋がっていない。雪解けの水が溜まった湖面の水は伏流水として土中に染込んでいって、数百メートル離れた川に湧き出しているそうだ。
アクセスの悪さからかマニア意外は殆ど来る人も少ないようだ。もっとも俺も誰とも会わなかったし。

しかしデンジャーなエリアだな〜!すっごくクマさんのイメージが強い。湖面に降りらそうな場所があったんだけど、とてもじゃないけど俺一人では降りる気になれない。すっごく怖い。万一を想定して車から10m離れられない。もしもの場合車に逃げ込めば何とかなる。だからドアは開けっ放しだしエンジンもかけたまま。
同じ道を20km以上も戻る。目的も達成したし、あとは戻るだけ!道路の状態も判っているから安心してユックリ走って景色でも眺めて行けばいい。

ダートの林道はシュンクシタカラ川に沿って整備されている。ミニ層雲峡って言うだけあって断崖だけではなく、清流も場所によっては急流になっていたり、崖から無名の滝が流れていたり、そこそこ美しい光景がある。
もう少し日中だったら時間をふんだんに使って散策ってのもいいかもしれないけど16時を過ぎれば危険以外の何物でもでもない。次回は目的意識を持って昼前後にも訪問してみたい。そんな時間ならば湖面に降りても問題ないかもしれない。

基本的にはこれで全ての予定を消化。んん〜ここから女満別かあ〜!めっちゃ遠いじゃん。若干陽射しはあるんだけど、夕闇になるのも時間の問題。阿寒湖畔を通過して道の駅「つべつ」に向かう。
やや暗くなってはきたけど、休憩するには最適な場所だから。この時間になるとやや寒い。昨日よりも気温が低いのかな?敷地の奥には旧相生線の北見相生駅が残されている。

列車が展示されていて、一部の客車には内部を開放してライダーハウスのようになっている。9月の中旬でも2名ほどが利用されているみたいで、2台のバイクが止まっていた。ちょっと散策してみる。
廃止されて20年も経っているだけあって、線路もかなり腐食しているけれども、枕木なんかは殆どが朽ち果てている。以前「ふるさと銀河線」が廃止されて、鉄道マニアの有志が相生駅を中心に走らせる企画があったけど、これじゃ列車を走らせるなんて絶対無理だ。

ただ、その意義にはとっても感銘するところがある。実際個人で行うなんてリスクが高すぎる。それでも、夢を実現に向かうという希望を持ち続けていくことには陰ながら応援していきたいと思う。

その点「りくべつ鉄道」では町の商工会が主体で運営して町そのものがバックボーンとなっているから、比較的恩恵を受けられる。それに廃線後2年しかたっていない軌道はまだまだ現役そのものだし、ましてや専門スタッフが常駐してくれるのが運営上の最大のメリットかもしれない。また機関の整備なども町内の自動車整備工場に委託しているそうだ。
それでは出発。辺りはもう暗い。津別、美幌を経由して女満別に。飛ばしてきた訳ではないけど思ったより早めの19時前に女満別空港に到着。夕食を摂ってからレンタカーを返却しようと思い空港そばのラーメン屋に立ち寄る。

実は一昨日レンタカー事務所まで送ってもらった際ログハウス調のラーメン屋を発見。時間に余裕があれば立ち寄りたいと思ってもいた。こんなに早く行けるなんて、ある意味ラッキー。店内には数人の客がいるだけだったんだけど、塩チャーシューをオーダーしつつも30分も待たされるハメに。多分ラーメンを待っている殆どの客はおれと同じ最終便の乗客なんだろうなあ〜。
でも、ラーメンで30分も待たされるお店って問題だな〜。ましてや時間に追われているお客ならばなおさら。誰かが、まだなの?って言ってた気持ちが判る。何とか時間に間に合って塩チャーシューが登場。美味しいんだけど、これだけ待たされればちょっと幻滅で味わうことも少なく食べるハメに。もしあと5分遅ければ俺だってキャンセルしたかもしれない。

それでも全体的に時間はあるので、レンタカーのガソリンを補給して返却。売店でジャガポックルを探すも売り切れ。チェックインして機内に。若干の遅れはあったものの羽田にはほぼ定刻に到着。ただ今回は会社に車を置いてきているので、それのルートが大変。タクシーを使うには高すぎるので、、、。結局自宅には12時過ぎに到着。いや〜疲れました。
編集後記
今回の旅行はかなりラッキーな事柄が重なりました。まずは無理だと思われた土曜日出発ができたこと。それによって遠軽方面まで足を伸ばせたほか、通行止め解除の秘境と言われるシュンクシタカラ湖まで行けた事。
それによってかなり楽しい旅になりました。本来ならば「りくべつ鉄道」なるアトラクションだけで終わるはずだからHPのアップも必要ないかな?って思っていたんですが、「はなてんと」「朝日ヶ丘公園」「コスモス園」などなど、記念になる場所をふんだんに行ってきましたのでサイトにアップするはこびとなりました。

長々と旅行記をお読みくださりありがとうございました。ナビの旅はこれからもずっと続くと思います。よろしくお願いいたします。
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