ナビの北海道旅行記2008冬の旅 パート2
12月30日
朝は7時にタイマーで目覚める。あれ?俺って8時間以上も寝てたんだ!やっぱり疲れていたから爆睡しちゃったのかな?
カーテンを開けて外を見ると、、、、おお!昨日とは違って快晴じゃん。安心しちゃった。深夜のうちに大方の除雪は済んだようにも見えるし。

さっそく大浴場で体を温めておこう。いうまでもなく、ここガーデンズホテルの大浴場はモール温泉なので、肌がスベスベするだけでなく、保温効果も高い。
朝食を摂りに2階のレストランへ。いつ来ても思うんだけど、ここって1000円で食べられる割におかずが立派過ぎる気がする。でもって、これがとっても美味。絶対得した感じがする。ご馳走様でした。
ホテルのチェックインを済ませてレンタカーのお店に向かう。ホテルから歩いても数分の場所なので、ホテルとの組み合わせも便利だ。

レンタカーの手続きも無事完了して、晴れてこれからレンタカーの旅となる。しかしながら、このレンタカーの駐車場も大変な雪があった。お店の方にこれから除雪するの大変ですね!って聞くと、業者に頼んであるそうだ。

なるほどねえ〜。今日は標津のモシリバに行くんだけど、遠路とは言えストレートで行くのは俺の流儀じゃない。んな訳で、まずは何故かモシリバとは逆方向の新得方面に進む。帯広の駅前は除雪こそされているけど、それでもビルの日陰になっている場所とかは、いやでも凍っている。
国道を富良野方面に走って行く。しばらく片側2車線の国道なんだけど芽室を過ぎると対面通行の普通の道になる。さすがに国道ともなると除雪も早々完了しているし、交通量も多いから自然と凍結道路もなくなってしまうみたい。ただ、その状態での反射光が俺の目には辛く感じてしまう。

走行前方に見えるのは日高山脈なんだけど、かなりの積雪になっているみたい。これじゃ日勝峠あたりは全線、圧雪アイスバーンになっているんじゃないだろうか?事故のないようにしてほしいなあって思うのは俺だけじゃないでしょう!
これからまずは 新得駅前の玉川菓子店で銘菓「柳月の三方六」の切れ端を買いに行く予定だ。

メールの友人で宮城県のotabeさんに教えて頂いた情報で、帯広の有名菓子店である柳月のポピュラーな銘菓「三方六」の切れ端が新得に売られているとの事。ただ、今日は12月30日なので、お店が休みではないのかなって不安もある。もしも休みだったらシャレにならないけど、行くだけでもチャレンジしようと思ったわけ。

場所はホント駅前。いやでも、駅前ロータリーでグルリと廻れば目に止まる場所にある。そして今日は開店していた。もしかしたら、新年のご進物のための販売のために営業しているのかもしれない。でもその割りに店内はひっそりしていて、もしかしたら「切れ端」はないかな?って思ったんだけど、聞いてみたら「そこにありますよ!」って指をさされる。
そこには乱雑とは言わないまでも、お買得商品みたいに積み上げた「三方六の切れ端」があった。
あ〜やっと発見。切れ端ゲットぉ〜〜〜〜
これで1kg入っていて税込み525円なんだそうな。これってすご〜くリーズナブル。
知人宅に持って行く分と同宿になる上村君たち、それとモシリバの奥さんの分で3個を購入。上村君に説明するために、三方六そのものも1個購入しておいた。いわゆるバームクーヘンの切り落とし部分、、。何だか美味しそう!

そういえば宮城県のotabeさんも、以前ここで切れ端を買ってモシリバの奥さんに薦めたらしい。すんごい評判で美味しいと言って食べてくれたそうな。俺は2番煎じになっちゃうけど、多分憶えていてくれてるんじゃないかな?そうそうotabeさん貴重な情報、大変有難うございました。
買い物も済んだし、今度は帯広市内に一旦戻る。今日はモシリバでの宴会もあるだろうから、三方六の切れ端をゲットできたけど、もう一つ六花亭に行って、久々「サクサクパイ」を購入してみたい。

決してショートカットにはならないけど、道東道で十勝清水ICから帯広音更ICまで高速を使う。
高速道路はETCがまだ使えないけど、カードの提出で通行料金の支払いが可能。音更ICでは料金の支払いはないから、先に十勝清水ICで払っておく。道路は除雪は全て完了しているんだけど、やや山間に建設したためだろうか、日陰部分が比較的多くアイスバーンになっている。そんなに飛ばさないで走る。
音更ICのそばには、柳月の工場スイートピアガーデンがある。三方六の切れ端を購入した俺にとっては、あえて立ち寄ることもないんだけど、昼間のスイートピアガーデンってのも見てみたいので立ち寄ってみる。

実際一昨年だったか、帯広のTAKEさんと夜に来た事はあったけど、それっきりだった。駐車場はやっぱりでかい。けっこう買いに来ている車があるんだけど、さすがにレンタカーは見当たらない。多分新年のご進物用で買いに来ているのかな?
スイートピアガーデンは車窓から見ただけでそのまま出発。こんどは六花亭に向かう。

今ならば「サクサクパイ」も販売されているでしょう。その為に意味のないルートを走って来たようなもんだもん。
駐車場に車を止めて店内へ。サクサクパイを発見。
不確実な情報だったんだけど
「コーヒー味だかチョコ味の生クリームがあるって聞いたんですが?」って言うと、ついこの前まで製造していたんだそうな。でも、あまり売れなくて中止になったそうだ。それに 今後販売をする予定もないそうだ。

んん〜実に残念。でも賞味期限が3時間なんてシャレにもならないけど、とてもとてもモシリバに間に合う訳にはない。サクサク感がなくなるだけで食べられなくなる訳ではないのでかまわないか。でも念の為トランクに格納しておこう。
時間はお昼ちょっと前。ここからストレートでもモシリバまで5時間弱はかかるから、あまりノンビリはできない。そこでやや早めに昼食を摂っておこう。

一度は行ってみたかったお店。それはインデアンカレー。名前のごとくカレー専門店で帯広の市内に数店舗ある他は釧路に1店舗しかない、地元でしか食べる事ができないレアなお店。以前から行きたかったカレーハウス。今回は札内店を利用させてもらう。

駐車場に車を止めて店内へ。このお店は国道沿いにあるからだろうか、そこそこお客さんがいる。カウンターに陣取ってカツカレーをオーダー。
もう秒殺?って速さで「お待ちどうさま〜」ってカツカレーの登場。んん〜ニオイが美味しそう〜。お味は、、、、言葉にするのが失礼な位 美味しい。「旨いっす!マジ旨いっす!」

ただこのお店に入ってから不思議に感じたのが、添え物の福神漬けやラッキョウはあるんだけど、醤油やソースなどの調味料がない。言えばくれるのかもしれないけど、誰も使っている人がいない。多分、オリジナルを食べて欲しいっていうお店の考え方なのかもしれない。ただ、辛さの加減だけは出来るみたいで、ラー油がソースのように置いてある。

もう一つの不思議。それは入店時に鍋を持参して、カレールーを3人前とか5人前とか言って買っていく人。鍋などの容器を持参してくれた人は容器代を引いてくれるそうで、これも人気に影響しているのかもしれない。実にうらやましい。
さ〜て、出発。このまま国道を釧路まで走っても芸がない。そこで、何かないかな〜って思いながら進んでいく。

途中池田市街に入って、昨日判らなかった「旧ふるさと銀河線」の様舞駅跡でも探訪していこう。俺の借りたレンタカーのカーナビなんだけど、ROMが更新されていないみたいで未だに旧ふるさと銀河線の線路の表記がある。これって俺的には実にありがたい。

そのため、何も問題なく様舞駅跡に到着。ぱっと目には何も変化がなさそうな雰囲気だ。ここって昨日バスで通ったはずなんだけど、その時は真っ暗だったんで、全く判らないままだった。え〜と、、、駅はあるんだけど、、、雪が深くってホームに行けそうにない。それに誰も来たイメージはない。って言うか、この雪は昨日降った分だから仕方がないか、、、。
このあと、ついでに高島駅跡まで足を伸ばしてみる。駅前は除雪こそされているけど、それだけでしかなさそう。

でも様舞駅跡と違って積雪は少ないみたいなので、ホームまで歩いてみる。んん〜多分線路は残っているのかな?線路のあった部分は凹凸がある。駅舎はそのまま残っているんだけど、内部はガラ〜ンとして寂しい感じがした。
一旦池田に戻って豊頃に向かう。今さら十勝ワインってのもどうかな?って思っているので、ワインは買わず池田をスルー。今日は30日なのでワイン城もパス。多分休館でしょう。

そして、道道に入ってお決まりの十弗駅に向かう。
まあ、この駅は夏、冬合わせると何回来ているんだろうか?あえて感動することはないんだけど、ローカルな駅のローカルな雰囲気が俺は好きだな。でも昨日の深夜、俺はこの線路の上を寝台車で移動していたんだもんな、、、、。考えてみれば面白いもんだ。
暖房こそ焚かれていないけど、椅子に座ってちょっとだけボ〜っとしてみると気持ちが落ち着く。こんな気持ちになるのは廃線にはなっているけど、旧国鉄標津線の奥行臼駅のホーム以来かな?時刻表をみても、まだ30分以上も列車が来る事はなさそう。時間が惜しいので出発することにする。

豊頃市街で国道に戻って、ひたすら釧路を目指す。観光重視の俺にとって、この釧路までの国道38号線ほどつまらないものはない。そう、、、観光地ってのがあまりになさすぎる。意地になって探せば、あるのだろうけど、せめて観光受けしたところでないと、、って思うから。
太平洋を見る所で釧路市に入る、、、、、入るんだけど釧路市って言っても元は旧音別町。この先一旦白糠町を越えてから本家釧路市に入る。だから、今いる場所は釧路市の飛び地な訳。そして釧路湿原道路などを経由して遠矢、標茶と走って中標津で買い物。

相変わらずモシリバに到着した時は遅くなっちゃった。荷物を降ろして屋内に。食堂では他の方が食事中、、、、。あれ?上村君達は知っていたんだけど、もしかしてもう一人の方、、山本さんじゃないっすか?どうもお久しぶりです!ってんで久々のご挨拶。一旦着替えて、お風呂用具も持参しながら食堂へ。今日は「ちゃんちゃん焼き」だった。中村さんの判断で、そろそろ来るはずだから、、ってんで先に食事を始めたそうな。それがピッタリ当って俺が到着した頃に「ちゃんちゃん焼き」が出来上がった頃で偶然これから箸を進めるところだった。いや〜俺のスタイル、、中村さんにバレてんのかな?連絡だってしていないのに。
食後、一旦風呂に入ってから談話室で談笑。今日の宿泊者は俺と、上村君と汲田さん、山本さん。そして群馬から来た星野さん。一昨日電話で上村君に話しておいた玉川菓子店の「三方六の切れ端」をプレゼント。それとモシリバ内で食べる用にと1袋をど〜〜んっとテーブルの上に置く。

実際説明するために商品そのものも出して見せたんだけど、、この切れ端、、、どうみてもバームクーヘンの化け物。汲田さんはバームクーヘンは大好きってんで、専属処理班にご指名!!!ちなみに奥さんにも、「これ、憶えてます?」って聞いてみた。奥さんも憶えていたみたいで、「宮城県のotabeさんが以前持ってきたよね!あら〜うれしいなあ〜美味しいもんね」って大絶賛。あ〜良かった。これも話題になったもん。

それと併せて六花亭のサクサクパイ。いまさらサクサク感はないけど、それでもみんなで美味しく食べた。久々の情報交換をしていると、、俺の知らない情報が、、、、。

上村くんの話では美幌では美味しい肉まんのお店があるらしい。また遠軽ではドラ焼きの変わったものである「どらまき焼き」なる食べ物が、、、、。で、肉まんは半生を購入してきてくれたそうで、レンジでチンしたものを、みんなでおすそ分け。これがとっても美味。んん〜また俺の課題が増えちゃった。「どらまき焼き」は買って来れなかったそうだ。んん〜標津から遠軽か〜メッチャ遠いじゃん。

ま〜考えておこうってんで、就寝時間を向かえ、みんなでお開きとあいなりました。ベットで、、遠軽、、、えんがる、、エンガル、、、考えているうちに記憶がなくなったzzzzzzzzzzzzz
12月31日
タイマーのセットもせず就寝したためか、今日はのんびり7時過ぎに起床。朝食には奥さんが気を使ってくれて、みんなが目玉焼きなんだけど、、、俺だけ「生たまご」。んん〜俺って、朝からの生タマゴって大好き。他におかずいらないもん。

さ〜て、、今日は何処行こうかな?って思うんだけど、、、どうしても遠軽が頭から離れない。んん〜もう10時過ぎてんのに、、、、。ま〜行けるだけ行こうって事で、モシリバを出発。
古多糠を経由して、いつものように国道をショートカットして斜里を目指す。

これと言って積雪はないので、あ!っという間に根北峠に入った。でも峠を越えてからは急カーブの連続が続き日陰はアイスバーンになっているので、いくら4WDとはいっても無理せず制覇。
途中、いつものように旧国鉄根北線の未成区間である幾品川橋梁を見る。んん〜外はめっちゃ寒いし、よくよく見ているからあえて外に出るまでもないかな?ってんで、車窓で通過。大晦日ではあるんだけど、あまり交通量はないままに斜里から小清水を通過する。北浜まで来るとやっとオホーツク海が見えるんだけど、流氷なんてまだまだ先の話。もっとも、昨日列車の中から見てたっけ!

網走市内まで来た時に、「そうだ!冬の能取岬にでも行ってみようか?」って思い出した。夏や秋は行ったことあるけど、真冬はまだ経験がないもん。
網走市内に入ってから看板に沿って道道に入る。途中からこの道道は急な坂道になる。俺は上り坂だから、あまり不安はないけど、こんな坂道の途中がアイスバーンだったら下り坂はさぞビビルだろうな。

案の定坂を上りきったら全面アイスバーンの世界になっていった。ここってオホーツク海のさむ〜い風がかかる場所だからかアイスバーンというよりはミラーバーンって表現が正しいかもしれない。
素直にアクセルを踏んでいるだけなんだけど、車の挙動が不自然。

フラフラしちゃって、とてもじゃないけど速度は上げられそうにないもん。下手すりゃ木々に突っ込んでサヨウナラって世界?俺でもおっかなびっくりしながら走って、やっとこ能取岬の案内板が出てきたので右折する。
すると、どうだろう?さっきまでアイスバーンだ、ミラーバーンだって言っていたのに、そこは雪が殆どないロケーション。もちろん、道だけではなく両側の草むらにも雪がないので笹の葉の存在が見える。

前方のオホーツク海は夏のマリンブルーと違って暗い寂しい世界に見える。駐車場に車を止める。誰もいないと思っていたらキャンピングカーが1台止まっていた。人影は見当たらないんだけど、それでも外はとってもさぶ〜い!って事は車の中で寝ているんだろうか?結局俺一人遊歩道を歩いて岬の撮影スポットまで歩いていく。
これが地獄のような寒さ。寒いのと同時にとてつもない風が俺を襲う。ひゃ〜さぶ〜い。でも、ここまで来たら気合だけでも入れとかないと。歩く事10分弱で目的地に到着。夏にみた断崖の景色と同じなんだけど、、、どこか寂しさを感じるのは俺だけかな?っていうか、流氷も来ていないこんな半端な時期に来るのも俺だけだったりして?

撮影が終わって車に戻る。そういえば遊歩道にも積雪となる雪がほとんどない。そうか!さっきの道やここの遊歩道の周囲は、ず〜っと強風が吹いている。って事は雪が降っても積もる前に吹き飛ばされてしまうのかもしれない。そう感じた。もっとも終日強風があるわけでもなく、降雪と無風が重なったらロケーションは一変するんだろうな!
体が冷え切ってしまって車の中に逃げ込んだんだけど、中々体温は上昇しそうにない?んん〜しばらく暖房になるまで車の中で待機しよう。

ここって、今時 人がそもそもいない、、、エンジントラブルにでもなるもんなら間違いなく凍死するかもしれない、、、。お〜こわ!!そんなんで俺の人生終わりたくないよ!いくら北海道が好きだからって言っても。

この先網走市街には戻らず常呂方面に進む。そう、数年前まではこの先は冬季通行止めだったんだけど、新しくトンネルが完成したんで通年で通行が出来るようになった。実は俺も初めてのトンネル。以前はバイクやレンタカーで旧道のダートを4kmほど走っていたんだけど、今度できたトンネルは立派!!
はっきり言って交通量も多くない道道にこんな立派なトンネルが必要なのかな?って思ってしまう。夏だって冬よりは交通量が多いだろうけど、果たして?名前は美岬トンネルって名前なんだそうだ。まあ、現代の規格に沿ったトンネルなのかもしれないけど、、、。

常呂から能取湖、サロマ湖の湖岸をトレースするように湧別まで走っていく。途中スタンドでガソリンを給油。レギュラーなのに1リッター158円だそうな。うあ〜高いなあ〜!でも俺は高いな〜って言うだけで済むけど、常時利用されている地元の方々の生活を考えると大変だなあ〜って感じさせられる。

それにしても遠い!やっぱり、遠軽まで来たのは無理があったかな?って思うようになる。でも、ここまで来たらUターンもないっしょ!やっと遠軽市街地に入ったのだろうか、けっこう建物も多くなって交通量も増えた。
さ〜て、目的地は何処かいな?って思うんだけど、昨日、上村君が遠軽駅前通りだって言ってたんで、遠軽駅方面に右折すると、、、、お!あった!あった!「どらまき焼」だって!駐車場はなさそうなので、目の前に路上駐車してお店の暖簾をくぐる。

って〜と、手持ち無沙汰でテレビを見ているおじさんが一人いるだけだった。んん?この人が店主?「あの〜どらまき焼は売ってます?」って言うと「ウグイスアンならあるよ」っていうんで、それを8個オーダー。作りおきみたいで、保温機から商品を出してきた。

ちなみに、どらまき焼ってどんなものかというと、そう、、、、どら焼きを平たくして丸めたものというよりは、食感的にはホットケーキの生地を焼いてアンをつけて丸めたものって表現があってるかな?どちらかというと、遠軽に限らず何処にでもありそうなローカルな食べ物みたいなんだけど、、、。って店主に言うと、
昔は、上湧別や生田原、北見でも別の業者が作って売っていたそうだ。ただ、どらまき焼をつくる焼型がそもそも少なくて、10台も製造されていなかったらしい。そして現在、焼型が残っているのは、ここだけになっちゃったんで、逆にレアーな食べ物になっちゃったそうだ。そのため、わざわざ北見から買いに来るお客さんもいるんだとか。

で、俺にも「お客さんも遠くから来たんでしょ!」って言われたんだけど、、、、、、まあね〜って誤魔化しておいた。だって、標津なんて言ったって理解できないくらい遠いもん。できれば小豆あんやクリーム味も欲しかったんだけど、型を焼く火を消しちゃったんで、どらまき焼が出来るまで30分はかかるとのこと。これじゃ、モシリバに到着するのは遅くなりそうなんで、これでもいいか!
佐呂間町に入って若佐地区に来た。本来ならば地元の方以外、誰も知らないし、俺だってそのまま す通りしていた場所だろう。

しかし、ここは平成18年11月7日午後1時20分頃、何の前触れもなく突然襲ってきた竜巻によって9名もの尊い命が奪われたという悲惨な場所。
果たしてこの場所で誰が竜巻の発生を予感できただろうか?今は一面雪に覆われているし1年以上経過しているんでかなり復興してきているんだろう。ちょっと見ただけではその猛威を知ることは困難だ。
しかし、ある人は食事休憩後の会議中にプレハブの建物ごと吹き飛ばされたり、またある人は遅い昼食を4tトラックの運転席で食べている時にトラックごと飛ばされたりと、考えられない大災害が襲ったのは事実。この方達の偉業によってこの先のサロマトンネルが開通したのは、いつまでも忘れてはいけないことなんだと今一度感じさせられる。

国道の若佐橋のたもとには竜巻が通ったであろう場所に平成19年9月に亡くなられた9名の慰霊碑が建立された。俺も車を止めて建立された慰霊碑に向かって合掌させていただいた。そうぞ安らかにおやすみなさい。
この先のルクシ峠は標高342mしかない、やや低めの峠なんだけど、遠軽などの市街地が走りながらでも見渡すことができる。佐呂間町からのアプローチとなる国道もさきほどの若佐地区を過ぎればグングン高度が高くなるのが判る。さて、国道をさらに進みサロマトンネルに入る。先ほどの犠牲になられた方を初め多くの技術者の功労により開通したトンネル。ありがたく通行させてもらう。

そのままルクシ峠を越えて端野までは近い。久々地図を確認すると、、、、あれま!本当に北見をスルーしちゃった訳ね!メッチャ早いじゃん。
端野で国道に入ってから美幌へ。ここで上村君からの第2のミッション?(俺が勝手に決めたんだけど、、)美幌の肉まんで有名らしい点香園を最後に購入していきたい。昨日のよるモシリバで切り分けて試食させてもらった時の肉まんはとっても美味だった。

肉まんって言ってもその時食べたのは鶏肉を使った肉まんで他にも豚肉を使った肉まんもあるそうだ。場所は美幌警察署の前って聞いているんで難なく到着。

あれ?休み?閉店?って思って店に近づくとあれま!毎週月曜日定休日なんだそうな。んでもって今日は定休日じゃん。もっとも大晦日に開店しているかってのも怪しかったんだけど、ここならば俺的にはモシリバにも近いし何時の日か来ることができるから良しとするか。

出発して、、、、んん?何故か?ミスタードーナツが目についた、、、、。
「あちゃ〜俺って今日お昼食べていないじゃ〜ん」腹が空いていたのはこのためか、、、。ってんで、悲しくミスタードーナツでハニーディップなど俺の地元でも食べられるドーナツを少し購入車の中で食べていく。でもね、、、、

「いくらなんでも悲しいお昼になっちゃったな〜」。それに時間だって16時は過ぎているし、、、。だから小腹が空いたんだ。

んでもって、道道から国道244号線入って根北峠経由でモシリバへ。思ったより早く18時30分ほどに到着。一旦風呂に入ってノンビリする。あ〜今日は遠かった。なんたって実質半日で400km走りっぱなしだったもん。

今日は毎年、年末をモシリバで過ごす服部さん2人と昨日一緒だった山本さんと上村くんと汲田さんの6名。みんな昨年会っているメンバー。上村くん達を除く4人で夕食を摂っているとやや遅れて上村君たちが戻って来た。今回も羅臼の熊の湯に行ってきたらしい。いや〜はっまっちゃってるね〜!

食後はいつものように宴会が始まる。NHKの紅白歌合戦を見ながら、みんなで持ち寄ったお菓子を出し合って酒の肴にする。俺は今日買ってきた「どらまき焼」。上村君は根室に行ったそうで、おきまりの「おらんだ煎餅」などなど、、いつも賑やかだ。
昨年一緒だっただけあって、かしこまることもないまま、楽しく時間が過ぎていく。

行く年来る年を見て新年を迎えてから、改めて皆さんでご挨拶。「明けましておめでとうございます!」
散会となって、各自部屋に戻って就寝することにしよう。zzzzzzzzzzzzzzzzzz
1月1日
朝6時20分に携帯のタイマーで目覚める。窓の外を見ると、やや雲っているけど、海岸線は見えるんで、もしかしたら初日の出は拝むことができるかな?昨年は、運が悪くデジカメが壊れちゃってしっかり撮影できなかったもんね。

6時40分頃に山本さんに起床を促し外へ出る。多分氷点下10度にはなっているんじゃないかな?思いっきり耳が痛い。
上村君と汲田さんが出発のため荷物をまとめて出てきた。彼らは女満別空港を9時過ぎに出発するエアードゥで羽田に戻るそうだ。これは昨年も乗ったそうだけどエアドゥスペシャルっていう航空運賃で1万円以下で羽田に行けるフライトがゲットできたかららしい。

本当は12時台のフライトを予約したかったんだそうだけど、ネットでも電話でも秒殺でアウトだったそうだ。仕方なく9時台のフライトになったんだとか、、。さすがに女満別空港じゃここモシリバからでも2時間では到着できないね。でも昨年と違って今回は1時間ほど遅くの出発。
また、今年都合が良ければお会いしましょう!ってことで皆さんでお見送り!
さて、彼らが出発した10分後に太陽が昇ってきた。んん〜昨年はしっかり太陽が見えたんだけど、今年はやや曇の間からの初日の出。それでも全く見えないよりはマシ。

でも寒いっす!ぎゃ〜お〜って吠えたい!

モシリバの目の前の国道に架かっている崎無異川の橋の上からカメラを構えていると、2台ばかりの車が途中停車して何人かが海辺を覗いている。多分俺が撮影していたんで、その初日の出を見るために止まったのかな?
めっちゃ寒いんだけど、もう少し日が昇るまでガマンガマン。すると、あれ?太陽が四角?そんなもん見られるのかな?って期待していたんだけど、、、単に雲に遮られていただけだった。

そうだよね。確か四角い太陽は氷点下20度以下でなければ見られないはずだもん。十分体も冷え切ってしまったのでモシリバへ避難。あ〜さぶかった!

今日は俺は釧路空港に向かう。んでもって15時過ぎの便。だからノンビリの出発で問題ない。9時過ぎに着替えてから、皆様にご挨拶。それでは出発しようか!皆さんに見送られながらモシリバを後にする。みなさ〜ん!またお会いしましょう!
そう言えば一昨日、白糠の太平洋沿岸を走ってから、ず〜っと沿岸に沿っている道には「津波注意」の看板がいたるところに設置されている。これって昨年の夏のツーリングでもあっただろうか?それとも俺が気が付かなかったからかな?

確か去年の春口だったか、、テレビを見ていたらニュース速報でカムチャッカ沖で地震が発生して北海道の道東を中心に三陸沖まで津波警報が放送されていたっけ!俺にしてみれば根室沖から羅臼までの沿岸が津波警報になっていて大丈夫かな?って心配したのを思い出した。
でも、場所にもよるけど2.8mなんて表示を見てると、実際大丈夫かな?って不安になってくる。だって、奥尻島での津波なんて10mもあったって聞いているもん。もちろん10mなんて、まず発生は考えにくいけど、1mの津波だって破壊力は凄いらしい。実際津波なんて見たことがないけど、1mの津波ってのは1mの波とは違うって言うもんね。

ただ、万が一の事態に遭遇した場合、自分が海面何メートルの場所にいるのか?って知ることは絶対大事な事だよね。でも、この看板が永久的に必要ではない事を願わずにはいられない。
この先中標津で休憩を先にとってから、阿寒湖方面に向かってみる。場合によっては阿寒湖で遊べるかもしれないから。

弟子屈近辺は圧雪でもなんでもなく、いったって普通に走れる。しかし阿寒横断道路は?って思ってみたもののアイスバーンもなく、、、あれれ?拍子抜け。まあ、高速ワインディングが楽しめるからそれでもいいか!

阿寒湖に到着。湖面はどうかな?って思っていると、、、全面結氷。お〜やった〜!
車を湖面の駐車場に置こうかと思っていたら、まだ氷の厚さが少ないそうで、まだ入場禁止になっていて陸上の駐車場に車を止める事になった。

でも人が歩く分には全く問題はない。一面見渡せる阿寒湖は、まさに白銀の世界。とっても綺麗だ。それに阿寒湖は今日から冬のイベントがスタートしたばかり。

湖面入口のそばにはテントが張ってあってワカサギ釣りをやっているしスノーモービルや4輪バギーもやっているみたい。それならばってんで俺もスノーモービルで楽しんでみたくなっちゃった。
チケット販売所でスノーモービルのチケットを購入しようとしたら2000mしか営業していないとのこと。本来ならば5000mや7000m、10000mのコースも用意されるはずなんだけど、まだ氷の厚さが足りないそうだ。それでも乗れないよりはいい。迷わずチケットを購入。

ヘルメットと手袋を借りてスノーモービル乗り場へ。
森林ツアーじゃないから、いまさらレクチャーはいらないんで即スタート。んん?雪が深すぎてハンドルが安定しないな!昨年は全開チャレンジしてメーター読みで80kmまで飛ばしたんだけど。まあ〜この雰囲気が楽しいからスロットルを上げて突っ走ろう!

って思ったんだけど、たった2000mしかないんじゃ、全開にしちゃったら数十秒で終わってしまう。そこで、先導車もいないことだし、途中で停車して景色を堪能しつつ写真に収めるのもこれまた面白いかもしれない。阿寒富士なんかが眼下に現れると綺麗だなあ〜って思う。

「んん〜また来たくなっちゃった。」
そこそこ停車して時間を稼いだつもりが、実質10分もかからない。たった2000mのコースじゃ再度アタックするのも、お金がもったいない。まあ〜次回来れたらチャレンジしよう。それも10000mのコースで。

車に戻る途中テントでワカサギを釣っているご家族の釣りを拝見させてもらう。餌をつけて20cmほどの穴に釣り糸を垂らすんだけど、2分とかからないうちに浮きが沈み始めて一気に釣れる。場合によっては1度に5匹ほどかかっている場合もあるのには驚いた。でも、たくさん釣っても食べきれないんじゃないの?
他にテントではないんだけど老夫婦が楽しそうに釣りをしているのも微笑ましくなっちゃった。何でも年末年始をここ阿寒湖のホテルで過ごして、ノンビリ釣りをたのしんでいるんだそうな。じゃ、今日はホテルに泊まる訳ね!俺は今日の飛行機で帰るんだけど、、、、実に羨ましい。

って俺もあんまりノンビリしちゃったもんだから昼食摂る時間もなくなっちゃった、、、。あ〜残念。まあ〜空港でちょっと遅い昼食でも摂ればいいか!ってんで、阿寒湖を出発。あとは単純に国道240号線を南下すれば釧路空港に行けるから時間はたっぷりある。って思っていた俺がバカだった。
そう、空港に返却するのにガソリンを満タンにしなければならない。阿寒市街地を経由したんだけど、ホクレンや昭和シェルなど数件のスタンドはあったんだけど、全てお休み。

「あちゃ〜」結局 釧路空港を通り過ぎて大楽毛の国道38号線まで来る羽目になっちゃった。たった12kmの往復でも時間にしたら結構なロス。ガソリンを給油してレンタカーを返却し晴れて釧路空港に入ったのは何だかんだ言って出発の40分前。あ〜危なかった。って事は昼食タイムもなし!あ〜ちくしょ〜!って思っても後の祭り。
チェックインと機内預け荷物の手続きをして2階の出発ロビーへ。まあ〜今さら俺に土産ってのもないんだけど、、、、
「あれま!じゃがポックル発見!!!これを買わずして帰れるか〜〜〜」ってんで早速ゲット!でも新千歳空港と違って販売量は格段に少ない。だからお一人様1箱限りなんだそうな。それでも無いよりは全然いい。ありがたく購入させていただく。

保安検査も無事クリアして、出発フロアーで軽食でもって考えたんだけど、菓子パン位しかない。そこで、機内で食べようと空弁を購入。やや小ぶりでしかも駅弁よりはかなり安いのが魅力。
飛行機は羽田への折り返し清掃作業も終了したらしく、順次機内への案内を開始したようで、俺も搭乗準備をしていく。

俺の席はクラスJの最前列の窓際の席。隣席ブロックどころか、そもそも最前列の席は誰もいなかった。あれ?後ろの席にはそこそこクラスJシートでも利用があるのに、、。
って〜っと、CAさんから「ナビ!様、本日ご搭乗有難うございます」だって!!!そのCAさんは他の人には挨拶もなしに出発準備を始めていったようだ。

「んん?もしかして、これがJALグローバルクラブの機内挨拶ってやつ?」なんだか、こっ恥ずかしい気持ちだった。そんなに高貴なやからじゃないっすから、、、俺って!

時々ビジネス路線と言われる羽田ー伊丹や羽田ー福岡便でそんなサービスがあるって聞いたことがあるけど、、、ふ〜ん、こんな釧路でもあるわけね!あれ?って事は、この便でのJALグローバルクラブ会員は俺だけ?ってこと?そんなことってあるんだ。
ほぼ定刻に出発。釧路空港そのものにも積雪は見当たらない。ここのところ降雪はなかったのかな?

空の旅って晴れてなければ退屈そのもの。実は雲ってきてしまって窓の外の景色は良くない。ならばうたた寝がいいか!ってんで早速爆睡、、、、。のつもりが、寝ることができない。いや、もう北海道の旅行も最終なんで、寝るに寝れない感覚に陥ってしまったみたい。

機体が安定してから さっき買った空弁を食べる。あ〜やっと食事にありついたみたい。んん〜とっても美味しい。
小ぶりだけど、しっかり味が染みついている炊き込みご飯は美味って感じた。しっかりカニも入っているし、、、。これで600円だから安いよねぇ!十分満足に頂きました。

15分ほどで着陸の案内放送があったんだけど、それ以上経っても着陸する気配はなさそう。すると、操縦席から、
「現在、羽田空港は混み合っているので、茨城沖で旋回中です。
順次着陸の許可が羽田の管制塔から下り次第着陸します。しばらくおまちください。」
だって。この時間って着陸する飛行機が多いんだ!羽田でも結構混んでいるんだね!
着陸は横風用のB滑走路。久しぶりだ。機体がターンした時、滑走路後方を覗いて見ると、次、その次の飛行機が目視で確認できる。やっぱりメッチャ混んでいたんかいな!近いスポットに行ってほしかったんだけど、バス移動になっちゃった。

あ〜ついてないなあ〜。でも18番スポットよりは歩く距離が少ないか、、、、。

結局遅延になっちゃったけど、そんでも15分程度だったんで、安心できた。そして、、誰よりも早く機内預けの荷物を受け取り、高速バス、電車を乗り継いで19時台に自宅に到着。今回の北海道旅行も無事終了しました。
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