ナビの北海道旅行記2009 パート3
12日31日
朝は7時に目が覚めたんだけど、、、なんだか静かだな〜って思って布団のなかでモゾモゾしていたら いつの間にか寝ちゃったみたいで本当に目覚めたのは8時、、、、。あちゃ〜寝坊だわさ。どこも行く予定のない日ではあっても中村さんに迷惑かけちゃう。速攻で朝食をとる。

さ〜て今日はどこへ行こうかな?予定がないから適当に出発。網走にでも行こうか、、、こんなんでいいんでしょうか。
昨日あわただしく入浴した「鉄の湯」に再度訪問。今度は時間もタップリあるんで長湯できるかな?そういえば この温泉正確には旧文字だったんだね。気にしていなかった。

システムは判っているから問題なく入浴。今日も貸切だった。言うまでもなく外が寒いだけあって最高に気持ちいい。ポカポカしながら休憩室を覗く。ソファーにテレビがあったり分別のゴミ箱があったり、、、まさに休憩する設備だ。ふ〜ん!こんなのもありなんだなあ〜って感心する。
一旦中標津に抜けて、市街地から清里方面に向かってみる。

晴れていれば前方の道路のアップダウンが見えるであろう北19号だけど雪が降り続いていて判らない。それに降り続いた雪が多くて新雪の道路はとっても走りやすい。

とは言うものの積雪が深すぎてオーバードライブレンジではちょっと辛そう。ギヤを下げて走り切る。開陽台はもちろんパス。絶対寒いはずだよ。風邪ひいてしまいかねない。
清里峠に登れば登るほど車の往来は途絶して視界も悪くなる。けっこう網走ってのがきついなあ〜って感じさせられる。こんなに遠かったっけ!

峠では、クロスカントリーで裏摩周展望台まで行くらしい人たちの車が峠の車道沿いに駐車しているのを見ることはあるんだけど今日はだれもいない。そりゃそうだ!こんな大雪じゃ行く人もいないんじゃないかな?
緑市街に入って「緑の湯」があるのを思い出した。そうだ!温泉のハシゴをしてみようか!昨日までは食に対してハシゴをしたんだけど、こんなのもいいかもしれない。
駅のそばからアプローチになる道路を通って「緑の湯」に到着。落ち着いた雰囲気の木質系のドアを入る。入浴料金は380円とリーズナブル。

湯船は2ヶ所あって温度の差なのかな?かけ流しではなく塩素消毒しているらしいけど、塩素の臭いはあまり感じられなく気持ちがいい。ここは露天風呂があるんだけど、、、めっちゃ寒くてすぐに退散。やっぱり屋内に限る。って言っても真冬に熊の湯に行く俺が言っても説得性がないけど、、、、。
ちょっと距離はありすぎるけど、斜里、小清水と通過して網走市内へ、、、。目的は考えていなかったんだけど、昼食で「ホワイトハウス」っていうレストランを思いだした。

なんで北海道の網走なのにアメリカナイズなレストランなんだろう?って感じられるかもしれないけど、何処にでもある普通のレストランらしい。但しメニューには面白いものがあるそうだ。

場所は市街地の中にあって探すのに苦労しちゃった。結局地元の方に聞いて場所を発見。外見はこれと言って派手な店ではなく、むしろ何処にでもあるお店にしか感じられない。
ただメニューのサンプルを見て納得。いろんなメニューのなかに「シカゴ」「ハワイ」「アラスカ」などなど、アメリカの州や都市の名前が使われている。それにしても凄い量。「シカゴ」なんてステーキにサラダ、ミートスパゲティーがセットになって1050円なんだそうな。こりゃ女性には辛そう。
でもメニューと具材の関連性は?、、、、まあ〜ご愛嬌なのかな?ワクワクしながら入店すると、、、。
うお〜っち!!!!#&$&(Q   今日から休みっすか!
折角標津から来たのに残念だ。もっともファミレスじゃないし仕方ないのかもしれない。第一大晦日に来るバカがおかしいって思われちゃったりして?網走に来た意味が全くなくなりました!何やってんだろう?俺って!!
同じルートで戻って清里峠方面に、、。確実2時間はロスしました!では、、悔しいので温泉の旅続行!ちなみにお昼はセブンイレブンの「おにぎり」になってしまいました、、。

通りがてら、道の駅「パパスランド」ってのがある。ここもチャレンジ。以前は道の駅ではなく公衆の一般浴場だと思ったんだけど、道の駅となって知名度が上がってきたそうだ。
こちらは道道沿いにあるので「緑の湯」よりも判りやすい。入場料は380円と「緑の湯」と同額だった。何だか3ヶ所目の浴場ともなると、、、どうでもいいかな?って気持ちになってきそう。温泉マニアは何度でも入浴されているんだろうけど、俺には辛く感じてきそう。

とは言っても泡風呂って言うかジャグジーがあったり楽しむことが出来る。ここでも体がポカポカしているので休憩室でボーっとしていく。もう布団があれば爆睡できるよ。間違いなく。
あとは単純に戻るだけ、時間も16時すぎ。網走に来る時も清里峠を通ってきたしそのまま帰ればいいんだけど、、、、。

ところが、この選択がやや誤算だって気付いたのが緑の市街地を抜けたあたりから。ほとんど住宅がなくなって車の往来も途絶し視界が悪くなった。それにかなり暗い。これならば根北峠のほうがいかに楽だったかなあ〜って思う。さっきまで降った新雪の上を走るんだけど、ワダチが全くないってことは、ここ数時間誰も走っていないって証拠。でも行きに俺 反対車線を走ったんだけど、、。

視界が悪くワダチもないとハンドルを握っていても、何処を走るべきか、どこを走っているのかが判りにくいのが恐怖を感じる。1時間以上もの恐怖と戦いながら峠をクリア、登るより下る方が怖い。ブレーキが遅くなれば崖から滑落だってありえるものね。
峠を下って集落が見え照明の数が増えてくると「助かった〜」ってまずは安堵する。やっと人里まで来た訳だ。このあとは、除雪も十分行われているはずだし、中標津へと走って行けばいい。ここら辺から降雪も落ち着いたのかな?先ほどのような大雪はなさそう。途中で携帯電話が鳴る、、、。あれれ?福岡の高さんだ。先日送った音威子府そばのお礼を頂いた。「今何処ですか?」って聞かれたので「摩周湖に比較的近いです。」って答えたんだけど判ったもらえたかな?「吹雪でシャレにならないです。」っていうとビックリされていた。

いずれ高さんとは冬の北海道に行く予定を決めている。そのころは こんなロケーションではないだろうけど。あとは国道をカットばして中標津を経由してからモシリバに到着。あ〜疲れた。俺って無茶すること、、、。
奥さんのお出迎えで「パパスランド」で購入した玉葱をオニオンスライスにでもしてください!ってお願いしちゃった。

温泉三昧したからって言っても、結構時間が経つのでモシリバで入浴して夕食。頼んでいたオニオンスライスは新鮮で辛味も少なく、やや甘く感じる。やっぱり新鮮なんだろうかな?

昨日同宿だった群馬の星野さんは、今日は清里の風景画に泊まるそうだ。彼なりの毎年の予定らしい。代わりに別の男性が宿泊されるそうだ。人数は変わらず4名。

それと上村君と汲田さんの2人。彼らは明日から連泊するそうだ。俺とは行き違いになるみたい。実は上村君は今年就職して会社の関係で休みのシフトが絡んでしまい、大晦日までが仕事なんだそうな。んん〜残念2人に合ってバカな話でもしたかったのにな。俺が言えた義理ではないけど上村君たちは夜中の熊の湯に入りに行くデンジャーな2人だもんね。

昨日出せば良かったんだけど、年越し用に空港で買った「じゃがポックル」と釧路で買った花畑牧場の「生キャラメル」、それとおなじみオランダせんべいを持ち出して4人で年越し。立木さんは昨年も買ってきたセイコーマートオリジナルのスパークリングワインを出してくれて美味しくいただく。

立木さんには「生キャラメル」がとっても好評で、1月2日に釧路に買いに行くそうだ。大型スーパーだから売ってるとは思うけど俺の知っている限りの情報を伝えておいた。こんなに気に入られるなんてビックリ。ある意味「鱒や」の常連さんに感謝せねば。23時頃みんなで年越しソバを食べる。

これは俺が買ってきた音威子府蕎麦。鉄分がめっちゃ濃い立木さんは、、、「うわ〜音威子府蕎麦なんてレアなものがここで食べられるなんて感動ものですよ」だって。確かに鉄で音威子府蕎麦を知らなければモグリって言われそうなもんだもん。それなりに苦労したかいがあったかな?確かに大雪の中大変な思いをしたからね。判ってくれると嬉しさ倍増、、、。

あ〜ここに上村君たちがいればもっと楽しかっただろうに、、残念だ。もしかしたら彼らを北海道病に感染させたのは俺かな?なんちゃって、、、。2人に合う事はないかもしれないので、挨拶代わりに手紙を書いて中村さんに託す。読んでくれるかな?行く年来る年のテレビをみて年が明ける。
新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。
1月1日
早朝は6時過ぎに起床。昨夜雪が降り続いていたので、多分初日の出は期待できないだろうな!って思いながらも窓をみてみると
思いっきり降ってるじゃん!
どうしようかな?また布団に入って昨日みたいにグズグズしていようかな?って思ったんだけど、折角だから早朝露天風呂でも行こうかな?って考え車で出発。
昨日夜半から降り続いていて道路に積もった雪は夜中に除雪したんだろうけど、新雪がかなり積もっていて走りにくい。今まで車で走った中で初めて下回りからザザ!ザザザ!って雪が車体の足回りに当たっている音がする。そんな状態だからハンドル持っていても挙動不審な動きをする車。んん〜引き返そうかな?って思うものの、、ヤッパ早朝露天に行きたい!!
行き先はもちろん「熊の湯」ここはめっちゃ熱い風呂だから氷点下だろうが多少寒くても?何とかなる。それよりも車の暖機運転が時間かかるなあ!すんごく寒いんだもん。

羅臼の市街地を越えて知床横断道路に入る頃には、、、すっごく深いワダチがあるだけでフロントまで雪が当たっているみたい。一応4WDなんだけど、こんな状況ではかなり厳しいのかな?ブルトーザーじゃないんだから。何とか「熊の湯」に到着。帰りに脱出できなくなる可能性を考えて、単に駐車ではなく広めのスペースを使って行ったり来たり繰り返す。そう、車のタイヤで新雪を踏み固めておけば簡単に脱出できると思ったから。
俺以外に駐車している車は軽トラだけ。でも「熊の湯」に続く橋には数名が通ったであろう足跡が残っている。
もう入浴した方がいたんだ!。でもやっとこ俺も、20cmほどの雪に足を取られながら もぐりながら脱衣所へ。

あ〜靴の中雪が入っちゃったじゃん!つめてえ〜!!
夏の時期の「熊の湯」と違って真冬の場合、、、服を脱ぐタイミングが必要なんだよね。そ〜れ〜って勢いっていうか覚悟がないと辛いもん。さてさて服を脱ごうか?って覚悟を決めた頃、、、何処からかオジサンがフルチンでやって来て男湯で入浴したかと思うと、またまたどこかに消えていった、、、、。

あれれ?雪男?んなバカな?でも何処に消えたんだろう。間違いなく今は氷点下10度は確実だよ!死んじゃうじゃん。
服を脱いでスッポンポンになり湯船にザブン!いつもならば、、、あちゃ〜熱いっす!って言う俺が、、、、、あれ?全然熱くないじゃん。どっちかって言うとヌルイ、、、、外はマイナスの気温で大粒の雪が降り続いていて風が強いってのは入浴するのに最悪な状況。
こりゃしばらく出られそうにないな〜って諦めていたら、、、さっきのフルチンのオジサンが再度登場。挨拶すると、、「こっちはヌルイから女湯に来いよ!」って誘われちゃった。んん〜いいのかな?ちょっとためらったんだけど、、、でも寒さには勝てないし。細い扉をあけて女湯の湯船にドボン!んん〜こっちの方がやや温かいや!それに風の影響がなくていい!

でも!旅行者で女湯デビューした男って俺だけじゃないっすか?

普通の時に入ったら間違いなく変態だもん。俺にだってデリカシーくらいは持ち合わせているから、、、。オジサンが言うには早朝から湯船の掃除をしていたんだそうだ。だから温度が高くなるまで時間がかかるんだけど、水位を確保したかったんで冷水が多くてヌルイんだそうだ。な〜るほど!!でもシャレにならん寒さ!
時間は経てど体は温まる事もなく辛いだけなのでモシリバへ戻ろう。いや〜きつかった、、、。

8時前にモシリバに到着。皆さんとおせちやお雑煮で朝食。今日で俺も北海道から分かれる日になったわけだ。今日から泊まる予定の上村くん汲田さんの分に残り物だけどお土産をたんまり残してあげよう。これで今日も話題にはなるかもね!
みなさんにお見送りをされながら俺がまず10時に出発。みなさん楽しいひと時を有難うございました。またお会いしましょう!これからは根北峠、斜里を経由して網走に向かう。

根北峠も凄まじいほどの降雪。視界は確保できるけどやっぱりハンドルを伝わって挙動不審な動きをするので、速度を落として進行する。
峠を下るとおなじみの幾品川橋梁の残骸が、、、、。夏場では存在が近くに来ないと判りにくいけど、木々の枯れた真冬は遠くからその存在が判る。って言っても観光するほど、今さら物好きでもない。車窓から写真を撮って出発。

斜里市街に入ると雪もだいぶ落ち着いてきて、そのまま網走まで問題なく走り切る。予定よりも若干早く女満別空港へ到着。ガソリンを満タンにしてレンタカーを返却。長かったホンダフィットちゃんアリガト!!
帰りの飛行機はエアードウ羽田行き。いつもはJALを使う俺にとって元旦のエアードウスペシャル13500円はとっても魅力。この値段設定はJALでは扱っていないから、無条件でゲットしてしまった。だって株主優待使っても20000円もするんだもん。
1時間以上もの時間があるので昼食を摂る。メニューには色々あるんだけど、、、、気になったのが「訓子府自慢のソースカツ丼」?何だ?それって?聞いたことないぞ!

ってんでオーダーしてみる。サンプル写真ではご飯たっぷりあったんだけど、実物はかなり少ないかな?
食べてみると、、、んん〜どこにでもある普通のソースカツ丼じゃん。だから何?って思っちゃった。嫌がらせじゃないんだろうけど、カツの上にのったマスタード、、、、。これが辛いのなんの、、、カツの上に載せなくたっていいじゃん!きつかった〜〜!

食後は出発ロビーでマッタリしながら飛行機を待つ。しかし滑走路側は大雪が降る続いている。果たして本当に着陸するんだろうか?エアードウ側は特にアナウンスはないんだけど、JAL側では「女満別空港は大雪のため着陸できないと判断された場合は到着便は羽田に引き返します。その場合機材の到着がありませんので次の羽田行きは欠航となりますことをご了承くださいませ」って何度も放送している。
まさかエアードウはそんなことないよね!って思いながらウツラウツラ、、、、。問題なく5分程度の遅れで到着。よって出発も5分程度遅れるそうだ。
多分なんだけど、俺の予想が間違っていなければ、上村君と汲田さんはこの飛行機に乗ってると考えた。ボーディングブリッジから到着ロビーまでは長い通路があって飛行機を降りた乗客は基本的にこの通路を通らないといけない。

それはガイド1本隔てただけだから顔合わせは簡単にできる。そこで俺は考えた。ガイドに寄りかかって黒いジャンバーと黒いキャップをつけていれば、俺もどちらかか又は2人もどちらかが俺に気付くかな?って思ったんだけど、、、、結局判らずじまい。んん〜残念だ。もしかしたら怪しいオッサンってんでシカトされたかな?なんちゃって。
あれほど放送していたJALも無事到着していた。ANAとのシェア便なんだけど俺の席は前から14番目。意外と前かな?と思ったら後ろまで21列ほどなんだそうだ。え?じゃ後ろの方?俺のいつも乗るJALはエアバスA600Rで最後部は40列ほどだから考え違いだったらしい。確かに横だって6列の通路1本の飛行機じゃ小さいわな!なるほど!!

順調に飛行機は運航を続けほぼ予定時間に着陸。エアードウでもANAとのシェア便だから第2ターミナルに到着。俺って過去にスカイツーリングで1回利用したことがあったけど今回は2回目。機内から歩くもののめっちゃ遠く感じた。多分10分くらい到着口まで歩いていないかな?先が判らない分、、、まだかよ〜って感じる。

機内預けの荷物を受け取り完全に旅行者の一人になった俺は高速バスの乗客となって自宅へ向かった。関東では北海道とは違う寒さを感じている。
編集後記
今回は冬の旅行の中では6泊7日という、かなりの期間旅行をしてきました。道東をメインとしている私にとって、今回は何かアレンジしたいと思い稚内まで旅に出ました。偶然にも暴風雪に見舞われ想定していた観光もできないままだったのが心残りではありました。10年ぶりに見る利尻富士やオロロンラインの一部でも走ってみたかった。

こればかりは天候しだいですから仕方がないのかもしれませんが、稚内から根室を経由して女満別までおおよそ1800kmほどのレンタカーの旅では事故や違反もなく安全に走りきれたのは良かったことかもしれません。無理せず疲れたら休む。これが鉄則です。私も3回ほど休みました(爆睡もしました)

ネットってのは便利なもので、事前に情報を掴んで実際に確認してみる。これって私の求めているスタイルです。今後も発見するものは多分にあるでしょう。これからも道東ナビゲータを応援してください。

長々と旅行記をお読みくださり有難うございました。
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