ばんえい競馬とは鉄のソリを馬に引かせて、全長200mの直線の中に2箇所の坂を通って勝負を決める競馬の事です。一般的に知られている天皇賞や有馬記念などの中央競馬や地方競馬とは違って、スピードだけではなく馬が重いものを引く力とその持久力、そして騎手のテクニックの勝負なんだそうです。
このレースは北海道の開拓に活躍した農耕馬で農民たちがお祭りの競馬として楽しんでいたものが始まりだそうで、現在の形に発展したものです。約40年以上の歴史をもち北海道が育てた世界でたったひとつ北海道にしかない競馬です。
レースでは2ヶ所の坂がある200mのコースを、最大では1トンにもなるソリを引いて走ります。特に2つめの障害の前で一度止まり、一息ついたり、一気に攻めたり、けん制し合うのが騎手のテクニックの見せどころなんだそうです。ちょっと動物虐待に感じてしまいますけど!
面白いのはコースが直線ですからメインスタンドがそばですので、そこからゴールまで馬券を握った観客が声援や罵声?を送りながら馬と一緒に歩いて移動していきます。もちろんナビも一緒に歩いていきました。大声は出せませんでしたけど。仮に先頭でゴールに入ってもソリがゴールラインを超える前に馬が動かなくなるともう大変。後から来た馬に抜かれて、折角の1着がペケになったり、波乱が起こるので最後まで結果はわからないのが面白いらしいです。(ナビには、冗談じゃねえよ!って思いましたけど????)
ところで、間近で馬を見るとその大きさにビックリします。サラブレットの馬体重が450kgから500kgなのに対して、ここの馬はの2倍もあり1000kgを越える馬もいます。
この競馬は世界でも北海道にだけある競馬として、2004年北海道遺産に指定されました。
時期によって帯広、北見、岩見沢でやっていましたが、財政難により北見市、岩見沢市が平成19年度の開催を断念。帯広市でも年間赤字が拡大する見通しで廃止やむなしを発表したのですが、スポンサーが資金提供を名乗り出て平成19年度は帯広での単独開催になりそうです。
まあ、旅行代金を回収しようなんて姑息な考えを持たないで、どんなものか見てみることをお勧めします。
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