北方原生花園は根室半島の北側で、ほぼ根室市外と納沙布岬の中間に位置します。
75haという広大な敷地には道東ではよく見ることのできるヒオウギアヤメやワタスゲ、ハクサンチドリなどの多種にわたる花が咲いています。案内ルート上では根室半島は反時計周りで紹介されますので、納沙布岬の観光が終わってから原生花園に到着できます。そのためか、通り過ぎる人も多く、リピーターでもなければ立ち寄る人も多くないのかもしれません。
原生花園では馬が放牧されていて、雑草を根こそぎ食べていってくれます。その代り貴重な花は食べてくれませんから自然の寄与には貢献してくれていますね。これは厚岸町のあやめヶ原と同じで共存共栄の結果だと思われます。
さて、ここの原生花園では、単に花が咲いているだけではなく、ミズナラの風衝林ってのがあります。ミズナラに限らず普通「木」ってのは上に向かって伸びていくものですよね?しかし、ここのミズナラは陸地内部に向かって斜めに延びているんです。中には真横に伸びているミズナラもあります。これは、冬季の強烈な強風により木が垂直に成長する事ができなくなってしまった結果なんです。
実際真冬に訪れると根室海峡から絶えず冷たい強風が吹き荒れます。ちょうど思いっきり寒い木枯らしを連想してもらえばいいかもしれません。ナビも立ち寄ろうかと思いましたが、その日は低気圧が発達したそうで、あまりの寒さと強風で断念するほどでした。これを夏に見ると、、、何で曲がっているのかね?って感じてしまうんですが、、、。冬に来れば納得できますよ! |