旧別海村営 簡易軌道跡
住  所 北海道野付郡別海町別海奥行15
問い合わせ先 別海町観光協会
電話番号 01537‐5-2111
営業時間又は訪問可能期間 通年 但し冬季は歩行困難
駐 車 場 有り
入場料又はそれらに関わる料金 無料
ホームページ又は関連サイト ーーーー
コ メ ン ト
簡易軌道は北海道の原野に開拓のために入植した人びとの移動や物資の輸送として、各地に建設された鉄道のことである。規模的に小型の鉄道であるために、線路幅が762mmと一般にJRの線路幅1067mmよりも小さい。そのために建設が容易で客車購入費用等のコストも安かったので、各地に建設施工されていきました。

もっぱら最初から動力機関で運営していたわけでもなく、馬が曳いた貨車や旅客用の客車での運行だったそうです。のちにディーゼル機関の採用により馬ではなくエンジンを駆動する内燃機関に移行していきました。しかし現在のような高速化には程遠く、路盤も軟弱で歩くような速度で走っていた軌道線もあったそうです。

ここ村営簡易軌道線はまだ町になっていない別海村だった頃の昭和38年に開業。始発駅は国鉄標津線の奥行臼駅前から道道930号線にほぼ沿った形で上風連小学校まで営業していました。当時旅客輸送や牛乳などの貨物輸送を行っていたそうです。しかしモータリーゼーションの波には勝てず昭和46年に廃止されました。わずか8年間の歴史だったわけです。

現在では路線跡などの遺構を見つけることは困難ですが、奥行臼駅逓の隣に当時駅だった場所に列車や機関車、貨車が展示され、使われていた転車台が残されています。
鉄道マニアでもなければ、まず行く事はないでしょう。ここに鉄道の歴史があったんだ!ってことを知って欲しいと思います。
旧別海村営簡易軌道跡 の写真集
線路幅がおもちゃみたいに狭いですね。ナローゲージって言って762mmしかないんです。 木で出来た床下が時代を感じさせるなあ!でも8年で廃止なんて、不幸な路線だなあ!そう思いません?
貨物の機関車。後ろの貨車は牛乳を満載して運搬していたんでしょうね。 機関車の方向を変える転車台。そのまま残っています。
一応説明は載っていますけど、あまり興味はないかな? このイラストを見て、何故標津線の奥行臼駅前があんなに広いのかわかりました。駅前まで線路があったんですね!