腹筋運動の話

*** ご 注 意 ***

この話は腹筋運動に関心のない方には全くつまらない話です。
時間の無駄になるだけですので、ご覧にならほうがよいと思います。


 この「腹筋運動の話」は2018年4月にブログに掲載したものに一部を付け加えたものです。


腹筋イラスト

1.腹筋運動

 最近「腹筋女子」が流行だそうです。インターネットで「腹筋女子」と検索すれば、腹筋がきれいに割れた若い女性を見ることができます。新聞にも、「倒れるだけで腹筋!」とか「お腹が引き締まる!」といった腹筋を鍛えるいろいろな器具の広告が掲載されています。それだけ腹筋を鍛え、強化増強を目指している人が多いのでしょう。
 私も腹筋運動を始めて十数年になります。先日、累計で二百万回をカウントしました。 毎朝、食事前にやっており、結構な運動量になるようで、夏の季節には汗びっしょりになります。
腹筋運動はダイエットとともに筋力の維持増強、今注目されているサルコペニア対策にもいいそうです。
『サルコペニアがいろん』(ライフサイエンス出版)に「高齢者の骨格筋量がもっとも低下しやすい部位は大腿前部と臍部(腹直筋)です。80歳代では20歳代と比較して約40%減少すると報告されています。」と紹介されています。
 テレビなどで『腹筋』という言葉が流されるとつい耳に止まります。
メモをしていました。
・元代議士の鈴木宗男さんは毎日、100回を数セット
・スケートの安藤美姫さん 毎日200回
・女優の綾瀬はるかさん 毎日、30回を5セット
・リオ五輪で活躍した卓球の石川佳純さん 毎日100回
・私と同年配の吉永小百合さん 毎日100回
・2000年シドニーオリンピック金メダリストマラソン選手の高橋尚子さん 毎日1000回を2回、計2000回
・2018年1月大阪国際女子マラソンで優勝した松田瑞生さん 毎日1200回、多いときには3000回以上、ついたあだ名は”なにわの腹筋女王”
いずれもすばらしいスタイルの方々です。

 私が腹筋運動を始めたのは、朝のウォーキングの代わりでした。朝食前のウォーキングが体にいいということですが、冬のまだうす暗い早朝や雨の日にはどうも気が進まなく、代わりにはじめたのが腹筋です。
はじめたときは一日20回でした。それを1〜2回/一日ずつ増やして、現在は一日1200回を日課にしており36分かかります。この回数、2018年1月まで長い間一日1000回、30分でしたが、マラソンの松田瑞生さんが一日に1200回の腹筋をやっているという話を聞いて1200回に増やしました。雨のためウォーキングができないときには、午後にもう一度1200回をすることもあります。
 人に話すと時間がもったいないだろうと云われます。しかし私はウォーキングの代わりと思っていますので、36分の時間は特に無駄な時間とは思いません。その間テレビのニュースやビデオを見ることもできますし、ただ何もせずにテレビを見ているよりむしろ有効的に時間を使っているとさえ思っています。

2.別に苦しい思いをしなくても

 腹筋運動はカロリーを消費しているという実感があり、筋肉もついてきているように思います。それだけに運動は楽ではありません。
友人に話すと「そんなに苦しい思いをしなくても、今の時代、腹筋をつける機械があるんだよ」と教えてくれました。
 私も見たことがあります、早朝のテレビショッピングでやっている器具のことでしょう。微弱な電気で筋肉を刺激するもので、確かに筋肉量は増えるそうです。しかし、エネルギーを消費しないため、内臓脂肪の減少には効果がないそうです。テレビショッピングの画面には【※効果には個人差があります。適切な栄養管理も行った結果です】とただし書きがあります。
内臓脂肪は簡単には減少しないようです。

3.腹筋をやって病気になった?

 腹筋をはじめて数年後のことです。人間ドックで「軽い食道裂孔ヘルニアが見られる」と指摘されました。
横隔膜に食道が通過する穴を「食道裂孔」といい、胃の一部がこの穴から上の胸部に脱出している病気が「食道裂孔ヘルニア」だそうです。この病気は、おなかの圧力が高い状態にあることが原因で起こるとのことです。
 すぐ思い当たったのが毎朝やっている腹筋運動で、翌日から回数を減らしました。しかし腹筋をやって病気になったとはあまり聞いたことがありません。数週間後の診察の際、再度先生に聞いてみると、加齢や食後すぐに横になって寝ることも原因であるとのことです。私の場合どちらも当てはまります。毎日昼食後すぐに横になって20〜30分うとうととしていました。加齢はどうしようもありませんので、食後横になることはやめて、腹筋の回数はまた元に戻しました。その次の人間ドックからは異常は告げられていません。結果的に食後すぐに横になっていたことが原因のようでした。
腹筋をやって病気になることはないようです。

4.回数を数える

 腹筋の回数を毎日カウントして記録しています。100回くらいまででしたら、なんとか運動をしながら数えることができたのですが、100回を超えると、途中で間違えたり、テレビに気を取られたり、ちょっと他のことを考えたりすると今何回目だったのか、判らなくなってしまいます。
そこで、パソコンを使ってカウントを表示するようにしました。パソコンにはあわせて、開始時刻、終了時刻、運動時間、平均スピードなども自動的に記録することができます。

腹筋カウンター

5.回数を数えるには

 パソコンに回数を表示させるためには、何らかの入力が必要になります。
最初赤外線センサを考えたのですが、発光器、受光器を設置しなければならないため単純にスイッチにしました。

5.1 最初に作製したスイッチです。

スイッチ1

 片開きのケースにマイクロスイッチを取り付けて、ケースの蓋を背中で押すとカウントします。
動作は良好なのですが、蓋がパタン、パタンと音がするため、試用試験の段階で却下。

5.2 次の改良版です。

スイッチ2
 スポンジにアルミ箔を貼り付けたものを2枚、間隔をあけて対向させたものです。
音はせず、動作も良好です。しかし、数年で接触不良を起こすようになります。
アルミはこのような電流のオンオフには向いていないのでしょう。そのつどアルミ箔を張り替えていました。その後アルミ箔を導電性シートに変更しました。
このスイッチはつい最近まで使用していました。

5.3 現在使用しているものです。

スイッチ3
 板の間にマイクロスイッチを入れています。
薄いスポンジを重ねてタオル地のカバーをつけました。
高さが少し高いようですが、お尻の下にクッションを使用していますので、ちょうどいい高さです。

 今の時代、スマホの得意な方であればスマホを使ってカウントすることもできるのではないでしょうか。

6.腹筋運動とお尻

 腹筋をやっていて一番苦労をしたのがお尻です。ちょっと油断するとお尻の皮膚が傷ついてしまいます。
お尻の話などあまり人に話すものではないのでしょうが、腹筋をやっている人は誰でも同じことを経験し、苦心しているのではないかと思い、赤裸々にカミングアウトです。
 かなり前のことになりますがテレビ”探偵ナイトスクープ”で「ジムに設置している腹筋台で腹筋をするとお尻の皮がめくれる」という内容の投稿がありました。確か回数は60回だったかと思います。正式な腹筋台でも傷つくのですから、家庭の畳やじゅうたんの上では傷つくのは当然かもしれません。尾てい骨あたりのやわらかい皮膚にほぼ全体重がかかりゴシゴシやられるのですから、無理もないことだと思います。
最初に紹介した鈴木宗雄さんや綾瀬はるかさんが何セットかに分けてやっておられるのも、肌を傷つけないためかもしれません。
 一度傷がつくと回復までに10日ほどかかります。その間トレーニングは休止です。小さな傷が少しでもあると、そのまま我慢して腹筋を続けているとより一層傷がひどくなります。お尻の肌は、刺激をうけても皮膚が厚くなったり、丈夫になったりするようなことはありません。
 傷つき防止のためにワセリンや、まめ防止用のフォーム、カットバン、テーピングなどいろいろ試してみましたが効果はありません。
 傷対策として一番重要なのはやはりお尻の下に置くクッションの選択です。
使ってみてよかったのは厚さ40ミリのウレタンのやや硬めのクッションです。これは現在も使用しています。
 次に下着です。後ろ側中央に縫い目(折り返し)があるものは布の重なった部分で摩擦が大きくなり皮膚がすぐ傷つきます。後ろ側中央に縫い目のある下着は避けます。縫い目のない下着でも皺ができるとやはり肌を傷つけます。
 現在、対策ツールとして使用しているものがあります。レジ袋のシートにラップを重ねたものです。手のひらサイズで、一辺をアイロンで接着してあります。これをラップを内側、レジ袋を外側にして尾てい骨のところに当てます。ラップにはいろいろな厚さのものがあります。薄いラップがいいようです。

シート

このシートはかなり効果があり、重宝しています。
 なお、お尻の皮膚が傷ついたかどうか確認する方法があります。それは消毒用アルコールを少しスプレーする方法です。手で触っても分からない小さな傷でも傷があればピリッと痛みを感じます。

7.肝心のその成果は?

 さて、十数年来実施したその成果です。一応腹部にくびれを見ることはできます。しかし、インターネットやテレビで見る腹筋女子たちの腹部には程遠い形状です。生来の体形というものもあるのでしょうし、腹筋運動で鍛えられるという腹直筋に加え腹斜筋とか腹横筋とか腹部のいろいろな筋肉が複雑に絡み合ってあのようなスタイルが出来上がるそうで、単なる上体起こしだけではだめなようです。彼女たちは腹筋運動に加えておそらくジムとかフィットネスクラブとかで、いろいろな器具を使用してかなり鍛え上げているのでしょう。少しうらやましいという気もしますが、今では体形はあきらめて健康維持だけのための腹筋運動です。
 ただ、内臓脂肪は腹筋運動により確かに減少しています。腹筋運動を始める前に110平方センチメートルだった内臓脂肪が現在では65平方センチメートルになっています。

8.おわりに

 前に書きましたが、先日累計で二百万回をカウントしました。
計算してみると実に1000時間、日数にすると41日です。1か月と10日の間ずっと腹筋運動をしていたことになります。
例えるのもおかしなことですが、もしこの時間、働いていたとすると、時給800円として80万円になります。80万円の投資です。投資に見合う効果があったかと聞かれると小首を傾げざるを得ません。
しかし、少なくとも”腹筋を毎日1200回やっている”という自負と小さな満足感のようなものはあります。

 つい最近出版された本『筋トレは必ず人生を成功に導く』(PHP)に次のようなことが書かれていました。
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 筋トレはしんどい。ときに逃げ出したくなるほどつらいこともあるが、そこで逃げたらおしまいだ。土壇場で逃げ出さない精神力も鍛えられる。
 そして、筋トレは最強のストレス解消法のひとつ。肉体に加え、メンタルまでも正常な状態にキープしてくれる。
 そもそも誰に頼まれるわけでもなく、重い鉄の塊を持ち上げて自分をいじめ抜いている人間だ。打たれ弱いわけがない。
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誰に頼まれるわけでもなく、毎朝一生懸命になって汗を流している。腹筋をやられていない方から見れば愚直と思えるかもしれません。

もうすっかり日課に入ってしまっているので、今は三百万回をめざしてがんばっています。


つたない話でしたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。






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