坐禅和讃



白隠禅師坐禅和讃

 「坐禅和讃」は白隠禅師により書かれた本文四十四句、三百九十三文字からなる短い和讃です。
 白隠禅師は臨済宗中興の祖とされる江戸中期の禅僧で「延命十句觀音經」を霊験あらたかなお経として世に広めました。また数万枚ともいわれる達磨やユーモアあふれる禅画を残したことでもよく知られています。
 「坐禅和讃」という題名から坐禅の功徳が書かれているように思われますが、坐禅だけでなく、禅そのものの主旨が説かれており、禅宗のお寺でよくお唱えされています。
 ほとんどの解説書には「坐禅和讃は、禅や臨済の宗旨が平易に述べられています」と記されています。しかし、内容を把握するためには、やはりある程度の基礎知識が必要です。
解説書はいろいろなものが出版されています。

参考図書
・ 「坐禅和讃講話」 1983年 4月20日改版 (初版 1962年3月) 山田 無文 春秋社
・ 「坐禅和讃講話」 1980年12月10日 大西 良慶 大法輪閣
・ 「白隠禅師坐禅和讃」 昭和9年8月25日 天岫 接三 仏教年鑑社
・ 「白隠禅師坐禅和讃禅話」 昭和49年6月30日 柴山 全慶 春秋社
山田 無文による「坐禅和讃講話」および大西 良慶による「坐禅和讃講話」は講和を筆耕したもの、関連する禅の話も含まれていおり、内容は類似しています。天岫 接三による「白隠禅師坐禅和讃」は昭和8年 京都放送局(現NHK)の依頼により12回に亘り放送されたものを筆耕したもので、旧仮名遣い。
どれか一冊といわれれば、柴山 全慶「白隠禅師坐禅和讃禅話」が全体を序説、本論、結語に科文化し、理解しやすいように思います。
ただいずれの書籍も二百ページから四百ページに及び、簡単に内容を把握したい場合には、インターネットのいろいろなサイトでの閲覧をお勧めします。


合  掌



坐禅和讃カード
[蓮花]



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