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古代の驚異
著者名 : おきたかし
出版社 : 学陽書房
発行年 : 1974.7
N D C : 209
ひとこと : トンデモ本かも。でもこれほどわくわくする本もありません。
 著者自らはしがきで「現地で渉猟した事実を裏づけにしながらも、ある程度の類推飛躍な発想を、あえてとっている場合が間々ある」と言っています。インカ文明、マヤ文明、 中国文明、インダス文明、メソポタミア文明、クレタ文明、エジプト文明の七大文明の地を訪ねた歴史紹介紀行文なのですが、時折ほんとか?と疑いたくなる情報が伝聞のかたちで混じります。
 1945年頃、中国の考古学者が崑崙山の発掘調査をしていて見つけたレコードのような円盤は、研究の結果12,000年前のものと判明、しかも「地上についたとき、われわれの乗物はこわれてしまった・・・」と書かれていたとか、アメリカの資源探査衛星がアララト山頂にノアの箱舟らしいものを発見したとか、マヤ文明のパレンケ遺跡から発掘された石蓋には宇宙船の操縦士のような姿が彫られていたとか。
 この本を読んで、小学生だった管理人は、子ども心にこんな怪しい話を丸々信じてはいけないと思いました。けれども、もしかしたら?
 荒唐無稽な話ほど面白いものはなく、いつのまにか謎解きを愛する気持ちも加わり、結局歴史を掘り起こす楽しみにきっちりはまって現在に至っています。
 中国の古代王朝「夏」は、この本が出版された当時はまだ伝説でしかありませんでした。今は実在が確認されています。
(ソーダ)