高射第二師団

中部地方の陸上防空の要

 高射第一師団の項で延べました通り、本土決戦に向けて要地・工業地帯の防空が問題となり、編制されました。特に中部地方は航空機工場を初めとして各種工場がありましたので、高射砲の展開が急務でした。しかしこれも火砲の不足、手続きの遅滞により、実際に完結したのは昭和20年5月10日になってからです。新編された高射各部隊も編制完結したのは6月頃という部隊がけっこうあります。
 またこの地域は日本の大動脈東海道本線の要地にあり、鉄橋や鉄道防空の任務もありました。
 米軍は6月頃から大都市の空襲に区切りを付けて、中小都市の爆撃に切り替えてきました。これに対応すべく、中隊レベルが機動化され、柔軟な運用が可能ともなりました。
 師団は名古屋周辺などに欺瞞陣地や欺瞞都市を構築、これに爆撃させるとともに対空戦闘に慣熟して相当な戦果を挙げるようになりましたが、やはり限界ありで名古屋の大半が焼かれてしまいました。

通称号は逐兵団

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独立高射砲第五大隊 宇治山田 神宮防空
    九十九式八高3個中隊 照空1個中隊

独立高射砲第四十七大隊 名古屋 名古屋北部管轄 昭和16年8月10日編制
    八八式野高2個中隊 九九式八高2個中隊

野戦高射砲第九十七大隊 静岡 静岡市管轄
    八十八式野高3個中隊

独立高射砲第十二大隊 清水 清水港管轄 昭和16年11月22日編制
    八八式野高2個中隊 九九式八高3個中隊

機関砲第十二大隊 名古屋 名古屋要地分散管轄 
    二式多連装機関砲4個中隊 二式双連機関砲2個中隊

機関砲第百六大隊 名古屋周辺要地分散管轄
    二式双連機関砲6個中隊

独立照空第一大隊 名古屋
    照空3個大隊

高射第百二十五連隊 名古屋 名古屋北部管轄 昭和19年9月7日野戦高射砲第八十七大隊改変
    八八式七高6個中隊 九九式八高6個中隊 照空6個中隊

高射第百二十四連隊 名古屋 名古屋南部管轄 昭和19年6月1日編制
    八八式七高5個中隊 九九式八高6個中隊 三式十二高1個中隊 照空6個中隊

師団長 司令部 名古屋
高射第百二十四連隊 名古屋
高射第百二十五連隊 名古屋
独立高射第五大隊 宇治山田
独立高射第四十七大隊 名古屋
野戦高射第九十七大隊 静岡
独立高射第十二大隊 清水
野戦高射第五十二中隊 一の宮
野戦高射第五十三中隊 大垣
野戦高射第五十四中隊 天竜川鉄橋
機関砲第十二大隊
機関砲第百六大隊
独立機関砲第二十三中隊 天竜川鉄橋
独立機関砲第二十四中隊 長良川鉄橋
独立機関砲第二十五中隊 揖斐川鉄橋
独立機関砲第四十二中隊 木曽川鉄橋
独立機関砲第四十三中隊 矢作川鉄橋
独立機関砲第四十四中隊 船見
独立照空第十一大隊