広い関西地区の防空部隊

師団長 司令部 大阪
高射砲第百二十一連隊 大阪 造兵廠
高射砲第百二十二連隊 大阪
高射砲第百二十三連隊 神戸
独立高射砲第十一大隊 尼崎
独立高射砲第十三大隊 大阪
独立高射砲第二十二大隊 宇品
独立高射砲第四十五大隊 新居浜
機関砲第十一大隊 大阪 造兵廠
独立機関砲第四十七中隊 大阪
独立機関砲第四十八中隊 守口
独立機関砲第四十九中隊 神戸
独立機関砲第五十中隊 未完
独立機関砲第五十一中隊 未完

高射砲第百二十一連隊 大阪 造兵廠管轄 昭和19年6月1日編制
    八十八式七高12個中隊 照空6個中隊

 関東地区に比べて関西地区は、防空部隊の展開が手薄でした。編制は、高射第二師団とほぼ同時期の昭和20年4月28日です。
 阪神地区は東京が一段落してから空襲が激化したため、一部は配置に間に合いました。とはいえ、まだ編制が完結していない部隊も多く、火砲の充足も今ひとつだったためにやはり後れを取った感があります。
 阪神地区空襲で最も大きい大阪地区・神戸地区への空襲は実際には3月中で、師団が完結した頃にはもう標的外になっていました。
 代わりに周辺の中小都市への空襲が始まっており、部隊も少しずつ分散配備され、やはり高射砲の集中配備という状況にはほど遠かったと言えます。
 しかしこの中でも大都市で空襲が少なかった都市がありました。広島は、海軍呉工廠や第五師団がある要地です。呉の工廠のベッドタウンでした。それまで本格的な空襲がなかったのが不思議なくらいです。そこでもう守るべきものがなくなった廃墟の阪神地区から兵力を抽出して、広島に回しました。しかし、配備終了の直前に新型爆弾が落とされたのでありました。

通称号は炸兵団
原駐地:大阪

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独立高射砲第四十五大隊 新居浜管轄
    八八式野高2中隊 九九式八高2中隊

機関砲第十一大隊 尼崎管轄 昭和19年6月3日編制
    二式双連機関砲4個中隊

高射砲第百二十二連隊 大阪         昭和19年6月1日編制
    八十八式七高12個中隊 照空6個中隊

高射砲第百二十三連隊 神戸         昭和19年6月1日編制
    八十八式七高6個中隊 照空2個中隊

独立高射砲第十一大隊 尼崎管轄 昭和18年9月10日編制
    八十八式七高4個中隊

独立高射砲第十三大隊 大阪南部管轄 昭和19年6月1日編制
    八十八式七高4個中隊

独立高射砲第二十二大隊 宇品港管轄
    八八式野高3中隊 九九式八高2中隊

高射第四師団