建物が完成するまで 杉戸N様邸(重量鉄骨造)

物件イメージ01
  • 【地盤調査】ボーリング式(標準貫入試験)

ボーリングで孔を開けてレイモンドサンプラーを地中に打ち込み打撃回数(N値)を測定する方式。土を採取し地層の確認が出来ます。また地下水位の確認も出来るのでより正確な地盤調査が行えます。費用が高いのと作業スペースが大きいのが難点です。こちらの現場ではより詳しく調査するため、ボーリング式とスウェーデン式と両方行いました。
※N値=土の強度。数値が高い程値地耐力が大きくなります。

物件イメージ01
  • 【地盤調査】スウェーデン式(サウンディング試験)

先端にスクリューをつけたロッドにおもりをつけ、回転させながら貫入させ、その時の貫入に要する荷重と回転数から抵抗値を測定します。
安価で短時間で調査する事が出来るため、住宅では一般的に行われている方式ですが、地質や地下水位の確認が出来ず調査深度は10m程度までになります。
こちらの現場では5ヶ所について調査しました。

物件イメージ01
  • 【地鎮祭】

建築工事に先立ち、土地の神を祝って敷地を清め、工事中の安全と建物の末永い加護を願う祭りです。 斎竹(いみだけ)・斎砂・斎鍬(鍬またはスコップ)・ひもろぎ・玉串・紙垂・祭壇用の台・神饌(米・塩・山の幸3種・海の幸3種・畑の物3種、お神酒)を用意します。米、塩をのぞき、すべて奇数でそろえます。
個人住宅工事では割愛されることも多く、行うか行わないかはお施主様の判断次第になります。

物件イメージ01
  • 【杭打設】

地盤調査の結果を基に、その地盤に最も適した基礎工事を行います。場合により地盤改良や杭打ちなどを施します。

こちらの現場では、既設コンクリート摩擦杭4mものを48本を打設しました。

 

物件イメージ01
  • 【基礎工事】

割栗地業、捨てコンクリート打ちの上、基礎の配筋を行います。

捨てコンクリートとは、地業の後、基礎工事の前に、正確な位置を墨で記す為(墨出し)、5cm程の薄いコンクリートを水平に打つ事を言います。

鉄筋のピッチ、鉄筋径、被り厚さ、出隅や継手部の補強定着長さ(重なり)など、建築基準法通りに施工されているか、全て配筋検査を行います。

物件イメージ01
  • 【溶接検査】

工場では溶接に不備がないか、ひとつひとつ試験をします。
超音波の反射を利用して内部の不具合が検出できる超音波探傷検査で、第3者機関が行います。
完成時には隠れてしまう部分ですので、入念にチェックします。
また鉄骨組の原寸大の大きさの図面を床に書いて、納まりや
寸法をチェックします。(原寸検査)。

物件イメージ01
  • 【鉄骨錆止め塗装】

鉄骨柱や梁を加工し、ケレンの後、錆止め塗料を塗っています。JIS規格のシアナミド鉛系の錆止め塗料です。
錆を放置しておくと、やがて鉄の強度が落ちていく為、
塗り残しのないよう丁寧に塗っていきます。

 

 

物件イメージ01
  • 【コンクリート打設】

コンクリートを流しこむための型枠工事の後、基礎のコンクリートを打設します。
後方にコンクリートミキサー車とコンクリートポンプ車が見えます。コンクリートミキサー車から直接コンクリートを流し込めない時に、ポンプ車がコンクリートが固まらないように撹拌しながら高い圧力で押し出していきます。固まらないうちに表面を均していきます。

物件イメージ01
  • 【スランプ試験】

コンクリートの軟らかさを調べるための検査です。
打設の度に、検査をします。
コーンという器にコンクリートを詰めて、コーンをはずした時に コンクリートが何cm沈みこんだか測ります。
数値が大きいほど柔らかいコンクリートとなります。
一般的には15~18cmが使われます。

物件イメージ01
  • 【コンクリート圧縮強度試験】

【コンクリート圧縮強度試験】
打ち込み時のコンクリートを採取して、第三者機関試験場で
コンクリートが圧縮力に耐えられるか試験をします。
当社はコンクリートの品質を保つため、厳格な検査を行って
おります。

 

 

物件イメージ01
  • 【防湿シート敷き】

土間の配筋やコンクリートを打つ前に、防湿シートを敷き込み ます。地中からの湿気が上がらないための処置です。
15cm以上の重なりをもたせて敷きこんでいきます。
その後、ワイヤーメッシュという溶接金網を取付ていきます。すでに金網状に加工されているので、配筋作業の大幅な省力化を図ることができます。

物件イメージ01
  • 【建て方】

いよいよ鉄骨の骨組みです。 クレーンで吊り上げ、組立は鳶職人が行います。 足場のない鉄骨を自由自在に上り下りしていきます。 建て方が終わると上棟式を行います。家屋の守護神および工匠の神を祭って、末永く建物に禍がないように、幸多かれと乞い願う祭儀です。棟札・幣串・弓矢・散餅及び散銭・振幣・木槌などを用意します。 上棟式も最近は割愛されるケースも多くなりました。

物件イメージ01
  • 【土間コンクリート打設】

土間のコンクリートを打ち込みます。金ゴテなどで表面をきれいに均していきます。
左官職人の腕のみせどころになります。

 

 

 

物件イメージ01
  • 【足場取付】

鉄骨の骨組みが出来たら、足場を取り付けていきます。

 

 

 

 

 

物件イメージ01
  • 【デッキプレート・胴縁取付】

床のデッキプレートを取付けたり、胴縁や細かな部材を取り付けていきます。
デッキプレートは断面が凸凹になった鋼板で、その上にコンクリートを流し込みます。

 

 

物件イメージ01
  • 【屋上配筋】
デッキプレートの上にワイヤーメッシュを取付ていきます。

コンクリートを流し込む為の準備を行います。

 

 

物件イメージ01
  • 【床下設備】

軽量鉄骨で間仕切を建てていきます。

床下には設備の配管を繋いでいきます。
左側一番太い配管は、排水管。
その隣は給水管、細く白い配管は給湯管になります。
内部の流れを確保するために、勾配をとり施工します。

物件イメージ01
  • 【天井裏・電気設備】
天井も軽量鉄骨で組んでいきます。

天井裏にはエアコンや換気扇の為ののダクトや、電気配線工事を行います。

 

物件イメージ01
  • 【透湿防水シート張り】

外壁側には透湿防水シートを張って、雨水の侵入を防ぎます。
水分の侵入を防ぐだけでなく、室内の湿気を外部に排出してくれます。透湿防水シートをキチンと張らないと、雨水が浸入したり、壁の内部結露が起こり、カビや腐れ、シロアリなどの発生原因にもなります。サッシ回りや換気口など開口部はさらに気密防水テープを張って一切の雨水の浸入を防ぎます。
サッシの枠も取り付けました。

物件イメージ01
  • 【土間コンクリート打】

ワイヤーメッシュを取り付けたデッキプレートの上にコンクリートを流し込みます。
バルコニーにはタイルも敷き込みました。

物件イメージ01
  • 【屋上シート防水】

屋上にシート防水を施工します。
シート防水材は、耐候性が非常に優れており、露出した状態で非歩行屋根の防水に利用されることが多くなっております。
伸縮性がよく、建物の動きに追従する優れた防水ですが、繋ぎ目が重なる部分が生じてきます。
シート防水の上には保護塗料を塗布します。さらに対候性がよくなります。

物件イメージ01
  • 【通気工法】

透湿防水シートの上に通気胴縁を取り付けます。

壁の中を空気が通り、室内からの湿気を空気層を通じて外部に排出する事ができます。
外壁を取り付ける際に、塞いでしまっては通気ができなくなる為、下部は水切りと外壁の間に隙間をあけ、上部は軒裏換気口などから通気します。
空気の流れを止めないよう細心の注意を払って施工します。

物件イメージ01
  • 【床組】

1階の大引は腐れがなく頑丈な鉄製角パイプを使用。

根太はヒノキ材を使用しています。

物件イメージ01
  • 【床暖房】

合板を敷いた後には、0.7mm超薄型シート状の床暖房を取付ます。
カーボンファイバーとグラスファイバーを布状におりこみ、複合
フィルムで高圧・高温密封した炭素繊維発熱体です。
立ち上がりが早く、コスト安、メンテナンスフリー、施工も簡単で 当社でお勧めしている床暖房です。
雪国の道路や屋根にも使われています。

物件イメージ01
  • 【断熱材・防水シート張り】

壁・天井に断熱材を入れ込み、その上に防水シートを張ります。外壁は透湿防水シートと防水シートでサンドイッチすることになります。
防水シートを張る目的は、室内で発生した湿気が躯体内に入り込むのを防ぐ為であります。

物件イメージ01
  • 【プラスターボード張り】

天井と壁にプラスターボードを張ります。
石膏ボードともいわれ、石膏を固めた表面に紙が張られているものです。内装の下地材として主流をしめています。l
一般に壁には12.5mm、天井は9.5mmの材料を使います。
耐火性能があります。

物件イメージ01
  • 【ガラスブロック工事】

エントランスのガラスブロックを取り付けます。
ガラスブロックは光を緩和させ、拡散させ、反射するなど多彩な表情をもったガラス製のブロックです。アルミの枠を取り付け、鉄筋で補強しながら下から積み上げていきます。
夜にはそれ自体がまるで照明器具のように、柔らかで暖かい光を放ってくれます。

物件イメージ01
  • 【外壁取付】

外壁は大判サイディングを図面の目地割通りに張っていきます。
目地はシーリング処理をおこないます。サッシなど開口部まわりも雨水の浸入のないよう、シーリングしていきます。

仕上げはジョリパット塗装。その中でも耐クラック性、防カビ、防藻性を強化した650タイプをパターンをつけて塗りました。

物件イメージ01
  • 【格子取付】

物干場とバルコニーの目隠しとして、FRP製の格子を取付ました。外部から内部が見えにくくなり、でも風は通り抜ける事ができる優れものです。
物干場には面積の半分に網入りガラスの屋根がかかっています。突然の雨でも安心です。

 

物件イメージ01
  • 【内装仕上】

壁と天井にクロスを張り、床に無垢フローリング材、フチナシ畳敷き、照明やシーリングファン、エアコン、換気扇など取付けます。建具を入れてカーテン・ブラインドも取付けます。
最終的な仕上げを行います。

 

物件イメージ01
  • 【完成】

最後に入念な自社検査、その後お施主様の検査を行い、手直しを経て、引渡しを致します。
場合によっては竣工祝いの儀式を行う事もございます。
建物が完成し、使い始める前に、建物が無事竣工したことを神に報告し、感謝の気持ちを奉ると同時に、その建物が永遠に堅固であるように、さらに災いがないように祈願する祭儀です。
引渡し日から1週間から10日位に行うのが一般的となっています。