院長のコメント
明治以後、西洋医学が我が国に導入され、１００数１０年の間に現代医学は目覚ましい進歩を遂げ、ゼロ歳児の死亡率低下や高齢者の寿命の延長をもたらして、今や我が国は世界で一番の長寿国となりました。その反面、少子化が進む一方で、高齢者の増加が社会的に問題になっております。
東洋医学は現代医学ほどの著しい進歩はありませんが、鍼灸マッサージは漢方薬と共に、我が国にはなくてはならない医術として、西洋医学が渡来する以前から、国民の治療や予防あるいは、健康増進にと、古くから用いられていました。現在も鍼灸マッサージは、漢方薬と共に国民の医療の一部として大きく貢献してきております。
これからの医学は治療医学ではなく予防医学といわれています。高齢化社会を迎えた今日、介護保健医療をも含めて、より一層質の高い予防医学が求められます。
鍼灸マッサージは、「頭痛・肩こり・五十肩・腰痛・膝関節症・婦人科疾患・冷え性・自律神経失調症」などの不定愁訴の治療には最適です。中でも鍼灸は、新陳代謝を促進すると同時に免疫力を高める作用があります。しかも鍼灸は副作用もなく、子供から高齢者まで疾病の治療や、健康増進に最も適した優しい治療として、また、疼痛緩和や鎮痛作用があることから、近年鍼灸を導入する病院が増えつつあります。
このように、長年国民に親しまれてきた東洋医学である鍼灸マッサージを、一人でも多くの皆様にご理解して頂くと共に身体に不調を訴えたとき、鍼灸マッサージの治療を受けられますことをお勧め致します。
しかし、近年東洋医学が国民の関心が高まるなか、健康ブームにあやかって、無免許でマッサージ行為をしている業者が増加しています。昨年から今年にかけて、東京をはじめ各地で無免許マッサージ業者が逮捕されています。もし、無資格者が治療中に事故等が発生しても、何の補償もありません。泣き寝入りするのはあなたです。
鍼灸・マッサージ業は、「按摩・マッサージ・指圧師、鍼師、灸師」等に関する法律によって広告事項が定められており、厳しく制限されています。したがって、法律で定められた以外の過大広告は堅く禁じられています。無資格者ほど過大広告をしていますので、皆さんが治療を受ける際の判断の目安にして下さい。
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