Field Information
 -> 福島県 -> 久慈川

(W690px × H155px)


Field Information
 -> 福島県 -> 久慈川

2000年以降、ホームグラウンドにしていた川だ。独身の頃は横浜に住んでいて、ホームグラウンドは山梨県の桂川だった。しかし、結婚して千葉県に移り住んだため、首都高速道路で東京をまたいで桂川へ行くのは、やたらと渋滞に巻き込まれて嫌気が差した。首都高速は渋滞を避けたつもりで夜中に走っても、かなりの確立で工事渋滞だった。
その点、東北方面ならそのような心配はないし、久慈川は常磐道那珂インターチェンジから一般道を北上すること1時間ちょっとで到着する。高速道路の走行距離が短いので財布に優しいし、道も悪くない。ただし、国道は走りやすい分、よく覆面パトカーが巡回しており,御用になっている人を時折見かける。最も近いのは東北道の白河インターチェンジだ。

棚倉町・塙町はひらけた町で、朝夕の食料・その他の調達に事欠くことはない。
解禁時期はそこそこ混むようだが、それ以外は年間を通じて比較的空いていると思う。阿武隈川にもいえることだが、渓流釣りというと内陸部に行く人が多く、地形的にこの辺りは盲点なのだろう。
久慈川はアユ釣りで有名な川なので、棚倉町内から下流はアユ釣り師が多い。トラブルにならないよう、注意したい。

■フィッシング情報(Fishing Information)

▼管轄漁協(Fishing Cooperative)

【漁協】久慈川第一漁協(TEL 0247-46-3755)(HPなし)
【釣期】4月1日~9月30日
【釣券】日釣券1000円(現場1500円)、年釣券:10000円
【売場】棚倉町の近藤商店(River Map 参照)(昼間のみ営業)、その他釣り場近くにあり。

▼河川マップ(River Map)




▼ポイント紹介(Field Guide)

私は久慈川本流(源流部)と白子川がメイン。矢祭川も上流部はいいが、放流時期を除き雑魚が多い。
磐城棚倉から西へほど近い久慈川中流部も係争は悪くないので,時期・時間帯によって狙ってみると面白いかもしれない。
ただし久慈川は投網漁がOKなので,網を投げやすい広い場所は,魚影が薄くなりやすいようだ。
那倉川、片貝川、湯川は、小規模だが時期によってよい釣りができるようだ。
小田川は田んぼの中を流れる小川で、あまりよい釣りをしたことがない。

▼久慈川:松草平

久慈川がいったんR60を北側へ横切り,カーブして再びR60を南へ横切っており,このカーブの部分の流れにポイントが点在する。エサ釣りの人たちも多いポイントだ。

▼久慈川:段河内橋

入渓しやすく。開けているので釣りやすい。魚影もそこそこ濃い。久慈川源流でまず狙うならここだろう。残念ながら写真がない。次回訪れたときに撮っておきたい。

久慈川:大規模堰堤下

堰堤の下の流れが複雑になっており、ヤマメがついていいる。ただし、かなりの急斜面を下るので、入渓はちょっと大変だ。また、増水している時は危険でもある。なお、堰堤内はポンドになっているが、あまり魚影は濃くないようだ。
また,2010年に行った時には,これより上流部はがけ崩れの工事復旧が遅れており,車は通行禁止になっていた。
大堰堤下。ブロックが積まれている間を縫って手前に流れ出しており,この流れにやまめがついている。
大堰堤のすぐ上。
大堰堤の奥の流れ。
大堰堤プールより,さらに上流部。流れはかなり細くなる。

白子川:漆草集落

左の小橋から少し下流へ下ったところ。
国道から集落内の道を下ると,この小橋に出られる。

小型だが魚影は濃く、楽しく釣ができる場所だ。稀に尺クラスの魚も。すぐ近くに釣券販売所や駐車スペースもある。
穏やかな流れだが,完全にフラットではなく,少し波立っているので,魚の警戒心が薄くなりやすいようだ。ドライフライで狙うのが楽しい。

白子川:株式会社シーズ 大梅工場付近

株式会社シーズ大梅工場横付近の白子川の流れ。美しい渓流だ。

入渓点を見つけにくいので,白子川・久慈川合流点付近から釣り上がる方がいいかもしれない。鬱蒼とした木々に覆われた美しい渓流だ。魚影はあるが,神経質な魚が多いようで,ヒットさせるのはなかなか難しい。
株式会社シーズ大梅工場。ちょっとわかりにくいが,道を挟んだところから入渓できる。
入渓ポイント。側溝に沿って降りてゆけばよい。

久慈川:黒鋤堰堤

黒鋤橋。

駐車スペースがあり、入渓もしやすい。しかし、ポイントが広いため、そこそこキャスティングができないとつらい。
久慈川上流部で偶然居合わせた釣り人に聞いた情報によると,この大規模な堰堤付近は、居着きで巨大化したヤマメ(サクラマス?)がいるらしく、これを狙う釣り人が多くいるそうだ。私も2度ほど試してみたが、まだいい思いをしていない。
黒鋤橋から下流をのぞむ。岩場になっており,ここにもヤマメがついているようだ。
黒鋤橋上流側。これが黒鋤の堰堤だ。プールになっている流れに ,大型のヤマメがついているという。

矢祭川:茗荷川・八溝川合流点

左:茗荷川,右:八溝川,手前:矢祭川

絵に書いたような小渓流。ここより下流を矢祭川と呼び,ここより上流は茗荷川と八溝川に分かれる。矢祭川は何度か釣り歩いたが,上流部の方が楽しい釣りができると思う。釣れる魚は小ぶりだが・・・。

矢祭川:真名畑(宮田橋)

宮田橋バス停。
宮田橋。

矢祭川のかなり上流部になる。最初からこのあたりで釣るなら,磐城石井からR196で来る方がいいだろう。トンネルも整備されているので(真名畑トンネル),アクセスは悪くない。わずかだがバスも通っており,集落が並んでいる。
入渓点から上流をのぞむ
入渓点から下流をのぞむ

近津川

ドライフライで狙いやすそうだ。
流れは細いが,ポイントとして悪くはない。

よさげなポイントは点在するが,2004年に私が訪れたところ,雑魚しか釣れなかった。ただし,上流部の山本不動尊(注:禁漁区あり)あたりは岩魚の生息域らしく,キャンプ場もあるので魚がいないわけではなさそう。堰堤部で跳ねる魚も見た。

八溝川

木々に覆われて涼しげだ。
典型的な小渓流だ。

矢祭川上流は茗荷川と八溝川に分岐する。この写真は,場所をはっきり覚えていないが,八溝川の流れ。

那倉川

上流部。細い流れだが,漁協の看板は出ている。渓相は悪くない。
下流部。発電所(?)があり,取水されていて流れが細かった。

棚倉から久慈川を10kmほど下ったところに合流している支流。東側から流れ込むので,源流は八溝山ではない。上流部も漁協の看板が出ているが,魚影はいまひとつか・・・。

小田川

小田川/久慈川の合流点付近,久慈川にかかる新山下橋。

棚倉からかなり南へ,矢祭川の手前で南側から久慈川に合流するのが小田川だ。田園の中を流れる川で,一見,用水路の感じもして少し釣趣には欠けるか・・・。でも漁協の管理下にある川だ。
新山下橋から久慈川下流をのぞむ。
新山下橋から久慈川上流をのぞむ。

■サポート情報(Support Information)

▼アクセス(Access)

最も近いICは東北自動車道の白川IC。常磐自動車道から行くのであれば、いわき勿来ICが近い。
私が暮らす千葉県北部からであれば、茨城県内の一般道が比較的よく整備されており、あまり混雑しないので、早朝や夜間などの空いた時間を選び、常磐自動車道の那珂ICまたは日立南太田ICからR349を北上して矢祭・東館へ出て、R118を棚倉へ向かえば、高速道路を使うのとたいして時間は変わらない。所要時間は3時間弱だ。スピードを出す車が多いためか、よく覆面パトカーも見かける。事故のないよう注意したい。

▼釣具店(Fishing Shops)

棚倉町内にあるにはあるが、年代もの。フライフィッシングの道具はない。現地で手に入れることはできないと心得、事前に用意しておくべき。

▼コンビニエンスストア,ガソリンスタンド等(Convinience Store,Gas Station,etc)

国道118号線近辺なら、コンビニ、ガソリンスタンド、スーパーマーケット,その他日用品類のお店はすぐ見つかる。便利な環境だ。
久慈川上流部へ行くなら、棚倉町の国道118号から県道60号に入るところ、その三叉路付近にセブンイレブン(Map)があるので、昼食はここでゲットすればよい。同じ場所付近にガソリンスタンドもある。
塙町の道の駅はなわ(Map)は、特産品を扱うお店や、軽食のお店があり、営業時間中(09:00~18:00)はけっこう賑わっている。コンビニ(ファミリーマート)は24時間営業だ。整備された久慈川の川原が広がっていて、ベンチなどもあるので、ちょっと休養するにはちょうどいい。

▼食事(Restaurants)

R118沿いには,このような食事処が点在している。この写真は「十割そば,ぶっかけうどん」と書かれているが,店舗名を失念。味はそこそこだった。

棚倉町内にレストラン多数。居酒屋さんもけっこうあるようなので,夜は困らない。
ただし,棚倉町の国道118号から県道60号に入って久慈側源流に向かい始めると,途端に何もなくなるので,昼食は持参するか,棚倉町まで戻ってこなければならない。

▼温泉・宿泊(Spa,Public Bath,Lodging)           宿泊処, 温泉, 食事処

棚倉町はスーパーマーケットをはじめ、ホームセンター、コンビニ、酒屋など、困ることはほとんどないが、観光地として著名なわけではないので、手ごろな宿泊施設は年代ものの民宿のような宿が多い。ただし、懐に余裕があれば、ルネッサンス棚倉など、立派な宿泊施設も利用できる。ルネッサンス棚倉は温泉のみ利用も可能なので、車中泊の人は活用するといいだろう。私はほぼ毎回、入野宿市川屋を利用している。
車中泊なら塙町の道の駅はなわが便利。コンビニは24時間で,トイレもある。
なお,棚倉町の東側にはガーデンバレイカントリークラブや棚倉田舎倶楽部といったゴルフ場があり,これらのゴルフ場にはホテルが併設されているようだ。

入野宿市川屋(http://www.lifejoho.com/ichikawaya/

【住所・連絡先】 〒963-6131 福島県東白川郡棚倉町大字棚倉字風呂ケ沢3 (TEL 0247-33-3039)
一泊2食付でほぼ7000円程度。きれいな館内だ。風呂・トイレは共用。共用で冷蔵庫があるので、翌日の昼食を冷やしておくための冷却材は、この宿の冷蔵庫で凍らせておけばよい。生ビールもある。大学生の部活の合宿などに利用されるようで、鉢合わせると夕飯が「カレー」になったりして、生ビールとあわせにくくなる。

ホテル棚倉(HPなし)

【住所・連絡先】 〒963-6131 福島県東白川群棚倉町・・・ (TEL 0247-33-1126)
花園トロン温泉健康村という施設が併設。
ホテル棚倉。この写真は縮小しているのでよく見えないが,遠方に見える道路標示は,すぐ先がT字路であることを示している。

2005年に釣行した際に利用した。花園トロン温泉健康村という施設が併設されており,早い時間であれば大浴場も利用できるようだった。しかし,2013年現在,インターネットで調べてもほとんど情報が出てこないので,つぶれたかもしれない。当時のメモに「棚倉から東北方面へ10分ほど国道を走ったところ」とあるので,R118を磐城淺川方面へ走ったとことにあったのではないかと思われるが,写真の遠方に見える道路標示は,すぐ先がT字路になっていることを示しているので,ガーデンバレイカントリークラブ東側の県道沿いかもしれない。利用する際は電話で確認してからにしほしい。

ルネッサンス棚倉(http://www.r-tanagura.jp/

【住所・連絡先】〒963-6123 福島県東白川郡棚倉町大字関口字一本松43-1 (TEL 0247-33-4111)
一泊2食付でほぼ10000円前後。棚倉町で最も整備された宿泊施設だと思う。温泉あり、スポーツ施設あり。でも、HPを見る限り、1人で宿泊はできないかもしれないので、要チェック。

味の宿 白洋旅館(http://www.hakuyo.ecweb.jp/

【住所・連絡先】福島県東白川郡塙町本町97 (TEL 0247-43-1107)
一泊2食付でほぼ7000円前後。きれいな館内だ。「味の宿」との名に違わず料理が自慢のようで、私が一度宿泊した時は、夕食がうな重で美味だった。このほかにも、久慈川近辺らしく、蒟蒻やアユの料理がうまいらしい。

ユーパル矢祭(http://www.naf.co.jp/yuparu/

【住所・連絡先】 福島県東白川郡矢祭町大字東舘字蔵屋敷108-1 TEL 0247-46-4300
一泊2食付でほぼ10000円前後。棚倉町から少し離れるが、それほど遠くない。JR水郡線の東館駅近くにある。ルネッサンス棚倉と同じくよく整備された宿だ。温泉もあるが、スポーツ施設等はない(なくていいが・・・)。こちらはシングルの部屋があるので、間違いなく一人でも宿泊できる。ただし、混み具合は不明。

ファミリーロッジ七曲り、和風レストラン七曲り(http://www7.ocn.ne.jp/~nanamaga/

たしか、千葉県柏市から移り住んだご主人が経営する。下野宮と矢祭山の中間くらいの場所にある。久慈川本流のすぐそばだ。つりに関する情報が豊富なので参考になる。この辺りの久慈川本流でもヤマメが釣れるそうだ。

湯遊ランドはなわ(http://www.yuyu-land.com/

【住所・連絡先】 〒966-5533 福島県東白川郡塙町大字湯岐字立石21 TEL 0247-43-3000
ユーパル矢祭と似た施設のようだ。費用も同じく一泊2食付でほぼ10000円前後。ただし、久慈川からかなり離れている。湯川で釣りをするならよいだろう。

湯岐温泉 和泉屋旅館 (http://yujimata-izumiya.net/

【住所・連絡先】 〒963-5533 福島県東白川郡塙町湯岐字湯岐17 TEL 0247-43-0170
「ゆじまたおんせん」と読むらしい。湯遊ランドはなわからほど近く、同じく、久慈川からかなり離れている。湯川で釣りをするならよいだろう。一泊2食付でほぼ7000円前後だから、宿賃は良心的だ。

■関連情報(Related Information)

棚倉町役場(http://www.town.tanagura.fukushima.jp/

ちょっとリンクをたどりにくいが、「棚倉町の概要 map」→「棚倉町の観光」と進むと、特産品や宿泊関連の情報を得られる。

塙町役場(http://www.town.hanawa.fukushima.jp/

「観光情報」から特産品や宿泊施設の情報を得られる。

矢祭町役場(http://www.town.yamatsuri.fukushima.jp/

「観光」から滝川渓谷の情報を得られるが、なぜか特産品や宿泊施設の情報がない。携帯版サイトまであるんだから、もう少し情報が欲しいところなんだが・・・。


■そのほか(Others)

放射線に関する情報(2013年現在)

放射線に関する情報は、棚倉町のHPに各種掲載されている。さすがに2011年度は解禁時期(4月1日)から風評被害で釣り人が集まらず散々だったようだが、放流は行われている。棚倉町のHPの情報を見る限り、放射線量はそれほど高くない。むしろ、我が千葉県の方が線量が高いような・・・。

豊かな自然

この植物は何だろう? 付近でひときわ目立ったので写真におさめた。
久慈川の豊かな自然。そういえば,福島県に釣行すると,必ず蛇を目撃する・・・。

福島県の河川はどこへ行っても自然の豊かさ,美しさを感じる。ごみなどほとんど流れていない。これは八溝川付近で見つけた植物のショット。