三宝礼


一心敬礼十方法界常住佛  いっしんきょうらいじっぽうほうかいじょうじゅうぶ

一心敬礼十方法界常住法  いっしんきょうらいじっぽうほうかいじょうじゅうほう

一心敬礼十方法界常住僧  
いっしんきょうらいじっぽうほうかいじょうじゅうそう
  




 [ 読み下し文 ]
  
   一心(いっしん)に敬って十方法界(じっぽうほうかい)常住(じょうじゅう)する(ほとけ)(らい)したてまつる

   一心に敬って十方法界に常住する(ほう)を礼したてまつる

   一心に敬って十方法界に常住する(そう)を礼したてまつる

   



 [ 訳 ]

   心を一つにして敬って あらゆる世界にかわることなくましますみ佛に礼拝(らいはい)致します。

   心を一つにして敬って あらゆる世界にかわることなくましますみ佛の教えに礼拝致します。

   心を一つにして敬って あらゆる世界にかわることなくましますみ佛の教えを守る僧たちに礼拝致します。
   
  

 説明

 「香偈」によって身心を清めた後、「三宝(さんぽう)」への帰依(きえ)の表明を致します。
帰依とは、“信じてついていく”ということですね。
「三宝」とは、仏・法・僧という、仏教を構成する三つの要素を指します。

まず仏とは、仏様のことです。悟りを開かれたすべての仏様を表しています。

法とは、「仏教の教え」のことです。仏教には、“八万四千の法門(はちまんしせんのほうもん)”と言われるほどのたくさんの教えがあり、
そのすべてを表しています。

そして僧とは、「僧伽(そうぎゃ)」の省略形で、“仏教修行者の集まり”のことを表します。

 仏と、仏の教えと、その教えに基づいて修行する人たちの三者を、仏教徒にとっていずれも宝のように素晴らしく、
大切にすべきものとして、「宝」になぞらえ、「三宝」と表します。

そして、三宝に敬意を表すことで、自分が仏教徒であること確認し、
同時に“仏教徒の最終目標である悟りに向かって邁進(まいしん)していきます”という気持ちで、この三宝礼をお唱えしましょう。


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