Topページの写真は、1台目で内部はジャノ目基板で作成したヒドイ物です。これは2台目で真面目に作成し、ケースもタカチの’US-320’を使用し自分では上手く手加工出来たつもりです。

                  


ブロック図

● ハイパスフィルターは30Hz/50Hz/70Hz/90Hz/110Hz/135Hz/200Hz/300Hzの8段切り替えの4次チェビシェフ型です。
● ローパスフィルターはスイッチドキャパシタ(MAX294)のカスケード型と、8+8=16次のアクティブ型の2種類が選択出来るようにしています。
● AFPSN(オールパス)は、8段構成です。
● 平衡変調器は、反転/非反転駆動タイプでアナログSWを駆動し、LSB/USB/ISB信号を生成しています。(搬送波=100KHz)
● イメージ除去のため、11.5MHzに持ち上げます。
● オールバンドミキサーは、プレッシーのハイレベルミキサー(SL6440)を使用し、出力アンプはSDR-1000等に使用してあるOPA2677を使用し500mW出力しています。
● パワーコントロールは、フォトカプラを使用し、DC電圧制御しています。
● ACN(オート・キャリア・ヌル)を開発しましたが、本ACNは11.5MHzのキャリアを3段FETで増幅し検波し直流電圧をA/Dコンバーターに入力し常に最小となるように100K変調器の反転/非反転オフセットを調整しています。
● 平衡変調器までは、全てステレオチャンネルで構成し、LSBとUSBは独立して生成するSSBジェネレーターとなっております、LSB=L-CH、USB=R-CHとISBモードでステレオ送信出来るようにしています。



内部構造
表示

DDS

電源

MAIN基板
RF/IF



ACN動作

フィルタータイプの送信機では、変調器でのキャリアアンバランスがあってもフィルターで逆サイドを除去するようにキャリアポイントを設定するため、キャリアポイントでは更にフィルターの除去分も加わり、キャリア漏れは殆ど問題とならない。しかし、PSN送信機はキャリアポイントが完全にパスバンド内にあるため、変調器のキャリアアンバランス分が、そのままキャリア漏れとなって送信され、調整しても、温度/経時変化によりキャリア漏れが発生してくる。本機は受信中に、キャリア検出信号が常に最小となるようにキャリアバランス調整を行っているため、電源ON直後から安定に動作させることが出来る。
                               
ACN検出特性
          

上図は、本機のACN検出特性で横軸=変調器の反転/非反転のオフセット制御値、縦軸=制御値を振った時のキャリア漏れ値です。検出特性は、温度変化により左右にシフトして動きます、最適制御値はその時により変化します。受信中は常時キャリア検出を出し入れすることにより最適制御値を検出しており、送信モードになると、変調器の反転/非反転オフセット値に最適制御値を書き込み、ACN検出動作は中断されます。よって、仮に、長時間送信状態のままにしておくとACN検出は行いませんので、キャリア漏れが発生してきます。但し、一度でも受信状態にしてやれば3秒〜5秒で再度、最適な制御値を抽出します。TX-Neputuneにて更なる改善をしました。


最終段500mW出力時の2T信号


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