ブロック図
基本的にはMT-Plutoの改訂版で、ダブルコンバージョンのPSNオールバンド送信機です。ブロック図/系統はほぼ同じですが、下記の点が異なります。
@ SSB生成の平衡変調器は100KHz→270KHzみ変更。
A IF周波数は、11.5MHz→10.7MHz、IFミキサーIC=AN614→SL6440に変更。
B パワーコントロール(PCON)は、フォトカプラ素子からAD603に変更し可変 幅を広げた。
C ACNキャリア検出回路を3段FET→2段FETに変更し、調整アルゴリズムを修正し、精度アップした。
D 表示形式は、LED表示からLCD表示に変更し、アナログメーターによるパワー表示/キャリアレベル表示を追加した。
E 2-TONE発振回路のQを上げ、更なるピュリティーを向上した。
F 4エレメント-バンドパスフィルターから3エレメント-バンドパスフィルターに変更。

本ページでは、2TONE/制限増幅/AFPSN/ローパスフィルター/ハイパスフィルター/平衡変調器/ミキサー/終段アンプ/バンドパスフィルターの各ブロックは、TOPページの各項目を参照して下さい。終段出力の信号は、MT-Plutoと類似しています。


フロント
バック
MAIN基板

       SCF-LPF      ミキサー
 
DDS
表示

AFPSN

HPF

電源



ACN動作
アナログのPSNジェネレーターでは、キャリアポイント近傍に関しては完全にパスバンド領域として設計するため、バラモジのキャリア抑圧がそのままキャリアサプレッション値となる、従って、周波数にもよるがバラモジの安定性が要求され、電源ONしてから時間の経過と共に、又、温度依存によりキャリア抑圧比が変動する、このことがアナログPSNの最大の欠点とされている。本方式は、電源ONしてから即座に運用、又部屋の温度が上昇しようと、夏冬関係なくキャリア抑圧に関しては、オールシーズン、メンテナンスフリーですでは動作に関しては、基本的にはMT-Plutoと同様ですが、更に安定性を図るために、若干手法を変更しています。この調整は受信中のみ行い、送信中は調整結果値を固定にしております、つまり、送信を連続で1 時間も2 時間も長時間行えばその間調整動作は行いません、しかし一度でも受信状態にすれば、約5 秒間で自動調整を完了します、従って、実使用には何ら問題ないと思います。自動調整を行うための検出信号は、左 図(実線)のようになっております(RF基板のTP4端子)、破線は理想的な検出特性でありますが、MT-Plutoではこれに近い特性としておりました、キャリアアンプの利得を高くすればV字特性に近づいて結果値(答え)は1 個となりますが、ノイズの増量と共に検出が不安定となりACN動作の安定化が難しくなります、利得を下げればU字特性となり、下げれば下げるほど、U字幅は広くなります又検出回路も安定します、しかし結果値の幅が広くなり、精度が低下します。本機では、A点とB点(下側の肩と上側の肩)を抽出し、A−B間の中点を算出して調整値を結果値としています。この動作をLSB側で8 回、USB側で8 回の周期で行いつづけます、従って、モードがLSB/USB/ISB関係なく、常にLSB側/USB側を行っておりますので、即座にモード切替して運用しても問題ありません。
                         

メーター駆動
受信中は、キャリア抑圧を示すためのフルスケール=100で表示します。送信中は終段出力のパワーを表示するようにしています、PCON=MAXで250mW出力の仕様で設計してあります。メーターは¥1000の100uA計に新しく作成したシールを張り付けて、麦球表示させております。
                         

各搬送波出力
VFO
 
10.7M
 
270K
 
SCFクロック
 

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