平成34年度からアマチュア無線に対して新スプリアス法が施行される話は耳にするのですが、具体的に何がどうなるのか定かではありません。電気的特性内容に関してはネットでも確認出来ますが、我々にとってはその内容よりも具体的申請手続きを知りたいものです。雑誌・ネット等でかなり明確になってきましたが、この度、申請→認定→受理の手続きが完了しましたので、参考に紹介しておきます。最近、QSOのお話をワッチしていると、本題関連の話を時折り耳にしますこの中で、200W以下の局とハイパワー局との区別なしにお話しをされて、混同されているアマチュア局も多いのではないでしょうか。200W以下の局は新旧機器にかかわらずスプリアス対応機器であれば、型名・技適番号(JARL登録番号)で保証認定申請が出来るので、送信機’取替’又は’増設’で簡単に可能です。ここではハイパワー局での対応又は、自作機に対しての申請内容に関して掲載しておきます。下記のような通達もあり、平成29年11月30日までに申請手続き完了した方が賢明みたいです。



私の場合、現状
       第1送信機=1.9M/50M=200W  第2送信機=144M〜2400MHz  第3送信機=3.5M〜28MHz=1KW


ハイパワー(500W/1KW)局での申請時の注意点
 @ JARDへの申請ではなく、TSSへ申請します。
 A 200W以下の送信機番号は、’取替’で申請します。(私の場合は、第1送信機/第2送信機)
 B 1KW送信機番号はそのままにしておき、決して変更しないこと。(私の場合は、第3送信機)
    第3送信機を直接変更すると、これに接続されているリニアアンプが切れ、1KW電力が失効となります。
 C 1KW送信対応するための、送信機を新たに増設します。(私の場合は、第4送信機となります)

【第1段階】
 TSSへの申請内容

  下記資料に返信用封筒を同封して送付します。保証認定完了後にTSSから所轄の通信局へ書類と併せて返信用封筒
 も送付されます、提出後約1ケ月前後で下記のような認定通知結果が送られてきます。返信用封筒は長形3号(120X
 235mm)定形に¥82切手を貼付。
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 @ 保証願書.pdf   第1/第2送信機は全て200W以下の機器であるため、’取替’、第4送信機は
               リニア接続用送信機で’増設’です。

 A 事項書.pdf     HF(3.5MHz〜28MHz)の出力値は200W以下。
 B 
工事設計書
     第4送信機として自作機で申請、 電波形式として独立側波帯 (B8W) を追加しました。
 C 送信機系統図   第1/第2送信機は、基本的にはJARL登録機種であるため、系統図は不要ですが
               第1送信機は、200Wにするためのブースターを付加したため、この系統図が必要
               第2送信機は、2.4GHzの機能が無いため、改造付加した2.4GHzユニットの系統図が
               必要、増設の第4送信機は全系統図が必要。


【第2段階】
 所轄の通信局への申請内容
  200W以下であれば、第1段階で終了です、保証認定結果が所轄の通信局へ配信され、受理されます。200W以上

 の局は、第2段階の手続きが必要です。新しく増設した第4送信機に現在使用中のリニアアンプが接続可能となるよう
 に下記資料の変更届出を行います。

 @ 変更申請書(届出).pdf   変更 (部分) にチェックする。
 A 
事項書.pdf            HF(3.5MHz〜28MHz)=1000W
 B 工事設計書.pdf         第4送信機の終段と、リニアアンプの終段を記載
 C 系統図.pdf            現用送信機(第3送信機)と、増設した第4送信機が、現用のリニアアンプに接続可能となる
                      ように構成する。(リニアアンプは現用品を記載のこと)

以上、約2週間前後で、所轄の通信局から受理通知がきます。又指定事項に変更のある場合は免許状も同封されます。


200W以下の局は、明確になっていますが、200W以上局に対しては具体的には未だ決定されていないそうです。エキサイターのみ対応しておけばOKなのか、それとも他に何か追加手続きが必要なのか、もう少しすれば結論が出るでしょう。


【補足話】
 電波型式表示が、旧表示の時期にISB(Independence・Side・Band)としてA9をいただいていました。その後、新表示でA8Wとなりましたので、ISBの電波型式だと信じきっておりましたが、この度、色々調査した結果、B8E又はB8Wとなるのですが、LSB/USB各独立した変調器を設け、各側波帯に対して音声信号/データー/FAX/SSB等、独立した伝送が出来るB8Wを自作機に対して新しく電波型式(B8W)を追加申請しました。  参考に電波型式表 を下記に掲載しておきます。



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