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負けないテニス(自然周吾)

『勝たなくてもよい、負けないテニスをせよ』、と言われる。一体どういうことなのだろうか。
負けないということは、勝つということだろうに・・・。

私は次のように解釈している。
『すれすれで、勝つことである。』完全勝利でなくてもよい。かろうじて勝ったのでよい。つまり、負けなかったのである。

ラブゲーム・カウントで勝たなくてもよいのである。デュースを繰り返し、接戦でも勝てばよい。
セミアドバンテージ方式なら、デュースの後の1本勝負で、勝てれば充分よいのである。

サーティ・ラブで負けていても、追いついて、デュースにすれば、第1の課題を達成したのである。アドバンテージを取ら れても、追いついて、1本勝負に持っていければ、第2の課題を達成したのである。結果、勝てれば、第3の課題を達成したことになる。
課題を達成して勝利に導くことが、望まれる。

現在、コスモスの勝率記録においては、勝敗のみ記録され、得点は記載されない。3ゲーム先取は、2オールになれば、最終ゲームが あり、最終ゲームで勝てれば、勝ちである。(もちろん、負ければ負けである。)だから、『よたよた』の勝ちでも、いいのである。

格好のよい、見た目のよい勝利でなくても、負けないテニスがよいのであり、しぶといテニスが、上手な技能者への道である。 すばらしいショットを乱発していても、100%すばらしいショットは続かない。勝利に遠ければ、ショットの工夫をしなければならない。
各課題のポイントにおいて、無敵の1打、必殺の妙技を出して勝利を得れば、後は凡打でもいいのである。

美しいフォームのショットで、ぎりぎりの得点差で、勝利を諦めることなく、競って競って、結果、勝つことが、今、『テニスの美学』 だと思っている。

(07/01/10)
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