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寄席の裏方のこと(自然周吾)

4/20(金)18:30-(20:50)、千葉生涯学習センターホールでの『ちば落語笑圓会』五代目三遊亭圓馬(NPO法人  フォーエヴァー主催 第1回落語講座)に参加した。新聞を見て応募したのである。

ワークショップ:@寄席入門(登場人物、扇子と手拭い使い)-三遊亭圓馬、A寄席囃子のいろいろ-稲葉千秋社中(太鼓・小太鼓 を講談の神田蘭が操作)は為になった。

以下は得た新知識と感動である。

●寄席囃子(1):
18:15に入場したが、太鼓がなっていたのは気が付いていたが、どうも感じていなかった。BGのイメージであった。
ところが、解説では、太鼓の音にそれそれ意味があるのだと。太鼓は楽屋裏で叩いているので、めったに見られない。その正体を 明かしたのである。舞台に太鼓を運んできて演じたのである。

@開場前(今日は18時)から太鼓は叩くそうな。『はいれ、はいれ』と叩いているのだと。曲の途中で棒の撥を革に『入』の字にして、 音を消した。『入』=客が入るようにとの意味である。
A開場後は、また音色を変えるのだそうだ。(聞いた解説を忘れてしまった・・・。もっと入れ、もっと入れ、だったろうか???)
B終演後は、今度は、『出てけ、出てけ』と鳴らすのだそうだ・・・。
ともかく、無意味なことは何もないようだ。落語の落ちのように、何かしら意味をつけてあるらしい。(1番太鼓・2番太鼓・追出し太鼓)

●寄席囃子(2):
演者が演壇に登場する際に鳴る囃子は決まっているとのこと。三味線と太鼓で奏でるのだ。(高座、出囃子)
前座には、3曲しかない。そのどれかが、奏でられる。その音で、関係者に状況を知らせるのである。『始まるぞ!!』と。
2つ目になると、自分の持ち歌(マイソング)を持てるのだそうだ。なんとなくで決めることはないようである。
落語家等は関東で400人程いるそうな。(全国で600人くらい)三味線の稲葉千秋社中さんなどは、それぞれの演者の持ち歌を総て覚えて いるとのこと。

これを聞いて、マリンスタジアムでの、打者が、マイソングの一節で打席に登場するのを思い出した。
あれはすでに、落語の寄席では実行していたのかと、驚いた。

有名人の”桂ヨネスケ”のマイソング(野球が大好きなので)は、大リーグで7回に歌われる、『私を野球場に連れてって!』なのだ そうだ・・・。

楽屋の裏方で太鼓を(囃子太鼓)叩くのは、2つ目までの仕事だそうだ・・・。見えないところでも仕事があるのだ。 メロディーで誰が登場するのか、分かるのである。

●時間管理:
また、演者の時間管理の正確さ、持ち時間を超えないで、きっちり終える技術にも感服した。

実は、当該生涯センターは、21時閉館である。プログラムには、終了時間が記されていなかった。ロッカーにヘルメットを保管 していたので、20時45分頃になって、まだ演じていたので、浮き足たってきた。ここらで早退しようかと思ったのである。それが、50分には終了したのである。 出口にはすでにガードマンが閉館しようと待ち構えていた、が、間に合った。
他の講演会とは違って、時間管理の正確さには敬服した。

(07/04/21)
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