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見ても観ていない(自然周吾)

今BS2で再放送をしている、NHK連続ドラマ『都の風』のタイトル画像についてである。

すでに130回も放送され、ほとんど毎回観ているのだが、今日になって、気がついた点がある。

タイトル画面に登場してくる仏像の”耳”の形が、タイトル文字『都の風』の”都”の旁(つくり)である、”おおざと(へん)” の旁(つくり)の字に模していることにだ。誰でも気付いていたことだろうが・・・。

どうして今まで気がつかなかったのだろうかということが、不思議である。よく観ていなかったのである。 本当に熟視してものを観ていないのだ、と気がつかされた。真剣に観ていないのだ。目が悪いと言うレベルではないだろう。

見ていても本当に観てはいなかったことが、今までにもたくさんあっただろうと想像する。
いつも、ぼんやりと曖昧にしか、物を観ていなかったのだと自覚し、反省した。

常にすべてを熟視せよとまでは、強く自分に課せることはしないが、観ていると思っていても、実際には観ていないのだ、ということが 多々あることを認めよう。

第131回の今日の内容は、”結婚と幸せ”というテーマで、姉妹3人がそれぞれの自分の現況を話していた。番組の時間が15分なのに 内容はわかり易かった。
長女(葵)は、(男女間の)中身中心で、結婚という形式をとらない生き方(好きな人と暮らせればよい)をしている。次女(桂)は、 結婚という形式中心で、中身はカラ(好きな人とはいえない夫との結婚であった)で見かけ上幸せな結婚という形を守っている。
ともに幸せな状況ではないという。
長女も次女も、三女(主人公:悠)の生き方が、中身中心で、しかも形式も整っていて、真に幸せな生き方だと言う。

このドラマでは、3人姉妹の生き方も明示して、何が幸せかを問うているのだろう。

私も、三女の生き方(中身も形式も揃っている)をよしとすることに共感する。が、長女・次女のどちらかの生き方を選ぶかとすれば、 自分が好きなことを貫く、長女の生き方をしたいと思う。それも不幸とは思わずにである。
( 参照:『つぶやく』⇒ 都の風(08/01/30) )

(08/03/06)
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