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新鮮なドラマ技法の登場?(自然周吾)

TV『MR.BRAIN』(デジタルTBS1:以下詳細)を興味をもって録画し観なおしている。今回で何週目のものだろうか。

今回分を観ていて始めて気がついたのだが、番組の構成で、妙に新鮮味を感じたのである。
番組録画時間は1時間なのに、なぜか1時間以上長く感じたのである。2時間ものくらいに感じたのである。

再度内容を観返してみると、1時間録画のうち前半は、確かに前週の続きもので、その解決編であった。 (ピアニストが関係した事件であった。)
解決編で終りかと思ったら、続いて、次の事件が始まり、継続した。(録画前の番組PRで、女優の仲間田が出演とあった。)
そのまま観ていると、今度は、録画時間が終わりそうになるのに、完結しそうもない。結果、時間となり、 『次回へ続く』となったのである。
これでは、もやもやが残り、次回どうなるのかと期待感を持ち、また観ざるを得ないだろう。完結編を観るがためである。

つまり1時間を1事件の前編・後編(完結編)に分けるのではなく、1時間を(前週の)後編(完結編)・(次週の)前編とに 分けてしまうのである。
観客は、次週を見なければ、その事件が完結せず、また、正に自動的に次週後編(完結編)の事件の前編を観てしまう という構成になっているのである。

かっての、古き時代のおりに体験した、『紙芝居』の運営技法のようである。
紙芝居の活劇『黄金バット』が連続でいつまでも完結せず、それが毎日、『さてこの続きは、明日に・・・』として、 続きを観させられていた記憶に繋がった。
『紙芝居』技法の新しい再登場ではないか・・・。巧みな継続視聴確保の技法である。

(09/06/21)
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(詳細)
●『MR.BRAIN』(デジタルTBS1、6/20(金)19:55-21:00):
警察庁科学警察研究所(通称・科警研)の脳科学者・九十九龍介。自らの興味あることには とことんこだわり追及する彼の姿勢が、犯人を確実に追いつめていく・・・!
サブタイトル:
「変人脳学者VS美しき多重人格者!!結末は驚愕のアハ体験!?」
(以上TV番組詳細から)