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代受苦(だいじゅく)(自然周吾)

瀬戸内寂聴の”青空説法”で、『代受苦(だいじゅく)』の話があった。人は身代わりなって、病気とか死んだりしている。
結果、生きている自分は、代わりに生かされているということである。

関係者とか、身内家族とかの、自分に近い人の死に直面しないと、代受苦で、自分が生かされているという、当たり前のことを忘れていて、 気がつかないのである。
生きていること自体が、代受苦で生かされていることなのである。

確かに、なぜ、自分が生きていて、あの人が亡くなったのか。特に今回の東日本大震災の津波の被害のように、紙一重の状況で 生死が分かれた体験をした人は、真に代受苦を体感したのだろうと思う。
そんな苦しい・悲しい体験に遭遇しなければ、人は簡単には代受苦を悟れないのだ。

ともかく、自分は生かされているのだから、生きていることに感謝して、今を、一日一日を、 一生懸命に生きることである。そして、やがて自分自身も代受苦を受け入れることで、他の人を生かすことになるのである。

(11/11/03)
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