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ギリシャで気付いたこと(1)→道路脇の慰碑 (自然周吾)

個人宅の”郵便ポスト”だとばかり思っていた。

アテネからデルフィに行くバスの車窓から、主に山道のカーブになると、道路わきに、個人宅の”郵便ポスト”のような、形の箱 (写真が無いので説明しにくいが)、1メートルほどの棒の上に、四角い箱が三角屋根をつけてついていると言えば判ってもらえるだろうか。
屋根の上に十字架(?)が付いていて、時々観えるものの中には、マリア像のような人形も入っている。ろうそくらしきものが 入っているのもあったかもしれない。はっきりと観ていないので・・・。

ただ、どうも人里寂しいところにあり、道路から離れた遠くの奥の方には人家があるのも観れる。が、全く人家らしきものが見えないのに、 この”ポスト”のような物があるところもあるのだ・・・。

一体なんだろうと、とても気になっていた。
初めは、郵便ポストだろうと気楽に思っていた。アメリカなどでは、ハイウエーの脇にポストをおき、ハイウエーから離れた個人が、 たまに郵便を取りに来るのを、映画で見たような気がする。そんな類のものなのだと思い込んでいた。

メテオラの駐車場で出発を待っている間に、敢えてこのことを添乗員に聞いたのである。

恐らく、そこで交通事故の死亡事故があり、縁者が供養のために立てたものだ、という説明に、ハットして納得した。
確かに、箱の上には皆、十字架がついていて、ポストと呼ぶにはおかしかった。また、近所に家らしきものが、全く無い、 寂しいところにもこれが多く建っていたのである。

添乗員に聞いてから、また、いくつか疑問が湧いてきた。
@普通の山道なら建てやすいだろうが、高速道路のわきにも建っている。どうやって立てるのだろうか。
個人が車で来て、自由に建てるのはいかがなものだろう。危険でもあるし・・・。
 →葬儀社のようなこれを専門に扱う業者がいるのだろうか。
A建ててからの法要?はどうするのか。 →1回限りの建立なのだろうか。
B旧いのもあったが、メンテナンスはしているのだろうか。 →道路わきに車を止めて、自由に観て回れないのでは???
★もっとも日本でも、交差点脇などに、牛乳ビンに花を生けたものを、見受けることがある。同じ類の供養のものなのだろう・・・。

供養のためと言う新たな視点で眺めたら、意外とそこかしこに、多く建っているのに気が付いた。が、管理は誰がしているのだろうか・・・。
かたまって建っているところは、事故多発地域だろう。国の関係者は事故防止対策を計画しているのだろうか。
壊れかけたものもあるので、相当旧いころから、この供養塔を建てる習慣は始まっているのではと思う。

供養用と、外観美観維持との関係はどうなのだろうか、気になったのである。
(14/04/23)

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