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鎌倉彫り(14/11/29)(自然周吾)

今年から月1回の「鎌倉彫り」の教室に参加している。
今回の授業では、得ることが多かった。

●鎌倉彫りを”彫刻のレベル”(単に平板を彫り込んで陰影をつけるということではなく、 仏像を彫るというレベル)で考えていると話された、講師の考え方に賛同した。
仏師が、鎌倉彫りに関わってきたと思えば、立体を重視することには納得する。立体感を彫り上げなければならないのだろう。

●彫刻刀の刀身には、表裏がある。表は、鋼鉄の切れ刃に保護のために軟鉄が貼ってあり、膨らんでいる。
一方、裏は、鋼鉄のままで、平たく、ヤスリ目が残っている。
彫って立体を表現するのに、彫る線に沿って刃を立てた時、表側から彫り込むので、表側は”陰”になる。
結果、裏側は”陽”になる。

●立体感を出すには、”地彫り”をさらに深く彫らなければならない。陰影を出すためである。
●平面においての高さを出すためには、完成イメージの一番低くなる部分から彫り始めていくのである。

練習”1”で今彫っているのは、「陰陽壽巴」という”家紋”の一つである。
講師からは、”陰”と”陽”を分けて、彫り方で表現した。通常の彫り方とのことである。

次の練習”2”では、姫鏡の大きさに拡大して、同じ「陰陽壽巴」を彫るが、彫り方を代えて、”陽””陽”を対立させ、 つながりの部分で”陰”を表現することにしたい。上手にいくかどうかは別として・・・。

そして、いよいよ、本格的に姫鏡に彫る事にする。まずは、連絡のあった家紋から彫り始める。
早々に彫り上げたいものである。

鎌倉彫りの作法を得て、本日から、年賀状の版画作成に入った。例年になく、版画には、細かい彫りを入れる事にした。
(14/11/29)

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