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車体年齢18年目(?)の真実。
「夏はGPXをメインにします。」とバイクの置き方を変えてみたものの、車体周りに重大な問題点を抱えていることを発見して
しまい、行動の中心から話題の中心へと内容が変わってしまいました。
結論から言ってしまえば、「スイングアームピポットのベアリングが逝ってしまった。」ようで、チェーン引きのボルトを持って
上下に「カクカク」と動く手ごたえを感じるくらいのガタがあることに気づいたんです。
チェーンアジャスター部に合うように印をつけて、スイングアームを上に持ち上げると
約2mmぐらい持ち上がる。普通ずれたりしないでしょう?この状態で走ってました。
そもそもは、チェーンの伸びの不均一をごまかすのに少し調整してみようとアクスルナットを緩めたときに
カクッとスイングアームが妙な動きをしたんです。
「?」と思ったんですが、とりあえず調整を先に終わらせてしっかり元に戻してからスイングアームを上下に動かしてみて
動いちゃったんですからそりゃ大騒ぎです。
こんなにガタがあるってことは、昨日今日の話でなくかなり以前からガタ自体はあったと考えられるわけで・・・・。
思い出せば、D205を履いていた頃に行った会津若松へのツーリングで「リアタイヤのフワフワ感」を感じてからずっと
「ラジアルタイヤと相性が悪い」と思ってそんなに気にしていなかったんですが、もしかしたらその頃からガタがあったかも?
いやぁ、自分自身でも鈍感だなぁと思います。
この状態で去年の北海道や今年の長野に行って、スピードメーターの針が「4時ぐらい」を指すほどの走りやそこそこの
ペースで峠を走ったり・・・・、楽しさと引き換えに車体の寿命を縮めながら走っていたのか!?
フロントタイヤを交換したとき(GT501にしたとき)に「フロントベアリングにガタがありますね」と指摘されていたので、
バイク屋に「自分で悪そうと思うところ」を幾つか注文したんです。(2004年6月6日)
頼んだのは、フロントホイールベアリング・リアホイールベアリング・そのシールリング両方分・フロントサススプリング・
フロントブレーキキャリパーのオイルシールとダストシールです。
このぐらい交換しておけばこの夏は良いだろうと思っていたんですが、もっと注文しなければならなくなりました。
このGPXを買ったときに、やはり「自分で悪そうと思うところ」を交換したことがあるんです。
そのときも、上記のパーツと他にESCSユニットとそのリレー・ブレーキとクラッチのマスターシリンダーピストン
オルタネーターベルト・ステアリングベアリングを交換して(いっぺんにじゃないですよ)いるんですが、大体交換してから
4年4万kmぐらいは走っているので、寿命の時期を迎えたかもと思います。
本当は全部交換したほうがいいんじゃないか・・・って思うんですが、資金繰りの都合上「足回り」限定でやります。
しかし、今回大問題のスイングアーム関係のパーツは今回が初めての交換になるので、どんな状態になっているのか
怖いもの見たさで興味があるところです。
とりあえず、追加注文ではスイングアームのベアリング・同シャフト・リンクベアリング・シールリング関係をほぼすべて交換
したいと思っています。でも、リアサス本体は見送ります。調べたら5万近くするんです。買えません。
注文したパーツと交換工賃でどのくらいになるのか、考えたくもありません。まず、間違いなく北海道は行けません。
北海道と引き換えの内容としては悪くないですけれど・・・・・。
2004年6月27日
バイク屋にて、リアサスまわり部品の追加注文をしてきました。
リアサス上部のブッシュ・ベアリング7個・そのシールリング12個・スリーブシャフト6本がその内容です。
パーツリストとにらめっこしながら「これだけ交換すればいいでしょう」と注文したものの、「パーツ代で幾らになるのか?」
と今後の資金繰りについて悩みます。たぶん一個一個の価格はそんなに高いものでは無いと思うんですが、
「塵も積もれば山になる」の言葉どうりすごいことになるでしょう。
それに交換工賃も入るのですから、・・・・・・とんでもないことをしてるのかもしれない。
2004年7月10日
仕事帰りにバイク屋に寄って部品が入ったか聞いてみる。もし全部揃っていたら写真に撮っておきたかったから。
「一応全部揃ってると思いますよ」とのことなので確認すると・・・・・・・・・フォークスプリングが足りない?
あれっ?頼み忘れたか?と部品を一個一個確認してみると・・・・・・・・・間違ってフォークのキャップ(44029−1126)を
注文していました。スプリングと部品番号全然ちがうのに(44026−1358)気が付かなかった。
再度注文し直して、待つことにしました。
先は長い。
2004年7月18日
部品が届いたと連絡があったので、夕方にバイク屋に行って部品を一旦全部引き取ってきました。
「裏K」用に写真を撮るためです。
その写真を見ていただくとわかるんですが、足りないのがあるんです。・・・・・・・・そう、フォークスプリング。
バイク屋で聞いてみたところ、「フォークスプリングが(カワサキの在庫で)一本しか在庫が無いんですがどうしますか?」
だって!仕方なくフォークスプリングは諦めて、フォークオイルのみの交換で今回は終わり。
その前に・・・、なんで必ずと言っていいほど2本セットで使うものが一本しか残ってないの?
中途半端に一本だけ残ったって使えないでしょ?カワサキらしいといえばらしいんで、なんとなく納得。
・・・・たぶんこうやってすこしづつ純正部品が無くなっていくんでしょう。
GPXのBBSでも欠品の話がありましたけど、流用が効くの(うちの場合だとベアリングとかシール関係)はどうにでも
なるんでしょうが、各車専用品(フォークスプリング。そういえばオイルクーラーまでのオイルラインも欠品だった)は今後
早い者勝ちになっていくんでしょう。ちょっと悲しい、やはりGPXはもう古いバイクなんですね。
どっかに社外品のフォークスプリングがありませんかねぇ?オーリンズとかWPとかでありそうな気が・・・・・・。
とりあえず、今回買った部品の一覧を写真で紹介。
念のために買ったオルタネーターベルト スイングアームピポット関係の部品
リアサスのリンク関係の部品 フロントホイールベアリング関係の部品
リアホイールベアリング関係の部品 フロントブレーキのシール一式
間違って買ったフォークキャップとそのOリング
明日(2004年7月19日)バイク屋にGPXと部品一式を持ち込みます。
2004年7月19日
バイク屋にGPXを持ち込み完了。
修理内容は、上記の部品交換に加えて「フォークオイル交換」と「クラッチフルード交換」です。
また、バイク屋に『外した部品を持ち帰りたい』事も伝えたので、修理後には外した部品の写真を掲載予定。
バイク屋に持ってった時に、混んでますか?と聞いたら
「今、20台くらい予定が入ってますね」だって。・・・・・・ゆっくり待ちます。
行きつけのバイク屋(ハーレー屋)前にて
2004年7月26日
昨日バイク屋より電話があって、
「ブレーキをバラしはじめたら、パットが1mmぐらいしか残ってなくて・・・・・交換しますか?」とのこと。
当然、「ついでに交換してください」と返答。(ちなみに、パットはべスラだって)
しみじみ思い返して見ると、・・・・・・最後にGPXのメンテらしいことをしたのはいつだっけ?
よく考えてみたら、K100RSを買ってからあんまりかまってやってなかったし、本当に乗りっぱなしだったからなぁ。
オイル交換もしてないし・・・・・・マイクロロンの指定距離も越えたし、今度交換でもしておこう。
この週末くらいにも、終了するかな?
2004年8月8日
バイク屋より電話あり。ついにGPXの修理が完了したみたいなので、取りに行くつもりが・・・・仕事で3時になってしまった。
バイク屋から帰ってくるだけで今日はおしまい。ブレーキパットも新品だから、恐る恐る走って帰ってきました。
しかし、自宅まで帰ってくるまでの走行でもベアリング交換の効果がわかって、個人的にはとっても満足。
詳しい感想と部品の状態の写真は後日・・・・たぶんお盆休みあたりに・・・・・なる予定。
時間も無いし、乗り手の夏バテがやる気をそぐ一番の原因か?
8月8日の続き
帰ってきてから気づいたんですが、クラッチマスターシリンダーの蓋からフルード液が漏れていました。
「こりゃまずい」とあわてて拭いて事なきを得たんですが、このままでは漏れっぱなし。
よく考えりゃ、「パッキン(今回の場合ではダイヤフラム)を交換していないのだから、漏れる可能性があった」わけで
部品を注文せずに交換作業を指定したこっちのミスなわけです。
?と思った方は、上にスクロールさせて今回の交換部品一覧写真を見ていただければわかるんですが・・・・・
ダイヤフラムを注文していない
まったく、こっちの作戦ミスです。しょうがない。
そこで、インターナショナルトレーディングムラシマにてダイヤフラムとそこのねじを注文しました。当然ネット通販。
すぐに返信メールが来て、11日に着くとの事。盆休み前には着くから、まあいいでしょう。
2004年8月12日
明日から盆休み。肉体労働系の常か、田舎の環境ゆえか知らないけど、カレンダーの区切りではなく
盆の明けるの16日まで休み。
それは置いといて、今日は仕事も早く終わったので早々に帰宅。明日からの休みに備えてGPXを洗っておこう。
その前にダイヤフラムを交換しないといけないなぁ・・・と作業手順を考えながらバイクカバーを捲ると
フルード液がカウルに垂れていて、塗装がやられてました。
うわー!! 大失敗。急いで拭いても「後の祭り」どうしようも無い。
シワシワになった塗装膜とステッカーの跡が痛ましい。
やはり、ダイヤフラムを注文せずにフルード液交換をしたのが間違いだった。そんなことを思いつつ、ダイヤフラムを交換。
たかだか数百円の部品と数分の作業時間なのに、受けた代償は大きかった。
やってしまいました。
写真よりも見た目は醜い状態です。
そんな事件もあったんですが、とにかく洗車してタイヤの空気圧を測ってガソリンを満タンにして、買い物がてら
「ブレーキパットの慣らし」に出発。
久々のGPX、それも足回りがほぼ新品同様の車体がとても軽く感じることって言ったら、申し分なし。
K100RSと比較したら車格が違いすぎるくらいに軽快。そして速い。
たぶん・・後輪出力っていうんでしょうか、タイヤが実際に路面を蹴る力でいったらほぼ同じくらいなのか?、
あるいは単純に車両重量が違いすぎるのか理由はいろいろあるんでしょうが、乗り手の感覚としてはGPXはK100RSより速い。 やっぱGPX残して正解だった。
20kmぐらい走って、交差点の曲がり方とかコーナーの曲がり具合なんかを交換作業前後で比較してみると
ベアリングってえらい!と思う。
リアタイヤの感触なんか雲泥の差で、今はタイヤのラウンド形状が手に取るようにわかる(気がする)。
交換前なんか普通の交差点(それも普段使っている道路)も車体の挙動に神経を使っていたのに、今はK100RSと
同じくらい気軽に曲がれる。いくら鈍感な私でもそれくらい変化がわかるんです。
もし、今まで車体周りを何もしていないGPXがあったら、ぜひ足回りのベアリング交換をお勧めします。
あ、そうそう。今回の交換作業にかかった費用は、部品代で約36000円、交換工賃と油脂代で約56000円でした。
これを高いと見るか安いと見るか・・・・どう思います?
2004年8月13日(午前中)
早朝5時くらいからちょっと近所をツーリング。
休み中だからか、交通量少なくて快適な走行が出来ました。1時間半で約100km走行。
交換後のベアリングの写真を撮ったので、交換を考えている人は参考にしてください。
あなたのGPX(に限らず、10年以上乗っているバイクとか)もこんなになっているかもしれない・・・
リンク周りのシャフト。どれにもベアリングの跡とか錆とかついていました。
右の写真はこれでも古いグリス分を拭きとっているんですよ。
リンクとホイールのベアリング
どれもゴロゴロ感やガタがありました。
スイングアームのベアリング「だったモノ」
ほんとにボロボロで、枠の部分なんかほとんど欠けてた。
ベアリングのシール
古いグリスと錆が混じって汚い。
8月13日夕方
幾分日が落ちて涼しくなってから、買い物も兼ねてGPXでお出かけ。
自宅からいつもの買い物ルートを走っていったんですが、K100RSと比較するまでもなく涼しい。
今朝のツーリングの時もそうでしたが、防風性能がK100RSより落ちる(K100RSがこだわりすぎ)ので、市街地を走る
(時速100kmぐらいまで)ならGPXが断然涼しい。よく風が当たるからねぇ。
この暑さがつづくとするなら、10月に入ってもGPXが活躍するな。
明日あさっては東京ビックサイトで行われる「自費出版本の展示即売会」に出かけるので、次に乗るのは16日か。
で、そのときに出来たらオイル交換と塗装のタッチアップペイントでの補修をして、この企画も一旦終了予定。
2004年8月16日
昨日、一昨日の疲れが残ってやる気が出ません。
なんとなくダラダラすごしていたら、すでに昼。とにかくこのままではダラダラと一日が終わってしまうのは目に見えているので
奮起してライコランドに行ってみようと・・・・
向こうに着いて2時。着いて最初にタッチアップペイントを買おうとして・・・・・・・GPXの『グレー』の正式名称を知らない。
こういったのを買うときには、調べてから来よう。と思っても遅いので、頭の中で記憶の糸をたどる・・・・・・
「確か・・・パーツリストの最初のほうにカラーの名称が載っていたような・・・・・」
何種類があるグレーから、一個を購入。たぶんあってると確信。
帰ってから確認したら、当たり! よかった。
もう一方のオイル交換は、今回見送りました。
タッチアップペイントを探しているときに、オイル交換をしようとしている人と店員が
「今からどのくらいの時間になりますか?」
「4時くらいになると思います」
※部分的に抜粋
なんていう会話を聞いてしまったので
「その後だと・・・・5時近くになるか・・・・やめよ。」と帰ってきました。また次回来よう。
この体質改善ページもこれにて終了。
なんとなく中途半端な雰囲気はありますが、当初の目的である「足回りのベアリング類交換」の作業は終わったので
だらだらやるよかは、潔く切ってしまったほうがすっきりするでしょう。
ベアリング交換して見違えるようにしゃっきりとした操縦性になって、投下した資金量に見合った結果になったと
思います。自分でもこんなに効果が体感出来るとは思ってませんでしたし、古い車両にこんなにお金かけていいかな?
なんても思っていました。
でも、このままぼろぼろになっている車に乗っていても面白く無いし、それが原因でGPXを嫌いになってもしょうがない。
それなら、できる範囲で修理・改善してやって乗り続けたほうがいいんじゃないか・・
こういったページを書いて、それを見た人が同じように(ベアリング交換に限らず)GPXの修理とかをやって
世の中に少しでも多くの「走れるGPX」が残ってくれればと、そんな気持ちでページを作ってみました。
今回交換できなかったフロントフォークスプリングやリアサス本体。また、余命宣告されているエンジン本体なんかも
少しつづですが手を入れていきたいと思っています。まずは資金集めからですね。
そのときはまたこんな企画ページで報告します。
完