HID
合言葉はやっぱり「もっと光を(byゲーテ)」?





一応点く訳なのですが・・・・・・


K100RSに着けてるHIDライト。このHID絡みのネタは、普段ならK100RSの方に纏めて書いていますから
本当ならあっちに纏めるべきなのでしょうが、今回は完全にこのHIDのみの問題となったので
今回独立させたネタとして纏めてみました。
(それまではK100RSに起因するHIDのトラブルだと思って、あっちに纏めていたんです。)




それに気が付いたのは、2010年のGWの九州ツーリング最終日の朝でした。
早朝の走行だったんで、当然ライトを点けて走行するわけなのですが・・・・・・・・・・何か暗い?
前を走る車のテールがやけに暗いので、ライトスイッチを確認するとちゃんと『点灯』の位置になってる。
?と思い、一回スイッチをオフってから再点灯させると、ライトが点く!

なんだ、自分でちゃんとスイッチを入れてなかっただけじゃん。
・・・・・・と思ってると、また前が暗い。
おやぁ〜。何となく嫌な予感・・・・・・・・というよりかは、ほぼ実感。・・・・・・このタイミングで来るかねぇ。

とりあえず高速に入ってからワザと大型トラック(コンテナがシルバーなのが条件)の後ろについて、
一回ライトスイッチを切って、再点灯させ、点いたのを確認してからしばらく観察してみると・・・・・・・・・・・・・・・・・消えた。

どうやら、完璧に、確実に、疑う余地も無いほどに、HIDが壊れた。
この後も何度か点灯→再点灯させてみたりしたのですが、K100RSのHIDは点灯させてから3分〜5分程度で
勝手に消灯してしまうようになっていました。


このときは『早朝の薄暗いとき』と『トンネルの中』だけ注意すれば大丈夫だろうと割り切って帰ってきたんで
問題はありませんでした。
もし、これが完全に夜の走行時(例・北海道ツーリングでの深夜超特急)の時だったら、とんでもなくヤバかった。




このツーリングが終わってから、ディーラーに連絡してHIDの症状と修理可能かどうかを聞いてみたら
直接製造元に送って点検してもらった方が早くて確実というアドバイスをもらったんで、
宅急便で製造元に送り、HIDの検査をしてもらうことにしました。
出来るなら修理・もしくは部品交換だけで復活してほしい(1年半前にHIDのバラストだけ交換してるからモッタイナイ)んで、
もしかしたら直るかも?といった期待を込めつつ、製造元からの連絡を待ってました。



HIDの取り付けをディーラーでやってもらったんで、取り外すのが大変でした。
自分でやったのなら、もっと簡単に配線の取り回しをやってた


そしたら、連絡が来まして・・・・・・・・今回の件はバーナー部(要は光る部品)の寿命で起こった現象で
そのバーナーを交換すれば直る類の故障なのですが、そのバーナー部は4年も前に生産中止してて、在庫も無し。
つまり、これは修理不可能といった診断を頂きました。
(で、そのHIDはそのまま処分してもらいました。)




・・・・・・と、まあ、こんな事があったんです。
とりあえず、K100RSには2008年のGPXでの北海道ツーリング時に購入してた予備分のバルブ
(消費電力60/55Wで135/125W相当ってヤツ・色はスパークリングクリア)を取り付けて走行可能状態にしておき、
ネットでいろいろなメーカーのHIDライトの情報を集めて、次につけるHIDの長考をしてます。



長考とはいえ、夏の北海道ツーリングの「深夜超特急」までには
新しいHIDを装着しなければ。



これが(消費電力60/55Wで135/125W相当ってヤツ・色はスパークリングクリア)の見え方。
本当はもう少し黄色っぽく見えるのですが、デジカメではこのくらいが限度みたい。











かなり長い間長考してましたが、そろそろ北海道ツーリングのことを考える時期(2010年6月終わり)になったんで、
本腰を入れてHIDの選択をしないと北海道に間に合わない。
北海道に行く8月に装着して、何か不都合なコトが起きてからでは、2008年の繰り返しになりそうだし。
1ヶ月くらいは試用期間のように、注意して使わないと安心できません。

・・・・・・そうこうしてる間に、ネット上で調べたHIDのことで分かったことと言えば・・・・・・

およそHIDの寿命ってのが、2000時間使用(点灯)した頃らしい
その寿命ってのは、新品時の70%まで光量が落ちた頃らしい

以上2点。
ま、誰でも調べられることでしょう。

ってことを踏まえて、ちょっと気になったことがありまして・・・・・・、もしかしたら、寿命を通り越して使ってた?


     
写真左が2008年6月ごろにGPXでHIDネタをやったときの写真。
写真右の2010年5月GW後に撮った辛うじて点灯時の写真と比べると
ちょ〜っと明るさが変わってる?


思い返せば、夜の散歩やら北海道への深夜超特急などでHIDを点灯させて走らせることが多かったから、
2000時間って時間なんてとっくの昔に使い切ってるよなぁ〜。
HIDを取り付けた時期から換算したって、およそ6年半(2003年12月に取り付けてました)。
そういったのを考えると、今回の事例は「トラブル」じゃなくて、「寿命まで使い切った」んだと思われます。


で、さらに現在市販されてるHIDの情報を集めて、次のHIDの取り付け条件を絞ってくと、
今までと同じ『HI・LOの切り替えが出来る35Wのヤツで、4300Kの物』ってことに決定。
HI・LOの切り替えが出来るのは当然の要求で、35Wよりも明るそうな45Wや55WのHIDもありますが
今回は一般的な35Wので良い。(それよか、夜用だったら「コーナーランプ」的なライトの方がよっぽど有用だと思う。)
色も4300K以外の5500Kとか6000Kとかもありましたが、これも普通の4300KでOK。

そういった内容のHIDの中で、出来るだけ安くて信頼出来そうなモノを選びたい。
使用時間2000時間ってのがHIDの寿命なら、今後もHIDを買い換える必要性が考えられるから、
あえて「安いやつ」を「早めに交換する」ことを前提に商品を選択するのも良いかな?と思うんです。


ネット上のHIDをいろいろと見て商品内容を比較検討してたりしますが、そのときに一番心配なのが、
K100RSに取り付けられるのか?ということです。
価格も大事ですが、取り付けられないモノを買ったってしょうがない。

目下の悩みのタネが、これ。


     
GPXとかで見たライトバルブを取り付ける方式とは違うリング状の固定方法と
ライト後ろの取り付けるスペースが狭いこと。




ますは、ライトバルブを固定するこの金属リング。
このリングの穴に通るサイズのHIDじゃないと、K100RSには取り付けることが出来ない。
次に、ライト本体後方の空間がそんなに広くないので、HIDがそれなりにコンパクトサイズじゃないと
取り付けるどころかライトまで行き着かない。って訳で、大きすぎるHIDもダメだろうと検討の初期段階で諦めました。

以上、この2点をクリアするようなHIDライトを探して(ネット上の写真とかで「どういう風に分解できるのか」とか
「どのように取り付けするのか」を調べて)、価格と寸法と取り付け方を連立すると思える商品を発見。


     
モトガレージ・リモーションのHIDキット。
H4用で4300Kのモノです。


ぶっちゃけ言えば、元々付いてたHIDと同じ会社の商品だったりする。
もともと付いてたHIDと同じ会社の商品だったら、問題無く取り付けできるだろうという根拠の無い仮説を導き出し、
これを購入しました。


手元に届いてからシミジミと説明書を熟読して、取り付け手順を頭の中で組み上げて、いざ作業開始。



7月3日の仕事の途中に取り付け作業をやってみる
天気予報が当てにならないから、天気が良いうちにやっておきたかったんです。


     
懸案部分のバーナー部。
HI/LOの切り替え機構があるために、バーナー部の後端部がデカい。
なので、そのままではあのリングが入らないんです。


     
しかし、バーナー部が2分割するので
問題なくリングを使ってライト部に固定が可能です。


こういった分割式の構造を持つHID(H4型)なら、K100RSにHIDを取り付けることが可能です。
まあ、リモーション製の他にもデイトナ・ベロフ製とかソーラム製とかも取り付け可能みたいです。
(デイトナ・ベロフ製はネット上で分割が確認出来ましたが、ソーラム製は「勘」です)

次の仕事に取り掛かる前に何とかHID取り付け作業を終わらせたいがために、結構適当に配線を寄せて
取り付け作業をやってます。まあ、配線の取り回しにはそんなに神経質にならなくても良いんじゃない?


     
時間が無くて、細かく写真を撮る余裕が無かったけど、
無事にHIDの取り付けは完了。
事前にカウル内に固定するステーとかも用意して、HID自体の取り付けは
すんなり完了しました。


HID本体は取り付けは終わったんですが、ここでタイムアップ。
HID取り付け作業の一番最初&一番最後に残ったモトロニック・ユニットを元に戻すのが出来なくなったんで、
明日に持ち越し。
これまた適当に道具を片付けて、K100RSは駐車スペースに。何事も無かったように仕事に戻ります。




で、翌日。



駐車スペース内で作業開始。
ま、モトロニックとABSのユニットを取り付けるだけなので、
ここで済ませます。


     
元に戻ったところで、早速点灯テスト。
問題無く点灯し、HI/LOの切り替えも出来ました。


この点灯テスト後、K100RSを引っ張り出してわざとライト・オン!の状態で小一時間ほど乗り回して、
振動や接続不良などの不具合が無いかどうか確認走行をしてみたものの、・・・・・・特に問題なし。
点灯した状態で無事に帰宅できました。


さらに、このまま夜まで放っておいて、前にやったようにHIDの光り方の様子を撮ってみました。



これぞHIDの明るさ!って感じ。


やっぱりデジカメが勝手に明るさを補正してるようなので、見た目とのギャップがありすぎますが、
仮に着けてた普通のライトバルブよりかは全然明るい。
この後、本屋に立ち読みがてら夜の散歩に出かけて、もう一回動作確認しつつHIDの明るさを堪能しながら
走ってみたんですが、・・・・・・・やっぱ明るいって良いわ。


これで、北海道ツーリング(・・・・に行けると仮定の話で)の『深夜超特急』をやっても、無事にフェリーターミナルまで
行けるな。




2010年8月
急に起こったブレーキの引きずり現象を解消すべく何度もブレーキ周りを分解&清掃を繰り返してたある日の夜。
試走がてら買い物に出かけようとしたら、HIDが点灯しなくなりました。

ライトスイッチを入れても点かないで、その代わりにどっかからか『バチっ』と音がする。
何度もスイッチを入れなおしてみたら、やっと点灯。ブレーキも問題を抱えてるのに、この上ライトもですか?
2倍の心配を背負いながら試走しても、ブレーキは直っておらず。
仕方なく、帰りがけのスタンドで給油して帰ろうとしたら・・・・・・・・・・今度は完全に点灯せず。
スタンドの隅っこに移動してから何度も何度もチャレンジしても点灯しないので、また自宅まで無灯火走行で帰りました。

で、その夜(正確には8月2日)、北海道ツーリングに間に合わせるべく不調の原因を点検してもらうために
モトガレージ・リモーションに今回の一部始終をメールしてみたら、快く点検を引き受けてくれたので・・・・・・・・


     
次の日(正確には8月3日)の朝5時
涼しい時間を使ってHIDを車体から外しました。


で、その後、仕事の途中で自宅に戻り、HIDを箱に詰めて宅急便で送る算段をし、K100RSを引っ張り出して
ブレーキパットの交換作業などをやって、一応走れる状態に。
そこまで車体を復旧させてから、HIDの入った箱を宅急便に託して、安心した心持で仕事に戻りました。
さて、どういった診断が下されるか?

さらに数日後(正確には8月5日)、仕事の研修で千葉市まで行く用事があり、その終了時間が『明るいライトが必要な』
時間だったんで、また早起きしてライトバルブの交換を。



8月5日朝6時の様子。


今まで付けてた『GPXの予備用(車検対策用とも言う)』から『2008年北海道ツーリング時にGPXに付けたのと同じモノ』を
K100RSに取り付けたから、今までよりも明るく夜道を走れるようになるはず。
わざわざこのためにライコランドまで買いに行ったんだから。

モトガレージ・リモーションに送り返したHIDがありますが、夏休み(の前)までに帰ってくる保障などは無いので、
仮でも良いから北海道ツーリング用に復旧した車体には戻しておきたかったんです。
で、その試運転がてら千葉市に行こうって訳。

当日の千葉市往復試運転ツーリングは無事にこなし、ブレーキ関連の問題は完全に払拭されたようなので、
これでHIDさえ戻れば完全に元の状態に戻るな。
一応、ライトも前よか明るくなったし。



参考までに『2008年北海道ツーリング時にGPXに付けたのと同じモノ』の
照らし具合の写真を一枚。
肉眼で見ると明らかに違いが分かるんだけど、この写真だと違いが分かりづらい。


せっかくライトバルブを代えるのだから、今まで使ったことが無いメーカー・色具合のバルブでも良いかな?と思いましたが、
この緊急事態のタイミングで『冒険』するのは危険だと思い、確実な『使ったことのある』モノにしました。
これ以上厄介ごとを増やしたくないからねぇ。




そのライトバルブを交換した次の日(正確には8月6日)、仕事の途中でモトガレージ・リモーションから連絡が入りまして、
「点検の結果、バーナー部の配線のリークが原因で点かなくなっていた」ってことと、
「商品の不具合ではなく不適切な取り付けによる不具合とのことで、商品保障が効かない」ってことが分かりました。

仕事の途中だったせいもあって、あまり深く考えもせずに「じゃあ、バーナー部をもう一個買います」と即答して
その日の夕方にその部品代を早々に振り込んでおきました。


で、4日ほど待つと(正確には8月10日)宅急便でHIDが届いたので、早速中身をバラす。
そして、壊れたバーナー部をしみじみ観察してみると・・・・・・・



バーナー部の配線の一部。
この部分が別の配線 or 金属部分に触れてたせいで
電気のリークを起こしたようです。
ライトスイッチを入れたときの『バチっ』って音はここから出てたのか?



新旧バーナー部を並べてみる。
保障が効かなくたって、しょうがない。
諸君、これが自己責任だ!



で、次の日(正確には8月11日)
仕事が半ドンだったんで、午後の時間を使って再取り付け。
ホームセンターで買ってきた配線保護チューブなどを使って慎重に作業しました。


さぁ、これで北海道ツーリング間に合ったと思っていたら、台風が接近してたおかげで彼の地の天気予報が最悪。
往復の最中もあまり良い予報ではなかったんで、今年(正確には2010年)の北海道ツーリングは中止。
HIDの本領発揮は来年に持ち越しです。