エアクリーナーボックスに小細工しよう
ODULAのレーシングファンネル取り付け日記
小排気量のエンジンにとっては
些細なアイテムでも変化がある・・・・・かもしれないから。
K1300Sの復活劇に傾注している間、本当に『移動の足』としての役割しか与えず、ドコかに手を入れるコトから遠ざかっていたデミオに
久しぶりのパーツ取り付けネタをやってみます。
スイスポやヤリスやヴィッツやフィットやのように「人気のある車種」ではないので、カスタムパーツを選ぶのに苦労しますが
一部のショップ(ODULAとN-tecとか)が用意しているパーツの中で自分が欲しいと思うパーツを選んでみました。
それがODULAのレーシングファンネル。
素っ気ないデミオの純正エアクリーナーの中にラッパ状のFRP製パーツを取り付けて、エンジンに流れ込む空気の流れを
整流してより多く入れようとするパーツです。・・・・・が、本当に効果があるのか?
過去のバイク雑誌などを見ると、K100RSのエアクリーナーボックスの4本の吸気管もファンネル形状をしていますし、
大抵のバイクのエアクリーナー(スロットルの入り口)の吸気管なんかも、ファンネルっぽい形状になってませんか?
4輪のレーシングカーの吸気リストリクターの前にもファンネル状のパーツを取り付けて、少しでも空気が吸い込めるように
してあるみたいだし、これを取り付けても「全然効果なんてありません」なんてことは無さそう。
うちのデミオはビックスロットルを取り付けて、そのままでも純正スロットルより多くの空気を吸いこみそうなもんですが、
ビックスロットルの口径55mmに対してエアクリーナーファンネル取り付け部の口径が35mmくらい?(目測で)。
エンジンの吸気量を想像するとちょっとしたリストリクターが付いているような感じに思えます。
で、せっかく取り付けたビックスロットルの吸気効率を高めようと思い、ODULAのネットショップから他のパーツと共に購入しました。
欲しいと思ったヤツをまとめて買いました。
(左のヤツは別ページにて)
2023年のGWを使ってこれらパーツを取り付けてしまおうと思ってたら、GW期間の天気予報で『前半から雨』の予報が。
雨が降ると「デミオへの取り付け作業が出来なくなる」し、晴れたならば「デミオの取り付け作業以外にも時間を使いたい」し・・・。
GWの予定は入っていなくても、時間があればやってみたい事はあるから、やれてしまいそうなコトはヤレるうちにやってしまおう。
って事で、GW直前の日曜にレーシングファンネルの方だけを取り付けてみます。
仕事場に停めてある仕事用トラックのそばにデミオを横付けして、仕事用の道具を駆使して取付作業開始。
デミオからエアクリーナーボックスの上側のみを取り出して
エアクリーナーの取り付け部分にファンネルを置いてみて
取付穴の位置確認をしてみた。
肝心の取り付け面が斜めで、ピッタリと合わないなぁ。
『しょーがないなぁ』とおもむろに棒ヤスリを取り出し、取り付け面の修正作業をして、ピッタリと合うように整形。
相手が薄いFRPだから、削るのは何でもない。しかし、削った後の粉みたいなのを丁寧すぎるくらいにキレイにしました。
エンジンには吸い込ませたくないから。
位置が決まったら、取付穴の印を付けて(先がとがってるので傷をつける)
ネジの大きさよりも小さめなドリルで穴を開けて
ファンネルとの位置を調整しながら穴を大きくして
付属のネジ&ナットでファンネルを固定。
固定する際、取り付け面に気密性を上げるためにブチルゴムタイプの両面テープを使い
ネジが緩まないようにネジ部にちょっとだけ液体パッキン(住宅用コーキング剤)を塗った。
で、後は元通りに組みなおして終わり。
外観の判別点は、取り付けネジが見えることくらい。
取付後、さっそく近所を一回りしてみた。・・・・・・・ちょっとだけトルク感が増したか・・・・・・な?
以前どっかでも記述しましたが、いろいろとエンジンをイジってもアイドリングからパワーがあるわけでなく
ある程度エンジン回転が上がってから(1500回転くらいか)パワー・トルクを感じるようなところがあるんです。
自分の感覚だと、1500回転くらいからちょっと元気が出てきて、2500回転くらいから本領発揮って感じ。
で、このファンネルの取付後は、もうちょっと下・・・1200回転くらいからパワー・トルクが出てるように感じます。
本当に近所を走っただけで、2000回転くらいまで使ったくらいのスピードですが、そんな変化らしいのは感じました。
良く言われる『一回り太くなったトルク感』・・・・・・では無く、『薄皮一枚太くなったトルク感』くらいの変化はあるなぁ。
変化のある回転数も、ファンネル取付前よりもそれぞれ200~300回転くらい低いところになった気がします。
ノーマルのままのエンジンにこのファンネルを取り付けるより、ECUイジったりサブコン付けたりしたようなエンジンの方が
変化とか効果があると思うし、ウチのデミオのようにビックスロットルを付けた場合なら尚更相乗効果を期待出来そう。
昔やった『K100RSのエアクリーナー入り口パイプを太くして空気が入りやすくなる改造』をした時を思い出すと、
簡単に「エアクリーナーボックスを無くして、社外剥き出しエアフィルターを取り付ける」と低回転時のトルク感が減って
高回転時にパワーが出る・・・ようなトルク感の変化を想像します。けれど、街乗りなんかでの運転を思うと、
エアクリーナーボックスを残して、こんなパーツを取り付けた方が低回転時のトルク感が増して、
高回転時にもある程度パワーも出る・・・・のではないか?と期待します。
ただ、本当に必要なパーツだったか?と問われると、・・・・・返答に困る。
2023年5月追記
GWの雨の日にK1300Sのバッテリーを買いに行こうと思い立ち、デミオで一路土浦のライコランドへ。
その道中の走り方をファンネル取り付け前後で比べて見ると、ファンネル取付後の方がトルク感がある。
『薄皮一枚』じゃなくて、『皮一枚』くらいの違いにはなるか。
前は1500回転くらいから元気になり始めたのが1200~1300回転くらいの低回転側になって、
2500回転から本調子のようになった変化が小さく・回転ムラが無いような回り方になった。
3速に固定して加速してみたら「段付き」な回転変化がほぼ無くなり、きれいに4000回転くらいまで回った。
・・・・・きれいに整流された空気を吸えるようになると、こんな風になるのか?
多分、フルノーマルなエンジンよりも、何かしらエンジンに手を入れた(ECUとか)方が変化や効果がありそう。
それも、空気を押し込むターボ付きのディーゼルより、大気圧の空気を流し込むNAのガソリンのデミオ
(1300でも1500でも)の方が相性が良さそう。
とりあえず、この商品を買って後悔はしなくて済みそうです。過去に買った『アルミのリング』よりも良い。