DEMIOの点火系強化
数少ないガソリンデミオのイジり方





ガソリンデミオに取り付けられるパーツを探すのは難しいです。


2020年初春を迎え、そろそろスタッドレスタイヤを交換しようと考えたたら、ふと思いついたコトがあります。
「せっかくだから、デミオをイジろうか?」

元々は、夏タイヤを交換して・・・195/55R16を195/50R16に小径化し・・・減速比を上げ加速を良くしようと
思いついたコトが発端でした。ところが、その夏タイヤの表面を見てみると・・・・・・・・・・全然交換するほど減ってない。
交換するにしてはモッタイナイから、タイヤ交換による加速力のアップ方法は将来の楽しみに取っておくことにしました。

そうしたらば、別の方法で加速力をアップさせたいという思いに駆られ、デミオの点火系をイジることで
加速力をアップさせようと、発想が飛躍したわけです。
このネタを実現させるのに取り付けようと思ったパーツが、K100RSに取り付けたオカダプロジェクツのプラズマブースター。
あれを取り付ければ(感覚的にでも)加速力がアップするだろう。それに将来タイヤ交換したとしても、無駄にはなるまい。

という事で、オカダプロジェクツに問い合わせメールを送って、返事を待ちました。返ってきたメールには一言
「お使いの車種に該当する弊社商品がありません」
どうやら、DJデミオのガソリン車はK100RSやGPXよりもマイナーな扱いをされる対象なのかもしれません。
うーん、やはりタイヤ交換した方が手っ取り早いか?

しかし、脳内はすっかり点火系パーツをイジることに染まっていたんで、ネットで『デミオ ガソリン 点火』などと検索ワードを入れて
調べたらば、TM・WORKSというトコロにプラズマブースター同様の点火ができるパーツがありました。
で、数日かけてそのパーツを取り付けようか悩んで、ウェブショップより購入しました。



スパークプラグを複数回点火させるユニットと、DJデミオに対応する専用ハーネス。
取り付け自体は全然難しくなさそう。


ちなみに、TM・WORKSのこのパーツ。プラズマブースターと全く同じ点火をするパーツではなくて、
2000RPMまでは点火時に3回、2000~5000RPMまでは2回、5000RPM以上は1回と点火回数を分けて制御する方式。
(確かプラズマブースターは、高回転域まですっと複数回点火するパーツじゃなかった?)
5000RPM以上で1回という回数が気になるものの、DJデミオで5000RPM以上を使うことはそうそう無いだろうと
気持ちを割り切り、通常使いそうな回転域での効果を期待して取り付けました。



取付作業自体は簡単で、専用ハーネスをプラグの配線に割り込ませるだけ。
点火ユニットを専用ハーネスを繋いで、アース線を取り付ければ完成です。
専用ハーネスをオイル注入口やレベルを避けながら固定するのが面倒でした。


     
この作業で一番大変なのが、点火ユニットの固定方法。
ちょうど良さそうだったバッテリーの上にホームセンターで買ってきた金具を加工して取り付けて
ナイロンロックナットとかタイラップでギチギチに固定しました。
これでもグラグラ揺れるので、バッテリーとの間に『ニーパット』で使った
硬質スポンジを挟んで振動防止対策をしました。


装着後さっそく試走へ。うーーーん・・・・・・・多少なりとも変化があるか?・・・・・・イマイチ体感しにくい。
昨今の自動車は車載CPU(ECU?)がいろいろと変化を学習しないと本領発揮しないようですが、それを差し引いても・・・・・。
平坦路で流してるときに緩い加速をすると、ほんのちょっとだけ力強さを感じる部分がありました。
が、坂道を上るときとか、急加速をするときには、・・・・・・・こんなモノなのかなぁ?

後は排気音がよりハッキリとした音に聞こえるようになったのがありましたね。


2020年4月追記
世間的にあまり出歩かない方が良いとされる時期に、デミオを引っ張り出してむやみやたらに走り回ってみました。
そこで何となく感じたのが、『ちょっとは馬力(トルク?)が増えたかなぁ~?」って事。
平坦路で加速のためにアクセルを踏み込むと、以前よりも簡単にATがキックダウンして加速を始めます。
単純にエンジンパワーよりも車重が重たいからキックダウン加速をするにしても、前よりもキックダウンまでのレスポンスが
早いような気がする。その分だけパワーが・・・もしくはパワー感が増えたのかな?と思えます。
ただ、普通に走っててキックダウン加速が始まる時が増えたんで、ちょっと忙しなく思ったりもします。

しかし、懸案の停止からの発進加速や走行時の中間加速は、予想(希望)ほどの加速感が無いんで、そこはガッカリしてます。
やっぱりタイヤを小径化して加速力を上げるのが正攻法なのかと思う一方で、現状の発進加速時にタコメーターの針の動きが
結構素早く動いているんで、ヘタに小径化したら発進時に逆に扱いづらくなるかもと思ったり。
ま、タイヤの交換はまだまだ先の話だから、当面の間は想像するだけです。


まだもうちょっと走り回ってみたい。世の中の趨勢と逆向きかもしれないが。




2021年5月追記
GW休みを使い、広島のN-TECでECU現車セッティング作業を依頼した際に、このパーツを取り外しました。

どうやら、このパーツによる複数回スパークをECUがノッキングしてると判断し、その回転域の点火タイミングを遅角して
パワーダウンさせていたようです。それが2000回転くらいまでのところで発生していたらしいです。
ODURAのECUデータでも、N-TECで作業中にやったノーマルデータでも、それが発生したようなので、
このパーツは1300ccのガソリンデミオには相性が悪かった・・・・・のでしょうか?

もしかしたら、1300ccガソリンデミオの完全ノーマルだったら、うまく作動したのかもしれないし、
現行の1500ccガソリンデミオでODURAのECUデータ+NーTECのビックスロットルキット+このパーツを使うと
ノッキングと誤判断をしなかったかもしれない。・・・・・と軽くフォローしてみる。

しかしながら、自分の使ってるパーツ類での組み合わせでは、うまく使うことが出来ず、上記の現車セッティングで
作業する時に、『一番外しやすかったパーツ』でもあったので、取り外してしまいました。


もって帰って、物置の肥やしにします。