ビックスロットルキット装着
デミオでも「大きいことは良いことだ」を実践





マツダのお膝元・広島県からのブツです。


7月の長雨の暇つぶしに、ネットでデミオの改造パーツ(主にパワーアップ関連)を調べていたら、非常に魅力的な
パーツを見つけました。それは、マツダ他車用の口径の大きなバタフライスロットル部を流用改造して、
デミオに取り付けるというモノでした。

小さいのは某H社のカブ系エンジンから、大きいのはアメ車のV8エンジンまでも含めて、『車のパワーを上げるなら
(キャブレター&スロットルを)大きいヤツに交換すれば良いじゃない』といったメンタルは、令和の時代でも健在なようです。
そういったパーツをマイナーなガソリンデミオ用に用意してあるなんて素晴らしい!


それ相応に効果がありそうなパーツですが、それなりに価格もするので、いつもなら躊躇するところを、
例の「定額給付金」があったんで、今回はそれを資金にネット注文で購入しました。
・・・・・・・・・ちょっと前にも「定額給付金」で買い物をした記憶があるけと、・・・・・・・・まあいいか。


     
どの車種かは不明ですが、マツダ純正スロットルに
デミオのエンジン側に取り付けられるパーツ類をセットにしたパーツです。



バタフライバルブ部の直径で55mm。
ガソリンデミオの方は40mmだそうです。
素人目にみても、結構大径化だと思います。
1500ccデミオには、この上の60mmが用意されてます。


これを注文した時は、「7月の連休中にこれを取り付けて、別ネタで使えるようにしたiPadを使いつつ、試乗も兼ねて
何処かへ出かけよう~♪」なんて思ってたのが、7月の長雨の影響を受けてパートタイム連続休日出勤が発生して、
出かけるのが困難になり、休日出勤日の空いた時間に月極駐車場で取り付け作業をするのがやっとでした。


     
ほぼボルトオンで取り付けられるそうなので、
空いた時間で手際よくやってしまいます。



作業途中の一枚。
並べてみると、結構差があります。


     
吸気用のシリコンチューブがちょっと目立ちますけど、
「赤」とか「青」とかの如何にもイジってます感は少ないので、気に入ってます。


1時間もかからずに作業は終了し、道具をしまって仕事に戻りました。ホントにポン付けでした。
後は試走をしたいのだけど、それは仕事が終わってからだねぇ。


で、仕事が終わった後に、買い物がてら遠くのスーパーまで出かけて、ビックスロットルってヤツを試してみました。
当初はECUをODURAで書き換えてあるから、ちゃんとアイドリングするか?アクセルと同調するか?なんて
心配しましたが、全然問題無く普通にアイドリングをして普通に走り出すことができました。
しばらく大人しく走り回り、ちょっと道が空いたところで多めにアクセルべダルを踏んでみると、・・・・・・結構加速するねぇ~!
確かに純正スロットルよりも加速感はすごく感じます。
K100RSやGPXでもやったエアクリーナー部の実験であった、吸気を良くしてやるとトルク感が多少減るようなことも無く
交換前より一回り太くなったトルク感に酔いしれながら走り回りました。

ただ、アイドリングから2000回転くらいまでのトルク感と、2000回転以上のトルク感でちょっと差がありすぎるようで
不慣れからくる違和感みたいのがあります。ま、しばらく走り回ると慣れてくる程度のモノです。
(そうは言うものの、2000回転以下もトルクは増えてる)
それにしても、同じ金額払うなら『マフラー』よりもこっちの方が費用対効果があるかもしれない。


そうやって走り回ってて、気が付いたらえらくガソリンゲージが減ってる。
大口径化して吸気量が増えたのに合わせて、噴射するガソリンも相応に増やしているのでしょう。
街中を走り回っているだけなのに、ガソリンの減り方がスゲー早い気がする。
すごい加速感に酔いしれて加速・減速を繰り返すのが悪いのか、メーター表示の燃費計で13km/Lなんて数値も出ます。




2020年8月追記
8月の夏季休暇となり、前々から行きたかった福島県・会津磐梯山近くの『諸橋近代美術館』へ行ってきました。
そこまでの道中・・・・・主に高速・・・・・の様子などを、思いつくままに書き連ねたいと思います。

まず自宅から最寄りの高速入り口までの下道。まあ、前回乗った時よりも冷静になって走ってる・・・・・つもりで観察すると、
ビックスロットルだけでなく、いろんなメーカーのいろんなパーツを取り付けたせいなのか、2500回転くらいを境に
軽くフケ上がるようになったのが、一番良くわかる変化ですね。
ただ、2500回転以下での力の無さ(それでも力強くはなってるとしても)が気になってしまい、その部分をもうちょっと
何とかならないかな~と思いながら高速を走ってました。

多分、その2500回転辺りでいろんな要素が絡み合って、吸気量と燃料消費量が増え、結果馬力も増えるのか?
そして、燃料が早く減ると。
2500回転以下で走る分には、前と同じような吸気量と燃料消費量で走れるのかな?

帰りの高速SAで給油したらば、約17.5km/Lという燃費を記録しました(525km走って、約30L給油)。
1300ccのクルマで、エアコン効かせながらそこそこハイペースで走っての数字だとしたら、こんなものか。


それにしたって、このビックスロットルキットにしてからずいぶんと加速感が増えたんで、それと引き換えになる燃費の悪さは
ある程度見合ったコトなのかもしれない。
中間加速時に2500回転以上に持ってくれば、多少の上り坂道であっても、結構な勢いで駆け上がって行くんで、
その部分は気持ち良く走れます。
2500回転以下も、普通に流して走る程度で良ければ、以前ほどのフラストレーションを感じずに走れます。

発進加速時も、・・・・まあそこも前よりも元気が良いから、大目に見よう。


ただ、このキットには専用のECUセッティングが用意されているようなので、チャンスがあれば今のODURAのヤツから
書き換えたいという願望があります。
それを叶えるには、千葉から広島まで行ってECU書き換えをしてもらう必要があるんで、今すぐに・・・って訳にはいかない。
行くなら、来年の夏か?コロナウィルスが収まっていれば、そこまでの往復を予定したいです。




2020年8月追記(2回目)
上記のスロットルキットと一緒に買ったものがあります。別項を設けずに、そのアイテムの話を少々したいと思います。


     
パワーフレックスという商品です。
エンジン下部のエンジンマウントのゴムの隙間にコレを詰めて、エンジンの振れを減少させるパーツです。


ビックスロットルを買う際に、『せっかく(ビックスロットルを)買うんだったらコレも買ってしまおう』と、買ったのは良かったけれど、
まず自分ひとりでは交換作業なんかは出来るわけない!
そこで、素直にマツダ成田店へ行って、交換作業をしてもらいました。

盆休み最終日に作業予約を取って、待つこと2時間。他に頼んだコトもあったので、思いのほか待たされました。
で、その帰り道。すぐにその変化を感じることができました。

ネット上の情報として事前に分かってた、『アイドリング時の振動が増えた』とかのマイナス面もある一方で、
『スタートダッシュ時の加速感の向上』『ブレーキの効きが良くなったような感じ』など、プラス面の方が感じやすかったと思います。
アイドリング時の振動などはそんなに気にならなかったけどなぁ。

これを取り付けると、エンジンマウントに『タイヤを回転させるトルク』が食われていたコトが良くわかりました。
直接エンジンパワーとは関係無い部分(部品)なのに、加速感がこんなに変わるものなのか?
これを取り寄せるよりも、取り付ける方がハードルが高いですが、効果てきめんなパーツだと思います。



そういったコトを感じながら走る一方で、ちょっとした違和感のようなものも感じてました。・・・・・何かパワーが無いなぁ~?
コロナで自粛ムードとはいえ、日曜の夕方でそれなりに混み合う成田市街地を走ってさえも、何かパワーが足りない。
市街地ダッシュで2500回転以上にしたとしても、全然変化が無い。前にあった変化をしなくなった?
マツダ成田店に行く前は、2500回転くらいからそれこそ『カムに乗る』ような元気のある回転の仕方をしてたのに、
帰り道は全くそれが無くなってしまった。


もしかしたら、エンジンマウントをイジってもらうついでにやった頼んだコトが原因か。
いや、実は上にも書いた『専用のECUセッティング』が書き換えられるかどうかのウラを取る作業を頼んだんです。

買ったトコロにメールで「後から書き換えできますか?」と問い合わせたら、「当店でノーマルデータを持ち合わせていない場合は
ノーマルデータの取り寄せに数日かかるケースがございます。コンピュータのデータ品番が分かればお調べいたします。」なんて
返事が来たんです。察するに、車両CPUなんかの固有番号のコトなんでしょう。
で、行ったついでにそれを調べてもらったんです。

もしかしたら、その際に(車両CPUにアクセスした時に)ODURAのデータが消えたor元のデータに戻ったのかもしれない。
いや~~っ、それは想定外だったな。だとしたら、マツダ成田店に余計な仕事を頼んでしまったか。


せっかく取り付けたエンジンマウントの部品の感激も何処へやら。気が滅入るような日曜の夕方になってしまいました。


2020年9月追記
とりあえず、ODURAデータ無しの状態で走り回っていますが、・・・・・・特に不便は感じない。まあ、普通のデミオだねぇ。
『ケガの功名』かもしれないが、この状態ってのは『ノーマルエンジンにビックスロットルキットを取り付けただけ』みたいなものだから
・・・・・多少オマケの装備があるものの・・・・・フルノーマルとの違いを探るように走ってみるか。

何となく判別できるコトとしては、アイドリングから2500回転くらいまでは前とあんまり変わらない気がする。
それ以上の回転数・・・・2500回転以上・・・・は、前の劇的な変化はないけれども、2500回転までと同じような
回転の上がり方で回っていくなぁ。まあ、それなりの馬力感だなぁ。
で、その回転も5000回転くらいまでで勢いが無くなる。前にあった軽々と6000回転くらいまでの上昇感は無くなってる。
その5000回転くらいまでを使うにしても、相当な速度になるくらいなので、「前の記憶が無ければ」かなり良いセンかもしれない。


2020年11月追記
スーパーオートバックス千葉長沼店でマツダ系チューナーが集まるイベントがあり、その中にOdulaも参加するのを知って
CPUデータを再インストールしてもらべく行ってきました。



申し込んでから15分くらいだったか、すぐに作業が終わりました。
ちなみに、作業予約は1ヶ月前くらいにしました。


作業が終わり、その帰り道(かなり空いた道)でちょっと多めにアクセルを踏んでみたら、明らかに反応が変わり
エンジンが元気になりました。元に戻るまで3か月くらいかかりましたが、待ったかいがありました。

先々(来年の夏あたり)は広島まで行って、ビックスロットル用に用意されたCPUデータに書き換えたいなぁ~と思うものの、
現状の『ビックスロットル+OdulaCPUチューン』の組み合わせでも、ノーマルからの変化が大きいので、満足度は高いです。
ただ、『ビックスロットル+ノーマルCPU』よりも反応が良い・・・・ので、ちょっとアクセルをデリケートに扱うのが難点かも。
ま、年末まで乗り回すうちに、慣れるでしょ。