ドーピング
日本語に直したら「薬物投与」?
今までこんなに使ってました。
中身は使っても、オマケのステッカーはこんなに残ってます。
2008年夏。北京オリンピックが開催されるのに合わせ・・・・・・たからではありませんが、K100RSに再度『ドーピング』をしたいと思います。
要は「またマイクロロン入れた」って話です。
でも、『ドーピング』ってオリンピック選手の嗜みでしょ?高校球児の『喫煙』みたく。
その前に何でマイクロロンに代表されるオイル添加剤を使うようになったか、個人的な回想話を。
一番のきっかけになった出来事がGPX400Rに乗ってた時にありました。
交通整理の警備員のバイトが終わり帰ろうとした時にエンジンかけたら「シャシャシャシャシャシャシャ」と何かが聞きなれない音が
聞こえ(例えるなら元気の無いガラガラヘビの音のような感じ)、しばらく後にその音が幾らか静かになりました。
今までエンジンをかけてもそんな音の変化は無かった(気づかなかった)ので不思議に思い、一回エンジンを止めてしばらく放置。
で、再度エンジンをかけると、やっぱり「シャシャシャシャシャシャシャ」と何かが聞きなれない音が数秒聞こえて、
その後また聞こえなくなりました。
当時の自分の耳で聞いていてもエンジン始動直後にはいつも以上に音がして、その後は微かに聞こえるくらいに変化したんです。
その体験以前に雑誌などで「オイル油膜が切れた状態でエンジンを始動するドライスタート」とかの言葉や、
「オイル添加剤でエンジンの消耗を抑える」などの記事は知ってはいましたが、自分のバイクはそういったこととは無縁だと思ってました。
しかし、この体験をした後「自分のバイクも油膜が切れてる?」と思い込むようになり、急にそういったオイル添加剤が気になりだして、
過去の雑誌からいろいろと調べてみました。
で、GPX400Rに使ったのがマイクロロンです。確か当時の上野バイク街で買ったはず。
何でこれを選んだのか?と言うと、「一回だけ使えば良いから」。
当時他にもオイル添加剤がありましたけど、マイクロロン以外は「オイル交換の度にオイル量の5%を再度入れる」とかの
説明があったんですが、マイクロロンは「一回だけ使えば、後は使わなくても大丈夫」な説明だったので、これに決定。
幾らなんでもオイル交換毎にオイル添加剤を入れるってのは面倒。
このGPX400Rに使ったときには、手放すまでの間オイル交換はしてもマイクロロンを使ったのはこれ一回だけ。
記憶が確かならばメーター読みで25000kmくらいで入れて、それからほぼ70000kmまでの期間でした。
次に使ったのがGPX750R。
このときは400Rでの効果を知っていた(確信してた)ので、750R購入後結構早めの時期に入れていたんです。
確か『18000km』くらい走ってたヤツを買って、20000kmそこそこの時点で入れたはず。
これもこの一回だけしか入れてなかったんですが、55000kmくらい走っていた頃にエンジン上部からの異音が・・・・・・・。
その後の車検で見てもらったら、タペット部分が必要以上に磨耗してしまってました。
この辺は裏Kのネタにもなってます。
この後、再度マイクロロンを使い再処理(を狙った)をして走り続け、GPX750Rには都合3回のマイクロロン処理を施すことに。
しかし、懸案事項のタペット音は静かにならず・・・・・・。その状態で今も使っています。
この間に実は別のオイル添加剤を使っていました。ただしバイクでは無く、4輪の方ですが。
某住宅メーカー(本社盛岡、と思ってたら東京に移転したらしい)の営業所にいた頃に使っていた1500ccのサニーに
ミリテック1を入れていました。
その説明書には「一回で約20000km程度は効果が続きます」なんて書いてあってので、他の添加剤よりも長持ちするなぁ〜と
その程度の気持ちで選んだんです。
結果はマイクロロン以上って言っても良いかもしれないほど明確に変化しました。
エンジンに入れて30分も走らないうちにエンジン音が静かになって、軽く回る(ような雰囲気の)エンジンになりました。
が、営業で使う車なんかはアッという間に走行距離が伸び、説明書の「20000km」程度走るのにさほど時間はかかりません。
さらに当時の薄給ではオイル交換すらままならず、本当に乗りっぱなしの状態で使っていたので、
ミリテック1の効果も無くなりGPX750Rと同じようにタペット音がするエンジンになってしまいました。
(このサニーは会社を辞めるまでに11万km以上も走ることになりました)
で、今使ってるK100RSの場合。
もともと頑丈だ(と言われてる)BMWだし、自分で整備出来なさそうなので全てディーラー任せの使用状況では
普通に使っていても全然平気そうにも思えたんですが、やっぱり気になったのでオイル添加剤を使うことにしました。
そして選んだのがやっぱりマイクロロン。その理由は基本的に「一回だけ使えば良いから」。
K100RSの時にはインターネットで調べられる環境が整っていたので、過去の雑誌記事だけでなくいろんなサイトをまわって
各種の添加剤の情報を見ていたんですが、マイクロロン以外は大抵「オイル交換毎に添加してください」方式なんですよ。
まあ、マイクロロンも一回ポッキリで効果が永久に続くわけではないですが、それでも他の添加剤よりも添加するインターバルが
長そうだったのが選定理由です。
で、2005年の秋にやった車検の後にエンジン・ミッション・ファイナルと3ヶ所にマイクロロンを使いました。
ネットで調べていて他にも良さそうな添加剤はありましたが(具体的な名前だとGRP)、やっぱりオイル交換毎に
添加しないと効果が薄れるようだし、今の自分の使い方・・・・・ほぼ街乗りにしか使わず、たまにツーリング・・・・・・・では
その添加剤を使うのがもったいなさそうだったから止めました。
もし、大学時代の毎日通学に使っていた頃だったらGRPも使う候補になってたかもしれない。その頃知らなかったからねぇ。
時は戻って2008年夏。
北海道ツーリング前のオイル交換の時期。メーター読み換算で前回マイクロロンを添加してから約30000km走行した頃。
そして、ちょうど昨年の春にやったミッションケース&ファイナルケースのオイル漏れを直したときから大体10000km位
走った頃でもあったので、ちょっと奮発して3ヶ所同時にオイル交換してもらったついでにまたマイクロロンを添加してみることにしました。
マイクロロンって添加後の定着に1600km必要だから(説明書より)、こういったツーリングの時期にやってしまいたいんです。
今回2回目の登場です。
オイル交換前に仕入れました。
ちなみにマイクロロンの説明書には「効果は少なくとも数万kmは持続します」とも書いてあります。
「数分」なら2〜3分。「数日」なら2〜3日。そういった考え方をするなら、「数万km」ってのは2〜3万kmって事でしょ?
ちょうど自分のK100RSの走行距離では再添加しても良さそうな頃じゃない!
もっとも、一番後押ししたのはBS誌2008年8月号だったりする。
そしてオイル交換しに行く当日(7月19日)の朝。
一番最初に準備したことが・・・・・・・
燃料内にマイクロロンを混ぜる。
説明書では10Lに20ccって書いてあったので
満タン20Lとして40cc入れました。
こうすると燃料ポンプ&インジェクターにもマイクロロンがいきわたるようなのでディーラーに行く前に入れました。
前回マイクロロンを入れたときも同様の作業をしました。
で、ディーラーに行ってオイル交換を済ませ、その帰り道のコンビニの駐車場で・・・・・・・
エンジンオイル内へマイクロロンを注入。
こういうときに車載工具があると便利。
エンジンオイルには1Lにつき80cc入れる必要があるので
K100RSのオイル量=3,8Lに対して、大体300ccくらい。
で、このまま自宅まで帰宅。
エンジンオイル注入後は「すみやかに30km以上走行」しないといけないようなので、ディーラー⇔自宅の距離はちょうど良い。
実際はもっとあるけど。
そして次の日(7月20日)。
今度はミッション&ファイナルケースのオイルにギア用マイクロロンを注入。
エンジンオイル用とは違いフォークオイルみたいな色してます。
で、この白い沈殿物がマイクロロンらしい?
この白いのが無くなるまでよく振ること。
こっちは中身のオイルを抜く必要があるので、付属の容器で吸出してそれから注入。
ちなみに抜き取ったオイルはクラッチワイヤーなんかの潤滑用にでも使うとするか。
入れる量は「オイル量の10%」とありましたが、ミッション=800cc・ファイナル=250ccに対しての量・・・つまり約80ccと25ccに
合わせず、容器容量120ccを等分してミッションに約90cc・ファイナルに約30cc入れてみました。
中途半端に残ってもしょうがないから。
きれいに使いきりました。
注入後、早朝ツーリングも兼ねたマイクロロン定着走行をしてきまました。で、再度マイクロロンを入れた感想を少々。
エンジンはそれまででも十分振動が少なくなったと思ってましたが、しばらく(50kmか)走ったらより一層振動が減りました。
まあ本当に少しの変化だと思いますが、「入れない」よりも良かったのではないかと思います。
一方のミッションの方は特に変化無し。多少スムーズになったかな?とも思いますが、エンジンのよりも変化は無いに等しいほど。
でも、これも入れて正解だと思います。
とりあえず、現時点でエンジンが約260km・ミッションが約180kmほど走りこんだ状態です。
後は北海道ツーリングに行って、説明書の1600kmをこなそうと思います。
・・・・・というところまでいきながら、電装系のトラブルで2008年の北海道ツーリングは行けずじまい。
エンジン投入分&ギア部投入分も不完全な状態で夏を越してしまったと思われます。
4ヶ月近く停止したままだったからねぇ。
そして、2009年・2010年とオイル交換と長距離ツーリングが上手く重なるタイミングを作ることが出来ず、
さらに時間は過ぎ去り2011年の7月。
この年の北海道ツーリング前の時点でエンジンオイルはおよそ3000km、ミッション&ファイナルオイルは1万km以上
走っていたんで、北海道ツーリング行く前に両方交換してついでにまたドーピングしてやろうと画策してみました。
こういったタイミングで長距離を一気に走るときにやった方が、一気に済ませられて楽チンだし。
で、そのオイル交換作業をディーラーに予約を入れて、ついでにマイクロロンを用意してオイルに混ぜて
オイル投入してもらうように頼んでみました。
こういった作業って嫌がるかと思っていたんですが、自分で一回やってるコトだったから?ディーラーの責任では無いと
言い張れるのか?あっさりOKが出ました。
で、ディーラーに行く前にバイク用品店で購入。
モノはディーラーに預けてます。
しかし、そのオイル交換よりも優先順位の高い「ラジエターファンが動かない」&「エンジン始動不能」の問題が発生したんで
オイル交換は二の次。
下手すりゃ北海道ツーリングに行けないからね。それなのにオイル交換しても、さらにドーピングしても
モッタイナイんで、オイル交換等はこの問題を解決してからにします。
そして2週間後。
2011年8月の北海道ツーリング前に上の2つのトラブルが解決したんで、オイル交換といっしょにマイクロロンを
混ぜて入れてもらってから、ディーラーから引き上げてきました。
そのときにディーラーから言われたんですが、
「ミッションとファイナルは今年の春先に交換してますけど、また交換しますか?」
はい?春先に交換してましたっけ?
後から作業伝票を見たら、冷却水&オイルポンプを交換した際に、一緒にオイル交換もしてありました。
しかし、マイクロロンも買ってしまったことだし、潔く交換してもらいました。
思い返せば、春先に交換してもらったとき(時期的に言えば、2011年GWツーリング前だった)にマイクロロンを入れても
良かったんじゃない?
ま、こういったのは思いつきでやるから、今回はしょうがない。次にやるときには注意しよう。
で、ディーラーで実際に確認しながらオイル交換&マイクロロン混入してもらいました。
余談ですが、今回交換したエンジンオイルは予算の都合上
いつもの純正5W−40ではなくてW社の10W−40を入れました。
この後、説明書に従い、また「すみやかに30km以上走行」すべく帰りました。
その帰り道で、またそれなりの変化を感じることができたんで(振動の減少・振動の仕方の変化がありました)、
やっぱり今回もやってよかったと思います。
今後は北海道ツーリングで説明書どおりに1600km以上走って、ちゃんとした効果が出るように走りまくろう。
今度こそは。
2014年7月追記
春先から約3ヶ月の時間をかけたK100RSのフロント周りのOHが終わったときに、またマイクロロンを投入しました。
前回投入してから約3年&2万kmちょっとのタイミングでしたが、前回同様に北海道ツーリングが予定されてたこともあり、
エンジン&ミッション&ファイナル部へ入れちゃいました。
ミッション&ファイナル用のは事前に用意して、当日現場で交換。
引き取り直前にオイル交換です。
エンジン用はディーラーへ行く途中で手に入れて、帰り道のコンビニ駐車場で指定量を投入。
で、説明書の指示通りに走って帰りました。
まあ、やってることは前回投入したときとほぼ同じ。
ただし、オイルは夏の暑さに加えて、去年手に入れて出番の無かったあのモトロニックの発生させる熱量を考慮して
世間一般でK100RSに適していると言われる粘度に近いW社の15W−50のモノを入れてあります。
とりあえず、今年の夏は暑そう(熱そう)だったから。
前回は10W−40でしたが、この15W−50とマイクロロンの相性はどうなのか?やっぱり夏は硬めのオイルがいいのか?を含め
この夏を乗り切ろうと思います。
まずは初期の300kmを走りきろう。
2016年7月追記
2015年秋の車検時に同時整備で行なったバルブクリアランス調整(のためのバルブ部の部品交換)から約4000km走破したので、
この夏の北海道ツーリングの「予想」走行距離を使って、またもやマイクロロンの処理をしたいと思います。
4000kmも走ったら、新品部品との慣らし期間としては十分だろうし、その新品部品のマイクロロン処理もしておけば
またこの先の使用にも安心感が得られると思い、投入するわけです。
ただ、他にネタとして入れているメタル・チューニングなるオイルも入れているので、双方の純粋な「添加しての効果」などは
もはやどうでも良いような感じもしますが(両方とも効果があるに違いない!)、ひたすらに持ち主の満足感を得るための
儀式と成り果ててます。保険料と考えれば、大した資金投下ではないでしょう。
もう何度目なのか数えるもの無意味なくらいの添加回数となってます。
で、7月最後の日曜におおよそ100km走って、北海道ツーリングを迎えます。
今回はエンジン内と燃料系にも投入して、マイクロロンを使い切る予定でいます。