フォークガード取り付け
K100RSとGPXに今風の装備を取り付けよう!




最近のバイクカタログや雑誌を見ていると、そのほとんどのバイクに取り付けられていて気になっているモノがあったんです。


某雑誌より抜粋

フォークガード・チップガード等々・・・・正式な名称はわかりません。(たぶんメーカーごとで呼び方が違うに違いない!)
その形状からすれば、インナーチューブ表面を走っている時に当たる異物(小さな石とか虫の類)から保護するために
取り付けられているんでしょう。そういった事でバイク自体の商品性も向上すると。
それはともかく、最近のバイクに必要で取り付けられているものならば、90年製のK100RSや86年製のGPXにも取り付けたって
いいじゃないか!
今と昔でチューブに当たる異物が当たる確率が変わったわけじゃないし、両車ともにあんまりそういった傷に対して強いわけ
じゃなさそうだし
。(実際GPXには傷による錆のようなくぼみが出来てます。)
長い目で見たらフォークのオイルシールも余計な異物を咬み込むことが少なくなるから長持ちしそう。
だから・・・何とかして付けましょう!

というわけで、K100RSとGPXの両方に取り付けるべくまずはその肝心のモノの調達から開始。
その前に両車のフォークのサイズを調べると・・・・

K100RSが41.7mm GPXが38mm(共にインナーチューブ直径)

この数値と同じインナーチューブを使ってるバイクで尚且つフォークガードを装着しているバイクのを流用すればいいわけです。
じゃあ、ここ最近のバイクでフォークガードを装着しているバイクとそのインナーチューブのサイズはと言うと、

ヤマハのFZS1000が43mm。同XJR1300も43mm。
スズキのGSX1400が46mm。同GS1200SSが43mm。BANDIT1200Sも43mm。
カワサキのZEPHER1100が43mm。同GPZ900Rが41mm。ZRX1200やZR−7Sも41mm。

あと400ccクラスのバイクがだいたい41mmを使用。
え?ホ○ダ?そんなの知らん。

というサイズとなっています。
で、この中で使えそうなサイズってのが41mmサイズだから、使うのは41mmのに合うモノでOK。
同じ位のインナーチューブ内径なら、その他のサイズ(取り付け部分の外径)も似たり寄ったりのサイズでしょう?
そして、使うならやっぱりカワサキのでしょうって事で、カワサキが採用しているフォークガードをなんとか調達してこよう!
カワサキのならインターナショナルトレーディングムラシマからインターネットで購入できるから問題なし。
後はそのフォークガードの部品品番を調べるだけ。

・・・・なんですが、これが一苦労。どこで調べるか?
上記に羅列したバイクのパーツリストで調べるのが早いんですが、それだけのためにパーツリストを購入するのもねぇ・・・。
そこで、そういったパーツリストが置いてあって自由に見れそうな・・・・

途中6文字削除

                                     ・・・・・・でGPZ900R(A12あたり)のパーツリストを探し出す。
そのなかのフォーク部分のページから、フォークガードの品番が55020−1691であることが判明。
早速ムラシマへ注文を入れて、部品を待つこと数日。
それを待つ間に取り付けに必要になるであろうと思われる(まず無加工で付くはずが無い)材料を買い足したり、
どうやって取り付けるか頭の中でいろいろ想像してみたり。
そのうちムラシマからフォークガードも届いて、いざ取り付け作業開始。





フォークガード取り付けに必要なもの一覧(2台分)

フォークガード単体・・・・4つ
タイラップ(長めのタイプ)・・・・適宜
最低これだけあれば取り付けは出来るでしょう。

その他必要になるであろうと用意したモノとして
強力両面テープ・厚さ1mmのゴムシート・片面にシールが付いているスポンジシートを用意。
これらは必ず使うわけではないんですが。

取り付けに必要になる道具
プラ用のこぎり・カッター・はさみ・ニッパー・穴を開けるドリルとその刃(5mm位の穴が開くヤツ)なんかがあればいいでしょう。





まずフォークガード単体でよく観察してみると円形の部品で、フォークを車体側に取り付ける前にフォーク自体に取り付けるのが
本当の取り付け方らしいんですが、これのためにフォークを外す気はないので無視。
それにフォークの取り付け予定部分とフォークガードの寸法も合うかわからないので、とにかく取り付けを優先していきます。

ます、その寸法を調べるのに一個フォークガードの後ろに隠れる部分を切ってみて、K100RSのフォークにはめてみると
ぜんぜんサイズが合わずにブカブカ。まあ予想した範囲内のことなので、気にせずに作業を進める。

      
フォークガードが60mmくらいなのに対して、フォークは50mmくらい。


とりあえずフォークガード後ろ側部分を2cm幅くらい切って


プラ用のこぎりで切ったあとはカッターで切り口の形を整えましょう。



その両側にドリルを使ってタイラップを通す穴を開ける

     
タイラップが通ればいいです。
今回電動ドリルを使いましたが、穴が開けば方法はどうでもいいです。



このままでも付きそうなんですが、振動対策と固定しやすくする意味合いも込めてシール付スポンジシートを適当な大きさに
切ってフォークガード内側(タイラップで締め付ける反対側)へ貼り付け。


たぶんフォークガード単体でつけると簡単にずれそう。



これをフォークの装着部分に当てはめて、タイラップでギューっと締め付ける。これを2回分やって、装着完了。


装着完了後に前から見て向きを揃えておきましょう。




取り付けてみてわかったんですが、取り付けたフォークガードとアンダーブラケットの一部が微妙な感じで当たりそうなんです。
実際当たるかどうかを確認するのに、わざとフォークを上下に動かしてみて確認作業をしていたら・・・・・
バランス崩して倒しました


フォークガードの上端とブラケットの出っ張りが当たりそうだったんです。



カウルとステップが犠牲になりましたけど、それぞれが当たらないことが確認できたので良しとしよう。。
その後の実走でも当たってるようなことはなさそうです。当たるにしても、貼り付けたスポンジシートのおかげで多少は動くので
作動には問題ないでしょう。

まず見た目はそんなに違和感ナシ。タイラップもフォークの後ろ側だからそんなに目立たないし。
標準装備ですって言っても通じそうな外観。これからツーリングシーズンに向けて対異物対策としていかがですか?


裏側の様子。2cmも切らなくてよかったかな?

追伸
同様にGPXにも取り付けようと試みたんですが、GPXの方がカウル内の余裕が少なくてどうやっても当たるんです。
なので、今回は取り付け断念しました。
また別の材料・方法で取り付けてみようと思います。





フォークガード取り付け後(2006年5月)
フォークガードを取り付けて約一年。ガード本体の効果はそこそこ確認出来てたんで、特に気に留めてなかったんですが、
ここ最近の虫のぶつかり方の多さに「(ガードの)効果はどんなもんかな?」と観察してみると・・・・・・


インナーチューブ上部がこんなになってました。

急いで拭いてみても、なんかブツブツが残ってる状態。
目の細かい紙やすりとオイルを使ってそぉ〜っとブツブツを取り除いて事なきを得た(と思う)んですが、このままじゃマズイ。
よく考えてみると、車体前方からはインナーチューブの露出部分が丸見え。フォークガードを取り付けても、上半分は全然
カバーしきれてないし、ヘッドライトの明るさに釣られるのかインナーチューブ上部の方に虫の被害が集中してる気がします。
そこで、急遽余ったヤツでさらにフォークガードを取り付けてみました。

     
こんな感じ。
そのまま取り付けると、アウターチューブに当たって「つっかえ棒」のようになってしまうので
2cmくらい切って短くしてあります。

まあ、フォークガードを逆さにしてタイラップで固定しただけですけどね。
固定位置が上下で違うから、フォークが動いても干渉しないし、被害の多そうな(実際被害にあった)部分はカバー出来てるし
何となくいい感じ。
これで幾らかでも被害が減少してくれればいいんですけど。
これで走ってみてどんなもんか実験です。




2006年6月
何度か夜の散歩に行ってみて、フォークガードの様子を見てみると・・・


見事にガードしてます。


やっぱり着けてよかったみたい。