ステンチューン・マフラー
いろいろ思うところからの「宗旨替え」





ついに手を出してしまった?排気系のパーツ変更。


2014年9月から吸気系&クラッチ系の修理でディーラーに入院してるK100RS。
結構すぐに帰ってくるかな?と思ってたんですが、すぐどころか・・・年内にも戻ってこなくて、・・・・・・・・・・・何か泣きそうです。
そうやって待ってる間に、ヤフオクでステンチューン製のマフラーの出品がありました。
ちょっと「難アリ」な商品でしたけど。


     
写真が小さくて見づらいけど、黄色いペイントの粒々がくっついてます。


最初のうちはチェックしてるだけで、スルーしてました。別に絶対に必要なパーツじゃなかったから。
前にもどっかで書きましたけど、うるさいマフラーを取り付けて走ると必要以上に疲れそうだから、ノーマルマフラーで十分です。

そう思ってたんですが、あるとき心の中で悪魔が囁きました。「YOU。あれ、買っちゃえよ。」

と言うのも、これからの車両運用計画を考え直してたから。
一番メインで使ってるK100RSが、2014年の約半分をディーラーで過ごしていたという事実が、今後の活躍を心配にさせます。

振り返れば2013年末から2014年年越しまで引きずったリアブレーキマスターシリンダーの液漏れから始まって、
春先のフロントフォークのオイル漏れ修理(OH含む)、そして、上記した吸気系とクラッチ系の修理。
フロントフォークと今やってる修理だけでも、7ヶ月近くはディーラーの工場の中で過ごしていたはず。

やっぱり20年選手(計算が間違いなければ24年前の車両)を平気で使おうってコトに無理があるじゃないか?
一番の最古参であるGPX750Rは、まあ・・・・・・3番目のポジションは変わらず。
普段の『2番目』のK1300Sをメインに据え変えて・・・・・・今の状態よりももっと快適仕様にすることを条件にしてですが、
K100RSを2番目の出動順位にしようかなぁ〜って。何となくそんな想像をしてみたんです。

そんな折にこのマフラーを見たもんですから、頭の中で想像が一気に膨らみました。
K1300SとK100RSの順位を入れ替えたら、K100RSの自主規制みたいな使い方をしなくたって良いんじゃない?
そしたら、こんなパーツ(マフラー)を取り付けたっていいよね。
4輪なんかだと、ライトチューンで「エアクリーナーとマフラーとCPUの交換」ってなやり方もあるみたいだし。
K100RSもそれに倣って、マフラー取り替えちゃおう。もう、CPU=モトロニックは交換してるし。

という論法で想像した結果、入札ボタンをポチりました。




で、無事に落札し、商品が手元に届きました。
手元に届いたのは良かったものの、あの黄色いペイントの跡がそれなりに気になる。あれ落とせるかな?
まあ、落とせる手段があったからこそ、このマフラーを買ったんですけどね。

ちょうど落札→商品が届いた時期が年末のクソ忙しい頃だったんで、商品の様子を確認できたのは、本当に年末。
関東に2014年の最後の雨が降った日でした。


     
雨で自宅前での開封作業が出来なかったので
『仕事終わり』後の会社作業場での開封→撮影となりました。


     
黄色い粒々はドコへ行った?


良く観察してもても、あの一番心配してた黄色いペイントの跡が全く無い?ナゼ?梱包材に擦れて、落ちたか?
まあ、無いならそれに越したことはない。
何かラッキー!


     
せっかく用意した「ペイント落とし(剥離材にあらず)」は使わずに
金属磨きの定番「ピカール」だけでマフラー部を一通り磨いてみた。
うーん、良いねぇ。


せっかくだから、エキパイも見てみよう。こっちは磨かずにそのままでいいや。


     
前オーナーの使いっぷりが伺える色具合をしてます。
ま、こういったのは気にしない。どうせ見えないから。


     
4−1の集合かと思ってたけど、途中に短い区間『2』の部分がある
4−2−1の集合になってた。
そもそも、これって4本等長の集合管なんだろか?
長さが微妙ーぅな気がする。


見た限りでは欠品な部品も無いみたいだし、きれいに梱包材に包みなおして、自宅の物置へ。
今後の予定では、K100RSの帰還予定の連絡があったら、ディーラーにこのマフラーを送って、装着してもらいます。
で、このマフラーの音とかパワー感なんかを交換前と比較しながら(多分、その頃には前の状態なんかすっかり忘れてるぞ)、
車両運用計画の参考にしてみます。


2015年1月追記
世間的にも動き出した新年1月の1週目のある日、ディーラーに連絡をして別件で動いてる修理の件の進み具合と
このマフラー取り付けの相談をしてみました。
マフラーを取り付けるならば、取り付け部に新品のマフラーガスケットが必要になると思って、それを取り寄せてもらってから
こっちからあのマフラーを送りつけて→ノーマルマフラーと交換してもらおう・・・・・・って訳です。

その時にディーラー側から言われたのが、「音(音量)、大丈夫ですか?」という一言。
どうやら、ステンチューンマフラーって排気音が大きいらしくて、ディーラー側は「もしかしたら、取り付けても音量オーバーで
問題があるかもしれない」と言ってました。
ディーラーには、その音量測定器具もあるらしいので、マフラー交換後に音量測定をしてもらい、
問題無ければそのまま装着して、問題があればノーマルマフラーに戻して貰うという作業方針でやってもらいます。

まあ、『中古マフラー』ですから、今まで誰かが使ってた(使えてた)コトを思うと、そんなに問題があるとは思っていません。
問題があるとすれば、ステンチューンマフラーを取り付けたK100RSの排気音を聞いて、自分がどう思うかです。
あまりに大音量(自己基準値による)だったとすれば、今年の秋の車検までの装着にしようかってのも考えてます。

で、その話をまとめてから、宅急便でステンチューンマフラーはディーラーへ送って、別件の修理ともども作業をお任せしてあります。
その別件の修理の進み具合からだと、1月中には終わりそうなので(本当か〜?)、1月中には
ステンチューンマフラーを取り付けたK100RSの勇姿が見られそうです。


2015年1月追記(2回目)
別件の修理が終わったと連絡があった時、マフラーについての連絡もありました。その内容というのが、音量オーバー。
ウチのK100RSの年式の場合、マフラーの音量が99デシベルまでならOKなのが、ステンチューンマフラーでは105デシベルでした。
(ディーラーの音量測定なので、信憑性は高い)

で、ここから重要なのが、装着したままで何かしらの対策をするか、それとも純正マフラーに戻すか、の選択です。
一時は純正に戻そうかと考えましたが、せっかくヤフオクで買ったのだから、一回は使ってみたいと思い
バイク用品店で後付けのマフラーバッフルを用意して、それで対応出来るか再測定してもらってからマフラーの選択をすることにしました。



ステンチューンマフラー出口の内径に近い寸法のバッフルを用意。
これでどれだけ音量が減るか。


ディーラーに引き取りに行って、まず最初に確認したのが、ステンチューンの音を聞くこと。105デシベルってどんな程度?
街中に走ってるハーレーとかでやたら大音量のヤツが走ってたりしますが、そんな音をするのでしょうか?
早速エンジンを始動してもらうと、・・・・・・スゲー音。
1000ccの排気量とステンチューン特有?の低音が響くまるで4輪車のレーシングエンジンのアイドリングを聞いているような
音がしてました。さすがに大音量過ぎて、自己基準でもアウトなマフラー音量でした。さすが105デシベル。

と感心する間もなく用意したバッフルを取り出して、マフラーに仮取り付け(マフラー後端にバッフルを押し付けただけ)してみて
再度音量測定を試みる。これでダメなら、純正マフラーに交換してもらおう。
その再測定の結果、約96デシベル。よし、このバッフルを何とかして取り付けて、このステンチューンを使おう!
※しかし、バッフルとマフラー出口の直径が合わず、ディーラーでの取り付け作業を断念しました。


     
音量以外でのステンチューンマフラー装着時の問題として、アンダーカウルとの軽い接触が発生しました。
なので、ディーラーで当たる部分のボルトにワッシャーをかませてアンダーカウルをしならせて取り付けました。
これは今後もうちょっと取り付け方を工夫してみたいところです。



とりあえずはバッフルを取り付けて2015年シーズンを使ってみていきたいです。
何か不具合が発生したら、今年の秋の車検時に純正に戻そうと思います。


で、この音量オーバーマフラーで、ディーラーから大人しく帰ってきたわけです。バッフル無いからねぇ
しかし、その音量を考慮してディーラーからすぐに高速に乗って帰るルートにしました。街中だと絶対に迷惑な音量だと思うから。
帰り道のアイドリング&市街地走行では、他のどんな音よりもうるさく、やたら血が滾るような雰囲気にさせてくれます。
確か、105デシベルのマフラーでいったら、フランスのデビルが同じく105デシベルくらいの音がするというネタを見たことがありますが、
オーストラリア製のこちらも負けず劣らずのイイ音がします。
が、両者ともに日本で使うにはやり過ぎな音なので、必要以上に気を使います。
前のオーナーはこのマフラーを使うのに問題が無かったのかな?

さすがに高速だと大音量=抜けの良さを生かした走り方が出来て、前のK100RSの状態よりも快適・快速な走り方が出来ました。
その音量の問題を除いてです。
結構軽々と6000回転くらいまで回りスポーティーな走り方が出来る一方で、K100RSの安定感のある走行が出来るので
ツーリングなどでは面白そうな特性に変化したと思います。
しかし、それ以前にK100RSのコトをすっかり忘れてるようで、シート高にビックリし、曲がり角に悪戦苦闘し、
ウィンカー操作もしっかり確認しないとならないので、自宅に帰ることだけでも大変でした。


で、帰宅後にあのバッフルをマフラーに装着すべく、いろいろと細かい加工をしてみました。


     
マフラーエンドに小さい穴があったんで、そこを利用しながらバッフルを押し込んでみた。
(ヤフオクでの写真では、すでに穴あけ加工がしてあった)
自分の耳の確認でも音量が小さくなったんで、作業の方向性では間違ってないと思います。
しかし、最後まで押し込めなかったんで、今後バッフルを再加工する必要があります。


途中まで押し込めたバッフルを工具箱で見つけた割ピンで仮固定して、夜の散歩なんかに出かけてみた。
まあ、途中までは成功だと思いましたよ。純正マフラー並みに静かな音だし、取り立てて市街地で走る分には不具合は出ないし。
このバッフルをちゃんとマフラー内に押し込める加工を済ませれば、それで終わりだと思い込んでました。

しかし、夜の市街地から夜の郊外へ行ってみたらば、バッフルの弊害に直面しました。高回転域が全く使えません。
だいたい4000〜5000くらいでエンジン回転が頭打ちになって、それ以上の加速を受け付けてくれません(5速で)。
※後日確認したところ、この現象は『あまりの寒さに右手が動かなかった』ことが原因のようです。
  確かに「バッフル無し」ほどの軽々しさは無いものの、それなりに6000くらいまでは回るのを確認出来ました。

その時に頭の中にとある雑誌の一文を思い出しました。
純正マフラーは、性能・騒音・耐久性などがしっかり作りこまれているから、重たいところを除けば欠点らしいのはあまり無い。
まあ、本来そういうもんだよね。

そういったのが分かっていても、何とかこのマフラーを使いたい!

で、その後に仕事場へあのバッフルを持ち込み、仕事の合間を使ってマフラー内にちゃんと収まる寸法に加工したりしてました。
それにプラスして、音量を下げていると思われる羽状のヒダヒダを多少切り落としてみた。多少です



上が加工前で、下が加工後。
ナゼ2本あるのかは秘密です。
加工前のヤツで音量が105デシベルから96デシベル程度まで落ちたんです。


     
1列に6ヶ所の羽が4列あって、合計24枚。
それをサンダーで切り落として、6枚だけ残るようにしてみました。


その加工後のバッフルをマフラーに突っ込んで、試しにエンジンをかけてみた。
その結果・・・・・・103デシベルくらいかな?(あくまで個人の感想です)


     
バッフルをマフラーに入れて、工具箱にあった適当な割ピンで仮固定。
この状態だったとしても、バッフル無しのような音でした。


一回エンジンを止めて、割ピンを抜き去り、今度はバッフルを入れたり抜いたりしながら音の変化を探ってみたら、
このバッフルでも幾らかの音量の減少がありました。しかし、それは満足出来る音のレベルでは無かった。
今回のバッフル加工作業では、あの羽状のヒダヒダを取り過ぎたようです。

そこで、残りのバッフル(無改造版)をマフラーに取り付け走行可能な状態にして、いつもの『夜の散歩』へ出かけてみた。
あのバッフルだと一応基準値内の音量のはずなのに、夜ともなるとそれでも大音量に思える。やたら低音部が強調された音で。
これだとこれからの季節に頻繁に夜の走行へ出かけるのも憚られるように思えるから、もうちょっとどうにかしたいな。
ちなみにこれで走り回ってみると、走った限りでの性能比較で言えば、ほぼ純正マフラーと同じくらいの感じだろうか?
音量は純正よりも大きく、走り回った感じでは純正よりもちょっと元気が無い。
もうちょっと音量を下げながら、純正よりもパワー感を感じられるような方法を模索したいです。・・・・・・・・・あるか?そんなの。

ここで音量の話を。
ネットで音量(デシベル)のことを調べてみると、自分の思っていた内容とかなり異なっていることが分かりました。
デシベルの数値って、数値と音の大きさが単純に比較できないようです。
あるデシベル値から3デシベル増減すると、音の大きさは約1.4倍の変化。
6デシベルだと、ほぼ2倍。10デシベルだと、3倍。そんな風に変化していくそうです。
それに加えて、機械で測る音量と人間の耳で聞こえる音量とが、単純にイコールではないのも問題になります。
機械だとNGな数値でも、人間がOKだったり。またはその逆だったりするわけです。

今回のステンチューン・マフラーの場合では。
そのまま状態=105デシベルからバッフルを付けた状態=96デシベルに落ちたのは、音の変化具合で言うと約三分の一に
音の大きさが落ちたことになるわけです。
しかし、自分の耳で聞いた判断では、とても三分の一になったと思うほどの変化には思えなかった。
ウチのK100RSの車検時騒音測定値のギリギリの99デシベルまであと3デシベル=約1.4倍の余裕はありますが、
そこまで音量を増やしたくないし、出来ればもっと下げたいくらい。

ここまでくると、やっぱり純正マフラーが良かったんじゃないかと脳裏を過ぎりますが、
そう簡単に「マフラーを買って、失敗した」と認めたくはないんで、まだまだ試行錯誤(悪あがき)をしてみたいと思います。


後日。仕事の合間に自宅に寄り、K100RSを引っ張り出して、別の方法でマフラーの音量を下げることが出来るか考えてみた。



この姿にするのは簡単だった。
ボルト3本で外れました。


     
接合部の直径、約48mm。
写真では見えづらいですが、すぐそこに集合部が見えます。



で、接合部からマフラー出口を覗いてみる。
うーん、ほぼストレート。
これじゃ大音量になってもしょうがないな。


いままではマフラー出口にバッフルを取り付けてましたが、それよりもこの接合部に別の方法・別のバッフルで
音量低減を目指すのもありかもしれない。
ここにオートマジックのインナーバッフルか何かが取り付けられるだろうか?

接合部直後くらいはちょっと膨らんだ形状になってますが、その奥からパンチングされた板で内径が絞られて、それがマフラー出口まで。
その内径が目測で40mmくらいだろうか。その部分にバッフルが収まるようになれば、マフラー出口にバッフルを取り付けなくても
音量が下げられるし(バッフルも見えなくなるし)、もしかしたらもっとバッフルの影響を受けて効果的に音量が下がるか?


と、その前に、このネタの今後の広がりを期待すべく、とある商品を入手してみました。


     
ネットショッピングで買った音量測定器。
裏面には有名なオスプレイの写真もあったんで、
幾らかは期待できるか(何を?)


こういったネタの場合、個人の感想などを幾ら書き連ねても、音量その他の変化は伝えづらいんで、見た目に分かりやすい
数値を拾って客観的に比較出来る準備をしてみました。多分、このマフラーネタが終わったら、これはお役御免だろう。

そして、仕事の入ってない日曜にK100RSを引っ張り出して、早速音量測定してみた。



測定位置はこんなもんだろう。
※バイクの音量測定の詳しい概要は各自ネットで調べてください。


     
まず一発目。
マフラー出口にバッフルを取り付けた状態で、84,7デシベル。・・・・・・・・・?


     
次にバッフルを取り払った『ステンチューン100%』で測定。
すると、85,9デシベル。・・・・・・・・!?


測定位置が悪いのか、測定機器が悪いのか。ディーラーで測定した105デシベルと96デシベルという数値にはならない。
うーん失敗か。

まあ、気を取り直して次の作業へ。
マフラーの接合部にバッフルをとりつけるべく、接合部の直径に合うバッフルと消音のためのスチール&グラスウールを用意して、
今までよりもさらに静かなマフラーになるかどうかをチャレンジします。



またしょうも無く買い物をしてきました。


     
入り口の方は、ほぼピッタリな嵌まり具合で問題無し。
後ろはスチール&グラスウールを巻いて押し込む余裕がある。


     
で、バッフルにスチール&グラスウールを巻いて、マフラーに突っ込む。
しかし、これでは太すぎて入らず。
仕方なくスチールウールのみを巻いて、終わりにしました。


マフラー内部での保持に不安はありますが(前部はピッタリサイズでも、後部はスチールウールを押し込んだだけだから
排圧で後ろにずれる可能性も無くはない)、とりあえずこれで行ってみよう。



完成した『最終段階』
これでダメなら、もう純正マフラーにしよう。


この後、強風吹く中を試走へ行ってみた。
音の大きさで言うと、やっぱり低音が強調された音でぼほ純正並み。・・・・もう純正の音なんて忘れてるから、正しくないかもしれないが。
で、走り回ってみると、前のバッフル仕様よりも低回転部で走りやすい?バッフル部の寸法は同じなのに、前と違うように思える。
取り付け部が違ったことで音量の他にも影響を与えたのか、前の仕様よりも市街地走行が走りやすくなってる。
それでいて、純正よりも高回転域(5000〜6000)までそこそこ軽く回っていくような気もするから、ステンチューン・マフラーの
美点も感じつつ、純正並みの扱いやすさも兼ね備えた・・・・・・・・・と思い込める特性に変化したと思う。
我ながら良い出来だ。

出来れば、もうちょっと音量・音質を変えて、低音を抑えた音色に仕上げたい。
そうすれば、純正とステンチューンの良いとこ取りのマフラーとして『使える』マフラーになるのではないか?
そう思い、あの加工バッフルをもうちょっと加工してみた。


     
このバッフルで2回しか走っていないのに
スチールウールがかなり変色してます。
この色で志茂田景樹氏を思い出しました。


     
さらに消音効果を得るべく、スチールウールとグラスウールを巻きなおし
直径を抑えるのにステンレスの網で締め上げました。
ステンの網は、飛び散るグラスウール対策でもあります。


しかし、これでも太すぎてあのマフラーの取り付け部に入らず

     
全長の半分ほどにグラスウールを巻きつけて、入り込む余地を残してみた。
余ったステンの網はバッフルに巻き込み、スチール&グラスウールが飛び出ないように。


この第二弾バッフルをステンチューン・マフラーの接合部に入れて、マフラー本体を戻して作業終了。
で、このバッフルを装着した状態で夜の散歩を兼ねて試走しました。雨が多くて2回しか行けなかったけど、とりあえず走らないと。
その結果、まあ『合格点』です。
音的には、夜に出かけても許されるであろう音量と思うし、走行時の様子(加速の感じ)なども純正マフラーと遜色ないくらい。
音量は計測するにしても、走った感じでは良い線で音量と走行性能のバランスが取れたくらいになったと思います。
ステアリングダンパーの件でディーラーに行った際に、あっちで音量測定してもらって、お墨付きを貰おう。

このバッフルで一応の完成形になったと思う、・・・・・・・・・ので、



別の消音方式の可能性を考えてみた。


今のバッフルは音量も性能も純正並み(個人の感想です)になったとは言え、出来れば『音量は抑えつつ
モアパワーを目指したい』気持ちもあるので、今のバッフル形状とは違うバッフルを使って、余計な実験をやりたいと思ってます。
DS2りんかん→ライコランドとそれぞれで使えそうなバッフルを購入し、ステンチューン・マフラーの接合部に組み込んで
音量と性能の変化を比べてみたいと思います。
ちなみに、それぞれそのままの寸法では取り付けられないのは分かっているので、取り付け前の加工は必須です。

で、次の日曜(やっぱり雨&休日出勤)に仕事場にこれらを持ち込んで、マフラー接合部への取り付けに必要な加工をしてみた。



ラジオを聞きながら(76.1Mhz)、そして缶コーヒーを飲みつつ楽しい工作。
仕事道具や技術がこんな形で役立つとは。


     
まず一個目。
必要寸法に切断して、グラスウールを巻き直し。
仕上げにステンの網で包んで完成。



で、2個目。


     
直径が少々太めなので、サンダーで周囲を削りました。


ここまで加工を済ませれば、後は取り付け時に多少の工夫で取り付けられるでしょう。


     
で、またもや次の日曜日。
多少の工夫を施してマフラー内部に押し込み、サウンドチェックをしてみた。
結果・・・・・・全然ダメ。
今使ってるタイプ(第2弾バッフル)の方が音量・音質ともに良い。
つまり、この2つはお蔵入りです。


まあ、仕方無い。第2弾バッフルを取り付けた状態で仕上げて、マフラーを元に戻し、本日の作業は終了。
来週辺りに、「仕事が空いていて」&「天候が問題無い」のであれば、ディーラーに注文してあるステアリング・ダンパーの取り付け作業を
やってもらいに行って、ついでに音量測定をしてもらおう・・・・・・・、と希望してます。


3月追記・春分の日
ステアリング・ダンパー取り付けでディーラーに出向いた時に、ついでにディーラーの機械での音量測定をしてもらいました。
遥かにネットショッピングで買った音量測定器がありますが、それでの測定結果よりも、車検をやってもらうディーラーで使ってる
機械での結果が車検の合否を左右するので、ステンチューン・マフラー&消音バッフルを取り付けたK100RSが発生させる音を
その機械で測ってもらった数値がより重要な訳です。

で、ステアリング・ダンパー取り付け後に早速測定。
その結果は、



97デシベル。
悠々と車検合格する数値です。


・・・・が、本人はその数値に満足しているわけではありません。
実は、あれから別のバッフルに付け替えてしまって、全然別物の仕様になっていたからです。



本当はこれを付けた状態で行けばよかったのですが、


     
同形状&同材料を2〜3個買い揃えて
使う材料の組み合わせを買えたり、形状変更をしてみたり。
所謂、度を過ぎた悪戯です。


もっと良くなるかな?と思って始めたことだったのですが、一番気に入ってた組み合わせよりも良い結果になることは無くて
さらに、あの気に入った組み合わせが再現出来ないという状況に陥ってしまいました。
あの組み合わせは奇跡だったのか?

ディーラーで測定したバッフルは『市販バッフルにステンレスウールを巻いただけ』のバッフルなのですが、
全然ダメなバッフルで「音はバラけてカッコ悪く」・「3000rpmまでのトルク感が無くて」、使いづらいマフラーとなっておりました。
同じ材料を使っても、材料の固定方法やマフラー内部での固定位置が悪かったりすると、結構特性が変化するのだろうか?
本当に『作る度に微妙に違った』結果になることに驚いています。

そんなこともあり、これからもこのバッフルをイジっていって理想の組み合わせを追い求める訳ですが、出来れば早めに終わらせたい。
いつまでもこんなコトをやってる訳にはいかないし、他方のGPXの事(タイヤ交換とか)K1300Sの事(GWの準備?)もあるので
出来れば早いうちに『ちょうど良い組み合わせを見つけたい』と思っています。


2015年4月追記。
手持ちのバッフルを加工し→いろいろ組み合わせた結果、『騒音』と『走行性能』とがほどほどにバランスが取れた組み合わせが
出来ました。直接比較ではありませんが、今までのどんな仕様よりも良い結果だと思ってます。


     
写真左のようなバッフルを再製作して
別のバッフルを短く切り落としたモノ(写真右の赤丸のモノ)を
マフラー接合部へ組み付けてみました。


ちなみに、写真のような加工作業は殆んど仕事の昼休みや仕事途中の隙間を狙ってやってます。
そのような涙ぐましい努力の結果がやっと出てきたような感じです。

一応このバッフルの組み合わせで、約2000〜5000rpmくらいまでのトルク感がしっかりと感じられ、良い感じで走れます。
その一方で、排気音はかなり大人しくて、夜の散歩に使っても音の許容範囲内だと思ってます(個人の感想です)。
しかし、それでもアイドリング付近のトルク感はあまり無くて、5000rpm以上の回転域の伸びが鈍い気がします。
市街地ではちょうど良いと思いますが、高速を長距離・長時間乗ったときの様子は、まだこれからの確認作業になります。

そして、いつも乗るときには、やっぱり純正かな?というのが頭の片隅にあります。
しかし、そろそろGWの稼動も視野に入ってくるので、それまではイジるのを我慢してこの仕様で走りつづけます。


2015年5月追記
マフラー接合部だけにいろいろとバッフルを組み合わせてみても、音量・音質とパワー・トルク感との両立が難しそうなので
(パワーがあるけど煩かったり、音量が気に入っても上が全然回らなかったり)、マフラーエンドの方へバッフルを取り付けて
排気ガスの流れをマフラー全体で調整するようなイメージを狙ってみました。
一部で流れを遮るよりも、分散させて流れを調整する方が音量とパワーのちょうど良い妥協点が生まれるのではないか?
という訳で、やってみた。


     
マフラー接合部に追加したミニバッフルを取り外して、マフラーエンドに別のバッフルを取り付ける。
そのマフラーエンドのバッフルもいろいろ試してみました。


その結果、写真右のバッフルだとそこそこの音量になって(程よい音量の大きさになって)、それなりのパワー感に感じられるような
(幾らか低回転域のパワー感が無いけど)特性になりました。
もうちょっと各種バッフルの加工や組み合わせをやってみたいと思うものの、最近の仕事の忙しさから
加工・マフラーの取り外し・試走などの時間の捻出が厳しいんで、そろそろネタを仕舞いこむことを考えています。
それでも良いかな?と思うほど納得出来るバッフルの組み合わせになってるとも言い換えれます。

しかし、その組み合わせをもってしてもアクセル急開時のツキの悪さ・・・・・特に4速とか5速の・・・・・・があるので
それを何とかしたい。エンジンが回転を上げたいと思っていても、マフラーがそれについていけてない感じがあるんです。
そこで



フラットROMから純正のに戻して、様子をみます。


エンジンの回転にマフラーが追いつかないのであれば、エンジンの回転が急には上がらないようにすればいいんじゃない?
と思いつきの対処方法でしたが、失敗。
確かに狙い通りにエンジンの回転が急には上がらずにアクセル急開時のツキの悪さは解消されたのですが、
それ以外の部分もエンジンの回転が重ったるくなって(つまり、それがノーマル)、逆に扱いづらいと思うようになってしまいました。


     
なので、モトロニックを元に戻し、マフラーのバッフルには穴を開け
小さいボルト&ナットで本固定しました。


これを最終仕様として、夏場まで(目安は北海道ツーリングか車検まで)使いつづけていきます。
いろんな部分で「まあ、こんな感じかな」と仕上がった感じにはなりました。が、100%OKって訳でもなく、ノーマルよりも
劣ってしまってる部分が残っています。
一番はエンジンのトルク・パワー感が何となくイマイチな所で、低速ではノーマルよりトルクが薄く感じてるのに
高回転域ではマフラーを取り替えた意味が無くなるくらいの普通な感じがしてしまう点です。
また、このバッフルの組み合わせだとエンジンの微振動が過大に発生してしまってることで、他のバッフルだとそうでもないのに
このバッフルの組み合わせ限定での微振動が、エンジンの回転上昇と比例してハンドルに伝わってきてしまいます。

この2つは「マフラーを変えたら発生する数少ないネガの部分」と割り切るトコロでしょう。
それに上に書いたとおり、期間限定のネタにするつもりなんで、頭の中だけで改善策でも考えとこう。


2015年7月追記
ちょっと前にバッテリー交換してから、ようやく主力機種として運用再開出来たんで、またマフラーのバッフルの小細工を再開しました。
上の『最終仕様』でもそれなりに走れましたが、やはり低回転域(3000rpmより下)でのトルク感の無さと夜走りにいくには少々音量が
大きすぎたというのを無視出来ず、またいろいろと小道具を取り揃えてバッフルの追加工とその変化を探ってみました。


     
これまでに買い揃えたバッフルの太さに合わせて
銅製の配管材を各種取り揃えて→加工し→バッフルと組み合わせてみました。


今度の追加工の目的は、「マフラー内部で排気ガスの流れを変えて、排気抵抗を加え、トルク特性が変化するか?」を探ることです。
これ以上のバッフル追加では思ったほどの変化は得られないと思い込み、このような作業をしてみました。

で、今まで買い揃えたバッフルの追加工とそれらの組み合わせ(マフラー接続部とマフラーエンド)をいろいろと試してみたら
過去のどの組み合わせよりも妥協出来るバッフルのセットが見つかりました。
今(2015年7月仕様)の様子は、低回転域・・・・2000rpmくらい・・・・はまだトルク感は少ないけど、そこからノーマルマフラーっぽく
回転の勢いがついていき、それなりに快活にエンジンが回るようになりました。
走行中なら、ほぼノーマルマフラーと同等くらい。3〜4速くらいでダラダラ走れて、そこからグーンと高回転域(6000rpmくらい)まで
すんなりと回り、エンジンの微振動もそんなに感じない。ほぼノーマルと同じくらいか?
肝心の騒音も、ノーマルマフラーとほぼ同等くらいまで落ち着いて、夜でも気兼ねなく走れる程度と思うくらい。これも個人の感想です

つまり、ほぼノーマルマフラーのようなステンチューンマフラーになったという訳です。
何のためのマフラー交換だか?
あまりに普通だったら、恒久的にこのマフラーを使い続けられるかな・・・と甘い夢を見ています。


2015年7月追記(2回目)
どーれーにーしーよぉーかーなぁー?



マフラー接続部に入れるバッフル各種。


いろいろと試したところ、マフラー接続部に入れるバッフルの種類でかなり『性格』に違いが出てくるので、
それぞれ取替えながら妥協点を探ってます。
現在、マフラーエンドには最初に取り付けたバッフルを取り付けて、あらかじめ騒音規定値に収まるように消音させてます。
これはもう動かせない。
で、上の写真のバッフルの長さとかで走ったときのトルクの出方や回転上昇のスムーズさに違いが出るのが分かったんで、
ここを重点的に実走実験してます。


     
走ってるコースは一緒なのに
燃焼状態が異なってくるのか、バッフル内部のススの着き方が違います。
どっちが良い状態なのかは不明です。


ま、ほぼ「気に入ったバッフル」は決まってるんだけどね。


2015年9月追記
北海道ツーリングも無事にこなし、秋の車検時にステンチューン・マフラーを純正に戻すことにしました。
まあ、ある程度予定通りのコトですし、このマフラーを手放す訳ではないので、文字にすると『一時休止』な感じでしょうか。

と、その前にステンチューン・マフラー+バッフル取り付け仕様の総括的な話を少々します。
北海道ツーリング前にマフラー接続部に入れるバッフルの最終仕様が決まり(上の写真の3本のどれかをさらに改造したモノ)
それを使ってツーリングや普段使いをしてみて、ようやく合格点を付けられる出来栄えとなりました。・・・こんな言葉、何回使っただろう。
エンジン始動直後(冷間時)にはちょっとダルい感じがするものの、エンジンが暖まってしまえば問題無く、
渋滞路を含めた低速走行時も純正と同じような反応・操作で不都合無く扱えて、その一方で高速走行時にもストレス無く
加速や巡航(5速・7000rpmまで回るのは確認した)出来たんで、この仕様で使い続けることは出来るだろうと判断しました。

ま、いろんな意味で純正マフラーのようになったから、使い勝手には問題無いと思っていても実際その通りかは分からない。
もしかしたら、バッフルで絞込み過ぎて純正の方がパワーがあるかもしれない。
そういった面の確認作業の意味合いも含めて、純正のマフラーに戻してみます。
戻す際には最終仕様マフラーでの音量測定と、ついでに純正マフラーの音量測定もやってもらって、ネタにしてみます。

純正マフラーを使ってみて、ステンチューン・マフラーとの落差・・・・パワーとか音量とか・・・・が少なければ
またステンチューンに戻るかもしれない。



ただ、ステンチューンを再取り付けするなら、純正マフラーの置き場所を再検討しよう。
自宅物置での占有面積が大きすぎる。


2015年10月追記
車検と思いの他大掛かりになってしまったメンテナンス作業の打ち合わせ時に、ステンチューン・マフラー(自作バッフル装着最終仕様)の
音量測定の結果を教えてもらいました。その音量は、『97デシベル』。・・・・・・・・うーん、納得出来るような、納得いかないような・・・・・。
あの最終仕様のバッフルの組み合わせで、マフラー出口に取り付けたバッフルは音量低下の目的がありましたが、
散々イジり倒したマフラー接続部のバッフルの形状が変わることでも、音量や音質の変化があったので
最終仕様の「バッフルが2個ついている」のであれば、前に測定した「バッフル1個」の97デシベルよりも多少でも音量が下がってるのを
期待してたのに、同じ音量だったって結果にビックリしてます。

ま、一応ディーラーで測定してもらった数値なので、今後ステンチューンを復活させた時でも、同じバッフルを取り付けた仕様であれば
問題無く車検に合格するだろうから、これはこれで良しとします。
後は純正マフラーを装着したときの音量を測定して、そもそも純正ってどのくらいの音量なのか?をハッキリさせるのが
一番興味がある部分ですね。
ただ、それが10月中に分かるのか・・・・・・・、多分11月までずれ込むだろうなぁ。


2015年11月追記
ようやく車検&メンテナンス作業が終わったとディーラーから連絡が来たとき、純正マフラーの音量測定の結果も教えてもらえました。
純正マフラーの音量は、『96デシベル』。・・・・・・・・・・意外と音量が大きい?
ディーラーの話では、「経年劣化などで新品時よりも多少音量が大きめになってる可能性がある」なんて言っていましたが、
イメージではもうちょっと少ない数字を予想してたんで、ビックリしてます。
なら、ステンチューン・マフラー(自作バッフル装着最終仕様)と1デシベルしか違わないじゃないか。


     
これがディーラーでの公式結果。
やっぱり、ステンチューンと1デシベルの差。


とは言え、久しぶりに純正マフラーからの排気音を聞かないと、その音量や音質の違いが判断出来ないんで、
結論を出すのはそれからにしよう。




2016年1月追記
この項の追加分をすっかり忘れておりました。

去年、純正マフラーを装着して帰ってきたK100RSのその後ですが、いたって快適・快調な走行を続けております。
その快適・快調の一旦を担っているのが、そのマフラーの音量です。

純正ならではの音量で、夜の散歩にでかけてもさほど自重せずに走り回れる気にさせます。
冬場だと、他の季節以上に隣近所に音が響き渡るような気がしますが、そういった季節でも使える音量だと思ってます。
そこへ行くと、ステンチューン・マフラーは、アイドリング時から97デシベルの音量じゃないか?って程の音量ですし、
さらに重低音を響かせる音質が、乗り出し時の肩身を狭くさせます。
まだ、夏場だったら聞こえ方が違うかもしれない?


それと、走り方もアイドリングから中回転域(4000rpmくらい)までの市街地走行なら、純正の方がダラダラ走れて、楽ちん。
その代わりに、それ以上に回してもステンチューン・マフラーのようなドラマティックな変化も無い。
ま、普通に使う分なら、純正マフラーの優位性が目立ちます。

ただ、せっかく手に入れたマフラーですから、何かのタイミングで再登場ってコトも考えてます。
例えば、何かの修理ついでとか。
それとも、2016年の春先・・・・・・GWツーリング準備の整備作業時・・・・・に取り付けてもらおうかな。