車検
2年間乗ってみた感想とかいろいろなことを書き綴ってみよう。


2年で約2万キロ。
例年どうりのペースで走破してます。




2005年10月でK100RSに乗って丸2年。GPXに続いて車検の時期です。2ヶ月連続で2台の車検ってのはちとツライ。
よくよく振り返ると、春にK100RSの大修理、夏の北海道ツーリング、GPXの車検&体質改善、そしてK100RSの車検。
・・・・・金銭的によくがんばった、俺。

2年間の区切りとしてちょうどいい機会に、この2年間でK100RSに乗ってからわかった事とか、かかった費用とか
いろんな事を思い出しつつ棚卸的中間決算報告をしたいなぁ〜と思います。



肝心の車検の内容ですが、初めての外車&専門ディーラーでの車検なので、「すべてお任せコース」で車検を受けます。
普通に外車ディーラーで車検を受けた場合の費用を出して2年間での総費用を算出する目的もあるので、
普通の人が普通にするように車検を受けます。こっちからの車検についての注文も出しません。

それに加えて、車検とは別に修理をします。ディーラーが自宅から遠いので、こんな機会でないと持っていく気がしません。
修理する(してもらいたいと思う)のは、春に直したはずなのにオイル漏れを起こすフロントフォーク右側とエンジンの
カムチェーンカバーからのオイルの滲みの2ヶ所。
持ってったついでだから・・・だけでなく本当に直しておきたいんです。

     
ここ最近の悩みの種である部分。
左のフォークは修理確定でしょう。
右のオイルの染みは「素人の取り越し苦労」ならいいんですけど。




K100RSを買ったときには、こんなに修理が必要になるとは思いませんでした。
今までに、修理(破損とかでの部品交換を除く)で、インジェクション部のOリング交換・クラッチプッシュロッドのオイルブーツ交換・フォークのオイルシール交換・リアブレーキマスターシリンダー内部部品の交換と4回持ち込んでます。
Kに限らずBMW全般っていわゆる「質実剛健」「頑丈」「故障知らず」なイメージばかりが先行していたので、
車体を維持するのに手間要らずと思っていたんですけれど、みごとに裏切られました。
まあ、なんだかんだ言っても14年前?の車両ですから、それなりに各部が経年変化を起こすわけです。
乗らなくても痛むものは痛んでいくし、ウチの場合には痛んでいた

それでも、ディーラーに持って行けばまだ直せるだけの部品供給とかが受けられるのは、いいことです。
多少の費用と時間がかかるでしょうが、『部品が無い』より『お金がかかる』で苦労する分には何とかなりますから。
比べるのはちょっと酷な気がしますが、生産されてから20年近く経つGPXはいつまで部品供給が受けられるか不安です。
現に、GPXの車検時に注文した部品で在庫なしのもあるし・・・。生産台数少ない&人気も無いから、部品の再生産なんて
やたらにはしないと予想されるので、今後必要なら丸々一台部品取り車を確保しておこうか。・・・・なんて心配もしてます。
それに引き換えBMWは時代が変わっても使ってる部品がほとんど同じのを使用してる(ように見える)ので、古くてもなんとか
なりそうだし、世界に広がるBMW販売網を駆使すればどんな部品であろうと取り寄せることが出来そう
BMWだけでなくハーレーとかドゥカティなんかもそういったディーラー網(と部品管理・供給システム)とかがしっかりしてるから、
かなり古い車両でも修理は可能でしょう。
もっとも、そういったシステム部品そのものの耐久力は別物です。

話が飛びますが、昔ドゥカティのパソが気になっていたんです。そしてGPXの後継機選びの時には候補にも挙がったんですが
「壊れやすいイタ車」のイメージがあってその候補から一番最初に脱落しました。
個人的な「壊れやすいイメージ比較」ではカワサキ<ドゥカティなんです。

後でいろいろな雑誌を読み返してみたら、K100RS(4V)のフォークってイタリアのマルゾッキ製のフォークなんですね。
新品のオイルシールを組んでもオイル漏れを起こす理由が何となくわかった気がします
イタリア製でもブレンボとか良い製品もありますが、私の頭の中にはイタリア製=信用ならないという方程式があります。
昔のイタ車(2輪4輪ともに)の「錆びやすく壊れやすい」というイメージが強烈にあるんです。
けれど、今までのK100RSの経験からすると、ドイツ製のBMWにも同じような面があるような気がします。
今現在のイタリア製品はそんなことないのかなぁ?




耐久力の話と言えば、この2年間で壊れた所は多々ありますが、消耗して交換って部品はほとんど無いです。
うっかりしてました。
私のK100RSは認定中古車では無かったですが、購入時に「お店のサービス?」で認定中古車と同じように
ブレーキパットなどの部品は納車時にすべて新品にしてくれたんです。(詳しくは認定中古車フェアなどの広告を参照の事)
その消耗品と考えられるところの部品で交換したのは、一年点検時に交換したエアフィルターや点火プラグぐらいで、
ブレーキパットなんか2年2万キロ走っても交換してません。GPXは最低でも1年に1回は交換してました。
他の部品についても2年間ほったらかしで問題なかったし、お店側から「交換しましょう」って提案も無かったような気がする。
例外として、タイヤはスリップサインが出る前にもかかわらず、2回も交換しましたけど。
ブレーキパットとかも車検時の点検で取り替えるのであれば、取り替えてもらいます。




     
耐久力参考写真@ ステップゴムの減り。
シフト側の方が減ってますが、大した減りじゃありません。
ちなみに、行き先が秋葉原だろうが北海道だろうがいつもスニーカーで乗ってます。




     
耐久力参考写真A ウィンカーのベースピン
いつも付けたり取ったりを繰り返す左側が減ってますが、外れそうなほどまでには減ってないような・・・
えぐりがしっかり残ってるので、もう少しは使えそう。(今回の車検では交換しないつもり)





耐久力参考写真B ブレーキパット
外から見る分にはそんなに減ってなさそう。ディーラーに持ってってどういう診断を下されるのか?




車検の予定としては、GPXの車検が終わったら入れ替えるようにしてK100RSを車検に出そうと思ってたんですが、
GPXの車検&体質改善メニューが予定(予想)以上に時間がかかっているようで、9月の終わりごろまでかかりそうなんです。
K100RSの車検の期日が10月上旬なので、うまく予定が合えば入れ替えられると思うんですが、最悪のケースでは
2台同時に預けるような状況になりそうなんです。
なんとかそれだけは避けたいと思ってるんですが、どうなることやら。




2005年9月25日
台風も過ぎ去って天候が回復したのを見計らって、車検を受けるためディーラーへ持っていってしまいました。
本当ならGPXと入れ替えるように出したかったんですが、スケジュール的にギリギリで持っていくよりも余裕があるうちに
持っていってしまった方がいいだろうと思いまして・・・。
で、ディーラーでは車検の内容について簡単に打ち合わせて、「とりあえず全部おまかせ」と言う内容でやってもらいます。
(オイル類や冷却水はすべて交換してもらい、ブレーキパットとかは使えそうなら使うようにしてもらいました。)
まあ、部品関係の使用可能かの判断は向こうで確実にやってもらえるでしょう。
ちょっと気になったのが、冷却水の交換時期の指定。たしかどっかで「2年ごと」の交換が指示されていたと思うんですが
ディーラーでは「4年ごと」交換指定に変更になったと説明を受けました。要は長持ちするクーラントになったって事?
悩んだ末、今回は冷却水も交換してもらうことにしましたが、今度(2年後の車検時)はどうしようか?
新型デフケース(R1200系で使ってるヤツ)が出たときの「10万キロ交換不要オイル」とかもそうですが、最近の交換指定
距離って以前よりも増えてませんか?
こういうのって(オイルとか)早めに交換したほうが良いような気がするんですが・・・。

そして、予告どうりのフォークシールの交換もお願いしてきました。
春からの懸案事項だったんで『これでやっと直る』と思ったんですが、なんか知らぬ間に『自然治癒』してしまいました。
ウチを出発するときに一応「オイル漏れ対策バージョンU」を外してから行ったんです。車検には必要ないモノだし、邪魔でしょ。
外してはみたものの、それまでものすごく漏れていたんで、途中でオイルが垂れてブレーキ部分にかかったらどうしようなんて
思いながら走ってたんですけれど・・・・・・、なんとも無い!?いたって普通の状態に見える。
先週まで漏れてたのが、今週はなんとも無いなんて?ドリフのコントじゃないんだからいきなり直るんじゃない!と思いつつ、
しっかり「シールも交換お願いします」と頼んでおきました。
こういうのって、修理に入れたら「なんとも無くて」帰ってきたら「また漏れる」なんてことが往々にして起こるので、交換します。

一通りの打ち合わせの最後に「どのくらい時間がかかりますか?」と聞いたら、「今混んでいるので2週間くらいみて下さい」
2週間・・・・。長いなぁ。




待ってる間の暇つぶしな話。
K100RSをディーラーに置いて帰る最後に、ディーラーの人から「車検の見積もりとか出しますか?」と言われました。
今まで見積もりが必要なほどの車検を受けたことが無いので、要りませんとは答えました。が、ちょっと心配。
見積もりを出してもらって、必要ならば作業の追加もしくは取り消しなんて事があるんでしょうか?
たぶんどんな請求書がきても対応できると思うので、大丈夫だとは思います。が、請求書を見るのが怖い。




10月8日
ディーラーから電話があって「今日から作業に入ります」と連絡がありました。
その作業内容の確認の際に、いろいろな事が出てきたみたいです。その確認として・・・・
@ フロントフォーク右側のオイルシールは交換する。
A カムチェーンカバーのオイル滲みの修理のために(外すために)、クランク部分のシールも交換が必要になる。
B リアのブレーキパットの交換
C クラッチワイヤーがおかしくなってるので、ワイヤーの交換。
D クラッチプッシュロッドからオイルが滲んでるので、もう一度クラッチレリーズブーツの交換とその奥のシールの点検。
E Dの作業のためにマフラーを取り外す必要があって、この際にエンジン部のスタッドボルトも交換する。(錆があるので)

順不同および内容の確実性が若干怪しいですが、だいたい上記のような作業が必要とのことなので、あっさり了承しました。
今わかってるのは、「帰ってくるのが一週間は伸びる」ということ。
まあ、GPXがあるから、どれだけ伸びてもいいんですけれど。ゆっくり確実にやってもらいたいもんです。




10月16日
14日に連絡があって車検が終わったとの事なので、電車に乗って取りに行きましたよぉ。
ディーラーに着いて、車検時の交換した箇所についての説明を受けてから、お金を払ってK100RSにご対面。
ちなみに、今回の車検代は約18万円。
これにてすべて無事に終了。詳しい内容については『噂U』に書くつもりなので、しばらくお待ちください。
(しまった、写真を撮ってくるの忘れた!)

とは言え、修理・交換した部品についての事を少々。
フロントフォークのオイルシールは新しいのに交換(して止まった?)。←要経過観察
カムチェーンカバーのオイル漏れもガスケットやシールを交換してきれいになってました。
リアのブレーキパッドは残り残量が1mm程になってた。危なかった。フロント側パッドは継続使用。
クラッチワイヤーは、チューブ(って言うの?)の内側が磨耗して動きが悪かったので、新品にしたとの事。
実際クラッチの作動は、以前より格段に軽くなりました。
クラッチプッシュロッドのオイル漏れはレリーズブーツとオイルシールを交換して、ついでにロッド本体もチェック。
スタッドボルトは錆でひどかった。
その他、エンジン・ミッション・ファイナルギアのオイルの交換。クーラント交換。ブレーキフルードも交換。
アンダーカウルステーのゴム部品交換。プラグ4本交換。エアクリーナーは掃除して再利用。ヒューズカバーが無くなってたので
それの取り付け。
以上の事をしてもらいました。




さて、この2年間でK100RSにかかった費用(購入から車検までディーラーに払った費用)を電卓で計算してみると
約123万円也・・・・・すげー金額。よく払ったもんだ。
まあ、オイル交換からHIDとかも含めての金額だし、こんなもんなのかな。ちょっと修理関係が多かったから費用もかかってるし。
2年で120万なら、なんか程度の良い中古の逆車を買って車検までしたら同じようなもんじゃない?どう思います?



120万という金額を他に回したとしたら・・・・
GPXを2台くらい買って、良いトコ取りして、さらに新品部品を投入して新車に近いGPXにレストアする。
とか
GPZ1100(水冷)の中古を買って、フロントウィンカーをカウルに埋め込んでGPX風のカラーリングに
仕上げてGPX1100だと言い張る。もちろん、GPX750Rはそのまま保有して。

とか、いろいろ出来そう。
もしかしたら
K1200Sの購入資金にする
という選択枝もあったかもしれないし、それなりに大きい金額ではあります。
2年前にはこんなに資金が必要だとは思わなかったから途中大変でしたけれど、振り返ってみると
・・・・・・・・・こんなはずじゃなかった。




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