点火系強化
地味なパーツに手を出してみた





いろんな改善策の中で最も地味な部分にクローズアップ。


これまでほぼ無改造(極一部はイジった事は認めよう)で乗ってきたK100RS。
今の状態で、今までと同じような使用状況で使い続けるならば、今回のネタはやらなかったでしょう。
しかし、過去に一度思っていたことが最近特に目に付いてしまうようになると、何とかしたくなるものです。
今回のネタはそういった不満点を改善してみたいと思ったコトがきっかけでした。


K100RSを購入直後、または過去何度かこのサイトで言っていましたが、・・・・・・・・K100RSは重いです。
純粋な車両の重さもそうですし、その車両・エンジンの特性から来る加速感の感じ方も重い。
そんなK100RSをGPXやK1300Sと同居させていると、その加速感の重さが必要以上に感じられます。で、ちょっとイラつく。
元々K100RSはそういったバイクだと納得させれば良かったのですが、自分の悪い癖でそういった部分を
何とかしてみたいと強く考え始めました。それもあまり費用をかけずに、それなりに効果の高そうな方法で。

その加速感の重さを払拭出来そうで、尚且つK100RSに取り付けられるパーツとして白羽の矢が立ったのが
オカダプロジェクツのプラズマブースターでした。

過去のバイク雑誌などを調べると、K100RS用に作られたチューニングROMなるモノもあるようですが、
それが今も用意されているのか?という疑問も浮かんだりしたので、今回はロクに調べもせずに検討候補から除外しました。
とりあえず今回はこのネタに傾注して、これがダメだったらそのときにまた後悔しながら考えよう。




ちょうどそう思い始めた時期が春の恒例行事である『GW前のオイル交換を兼ねた半年定期点検』の頃だったんで、
ディーラーに持っていったときにディーラーでその取り付け部品を取り寄せてもらいました。
調べたら、そのディーラーでプラズマブースターを取り付けても問題無さそうだったし。
※ プラズマブースター販売元のオカダプロジェクツのサイトでは、自分が懇意にしているディーラーも
   販売・取り付け可能な店として紹介されていたんで、自分で入手せずに全てディーラー側に任せました。



だから、こういった注文が可能でした。


ディーラーでこのプラズマブースターの相談をしたときに、ディーラーに一つ質問をしてみました。

Q・・・・過去にKシリーズのエンジンに取り付けたことってありましたか?
A・・・・ウチで取り付けたのは数台だけですね。ボクサー系ではかなり取り付けたことはあります。

よほどKシリーズが少ないのか、4気筒には効果が薄い(あるいは無い)のか?
あるいは、ビックボア・ストロークの大きい短気筒や2気筒のエンジンの方が、この製品の効果を体感しやすいのか?
(言い換えると、よほどビックボア・ストロークのエンジンは燃焼状態が理想的な状態とは言えないのか?)
この話を聞きながら「やっぱり、取り付けるのをやめようか」という考えが頭の中をよぎりましたが、ここまできたらやるしかない。
当初の計画どおりにプラズマブースターを取り付けよう!


その定期点検の際に、一つ気になるトコロがあったんで、点検ネタとしてチェックしてもらうトコロを追加しました。
それが、バッテリー。何か元気が無いみたい。
過去にやったバッテリートラブルの時と同じく、ライトのオン・オフでアイドリングの回転数がちょ〜っと上下する・・・気がする。
その過去にやったバッテリートラブルの時に既述したのが・・・・・




よく外車(2輪4輪問わず)を扱った記事で「バッテリーに交換した日付を書いておいて、点検に役立てよう」なんてのがありますが
外国では「バッテリーも消耗品」って考え方があるんじゃない?
つまり日付をつけるのは『点検のため』ではなく『決まった期間で交換しなさい』ってこと。
うちのK100RSの場合なら、今度からは
オリンピックが開催されるたびに交換したほうがいいかな。
(K100RSのトラブル4より抜粋)




の一文。ちょうどバッテリートラブルが発生してから4年。前は北京オリンピックでしたが、今年はロンドンオリンピックがある年。
これは一応交換する必要性(資金的な用意)を考慮しておいた方が良いな。
過去に記録したモノはこういったコトに活用しなければ意味が無い。



ディーラーに行く途中での一枚。
ライトオフ時でこれだけアイドリング回転数が上がってます。


そういった部分も含めてディーラーに点検内容の把握をしてもらって、K100RSを預けてきました。
せっかく電装系で新規ネタをやるのだから、そこでの電気的不確実要因はなるべく排除して、あの部品を取り付けたことによる
変化だけをディーラーからの帰り道で体感したい。
・・・・・・・・・自分で判別出来るかは別にして。



だから、走行距離的には交換時期(前回交換から約1万km走行)だったプラグを交換せずに
GWツーリング後まで温存してます。
プラズマブースターと同時に交換するとちゃんとした評価が出来ない・・・・と素人は考えてます。





この間、2週間経過。




ディーラーから無事に取り付け&点検作業が終わったと連絡が入り、勇んで受け取りに行きました。


     
わざわざプラズマブースターが視認できるサイドカウル内に取り付けてもらいました。
自分でやったら、何も考えずにシート下にでも取り付けてたな。
心憎い演出です。



車体電装系との接続はこの部分でやってありました。
防水のためのテープでグルグル巻き。


で、ディーラーで今回の点検の結果報告(やっぱりバッテリーは死にかけていて、交換しました・・・・)と、
プラズマブースターの簡単な説明を受けて、いざ帰宅。

その第一歩目の変化として感じられたのが、『やけに微振動が増えた。あるいは硬質な振動が前よりも感じられるようになった』。
エンジン始動時からそういったところを強く感じられ、これだけで「おぉ、前よりもしっかり爆発・燃焼しているなぁ。」と
あの製品の実力を垣間見ることが出来ます。

ディーラーからの帰路の最中、実走行時にも『やっぱりちょっと(加速力とかが)違うな』と思うくらいの変化があります。
何も付けてない時よりも力強い加速をする・・・・・と思う。
さすがにGPX&K1300S並の加速感を感じることはありませんが、前のK100RSよりも加速力は増えてます。
信号からの加速や中間加速時に感じられたダルい・ニブい・一息つくような感じが軽減されてる感じ。
この体験を文章にする語彙が無いので何とも歯がゆいのですが、あれを取り付けて効果があるのか無いのかと問われれば、
効果はあると答えることが可能です。
少なくとも以前にやったプラグ交換時よりも、プラズマブースターを取り付けた事による変化を体感する方が簡単です。




そして1週間後。
夜の散歩にも走るコースを走ってみてプラズマブースター効果を確認してみました。
うーん。やっぱり『ほんの少し』だけど、パワー感が増えてるような気がする。特に中間加速時にそれを感じます。

以前の状態なら、加速のためにアクセルを開けると「ジワァッ」と一瞬のタメがあった後にパワーが出てくる・・・と例えるなら、
今は、加速のためにアクセルを開けると「ジワッ」とリニアに反応しながらパワーが出てくる・・・と例えられる。
ただし、スピード感はそれほどは増えてない。あくまでもそういった感じ・感触の話です。
それでもいつも走るコースでの出来事なので、こういった変化を感じたのは全くの勘違いって訳でも無いと思います。
普通に使う分には値段相応の「頼もしさ」が備わったし、排気音の増大とかの使用者が望まない副産物も無いので、
『これは取り付けて正解だった』と取り付けた本人は思ってます。

一番最初に感じた変化である「振動が増えた」件ですが、・・・・・ちょっと予想外の変化だったんで戸惑ってます。
同じ回転数までエンジンを回しても、プラズマブースター取り付け後の方がより「エンジンを回してる」と勘違いするほど。
で、この振動のせいで「お、ちょっとスピード出しすぎかな?」とスピード感を感じさせる一因になってます。
まだ一般道だけでの走行でも、そういった振動のせいで思わずアクセルを緩めたいと思わせてくれるのですから、
GWツーリング時の高速走行時(エンジンの高回転使用時)にはどれほどの振動&スピード感の変化を体感させてくれるのか?
今から不安と期待が入り混じってます。




気まぐれな後日談(6月下旬)
プラズマブースターにもすっかり慣れ親しんでしまった頃、フロントフォークのオイル漏れが発覚し、修理が必要になりました。
その修理のためにディーラーに行く際、プラズマブースターの機能を止めてしまって、本当に体感が出来るのか
(この場合は性能ダウンするか)を実験してみました。


     
プラズマブースターから出てるアース線を外せば、一時的に機能がストップするので、
接続部の後ろのアース線を外してみた。
『アース線』という言葉からバッテリーに接続してるのかと思っていて
このアース線を探し出すのにちょっと苦労しました。



テープで絶縁して、いざディーラーに出発。


しかし、出発する前から問題発生。



タコメーターがヘンだ。


どうやら、あの線を外したことで正常なエンジン回転数が拾えなくなったみたいで、タコメーターの表示が
実回転数×2くらいの数値を示すようになってしまいました。
それでもエンジン自体はちゃんと回っているので、エンジン⇔メーター間のどっかで不具合があるのでしょう。

プラズマブースターの説明書では「仮にプラズマブースターが壊れても、エンジンに悪影響を与えない」などとあった気がしますが、
相手がBMWだとこういった事象も起こりえるのでしょう。この辺は深く追求しません。
しかし、このままの状態でディーラーまで行ったら、余計なトラブルの元になりかねないので、その計画は中止に。
軽く近所を1周して、プラズマブースターの変化だけをチェックしてみました。

その結果。やっぱり取り付けることでの変化はある。
今回プラズマブースターの機能をストップさせたら、エンジンの力が無くなったようです。
エンジン音も、スタートの様子も、中間加速の仕方も、全部「気が抜けた」ような感じになりました。
プラズマブースターを取り付けたことによるエンジンの力量の変化は確かに起こっているようです。
雑誌やネット上での「グラフの数値での変化量」は少なくても、その変化量は十分体感できるレベルだと思います。
あとはその変化量が、支払った金額に見合うモノかどうかという問題ですが、自分は「まあまあ」だと納得してます。

で、この後、あのアース線を元に戻して、ディーラーに向かって出発。
その道のりの走り具合から察するに、やっぱりプラズマブースターがあった方が幾らか良い感じがする。
ほんの少しの差かもしれないが、これは良いモノだと思います。