点検3
久しぶりの点検ネタに+αのネタを織り交ぜてお送りします。
文字どうり「春の頼り」です。
それこそ半年ごとの恒例行事になってる定期点検。
本当なら2009年のGWツーリング前に行きたかったけど(去年の年末に4ヶ月掛かった大修理から帰ってきて
2500kmは走ってたのでオイル交換くらいはしたかった)、GW前にディーラーに持ってく時間が作れなかったのと、
ディーラーから引き上げてツーリングに行くまでの間でまたトラブルが発生しないとも限らないと考えて、
わざとGW後に持ってくようにしてみました。
うまく作動してるなら「触らぬ神に祟り無し」です。
で、GWツーリング終了後の5月某日。
この先半年分の安心感を得るためにK100RSをディーラーに持っていきました。
内容はいつもの定期点検のメニューに加えて、下記のような内容をお願いしてきました。
えらく写真が見づらい。
でも、しょうがないのでこの写真を使ってます。
一つ目がオイル交換。
GWツーリング後の距離から計算すると、前回交換した時からエンジンオイルが4000km。ミッション・ファイナルオイルは
5000km程度の距離だったんですけれど、普段のチョイ乗りが多い状況を素人ながらに省みて、この際だから交換しようと。
(ミッションとファイナルオイルは1年・1万kmを目安に点検時に交換してもらってます)
特にミッションオイルは何となく気のせいかもしれないですが、ギアの入り方がスムーズではない気がするので、
定期点検メニューのクラッチの遊び調整と共にオイル交換をした方がいいかな?って。そんな気分で頼みました。
二つ目がフォークスプリングの交換。
ちょうど2009年の春先ころから乗っていてフロントフォークがちょっと柔らかい気がしてしょうがなく、生産してから約18年
ずっと使い続けたスプリングを一回取り替えてみようと思い立ち、これも交換。
普通なら「フォークオイルを交換すればいいじゃん?」とオイルだけ交換するんですが、過去の作業伝票を確認してみると、
前回フォークオイルを交換してるのが、前回修理したとき・・・・・・・つまり去年の大修理の際にいっしょに交換してるんです。
(フォークオイルも1年に一回のペースで点検時に交換はしてもらってます)
これもエンジンオイル同様、走行距離にして4000km程度しか走ってないので、フォークが柔らかく感じるのは
オイル以外の原因、つまりフォークスプリングが劣化してるのではないか?と思う理由の1つです。
まあ、これはGPXの方でもやってるネタですし、それは好印象だったのもわかってますから、かなり期待してます。
思い起こせば、遥か昔にやったフロントフォークの修理の時にインナーブッシュとか交換してたんだから、
そのとき奮発してやっておいてもよかった。でも、そのときしなかったんだから、今回やろう。
三つ目が電源ソケット。これは買うだけ。
本当はK100RSに使うはずだったのに「不幸な出来事」のためにGPXに移植したままになってるレーダー探知機。
その電源を取るのに当然バッテリーから電気を引っ張ってくるんですが、エアクリーナーの蓋を取れば簡単にバッテリーが
見えるGPXに対して、モトロニックユニットまでを外さないとバッテリーに届かないK100RS。
レーダー探知機を2台の間で行き来させるのに「ただの蓋」と「バイクの頭脳」では取り扱いに差がありすぎます。
さっきも言ったように、うまく作動してるなら「触らぬ神に祟り無し」なので、簡単なこととは言えモトロニックを
不必要に触りたくない。だから、レーダー探知機の電源をBMWに装備されてる電源ソケットから取ろうということです。
これさえあれば、レーダー探知機のGPX⇔K100RSの移動も多少は楽になるでしょう。
※この作業はまた別ネタでやる予定。
四つ目がホーンスイッチの修理。
GWツーリング中のことです。自分の直前を走ってた車がウィンカーも出さずに急に左折しようとしたんで、
抗議の意を表すのにホーンを鳴らそうとしたら、・・・・・・・・・・・・・無音。
他にも似たような事があり何度かホーンスイッチを押してみたんですが、鳴る時もあれば鳴らない時もあり、
これじゃ使えねぇ〜とちょっと点検修理してもらいます。
そういや、ハザードスイッチもしばらく使わないとすぐ『仕事』をサボるんだよねぇ。
この4つを追加注文扱いにして定期点検に出してます。まあ、電源ソケットは点検に預けに行ったら、すぐ出てきましたけどね。
そうそう、フォークスプリングの件ですが、点検に出す前に交換前にどのくらいの動き方をしていたか計測してみました。
これまた見づらい写真なので、拡大しました。
アンダーブラケットからオイルシール上までが155mm。
近所を走ってきた後、オイルシールからホコリの跡までの距離が65mm。
ちなみに、インナーチューブに残ってた一番上の跡までは90mmありました。
(ちなみに、後付フォークカードは外してあります)
これか交換後どのように変化するか、楽しみです。
その肝心のフォークスプリングですが、取り寄せ中で入荷予定が5月下旬だそうで、・・・・点検作業よりも遅くなりそうです。
やっぱり旧Kシリーズの部品って手に入れるのが厄介になってきたか?
その点検に出した時、運良く(運悪く?)ディーラーの試乗会がやってて、たまたまK1300Rが試乗できるタイミングが
あったんで、ちょっと乗らせてもらいました。
エンジンは良かったけど、乗ったポジションがちょっとキビシい。シートが前下がりになってるのか、尻の定位置がわからず
K100RSと比べバックステップ気味のステップと幅広いハンドルとあわせて試乗コースを1周するのも大変でした。
そのエンジンは振動も少なく、スタート時は比較的スムーズにスタート出来るトルク感と3000rpmからのパワーがすごく
かなり魅力的なエンジンだと思います。街中では必要以上の馬力のエンジンですが。
独特のフロントサスペンションのクセも無く(前にK1200Sの試乗車に乗せてもらったときにはちょっと変な感触
・・・・・・いつもの感覚より5cmくらい前方にタイヤの接地感があった)、全く普通のバイクみたい。
残念だったのが、時間帯が悪くて試乗コースが渋滞しまくり。
K1300Rの100分の1の性能も楽しめなかったと思う。
試乗させてもらった後、頭の中でK1300Sはどうなってるか想像してました。
非常に気になります。新型のK1300S。
というわけで、カタログを貰ってきました。
とりあえず定期点検終了までカタログ見ながらニヤニヤしてます。
で、2009年6月某日。
ディーラーから点検終了の連絡があったんで、梅雨入り前の日曜日にディーラーに行って引き取ってきました。
いつもの点検作業+追加作業は滞りなく終了し、自分が気づかなかった不具合も無く、キレイになったK100RS。
その内容を一通り説明してもらい、ついでにいろんな話をしつつ、それとなく話を持っていきたかったのが
今回交換したフォークスプリングの事。
GPXで外したフォークスプリングを計測したらSMの指定値よりも数ミリ縮んでいたのがわかったんで、
K100RSでも同様なことが起こってるのではないか?と想像して、是が非でも外したフォークスプリングを計測したい!
事前にBB誌アーカイブスvol2で調べたスプリング自由長が425mmだという事を調べておいて、
持っていった巻尺で測ってみると・・・・・・だいたい425mm。・・・・・アレ?変ってない?
新品が入っていた袋の中にあるスプリングを測ったんで多少の誤差が生じたとしても、だいたい425mmみたい。
GPXほどの長さの変化は起こっていないのかな?
何となく期待ハズレだったけれど、まあ良いさ。
気を取り直して、ディーラーからの帰り道を走りながら注意深くフォークの作動を気にしてみると・・・・・少しは硬くなったか?
預けてる間のブランクがあるから、『気のせい』の範疇で硬くなった気がします。
やっぱりスプリング交換して正解だった。
その後、夜の散歩に出かける際にインナーチューブに薄くグリスを塗りつけ、どのくらいフォークが移動してるか
計測してみました。その結果が・・・・・・・・
アンダーブラケットからオイルシール上までが155mm。
夜の散歩の後でのオイルシールからホコリの跡までの距離が100mm。
新品のスプリングとフォークオイルのせいか、前よりも作動性が向上したんでしょうか?移動距離が増えてる。
でも、確実にフォークの感触が硬く手ごたえのある感じに変化してるのは確認出来ました。
これが普通の状態で、交換前に計測したときのが何か違っているのか?
それとも交換前後で変化など無くて、ただのブラシーボ効果を感じてるだけなのか?
それが問題だ。
良いほうに考えれば、『新品部品にしたのだから悪いはず無かろう』と判断するのが吉でしょう。
あからさまに変化が判っても『そんなに酷くなるまで使ってたのか』って罪悪感も感じるだろうし・・・・・・。
確実に言えるのは、「これで安心して北海道に行ける」ってことだな。