00’北海道ツーリング
雨だけど、最北まで行ったぞ!




毎年恒例になりつつある北海道ツーリングに行きました。それもかなり内容がグレードアップして(前年比)
GWで「事前に宿を確保する」というやり方を学んだので、宿となるところまでなるべく走行距離をとって、長距離を走ろう
というコースどりでルートを考えていたら、ふと思ったのが「一番北まで行ってないじゃん」という事実。
長距離うんぬんよりもイベントとしては最北という言葉の響きがいいわけで・・・・。
そこで、「最北の宗谷岬へ行くには」というところから逆算的に考えて

→「旭川だったら日帰りで宗谷岬へ行けるな」
→「旭川なら函館より苫小牧で上陸したほうがいいな、行ったことないし」
→「じゃあ、フェリーも八戸からだねぇ」
→「夜出港のフェリーを使えば、宿代も浮くし時間も有効利用できるじゃん」
→「フェリーの出港が夜だから、昼間は青森あたりをツーリングルートに入れよう」

と、大まかなルートが出来上がり。かくして4泊5日の北海道ツーリングに向けての青森・北海道各地の下調べと
営業所内の休み中仕事分担の根回しを進めるのであった。




8月5日
常磐道→磐越道→東北道と快調に飛ばして、一路青森方面へ。
いつものごとく早朝出発だったので、結構早い時間に岩手辺りまで北上出来ていい感じ。東北道を青森方面へ進路を取って
いったん十和田湖で降りる。
フェリーは八戸だけど、出港時間の夜10時まではタップリ時間が余っているので、十和田湖周辺をまわってから八戸へ
下道で行くルートにしました。地図でみたところ興味を引かれるところが数箇所あってので、それをまわって行くんです。


十和田湖畔の神社。


其の壱・・・・古代文明の跡?
地図に十和田湖の近くの迷ヶ平ってところの近くに古代文明の跡があるという記載を見つけたので、十和田湖半から
454号線で五戸町方面へ。
行って見たんです。が、かなりの期待はずれ。どこまでが跡地でどこからが広場なのかわからないくらいあいまいな
区分け。しょぼい建物とお土産屋。もっと知的好奇心を煽るモノ期待してたのに、ガッカリ。
「まあ、こんなこともあるさ」と気分を変えて、次の場所へ移動。


其の弐・・・・キリストの墓?
454号線をそのまま進むと、その道沿いに「キリストの墓」という文字?なんでキリストの墓が日本にあるのか?
その手の話に興味が無いわけではないので、どんな場所なのか行ってみるしかないでしょう。
行ってみると、以外にしっかり整備されていてそれなりの観光スポットになってるみたい。
いつものように証拠写真を撮ったのですが、『何か写っていたらどうしよう』と怖がりながら写真を撮りました。
その手の話に興味があっても、決してその手の話に強いわけではないのです。


古代文明の跡?・・・だそうです。


     
キリストの墓にあった看板。ほんとかぁ?


一応の青森県内の見たいとこは回れたので、寄り道せずに八戸のフェリーターミナルまで直行。
出港時間を確認して、一旦途中にあった健康ランドまで引き返して風呂に入って一休み。
明日の朝食代わりのコンビニパンとかを確保して、暗くなる前にフェリーターミナルへ再出発。
さっさと乗船手続きを済ませて、フェリーの出港を待つ。この待ってる間のなんとも言えない時間がいかにも
『北海道へツーリングに行くんだ』という気分を高揚させているような気がする。
フェリーで一眠りすれば、明日は北海道。




8月6日
フェリーの甲板の上。昨日買ったパンを食べながら曇天の空を見上げる。どう考えても雨雲。嫌だなぁ。
携帯電話で天気を調べると、雨。もう雨天決行が決まったようなもの。雨が降ろうがどうしようが、走ってやる!
フェリーを降りて濡れた路面を恨みつつ支笏湖方面に向かう。宿は旭川だけど、行きたい方向は小樽方面。
去年行っても入らなかった、関根勤氏のマネージャーの実家の寿司屋に行きたかったのです。

その途中、後方羊蹄山の近くの『細川たかし像』前にて証拠写真。前年四国に行ったときから始まった(?)
銅像シリーズ第二弾ってとこ。


公園みたいな場所に、ぽつんと立ってました。


小樽市内に入る前に撮った写真。去年は建築中でした。


そこからまた5号線で小樽市内へ入って、上記の寿司屋へ行って見ました。
お店の人にラジオのリスナーですと言うと、どうやらそういった人たちが結構来ているようで、お土産にはがきと名刺を
いただきました。ちなみにここで食べたのはうに丼。感想は「・・・・・」。実は刺身とか生のモノはあまり得意じゃない
だから、北海道の港町に行ってもあまり興味を惹かれないんです。

それから、マイカルへ行って西部警察グッズを営業所の人のお土産に買っていって、小樽市内観光は終了。
※当時マイカル内に西部警察の店(?)があったんです。後年行ったら、なくなっていてちょっとガッカリした。

     
その寿司屋(市内に2店舗あるらしい)ともらったはがき&名刺。


食べている間に雨に降られました。路面に注目。



ガッカリついでに、このあたりから天気の様子がいよいよ悪くなってきた。
苫小牧から小樽まででも雨が
降って止んで止んで止んで降って止んで止んで止んで・・・・(カスタネットを叩く感じで♪)
ってくらいの割合でキてたんですが、だんだんとその間隔が狭くなってきた。
出来ればもう少し天気が持ちこたえてくれれば。
そうとはいえ、少し足早に旭川へ行く必要が出てきたみたいなので、早々に札幌へ移動開始。
次の目標は『クラーク像』。例の指さす有名な銅像を写真に撮りたい。しかし、場所がわからない
まあ、なんとかなるでしょ。」このあたりGWの学習を忘れてます。
とにかく札幌市内に入って地図を見ると、札幌駅近くの北海道大学構内に「クラーク像」って記載を発見。
あ、ここじゃん。と行って見る。しかし、おおよそ写真で見たことのある風景とは程遠い。周りは普通の都市風景で、
あの開けた風景ではない。ともかく大学ちかくにバイクを止めて、中に入って地図の印の場所まで行ってみたら・・・


銅像ではなく、胸像でした・・・

全然違う。どうみても「正月のかくし芸大会で銅像にふんしているハナ肇氏」にしか見えない?
とりあえず写真は撮る。でも、納得しない。他にあの像があるに違いない。しかし、場所がわからない。
もう少し探してみようかな・・・と思ってると本気で降ってきた雨。しばし雨宿り。


お店の軒下へ緊急避難。

しかし、何時まで経っても雨が止む気配がない。すでに一日の4分の3くらい消化しているので、そろそろ移動しないと、
今日の宿のある旭川まで行き着かない。雨宿りしている間、地図で旭川までどのくらいの距離があるか確認してみると、
約120km。自分なりのペースで考えると、下道でも2時間半くらいは見ておきたい。
でも、雨の中を晴天のペースで走れるとは思えないし、したくない。事故ったらヤダし。
仕方ないので、最後の手段で高速道路を使い旭川まで一気に移動して本日は終了ってことにしました。
まさか、北海道まで来て高速道路を使うとは思わなかったけども、これも思い出と思ってさっさと近くのインターを探して
旭川まで行っちゃいました。
そうしたら、高速の途中から晴れてきやがった。クソ。



8月7日
本日もコンビニパンで快適な朝食。そして、早朝出発。行きますよ最北へ。
しかし、この日もあんまり天気が良くない。昨夜に雨が降ったのか、路面がそこそこ濡れている。
だけど昨日散々降られたので、このくらいの水しぶきなんか気にしない。旭川から275号線に乗ってとにかく北へ行く。
そしたら朱鞠内付近でまた雨に降られました。なぜ?
昨日の雨に比べたら、そんなたいした雨じゃない。もうここまできたらいちいちレインスーツなんて着てらんない!
それに『昨日みたくまた止んで晴れるかもしれない』という一縷の希望も持って、ひたすら北へ走る。
その間、なんとなく頭の中に「雨のスパでランディ・マモラがカジバで3位入賞」なんてな事も思い出したり・・・・

音威子府くらいまで来たら、雨も上がりじょじょに晴れだした。ラッキー。
路面も乾きはじめて、雨に濡れた服を乾かす勢いでペースアップ。乾くまでの間、結構寒かった。
そのうち山がちだった風景が右側に海を従える風景に変わっていき、気持ちのいいアップダウン&コーナーが続く道に。
「もうそろそろかなぁ」と期待していたら、いきなり最北の地点・宗谷岬に到着ぅ。
なんか普通のパーキングエリアにしか見えない。駐車場と数件のお土産屋があるだけ。しかし、そこから見えるのは
ひたすら海ぃ〜。確かにここは最北の地だ。
まあ、とにかくあちこち見物&買い物するしかない。

    
最北の地記念碑と銅像シリーズ3弾「間宮林蔵」


こんどは宗谷岬から稚内市内を目指す。ここからはひたすら南下の道のり・・・・・のはず。
稚内駅で最北の駅の写真を撮って、とりあえず昼食。駅前のラーメン屋で塩ラーメン。味は・・・・・。
北海道でおいしいのにあった試しがない。北海道の食事は、コンビニ弁当が一番無難かもしれない。


駅前で見つけた道路標識。日本語・英語・ロシア語の三つ巴。


稚内からさらに南下。噂の106号線で一気に距離を稼ぐ。でも、速く走るのがもったいない。
北海道でよく見かける直線道路の親玉みたいにひたすら直線ばかりの道。ほんとに気持ちいい。
走っていると、右に見える利尻島がだんだんと後方に移動していって、その移動したのをまるで「だるまさんがころんだ」
するように振り返っては確認するといったことをしてました。
ある程度走ったとこで、路肩に止めて『記念写真でも撮ろうか』とヘルメットを取ったら、すごい静寂感。なんも聞こえない。
周りに音を反射するようなものが何も無いので、自分の足音とかですらすごく小さい音にしか聞こえない。
すごく心細くなる。
横を走り抜ける車の音とかもすり抜ける瞬間だけしか音が無く、また静寂になる。
写真を撮り終わってから出発するまでが、なぜか早かった。

感動の106号線から、そのままのルートで海岸線を南下して留萌まで行って、そこから旭川へ。
このツーリング一番の盛り上がりを体験したので、帰ってきてからちょっと気が抜けました。

    


    
おもちゃみたいなカメラ+モノクロフィルムで撮った写真。実験的に試したんだけどそこそこいい感じ。
ピンボケっぽいのもまた味か?




8月8日
この日も天気が良くない。今日は帰りのフェリーに乗るのに苫小牧まで行けばいいから、少し遅めの出発。
それでも予定のルートでは旭川→層雲峡→留辺蕊→足寄→帯広→日高峠→苫小牧って行くつもり。それなりに長距離を
走るから、曇りのままでいてほしいんだけど今にも雨が降りそうな空模様。
案の定、旭川を出てから層雲峡・留辺蕊・足寄と雨が、
降って止んで降って降って止んで止んで降って止んで・・・・(カスタネットを叩く感じで♪)
かなり頭にくるコンビネーション。夕立みたくいきなり降り始めてアッと言う間に止むので、レインスーツを着るタイミングが
つかめない。
でも足寄まできたら空には青空が広がって、いい天気になった。足寄の道の駅でレインスーツを干しつつ小休止。
残りの行程と時間を確認して、最後の北海道を惜しむように帯広に向かって出発。もっといい天気のしたで走りたかった。


層雲峡に入る前の風景(だと思う)。きれいなんだけど雨が惜しい。

帯広あたりから日高峠までは可も無く不可もなく、順調な行程で行ってたんだけど・・・・・日高峠が大誤算。
結構混んでるのねぇ。大渋滞の峠道ほど退屈で苦痛なものはない。


帯広市内で見つけた碑。
こんなものまであるなんて・・・



フェリーの上より。最後の最後で晴れても遅い!

そんなこんなで夕方ごろ無事に苫小牧到着。フェリーターミナル内の売店で最後のお土産を買って、北海道ツーリングも
終了。来年はもっと晴れた北海道を走って見たいなぁとしみじみおもいながら、出港する船の上で思うのでありました。




オマケ。余ったフィルムで撮った。
もうこの頃にはリアのリジット化をしてたんだ。忘れてた。