01’北海道ツーリング
めざせ一番東の端っこ!
また行きますよぉ、北海道。
恒例になった北海道ツーリング。毎年行って、毎年お土産攻撃を欠かさずにいたおかげで、4泊5日という過去最長の休みを
ゲットすることができました。やっぱり普段からの根回しってのは大切ですねぇ。
だからというわけではないんですが、今まで行っていない北海道の東側・一番端っこの納沙布岬を目的地にして、
目一杯北海道を満喫するコースを立ててみました。
もっともGWが終わってから密かに北海道ツーリングのコースを考えていたんです。「今度はどこに行こうか?」って。
北海道の中で今までに行った方面を思い返してみると・・・・・
函館・小樽・札幌・富良野・襟裳岬・宗谷岬・・・・・と、だいたい北海道の西半分には行ったことがある?
「じゃあ、今度は東だね・・・。」と即決。あとは休みを取るだけが問題でした。
それもすんなり取れて良かった。やっぱり普段からの根回しってのは大切ですねぇ。
あとから考えたら、休みの取れた理由ってのはまた別の原因があったんですけど・・・・・・・それはいずれ。
8月7日
去年のように船内で一泊する上陸ルートを考えて、また八戸⇔苫小牧ルートを選択。
順調に八戸に到着して、すんなり乗船。で、北海道に着くまで隣り合わせた人とかと「北海道のどこを回るか?」と
話題になって、いろいろと有名な地名が飛び交うなか・・・・
Q1・・どこまで行くんです? 私・・根室とかあっちのほうに・・・
Q2・・途中どこかに寄ってくんですか? 私・・いや、一日で行こうかと・・・
なんとなくギクシャクした会話が続くなか、順調に船は苫小牧へ・・。
北海道一日目の空模様。
8月8日
時刻どうりに苫小牧に到着。ちょっと曇ってるけど、まあいいか。
船内で一緒になった人とお互いのツーリング中の無事を祈りつつ、根室に向かって北海道を走り始める。
とりあえず235号線を捕まえて、そのまま一路襟裳岬に向かう。根室までなら途中で日高峠を越えて帯広経由ってルートも
ありますが、前回襟裳岬へ行ったときは霧のためになにも見えなかったから、もう一度見に行くために海ルートで行きました。
それに、今回も『一日でどれだけ走れるか?』という命題を背負いながら走っているので、できるだけ
長距離の方が都合がいい。それだけです。
まあ、それにしても相変わらず北海道は寒いねぇ。服装も例年どうりGパン+メッシュジャケットという本州仕様。
晴れてくれればまだいいんだけど、曇り空で朝の気温の中を走るにはちょっと寒い。で、いつものように
レインスーツの上だけ出して着こんでみる。すこしはマシってところ。気を取り直して再び襟裳岬を目指す。
走っていると段々と陽が出てきて青空が見えるようになったんだけど、全然気温が上がらない。
襟裳岬が近づくにつれて冷たい風も吹くようになって、襟裳岬に着いたころなんかでも体感温度は朝より寒い。
襟裳岬で記念撮影をしてから、売店で夏だというのに暖かいモノでも買おうかと行ってみると、
そこの売店の人は夏だというのにウィンドブレーカーを着こんでいた!北海道の人でも、寒い夏みたい。
襟裳岬三景。
前に見たのは霧だけでした。
一息ついてから336号線を北東へ進んで、こんどは釧路を目標にして走る。
襟裳岬までもそうだったけど、ここから釧路付近まで何もナイ。ひたすら走るだけ。途中の風景を楽しみながら
無念無想に近い心境で走る。本州でも高速道路でもない限り、こんな気持ちにはなんない。一般道でそんなことしてたら
事故ります。
頭は冷静な状態でも、体は正直に栄養分を求める。そりゃそうだ、体温維持のために必要以上に心身代謝をしてるから。
時間はとっくにお昼を過ぎていて適当なお店を探してみるものの、何もナイ。周りはひたすら北海道の原風景のみ。
まあ食事には拘らないので、運良くあったコンビニの弁当で栄養補給。下手に店で食うよかいいかも。
っていうか、ほんとに何もないので他に選択枝ナシ。
寄り道をしないおかげで、けっこう陽が高いうちに釧路市に着き、これまた寄り道せずにまっすぐ和商市場に行く。
ここでまずは『来年のための根回し』お土産を買っておく。社内の人の好みと予算を天秤にかけて、的確かつ適当に
お土産を買い→宅急便で送る。
まあ、すべてのお土産をここで買うわけでないので目に付くものだけでしたがそれでも結構一杯買ったなぁ。
和商市場の買い物が終わって次は釧路湿原を見に釧路市湿原展望台へ移動。
行って入場料を払って見てみると・・・・・・・一面の原っぱにしか見えない?
それになんかモヤというか霧というかガスというか霞がかかっていてイマイチ視界が良くない。
ちょっと期待ハズレという感想を持ちつつ、展望台を出発。そして、本日の宿のある根室市まで44号線を走る。
44号線を走っているとだんだんと暗くなる空。なんとなく嫌な予感。なんとかなるかと思いつつ、先を急ぐ。
厚岸から44号線じゃなく道道(っていうの?)123号線で海沿いのルートを走ってみる。別に海が見たいんじゃなくて、
そのまま道なりに進むとあの「ムツゴロウ王国」があるはず。そこが見たいのです。
しかし、空模様がほんとに怪しくなり雨が降ってきそうなほどなので、予定を随時変更する気持ちも持ちながら行って見る。
ムツゴロウ王国に到着、同じく雨が降ってくる。運が良いんだか悪いんだか・・・。
「証拠写真」を撮ってレインスーツを着こんでさっさと出発。まだ先は遠い。
本当にここ?と思える小さな看板だけ。
ムツゴロウ王国から44号線に戻るころには、すっかり雨模様。最後の気合を入れて根室まで行くしかない。
今までの走行距離からは大したことはないけれど、疲れた体には最後の追い込みが辛い。
周りが青黒くなったころにやっと根室市内へ。何時に着いたかも覚えていない。気にもしなかったけど・・・。
ビジネスホテルに行くまえに、根室駅前で一枚写真を撮る。想像よりもちゃんとした駅だった。
根室駅前にて。
ゴミみたいに見えるのは、レンズについた雨粒です。
で、ホテルに入って今日一日の走行終了。それにしても雨には参った。
チェックインするときにフロントの人に「こっちって雨の日が多いんですか?」と尋ねたら、「結構多いですよ」と普通に
答えてくれた。知らなかった。
夕食は根室名物?のエスロカップ。感想はまあまあ。可も無く不可もなくといったところ。
オマケ。ホテルからもらってきた根室駅時刻表のコピー
一日でこれだけ。
8月9日
雨は上がっているけれど路面はしっかりウェット。バイクに荷物をくくりつけ、朝からレインスーツをしっかり装着。
ホテルを出発して一番最初に東根室駅にGO。この駅が日本最東の駅なので記念撮影(証拠写真)をするんです。
個人的には根室駅が一番東だと思ってたんですが、地図では東根室駅がそうなってた。しかし、この駅は行き止まりの
駅ではない・・・・なぜここが最東なのか?・・・・答、根室駅までの路線がカーブしててこの駅が根室駅より東に
出っ張ってる。・・・・なんかズルい。
それは置いといて、とりあえず写真を一枚。
日本で一番東の駅。というかホームのみ。
さて、今日は日本の一番最東へ行ってみようか。
東根室駅から納沙布岬に向かう。雨が上がったとはいえ十分濡れている路面と、これに反射する朝日がまぶしくて
(十分顔にも当たるし)普通に走るのも大変。それに地元の車の後ろについた時には、跳ね上げる水しぶきで
バイク・体ともどもドロドロ。朝から「泣けるゼ」(ダーティーハリーのように)。
北海道らしい看板。AK47をもってる外国の軍人さんが書いてある。
そんな中を走っているとちょっと込み入った集落があって、そこを走ってたら突如納沙布岬が登場。
宗谷岬や襟裳岬みたいになってるかと思ってたら、そうじゃなかった。※えらく記憶があいまい。
適当にバイクを止めて、カメラ片手に岬へ行ってみる。と、その近くになにやらバスの団体さんが止まっている。
どれもこれも車体が黒もしくは白一色。車体横には○×塾とか日本○×社とか書いてある。
どうやらそういった団体が終戦記念日に合わせてここでキャンプファイヤーをやっていたらしい!?
記念撮影がてら写真を撮ろうかと思ってたら、ちょうど皆さん起床されたようで、あちこちから人が出てきました。
なので、面倒を起こす前に退散。納沙布岬を後にしました。
納沙布岬の碑。
そうそう、このときカメラの日付ずれてました。気にしない!
一旦根室まで戻って、さらに44号線を西に走る。
厚床まで戻ったら、244号線を北に向かって野付崎に向かってGO!GO!
路面もウェットから乾いてきて、そのうちに薄日も差し始めた。
やがて野付崎の『根本』くらいまで来たら、水溜りは残るものの空は雨の心配なんかしない程になって、快適な北海道に。
もちろん、ここまで来たらトドワラを見ないわけにはいかないでしょう?
244号線を右折してまっすぐ走ること数分。野付半島のトドワラに到着。
すごくさびしい場所でした。
今まで着ていたレインスーツが乾いた頃を見計らって、次なる目的地へ移動。次は、開陽台とその近くの直線道路。
あの一番北海道で有名な直線道路での記念撮影をしなければ・・。
244号線に戻って開陽台を目指すんですが、時間がかかるかなぁと思いきや、意外とすぐに着いた。
もっとも開陽台までの道が合ってるかの方が心配だったんですけどね。
以前、北海道へ来た人の話で「北海道は道東が一番北海道らしい土地だよ」と情報を得ていたんです。
確かに道は良いし風景もいいし開けてていいんですが、走るとなると意外と問題があって・・・・
目印が無い!
野付崎から開陽台まで大した距離じゃないものの、そこまでの曲がり角が「ここで合ってるんだろうか?」と心配になるほど
単純でシンプルな道の作りかたをしていて、逆に困った。
心配なので、曲がり角の数を数えながら尚且つ曲がり角からの距離をメーターで確認しながらの走行をしながら
開陽台を目指す。・・・・なんかパリダカみたいな走り方。(つーかラリーみたいと例えるべきか)
北海道一有名な直線とGPX
ここに着くまでは「田舎の道」なのに、振り返るとこんな風景。
振り返ったときは驚いた。
北海道一有名な直線道路から開陽台に入る道が分からず、しばしウロウロしてやっと入り口を発見。
『写真撮影ポイント』からちょっと離れてたので、わかんなかった。
まあ、ここはトイレ休憩みたいな感じで止まったので、展望台から記念撮影して終了ぅ。
次の目的地は摩周湖。道道150号線→885号線→国道243号線と繋いで、摩周湖の第一展望台を目指す。
摩周湖の噂で、「霧の摩周湖」と呼ばれるぐらいに霧の多い場所らしく「初めての人は霧がかかって見えない」とか
逆に「晴れた摩周湖を見ると結婚できない」(?)とか嘘か本当か分からない話の多いこと多いこと・・・・。
来る前もいろんな人からいろんな噂を聞かされてましたが、さてとんなもんか。
摩周湖の近くまではすごく快晴だったので、特に心配はしなかったんですけど・・・・
摩周湖の温泉郷からその第一展望台まで上り坂を上がって行くと、そのうち段々と曇ってきて
やがてトワイライトゾーンのような濃い霧が立ち込める空間に・・・。
うーーーん。噂というかやはり霧の摩周湖でした。
一応摩周湖の展望台より撮影。
手前を横切るのは私の指です。
摩周湖から下ってきたら、すっきりと晴れ。なんか「山にかかった雲の中を通ってきたみたい」
気を取り直して次は網走へGO!GO!
391号線から244号線と網走に向かって快適&快走を続ける。
朝とはうって変わっての青空。ちょっと暑いくらいな気温。やっぱ北海道はこういった中で走りたいもんです。
網走市街地を走って「網走刑務所」の看板を発見。それを頼りに進むと・・・・・・・・・・・・・・網走刑務所に到着ぅ。
しかし、ほとんど人影ナシ。?おや?なんか変。
中の入り口(門)の近くに売店があったので、そこで社内用に面白そうなグッズを買い込んで引き返す。
なんか観光地してないなぁ?と疑問に思いつつも、次に行く美幌峠までの道順を確認していると
網走監獄博物館なんで文字を発見!?さっきのは本物だ?
とりあえず、その博物館へ行って見ると・・・こっちが観光地としてホンモノだ。
感心する間もなく入って行こうとすると、どうやら入場料をとるみたい。なら、却下。
適当に写真を撮って、美幌峠へ行く。もともとあんまり興味なかったし。
博物館で撮ったか?と思うんですが、覚えてません。
網走から39号線を南に。方向的にはさっきの摩周湖に戻るような感じ。隣同士の湖だし。
39号線→243号線と進み、また上り坂を上がっていくと美幌峠到着。こっちは晴れてた。
美幌峠の湖・・・・屈斜路湖・・・・と摩周湖を比べると、摩周湖の方が標高が高いみたい。で、後から聞いた話だと
水温も摩周湖の方が低い(冷たい)らしいので、霧が出やすいとか・・・納得。
美幌峠より。
美幌峠について確か3時ちかくだったと記憶してます。
そろそろ本日の宿のある帯広に向かって行かないとマズイ。地図でザックリ距離を計って見ると・・・150kmくらい?
1時間に50km進めば3時間で着く。ってことは、6時くらいか。OK。
寄り道せずに帯広へ行こう。
美幌峠から一旦摩周湖温泉街まで出て、そこから241号線→242号線と進んで帯広へ向かうことに。
そんなに交通量の多くは無かったので、比較的順調に距離を稼いで帯広までの道のりを進む。
足寄付近まで来るとさすがに夕暮れっぽくなってきた。
足寄からはそんなに遠いわけじゃないので、道順をもう一度確認しておく。その前にガソリンか。
帯広までは持ちそうだけど、明日も早くから出発したいから、帯広入る前に入れておこうか。
ずっと以前に読んだとある本によると、「北海道は頻繁にGSがあるわけではないので、早めの給油を心がけよう」
と書いてあったので、一番最初に北海道へ来たときから早めにGSで給油するようにしていたんです。
このときも「帯広に入る直前くらいで入れればいいや」なんて思ってたくらいで、そんなに重要視してませんでした。
帯広までもうすこしって所で、ちょうどGPXの燃料ランプが赤く点き始めたので、「ぼちぼちGSはないかネ?」と道路両脇の
風景に目を凝らしてGSを探すと・・・・・休み。・・・・・あ、休み。・・・・・・・?
どうやら、すでに「北海道時間」ではGSが閉店の時間らしい。
ずっと以前に読んだとある本にはまた、「北海道、特に郊外のGSは早い時間に閉まってしまうことが多いので注意」
と書いてあったのを思い出し、ちょっとあせりだす。
給油するしないの問題を飛び越えて、帯広に着く着かないの問題に・・・。
それまでの走行距離と燃料メーターの針の位置からだいたいの燃費を想像して、あとどのくらい走れるか?を考えながら
走っていると運良く小さなGSを発見!当然入って「レギュラー・満タン・現金で」と注文。事なきを得ました。が・・・・・・
その後、帯広市街に入ったら、多くのGSが普通に営業してました。
ずっと以前に読んだとある本のどっかに、「都市部ではGSは普通に営業してるので、心配しないように」と
書いてあったに違いない。たぶん見落としてたんだな。
帯広では、行って見たかった豚丼の「ぱんちょう」に行ってみました。しかし、休み。
仕方ないので、別の店の豚丼を食べさっさとホテルに帰って寝てしまいました。フン。
8月10日
北海道最終日。今日の夕方に苫小牧から出るフェリーに乗ればいいから、それまでは時間があるわけだ。
帯広からいきなり苫小牧まで行ってもつまらないので、ちょっと迂回して富良野によってさらに夕張によってから苫小牧に
行くルートで北海道ツーリングを締めくくることにして、早朝さっさと富良野に向けて出発。
もう富良野はおなか一杯みたいな気分なので、社内広報用写真を撮ることに専念してひたすら移動移動移動・・・。
まあ一番良かったのは天気がすごく良かったってこと。空気も乾いていい感じ。最後に雨でも降られたらどうしようかと
心配もしたけど、そんな事もなくこのツーリングで一番北海道ツーリング日和の一日でした。
映画「ぽっぽ屋」(?)の駅になったとこや、「北の国から」の石の家とかを撮っていくだけ。それ以外は北海道をひたすら
走り回る。いちいち写真撮ったりするのに止まるのも嫌になるくらいの気分。
それでも、受けのいいお土産を仕入れるためにはすんなり止まりました。
それなりに社内受けの良かった写真2点。
気持ちいいほど空の蒼が撮れてた写真。
フィルム写真って、現像してからでないと分からないから面白い。
で、一旦日高峠まで行ってそこから今度は夕張へ。
ここも「幸せの黄色い〜」のセットになってるところを、広報写真として撮っておしまい。
ハンカチを買って北海道ツーリングほぼ終了ぅ。あとは安全運転で苫小牧まで行くだけ。
ここも社内受けが良かった。
予定どうり苫小牧に着いて、船に乗船して、ラスト一日かけて帰宅。
この4泊5日のツーリングのあと、2週間くらい頭の中から北海道の空気が抜けませんでした。はっきり言って仕事そっちのけ。