02’京都ツーリング
3泊4日で行く古都一人旅



やってきましたゴールデンウィーク!
昨年末に某住宅メーカー(本社盛岡)の営業所を退社して実家の水道屋に入ったので休みが確保出来るか心配でしたが
作者注)水道屋って休日も修理依頼があるかもしれないので、休日でも基本的には自宅待機なんです。
なんとか4日の休みを確保。なのに、その休みを楽しめそうなツーリング先がなかなか決まらない。
何か「決定的なモノ」が欠けていてツーリングのインスピレーションが思い浮かばないのです。

過去のツーリングの事を思い出すと・・・・
四国の時には坂本竜馬。島根がZガンダム。あえて言うなら会津若松ではダリ、静岡・甲府を回ったときには武田信玄。
北海道はさておき、だいたいいつもツーリング時には何かしら「目印」のような目的地があって、それを目指して走っていくわけ
なんですが、この年に限ってはそういった「目印」らしきモノが思いつかない。
仕方なく消去法で行き先を選別していって、残ったところにしようと地図を見ていたら・・・・・・

四国・島根・静岡に囲まれたところが残ってるじゃないか!?

と、さりげなく気づいたんです。要は近畿地方には行ってないということ。
近畿地方で有名で名所がいっぱいあって面白そうな場所は・・・・・、と一発で京都という場所が決定。
以前に行った坂本竜馬に関係あるし、昨年行った会津若松の近藤勇⇔新撰組つながりにもなるし、それらの関係各所を回れば
3泊4日の行程を思いっきり楽しめそう。それに、京都をメインにして奈良とかにも行けそうだし、ツーリングマップルもあるし
(四国に行ったときに買ってあった)、いいかもしれない!
そうと決まれば行動は早い。京都の観光案内誌を買って適当にホテルを予約。京都周辺を回るルートとかを考えてました。








木之本IC出口にて

5月3日
いつものごとく、かなりの早朝に出発。で、いつものように東名→名神と西へ進み、米原JCTで北陸道へ針路変更。
琵琶湖をグルッと回ってから京都へ行こうっていうルートにしました。
北陸道の木之本ICで降りて、そこから琵琶湖畔を左回りに行くような感じで湖沿いの道を行くことしばらく・・・・。
まず目に付いた休憩場所で写真を一枚。

     
休憩所にて。風が強くて湖面が波立ってます。



比較的高台の場所だったので、見晴らしのいい事申し分なし。自宅付近で湖(の類)と言えば、霞ヶ浦と印旛沼くらいな
もんだから、琵琶湖の風景なんざ本当に海みたいに見えてくる。千葉県付近はまっ平だからあまり風景は良くないのだ。
このパーキングから出発しても、この風景がしばらく続いていい感じ。
ちょっと残念だったとすれば、風が強くてちょっと寒かった。

この湖畔沿いの道をそのまま進んでも京都まで行けそうだったんですが、さすがに琵琶湖の風景に飽きてルート変更!
適当な交差点で右に曲がって山を越えて、367号線を使って京都へ行くことにしてみると・・・。
これまたいい感じの山道でとってもGOOD。ちょっと交通量が多かったのが残念でしたが、まあいいでしょう。
しかし、良かったのもこれまで。
京都に近づくにつれて段々と多くなる交通量に加えて、碁盤目状に整備された市街地の分かりづらさっていったら。
中途半端に三叉路や五叉路とかもあるし、似たような交差点の名前・分かりやすそうで意外とそうでもない名前が目白押しで
京都初心者がバイクで走るにはちょっとキビシかった。
それでもぼほ予定どうりに京都駅近くのホテルに到着。いよいよ明日から京都市内観光本番です。





5月4日 京都観光一日目
いつもなら早朝5時くらいに出発するような予定でいるんですが、今日はかなりゆっくり目な行動開始の朝8時スタート。
なぜか?・・・・答、歩いて京都市内観光するから。市内観光ごときに急いで出発する必要はない。
地図を見ながら行きたいところを追っていくと、それぞれがそんなに離れているわけじゃ無いみたいなので、
いっそバイクを置いて歩いた方が小回りが利いていいかもしれない。・・・と考えて半日くらいは市内を歩こうというわけ。
さすがに丸一日歩くのはちょっと無謀にも思えるから、無理せず半日だけ歩く予定で。その後は体力と相談しつつ観光しよう。
それにちょっと気になるのが、今日の天気。朝から雲行きが良くない。雨の心配も多少は必要な雰囲気。

バイクをホテルの脇に止めさせてもらって、ヘルメット・その他荷物は京都駅のコインロッカーに置いておく。
カメラと換フィルムを持っていざ出発。


途中で見つけた鋭利な建物。ショートケーキの先っちょみたい。


1ヶ所目・豊国神社
ここにある「豊臣氏再興と徳川家滅亡」を祈願した?刻印された鐘があるのでそれを見てみたい。
しかし、その鐘があったのは隣りの敷地みたいな場所。よく考えりゃ、神社に鐘は置かない。鐘があるのは寺だ。
なので、さっさと隣りの敷地にあった鐘を記念撮影。そしてその刻まれたのを見ようとしたら・・・・よく見えない
ただでさえ目が悪い(裸眼視力0.1以下)のに加えて鐘の大きさに比べてその文字の小さなことといったら・・・・。
まあ、それでもこういった歴史的なモノを見ながら古きロマンに思いを馳せるってのもなかなか良い。
そういった中から何を学ぶか?・・・答、人に誤解されるようなことをするのはマチガイ
だから、イチャモン付けられるんだって!


     
豊国神社。




・・・と、隣りにあった例の鐘。




2ヶ所目・清水寺のあの舞台
豊国神社から近い場所に清水寺があるので、そこにも行ってみよう。で、あの舞台に立ってみたい。
てくてく歩いていったら、けっこう距離があるのねぇ。豊国神社もそうだったけど、バイクで行くと大した距離じゃないのに
歩くと以外に距離がある(ように感じる)ので想像したよりも体力を消耗しました。
それでも、到着。でその舞台は、意外とコンパクトにまとまっていました。舞台といえば舞台に見えるし、
広い廊下といえば廊下のような気もするし。第一、どこからこの舞台を見るんだろう?
そして、その舞台から飛び降りるとしてどのくらいの高さがあるか?・・・・・・・中途半端な高さ。
昔では高かったであろうその高さも、バンジージャンプ等々が流行る今となってはいささか迫力に欠けるようにも思える。
とは言え、「行け!」と言われて気軽に飛べる高さでも無いですが。(そんな勇気もない)
だいたい中を一回りしたら、いつものように適当にお土産を買って次の目的地へ移動開始。

     
舞台を挟んで反対方向から撮って見ました。




3ヶ所目・坂本竜馬ゆかりの地めぐり
昔に四国へ行って、坂本竜馬の銅像を見てきました。それの影響もあるというかせっかくだからというか、京都でも
坂本竜馬の足跡を辿ってみようと、地図に記載されてる住んでたりした場所・事件の起こった場所を歩いて回ってみることに。
今まで回った場所は歴史的建造物ということで建物が残っていても、こっちはその建物が残ってるのか?
そんな期待と予想を膨らませながら歩いていくと・・・・
さすが京都!うまく歴史と共存しながら暮らしていました。
本当に街の風景に溶け込んで、どこがその場所かわかんないくらい。
どういう風になってるかというと・・

     
街中にそれぞれゆかりの記念碑が立っているんです。



        
建物が残ってなくても、ちゃんと分かるようになっています。

ね?うまく溶け込んでるでしょ?
歴史のロマンもヘッタクレも無い。




4ヶ所目・本能寺
GW前に地図を見ながらどこを回ろうか考えていると、目に飛び込んできた「本能寺」の文字。
ここも行くしかないと行って見ました。
しかし、その場所は京都市内の商業地域みたいで大きなビルとかが目立ち、それっぽい建物は見当たらず。
「?」と思いつつも地図の場所を目指していくと、分かりやすい看板発見。ちょっと見た目は「銀行の看板」
そして本能寺自体の場所も、その看板からアーケード街みたいな路地を入っていった中にあって、回りをビルに囲まれた
谷間のような場所にありました。現代から取り残された感じ。
ここも一応記念撮影。それにしても以外に小奇麗な雰囲気で、もっとなんか「焼けた跡」とかあるかと思ってました。
・・・・後から知ったんですが、この本能寺って「焼けた本能寺」をここに移築したモノだって。
知らなかった。

     
本能寺の様子




5ヶ所目・金閣寺
本能寺を見てから軽く昼食をとって、一旦荷物を取って来てバイクのところまで戻ってくる。
これからの予定ではそれぞれが結構離れているので歩いていくのは断念。バイクで移動して回ることにしました。
その後半戦の最初が金閣寺。ここも京都市内観光地としては外せない場所でしょう。で、バイクを走らせることしばらく・・。
あっけなく到着。やっぱり市街地の移動では車やバスよかバイクだねぇ。
さっそく金閣寺にご対面と思って中に入ろうとしたら、ここって入場料が必要なのね!
確かかなりの高額を払わないといけなかったと記憶しております。
仕方なく払って中に行って証拠写真を撮って終了。どちらかと言えば、金閣寺は話題づくりのため外すに外せない場所なので
写真だけ撮ればまあOK。ちょっと高い買い物だったけども。
ここでも金閣寺グッズを購入して、さっさと移動。写真を撮れば用は無い。


金閣寺です。そういえば昔これのプラモデル作ったなぁ。




6ヶ所目・晴明神社
陰陽師ブームで有名になった安部晴明(文字合ってる?)。その神社です。やはりここも外せないでしょう?話題として。
行って見ると、やはりそれなりに観光客が集まってまして・・・・。オマケになんか工事中。さらに新築したばかりにみえる
社務所などの建物。やっぱり陰陽師ブームのおかげで幾らか余裕が出てきたんでしょうか?
こっちはそんなブームは知ったことではないので、その雰囲気を楽しんでいるだけ。

     
京都の歴史の中ではものすごく新しめの建物です。




7ヶ所目・KBS京都
えー、ここは京都のTV・ラジオの放送局です。確か・・・・・・・。
関東でアニメ関係のラジオとかを聞いてると全国ネットしている放送局の名前なんかが出てくるんですが、その一つです。
まあ、せっかく京都に来たのでその本社前で記念撮影。


KBS京都前にて。よく見ると傘をさしてるのが見えます。



さて、これから8ヶ所目と思っていたんですが、ここにきて雨が降りだしてきてしまい急遽予定を切り上げてホテルへ帰る!
京都観光初日はこれにて終了。残りは明日へ持ち越しにして、雨の中傘を買って、ご飯食べに行って、さっさと寝よう。






5月5日 京都観光2日目
昨日の雨も上がってすっかり良い天気。さて、今日は観光2日目ってことで昨日行けなかった場所やちょっと足を延ばして
奈良の方まで行ってみようと予定を立てた。・・んですが、予定変更。もっと足を延ばして鈴鹿サーキットに行こう!
地図とニラメッコしながら京都と奈良の行きたい場所のルートを考えてみると、それぞれが意外と近いんですよね。
ってことは、時間に余裕が出来るわけで。
じゃあもう少し足を延ばして行けそうな良い場所ってないかなぁ〜と思いついたのが鈴鹿サーキット。
こんなときでないとほぼ確実に来ないであろうと思われるので、記念撮影がてら行ってみることにしました。
それに、昨日あまりバイクに乗れなかった反動ってものあるし。なんか遠くへ行きたい気分。

朝6時くらいに京都を出て、国道1号線をひたすら東方向へ進む。
ただ、道中ひたすら無難な道のりで少々退屈気分。鈴鹿市内に入る前の鈴鹿峠ぐらいしか盛り上がる場面がないし・・・。
それでも昨日までの神社仏閣めぐりよりかは気分は上々。今回ちょっと趣向を懲りすぎたか?
どのみち今日一日しかこっちにいないんだから、そんなツーリングもいいか?レッツ神社仏閣めぐり!

の前に、鈴鹿サーキット・・・のはずなんだけど・・・に到着。たまにTVに写る観覧車は見えるし、中から走る車両
(たぶん250ccの2ストレーサー)の音も聞こえるんだけど、周りは駐車場になってて良く見えない。
もっと鈴鹿サーキットらしく見える場所を探そうかと思ったりしたんですが、ちょっと予定よりも時間をオーバーしている気が
するので、記念撮影して終了。また神社仏閣めぐりをしに奈良へGO!

     
GWの鈴鹿サーキットの様子。




鈴鹿から奈良へ向かうのに名阪国道ってところを通ったんですが、この道は今回行った場所では一番の大当たり!!
国道のはずなのに、通行の仕方(流れ)は高速道路と遜色なし。それでいて通行料を取らない。良い道じゃないか!
この道を使って一気に奈良へ移動完了。行き当たりばったりの鈴鹿への寄り道の時間ロスを取り戻したか。
気分よく奈良の法隆寺へ。

8ヶ所目・奈良の法隆寺
歴史の授業で習いましたけど、世界最古の木造建築物だとかで有名な寺であります。
某住宅メーカー(本社盛岡)にいた縁もあって一度はみておこうと思ってみてみたんですが、しみじみ見てるとなかなか
興味深いところが見えてきて、思わずじっくり観察。
確か記憶が正しければ、この建物って釘をほとんど使わずに木を組んだだけで建てているので、現代の同じ木造建築物よりも
木の組む位置を重視して建物の重さをバランス・分散させるような構造になっているんです。
私の思い込みですが、そういった構造のさせ方ってちょうどバイクのフレームの構造にも通じるような気がするんです。
ビモータdb1のパイプフレームとかノートンのフェザーベットフレームとかTRXのフレームとの組みかたと似てないかい?。
そういう風な視点で見てしまうと、こういった建物でもすごく興味が持ててなんか楽しいんです。


有名な5重の塔。




このツーリングに来る前には京都も奈良も似たり寄ったりと思ってましたが、来てみると若干雰囲気が違って見える。
京都はちょっと騒がしい感じがして、奈良はそれに比べて落ち着いた感じ。まあ、京都の方が豪華絢爛で一杯名所が
あって観光地として成立したところと思うと、奈良は観光地としては地味か?
それでもゆっくり観光地を見るならこういった感じの方がいいかもしれない。

9ヶ所目・奈良の東大寺
昔、「オレ達ひょうきん族」で流行った♪〜奈良の春日野、青芝にぃ〜♪で有名な場所です(私的に)。
法隆寺まで来たからには、こっちも見る必要があるでしょう。ってわけで、来てみましたが・・・・・非常に騒がしい。
さっきの法隆寺に比べてかなり観光地してます。車は多いし、露店の数もすごいし。祭りでもないのにすごい賑わい。
まあ、それはいいでしょう。
長い参道を歩いて行くことしばし。早速中に入っていろいろ見てみようと思いきや、ここも入場料取るの?! じゃあ、いいや。
入場口付近から中の本殿を写真に撮ってもと来た道をUターン。どうしても行きたい・見たいって所でもないので
次の場所へ移動。


東大寺の料金所入り口より。


     
名前忘れちゃったけど、これも有名な木像ですね。




東大寺までで2日目の半分以上を消化して残り時間も少なくなっているので、さっさと移動したいのに
そういう時に限って道って混みだすんだよなぁ。
行きたい場所ってのが混む場所だから仕方ないんでしょうけれども、時間が少ないだけにちょっとイライラしがち。

10ヶ所目・宇治の平等院鳳凰堂
10円玉のデザインにもなってる場所です。ここも話題として押さえておきたい場所なので、目的は記念撮影のみ。
しかし、いざ写真を撮ろうとすると相手(平等院)が大きすぎて10円玉と同じように撮るのがすごく難しい。
観光案内誌とかに出てる写真だと綺麗に収まってる構図になってるのに・・・・・どこが違うんだろう?
市販のコンパクトカメラじゃ無理か?
それでもメゲずに写真を撮ってみる。でも、入って無いだろうなぁ。


一番撮れていても、こんな感じ。




11ヶ所目・伏見稲荷大社
本当なら昨日来る予定にしていたんですが、雨のために今日に持ち越しました。
残り時間も残り少なくなってちょうど平等院から京都駅までの帰り道付近に位置するので、ここを京都ツーリング名所めぐり
最後の場所にしてゆっくり見て回ることにしました。
大社の入り口付近にあった案内板(か、持って行った観光案内誌)に「2000本以上の鳥居がある」とかの情報があったので
それをしみじみ数えながら歩いてみようと一番最初の鳥居からカウントスタート!
・・・・・したのはいいんですが、これが結構体力の必要な遊びで・・・・。
この大社の参道って言うんでしょうか?鳥居が並ぶ道ってのがひたすら階段で、かなり足腰に負担がかかるんです。
そして、昨日歩いた分の疲労分もあるので、最後のこの階段歩きがいつも以上にきつかった。
もう途中から鳥居のカウントを放棄して参道の最長ルートを攻略することに専念するように歩いて行きました。
最短ルートを行くのはなんか悔しい気分だったので。
どのくらい歩いたかは覚えてませんが、だいぶ夕日が傾いてきたころやっと大社からの脱出に成功!
「京都ツーリングの終わりだという充実感」よりも「歩き通したという心地よい疲労感」の方が先に感じられました。


正面入り口の最初の鳥居。



中にも鳥居がこんなにいっぱい。



もう後はホテルに帰るだけ。
最後の最後で京都駅ビル内の店でお土産買って、食事をして、京都市内観光も終了。
さんざん歩いているので、いつもよりも早い時間に寝てしまった。
やはり階段歩きは体力を消耗してたんだなぁ。

最終日、京都東ICから東を目指してひたすら走る。途中事故もなく、無事帰還。
さて、来年はどこへ行こう?