2泊3日松本市周辺ツーリング
おねティと宇津井さんとアモーレの鐘と・・






今回のツーリングのメインテーマ・・・・・おねティの舞台を巡りめぐって楽しもう。
そんなテーマをより引き立て充実させる組み合わせとして、諏訪湖・諏訪大社・美ヶ原高原美術館を回っていくルートを決定。GWの予定が決まりました。



おねティ・・・・正式名「お願いティーチャー」。2002年1月よりBSにて放送されたいわゆる「アニメ」です。
放送途中からネット上とかで「どうやら長野県が舞台になっているらしい」という情報が錯綜し、そこから松本市と
木崎湖が舞台になっていて、ほとんど同じ風景や建物が見れるとネットでその風景とアニメの画像を見比べるところや、
『巡礼』と称してその周辺を回ることがファンの間で流行って、一時期(個人的に)すごいことになりました。
まさにファンにとっての「聖地」のようなもんです。

そして、時は移って2003年春。
ウチにはBSが無いので放送終了後発売されたDVDを見たら、さらにインスパイアされてしまい、他の地方なんかほっといて
すっかり松本市方面へ行く気になっていました。




諏訪湖半にて

5月3日
中央高速・諏訪ICで降りて、諏訪湖湖畔をぐるっと回って諏訪大社へ向かう。
まず一つ目の目的である「御柱」を見に行こう!ってわけです。あるラジオ番組ではその柱を「宇津井さん」と呼んでいて
その大きさを確かめてみたかった。(正確には写真を撮って友人達と笑うため)
湖畔から妙に入り組んでいる諏訪市内を通り抜けて諏訪大社に到着すると、ありましたよぉ宇津井さんが。
諏訪大社本殿はそっちのけで早速撮影開始。別に神社仏閣めぐりが趣味ではないので、諏訪大社自体はスルーです。


諏訪大社入り口



本殿そばに祭られている御柱

柱さえ撮ってしまえばもう終了、早速次の目的地の美ヶ原高原美術館へ移動。が、途中でいいところを発見。
それが「御柱を落とす坂」。諏訪大社からそんなに離れた場所じゃなかったのね。(バイクでの移動感覚での話)
TVで見るよりちょっと草が多いけども、その風景は紛れも無くその場所。路肩にバイクを止めて、徒歩でその坂の頂上へ
上ってくと、またありました「宇津井さん」。まあ立派なことで。
その落とす坂もまた強烈。いつもTVで見るのは下からの眺めなので、上からの眺めは初体験。感想・・・すごく急な斜面。
まあ、このくらいの斜度が無いとこれだけの柱はスムーズに落ちていかないでしょう。

そして、ここに来てすぐに思いついたことと言えば・・・・・

この坂に初めて柱を落としたときの人々は
相当面倒くさかったか、疲れていたかどっちかだね。あるいは事故?
これから神様に奉納しようとするモノあんな風に扱ったりはしないと思う。
この手の祭りがTVでやる度に「すごいねぇ」と思うだけなので、これ以上の感想もロマンも無い。
証拠写真も撮ったので、速やかに美術館へGO!


御柱を落とす坂(下から)



御柱を落とす坂(上から)
車の大きさに注意。




坂の上にある御柱の見本?
ガードレールと比べてもでかい







ビーナスラインをひたすら登って、美ヶ原高原美術館到着。ちょうど昼過ぎ、腹ごしらえも兼ねてゆっくりまわってみよう。
ここから今回のツーリングの目的地&宿泊地である松本市まで大した距離じゃないから、気も楽だ。
この前来たのはいつだろう?確か屋外展示場のゲートに「弓を引く男」なんてのがあった時だから・・・・相当昔だねぇ。
あの時もすごく広いところだと思ったけれど、大人になって来て見ると・・・・・・やっぱり広い。
美術館なんだけど、屋外展示場はそれこそアップダウンのある広場のような場所に作品が展示してあるから、
体力が必要不可欠です。おまけに全部スミからスミまで見ようと意地になっていたところもあったから、
酸素の薄いとこで必要以上の体力を消耗しながらまわってました。
そのうちに遠くの方から鐘の音が聞こえる・・・・アモーレの鐘の音か・・・・・大したことじゃないかもしれないけど
こういった場所で聞くと結構良い感じなんだよねぇ・・・・・あれ?1回?・・・・・ああ、1時か。
しまった、昼前に来るべきだった。一回じゃ貧相でしょ!もっと豪快に鳴る様を期待していたのに。

3時間ちかくかけて、一応全作品の鑑賞を終了。
・・・・抽象的立体彫刻の作品はよくわからん。好みのモノもあったけど、よく覚えておりません。


屋外展示場入り口
テーマは「高島忠夫氏」の様子。








もろ「工事中」

少しばかり翳ってきた雰囲気の中を松本市内に向けて下り、ついに来ましたよぉ

ポイント1 「おねティの学校」
正確には「旧制高等学校記念館」っていうのか、まあ速い話が昔の学校跡です。
ネットで事前に調べたところ「見え方が全く同じ」
ここまで同じだと感動すら覚える。校舎だけでなく、周りの木々や道路までそっくり。(というよりアニメがそう作ってる)
同じ学校だと期待して来て見たら・・・・・工事中
なにか保存・改修工事中のようで、足場を架けていました。かなりがっかり。
仕方ない、又今度来ればいいじゃないか。きれいになってからもう一度写真にとればいい。
気を取り直して、次の場所へ・・・
                         

                                学校の中庭より
   
ポイント2 「展望台」
市内・城山公園内にある展望台なんですが、これも作中に使われた場所でほんとにそっくり。
写真を撮ろうとしたら・・・・・ファインダーに収まらない。市販のコンパクトカメラの限界か?(そんなことはない)
とにかく写真に撮れたので、良しとする。


                        
                                 展望台。別称「楓展望台」





ポイント2.1 「松本城」
せっかくなので松本城にも行ってみるとしよう。
行って見ると・・・非常にコンパクトな作りに見える。中に入れるようなので入ろうかなぁと思ったら、入城5時で終了。
別にいいや
周りを散歩がてら散策して、写真を数枚。それで終了。感想?・・・・・そんなものない。



                                        松本城です


いつものようにビジネスホテル泊。そして、駅前のトルコ料理屋で夕食。3品頼んで「2勝1敗」という内容でした。







5月4日
今日も天気がいい。早朝5時くらい、簡単にコンビニパンで朝食を済ませてホテルを後にする。
このツーリング一番の「企画」であるところの木崎湖へ向かうのだ。
松本市内から19号線で北上していけば、木崎湖方面へ行ける・・・・・・ようなので、とにかく北上。
何度目かの信号待ちで先頭に立つと、そこからはすばらしい風景と道が続く時間となり、緩やかなカーブを描きながら
信州の朝を満喫できました。あまりに満喫したので、木崎湖方面へ行く信号を見落としてしまいました。
ずーーーーっと、川沿いに山のほうへ行ってしまい、急遽峠越え。

木崎湖へのルートを修正して148号線を確実に木崎湖へ向かってると、やがてトンネルが見えて
トンネルを抜けるとそこは木崎湖だった。
たぶん文豪Y・Kも目に映る風景は違えど同じ気持ちになったんだろう。すばらしい!
やっと来ましたよぉ。もしかしたら道路と平行して走る電車にアニメのキャラが乗ってるんじゃないか?なんて錯覚に襲われる。
でも、今はGW。・・・・むこうも休みでしょう。


湖畔の道を走りながら第一チェックポイントの「海ノ口駅」を探すと・・・・あ、通り過ぎた。
戻って確かめるようにゆっくりと駅に到着。無人駅のようでこじんまりとした佇まい。しかし、ナンとも言えない良い雰囲気。
私の住む千葉県にも無人駅は多数存在しますが、こんなに良い雰囲気な駅は存在しない。
先入観アリの地元以外の人間が見た感想なので、地元で実際に生活の足で使っている人から見れば、
私のような人間が、たかだか無人駅で騒いでいるのはどう映るのでしょうか?。
でも、来て見たかったんだから許してほしいもんです。


海ノ口正面



       
        海ノ口駅の看板                     作中の一番の盛り上がりに使われたベンチ



       
          駅構内の様子                    ホームから。これも作中とほぼ同じ風景




駅ホーム側の様子。



簡単に観察を終えて、次に星湖亭(湖畔にある貸しボート屋?)に移動。ここはアニメ製作スタッフとかが懇意にしている
お店のようで、ここも木崎湖周辺では欠かせない場所です。

       
普通の貸しボート屋のはずなんですが、何気なくポスターが張ってあるんです。

この星湖亭周辺には、他にも作中に出てくるキャンプ場・桟橋・坂道・遊歩道・などなどファンにはたまらない場所が集まって
おり、ここに訪れるファンは「同じ見え方のする撮影ポイントを探して撮影する」のが慣わしとなっていて
私も当然ポイントを探して写真を撮りまくりました。

時間も忘れるほどにあちこちを撮影して回ること数時間。だいたいのポイントを押さえたのですが、
いかんせんちょっと時間が余り気味。同じ場所を連続して撮影しても面白くないので、時間をつぶして夕刻近くに
もう一回来ようと作戦変更。
地図を見ながら「時間的にも話題的にも都合の良い場所」を探して見ると・・・・・・長野市善光寺ってのを発見。
確かこの年に7年に一度に何か一大イベントをやっているらしい?ので、お土産話にでもしようと行って見ました。

 
善光寺です

木崎湖から148号線→31号線→19号線と走って、善光寺についてみたもののすごい人 ヒト ひと
何をやってるのか?何がすごいのか?よくわからないけどもすごい人が集まってる。
どのくらい集まっているか・・・例えるなら、成田山新勝寺1月15日ごろの人に集まりに近いか?・・・・よくわかんない?
そうしたら、日曜日の秋葉原の歩行者天国みたい・・・ってのは?
まあ、すごい人が集まってたってことです。

さあ、どうしよう。まだ夕刻までには時間が余ってる。
で、また地図を見ると・・・・・・あるじゃん、川中島古戦場跡が。行って見ましょう。
行ってみて・・・さあ、どうしよう。なんにも無いぞ。そりゃそうだ、なんていっても「古戦場跡」なんだから
ここも、写真を撮ってさっさと引き上げ。それでも一応「銅像シリーズ」ってことで写真をキープ。


武田信玄と上杉謙信像(保護色でわかりづらい)



川中島古戦場跡近くで遅めの昼を食べて、時間を見計らうとそろそろ木崎湖へ移動しても良さそう。
一度長野市まで戻ってから、今度は406号線で木崎湖方面へ移動開始。
しかし、この道が失敗だった。なんか車が多くてペースが上がらない。追い越そうにも抜けそうな直線は少ないし
信号も少ない。ひたすら車の後にくっついて我慢の走り。

もう一度木崎湖到着。軽く夕暮れがかって良い感じ。
ここで、同じ風景を撮影し直して思わず黄昏てみました。なんでか知らないけど朝見たときより雰囲気が出ていて
感傷的な気持ちに襲われるんですが・・・・たぶん気のせい。

とりあえず、木崎湖で「お腹一杯」になったので今日のところはこれで終了。また明日午前中までは時間があるから
もう一回来よう。
帰り道の306号線の快適な走行を楽しんでいると、池田満寿夫という文字が飛び込んできた。
どうやら美術館の看板みたい。一度は通り過ぎてみたけど、やっぱり寄ってみることにしてUターン。
こじんまりとした小さな美術館で館内もそんなに広くなかったけれど、池田満寿夫の作品だけでなくて
横尾忠則の作品も展示してあったので、ちょっと得した気分。
中で、横尾忠則の作品を絵葉書にしたのが売っていたのでそれを購入。たまにはこんな買い物もいいかもしれない。

松本市に戻ってきたころには結構真っ暗。ホテルに戻って今度はネパール料理の店で夕食。
インド料理とどこが違うのか?違いはわからなかったけれど、非常にGOOD。とてもおいしかった。
お店の人も親切で、いろいろメニューの内容(どんな料理か)を教えてくれたり、わさびのお土産を扱っている店が
どこにあるかわざわざお店から出てその店まで案内してくれたり(それも食事途中で)、フレンドリーなお店でした。







5月5日
最終日も朝早く起きて、もう一度木崎湖へ出発。
今度はルートを変えて、地図にあった「広域農道」を使ってみた。これがまた飛ばせること飛ばせること
GWの早朝もさすがに農家はゆっくりしているようで、農道はがらがら。一回信号待ちで先頭に立ったら、あとは
「気持ち良い」速度をキープして順調に行けた。千葉もそうだけど、「農道」って意外と整備されているから、
名前に騙されなければ快適なルートの一つです。ここは正解だった。
その農道の途中(だったと思う)に「水森亜土美術館」って看板があって、一瞬立ち止まろうか?と思ってみたものの
それまでの快適なライディングを途切れさせたくなかったので、そのままスルー。第一、早朝から開館しているわけが
ない。帰りにでも寄ってみようかと場所を覚えてみたんですが、木崎湖へ行ってすっかり忘れてしまいました。

で、木崎湖に到着。さすがに3度目ともなると、若干感動も薄れ気味。適当に辺りを散策&撮影してから
木崎湖にはお別れ。一ファンとして、こういった楽しみ方が出来た幸せと幸運に感謝。又いつか来よう。


ファンの間では有名な桟橋



      
  作中に出てきたために有名になった看板                これも有名になった踏み切り。      .     
 


     

木崎湖から高速入り口へ向かう途中で、今度は大王わさび農園へ寄って最後のお土産購入。
GWの前にツーリングの話しをしていたら、ある人から「わさびの葉っぱと茎を買ってきて」と頼まれてみたものの
ここでしか売っていないらしい?ので、仕方なく来たようなもの。本当に他で売っていないのか?
開園前に到着してしまったので、なんとなく時間つぶし・・・・。
開園して速攻でお土産を探す・・・。わさびに根っこはあっても茎や葉な無い。
聞いてみると「出すのにもう少し時間がかかる」とのことなので、園内を回ってなんとなく時間つぶし・・・・。
園内と隈なくまわって、わさび味のアイスなんぞ食って相当の時間つぶしをしてみて、流石にそろそろ大丈夫な頃だろうと
売店へ行って見ると・・・まだ出ていない。
帰りの時間を考えると、ぼちぼち出発しておかないと帰りの首都高で渋滞に巻き込まれるのは確実。
それに、いい加減我慢の限界。せっかくの休みでこんな風に時間を費やすのは惜しいぃ!
もう少し待ってはみたもののやっぱり出ていなかったので、きっぱり諦めて高速のインターへ向かいました。



無事に帰宅してから、早速写真を現像してそれから毎晩ニヤニヤしておりました。
また、しばらくしてからその写真を友人宅へ持って行き、自慢したのはゆうまでも無い。