GPX20周年記念ミーティング
GPXの成人式を祝おう。




1986年7月。カワサキがGPX750Rを発売しました。
今までのカワサキの大型バイクからは想像できないような人気の無さに、すっかりマイナーなバイクとしての定位置を確保して
バイク雑誌など(KBMとか)ではあまり触れたがらないバイクの一台となってます。
もはやカワサキ大型バイク史の中で、抹消したいバイクの筆頭かもしれない。

しかし、そんなGPXでも一部に強烈なファンがいます。
そんな人たちが2006年6月、明石・カワサキ工場前に集まって20周年記念ミーティングを行いました。
GPXのBBSで自然発生的に話が出たのをきっかけにして集まっただけで、どっかの雑誌で告知したわけでなく、
間違っても雑誌の取材なんて来るはずもない、本当にささやかな集まりでした。




そんなミーティングに参加できるなら参加しようと意思表明して、休みを取って行ってきました。
これに行きたくて今まで待っていたんですから。




※ えー、本文中に、参加した方々の「BBS上でのネーム」や「GPXのカラー」などの記述の
勝手な使用およびマチガイ等について、予め最初に陳謝しておきます。
ゴメンナサイ。




6月10日
「成人式」に参加するのに、千葉から明石に行くのはちょっと遠い。参加者中、一番遠かったのかな?前回の長野のときもそうだった。
よって、この成人式に参加するのに、明石に一泊することにしました。
まあ、関東からの参加組は前泊することを前提にしてたんで、泊まるホテルはみんな一緒。違うのはそれぞれの来るルートだけ。
で、私はそのまま千葉から明石に直行するだけってのも何かもったいない気がしたんで、早朝4時に出発して明石に行くまでの間で
いろいろと寄り道しながら行ってみました。

いつものツーリングルートの東関道→首都高→東名→名神と、ひたすら西へ走る。
で、ちょうど昼前くらいですか。名神の京都南ICで下りて・・・


KUROさんに教えてもらった京阪国道口に行ってから、




9号→423号→176号と移動して
尼崎の列車衝突事故のマンションを見て



     
行きたかった六甲山へ行って
(写真は展望台からの神戸の様子)




最後に明石市内の天文科学館を見学。



そして、ほぼ予定どおりに宿泊場所のルミナスホテルに到着。
そのときすでにakiさんとitoさんが到着してて、自分が到着後すぐにsheetsさんも到着。
4人でホテルのロビーで缶ビール飲みながら談笑してたらBaliさんも到着して、これで関東組が揃ったみたい。


右から、itoさん・akiさん・私・sheetsさんのGPX。
Baliさんのは、ここに並びきれずにもっと左のほうに。

5人揃ってから、近くの串焼き屋で親睦会を兼ねた前夜祭?をしたんですけどね。
いやー、いろんな意味で盛り上がったんですよ。
だいたいが、GPXについての意見交換みたいな形で、そこからいろんな話の内容に話題が飛躍する(飛躍の仕方もすごかった)んですが、
「○○の部品が無い」とか、「××の調子が悪い」とか、「△△△がよく壊れて」なんて・・・・カワサキ車特有の話で盛り上がるのが
まるで病院の待合室でのご老人方の話のようで・・・・
そういう話題の最後の決まり文句が、「カワサキだから」というある意味決定的な一言。で、一同納得。
非常に便利な言葉でした。

さらには、「頼んだ部品が来ない」とか「設計ミスとしか思えない作り方」の原因として
『カワサキのオバちゃんがやったから』とか酔った勢いで口からデマカセを言ったりして、さらに盛り上がる一同。
明日の成人式本番を前にかなりボルテージを上げる一夜となりました。

※このときの記憶が何かいい加減なところしか残っていません。
  お酒に弱いのに飲みすぎて、必要以上に調子の乗っていたような・・・・・・記憶があります。




6月11日。成人式本番
一同ぼほ揃ってホテルでの朝食を終えて、9時ごろホテルを出発。このときすでにakiさんは「正装」の姿で登場してました。
出発の際に些細な出来事が2つ3つあったんですが、それにも挫けることなく安全運転カワサキプラザ明石前に5分くらいで到着。
「関西組が早くこないかな」とそわそわしながら来るのを待ちわびてました。

そのうちに関西勢のGPXが続々と到着。
そして自然にそれぞれのGPXについての雑談があちらこちらで始まるのでした。
まあ、この辺はakiさんのHPでの方がより詳しい内容になってるでしょう。


カワサキプラザ明石前の様子
黒/赤・黒/金・白/金・ライムグリーンとかいろいろなカラーバリエーションだけでなく
マフラーとかの仕様、改造の度合い、タイヤの種類などなど
それぞれにこだわりがあって、見てて楽しかった。




関西勢を待ってる間にGPX以外のバイクもここで待ち合わせをしていたようで、ZZ−R400/600勢がだんだんと増殖して
アッと言う間に6台
こっちはさんざん根回しして総勢13台が参加してるのに、あっちは簡単に6台そろうなんて。
ヘタしたら、ZZ−R400/600なんか大型中古車屋一軒で13台くらい揃うんじゃないか?
同じカワサキでこんなにも違うなんて、やっぱり悲しいな。
でも、車重ならカタロクデータでは同じだし、GPXの方がデザイン的にスマートなデザインでまとまっていて、ZZ−R400/600よりも
キレイだよな。うん。(完全に贔屓目で見てます)

また、気のせいかも知れませんが、何か他のカワサキ車の方の視線がすごく気になりました。
幹線道路沿いのカワサキプラザ明石の集まってると、当然いろんなバイクが脇を通ってくんですけど、そのバイクに乗ってる人の
「なんでこんなバイクがこんなに集まってるの?」って視線がとても痛い。
マイナーでも一応カワサキのバイクなんで、ここに集まったんですよぉ〜。




以前、友人に「ZX9R(B型)のエンジンって、GPX750Rのエンジンがベースなんだよねぇ。ほら、クランクケース左側のデザインなんて
ソックリでしょ?」という話をしたら、とても悲しそうな顔をされました。
よく調べれば、9RからZXR750(サイドカムチェーン・センターカムチェーン共々)そしてGPX750Rとクランクケース周りは結構同じっぽい。
そういった事実があまり知られてないんで、GPXがないがしろにされるんでしょうか?
外装のデザインだって、GPZ900R→GPX750R→GPZ1000RXといくにつれてウィンカー周りのデザインが変化してるのに。
そういった事実があまり知られてないんで、GPXがないがしろにされるんでしょうか?(2回目)
なんだかんだでGPXってカワサキ水冷エンジンのベースになったエラいエンジンなんですよ。
ちょっと脱線。




GPXオーナー同士の雑談の中での話題として出てくるのが、やっぱりGPX特有の故障・マイナートラブルの類の話。
定番の「オルタネーターベルトが切れる」とかなんですが、やはり皆さんそういったのを経験してるようで、
『走ってる途中で切れて、後ろにバッテリー積んでそこから電源を取った』(intercepterさん)や、『いつ切れてもいいように、
予備のベルトと道具はいつも積んで走ってる』(kuroさん)などの話があったりして、参考になりました。
そして、『何の準備もせずに長距離ツーリングをする』私は、参加者中かなり『怖いもの知らず』なオーナーのようでした。

※ ただ、私のGPXに限った話では、今までにベルトが切れたことは無いし、ツーリングなどで故障して困ったことも無いです。
過去を振り返ってみると、ライトバルブが切れた事とタンクキャップ不良でガス欠状態になったのが一回くらいあったかなぁ?
外出時での『走行不能のトラブル』の発生回数で言えば、K100RSの方がよっぽど多い!




まあ、こうやっていろんなGPXを見てると、しみじみ「一番自分のGPXがボロい(汚い、もしくはくたびれてる)」のがわかって
ちょっと反省。レストアとかリペアとかまでいかなくても、もう少し手をかけてやってもよかったな。
(それでも長野ツーリングのときよりも格段に良くはなってるんですが)
また、これから少しづつでも調子の悪いところを直していくのも、また楽しみだと思って気長に対応していこう。




そんなこんなであっと言う間に昼になり、最後に工場前に整列させて集合写真を撮ってとりあえず解散ってことになり・・・・


記念の一枚。
なかなかこんな台数のGPXが集まることはないでしょう。




※ うーん、話に夢中でロクに写真が撮れてない。そうだ、BBSのNO1089と1093でよく見てみよう!




その後、関東勢5人と関西勢とで(すいません名前を失念しました)、ショートツーリングを兼ねて高速を東へ。
途中の吹田SAで昼食を食べたりして、最後までしっかり楽しんだのでした。


吹田SAでの関東勢5人とkuroさんのGPX
このとき、sheetsさんの高速券紛失が発覚。
高速走りながら写真を撮ってたんで、その途中で飛んでった?

この吹田SA出発後、各々がそれぞれの帰り道で帰っていきました。皆さんお疲れさまでした。そして、またどこかで集まりましょう。




後日談。
ツーリングが終わってからの私のGPXですが、またマフラーの穴の詰め物が取れて(多分帰り道の雨のせい)、
チェーンの片伸びがさらに酷くなり(多分これも帰り道の雨のせい)、エンジンのタペット音が多少増えました。





また5年後に行われるであろう25周年イベントに参加できるよう、維持管理に気をつけます。