IN台湾
台湾の「興味のあるトコロ」を「大雑把」に分析してみる。




去る1月29日から2月1日までちょっと台湾まで旅行に行ってきました。
3泊4日で台北から花蓮・高雄と台湾の都市を回るツアーだったんですが、取り立ててトラブルらしい事もなく雨の予報だった
はずなのに天気がすごく良くて、寒い日本をしばらく忘れるほど。おかげで楽しい台湾を満喫出来ました。

で、その様子を書いてみようかと思うんですが、ただその様子を書いてもしょうがない。
ここはプララで「車・バイク・モータースポーツ」のジャンルに入ってるわけですから、そういったジャンル分けに沿った内容に
したいと思います。そもそもこのサイトは自分の好きな事をネタにしてやってるのですから。
つまりは「自分の興味のあるトコロしか文章にしないぞ」って訳です。

今回は、台湾の交通事情(主にバイク)やサブカルチャー事情(主にマンガ)の様子を主観的(つまり思い込み激しく)に
書いてみます。
台湾の観光地なんかの事は他のサイトに任せましょう。




台湾の感想その1。
台湾へ旅行へ行っても観光地自体にそんなに興味があるわけでなく、移動中の車の中でも窓の外を走る現地のバイクに
目が行ってしまうんですが、それを見ていて気付いたんです。台湾って異常にスクーターの数が多い!
日本でも道路上のスクーター占有率はかなり高いと思ってましたが、台湾のそれは日本以上、って言うかスクーターしか居ない?

     
どこへ行ってもスクーターしか見当たらない。
右の写真(向こうのセブンイレブン前にて撮影)なんかまるで日本みたい。


     
左・向こうの平均的なライダーの格好。半ヘルにマスクみたいのを着けてます。
右・確か台湾でベスパ作ってましたよねぇ。


どこの都市でも、どこの観光地へ行っても見るのはスクーターばかり。
良く見ると、ほとんどが80〜125ccのモデルで4スト125ccが主流みたい。50cc2ストはそんなにいなかった。
多分台湾全土の99.8%はこんなスクーターじゃないのかな?ってくらいのスクーターばかり。
他のバイクと言えば・・・

     


とか

     


     



この程度。スクーターの種類はいっぱいあっても、その他はそんなに無かった。
特に下4枚のヤマハ製と思われるタイプはこの写真を含めて5台くらいしか見かけませんでした。
これも125ccなのかな?

多分台湾の免許制度の関係で125ccが普通に乗れる最大の排気量なんでしょう。
この他に・・・つまり125cc以上と思われるバイク・・・を見たのは、SPADA・バンディット250・ホーネット250・マジェスティ250
XJR400R・CB400SF・PAN−EUROPEAN・SV1000S・Z1000・R1100RS・R1150RT・R1200GSが各一台づつ
ハーレー2台、以上。

     
市内観光途中で見かけたBMW。


高雄市内で撮った写真
どうやら台湾のBMWでは4輪と2輪を同時に扱ってるみたい

なんでこんなにもバイクが少ないのか。台湾の人は楽チンなスクーターの方が好きなのか?
そういえば、市内を走る白バイも同じようにスクーターでした。


と言ってるそばからBMWの白バイ。でも見かけたのはこれ一台。

よくはわかりませんが、台湾はスクーターが多かったです。




台湾の感想その2
まあ、こうやって車の窓の外のバイク・・・・もとい、スクーターの群れ・・・・・・に目をやってると、当然同じように目に付くのが
向こうの車。日本とは逆の『右側通行』の国なんで、最初のうちは違和感があったんですが、走ってるのが日本の道路上の
風景とさほど違いがないんで(走ってる車の7割くらいが日本車。)、そのうちに慣れてしまいました。

それでも日本との違いを見つけると、やけに4ドア車が多い。
日本みたいに1BOX車とかRV車が異様なほど多いわけじゃないんです。ちょうど一昔前の日本の様子を思い浮かべてもらえれば
いいと思います。それでも日本みたいに「白一色」じゃないのが見た目にいい感じ。

     
左・向こうの寺院の駐車場にて。黄色い車は「タクシー」
右・向こうの市街地にて。写真を撮った位置は「歩道」
「車を停められれば、どこでもいい」みたい。

そして台湾の皆さんの運転の仕方なんですが、けっこう皆さんワイルドな運転をするようで、ほとんどの車に擦り傷や凹みが
あって、使い込んでる雰囲気が漂ってます。
こんな風景も日常茶飯事みたい。


車での移動中に見かけた事故。タクシー対一般車
ガイドさんの話では、「事故を起こしても、基本的には警察は呼ばずに話し合い(示談?)、
納得出来なければ警察を呼ぶ」と言ってましたが、本当かよ。




台湾の感想その3
台湾ツアーの最中の自由時間を使って歩いて台北市内の観光をしてみました。
とは言え、当ても無くぶらぶらするはずも無く事前に調べた「行きたい場所」へ足を延ばしてみたかったんです。
その場所とは「アニメイト」。アニメ・マンガ関係の専門店ですね。その海外店が台北市内にあるんで、行くしかないでしょう。


その台湾のアニメイト
このビルの3階4階がその店で、1階2階が台湾の「洋書専門店」みたいな本屋?
台湾なのに、店内の8割くらいが日本の雑誌でした。

今までに日本のあちこちへツーリングに行っていますが、その先々でアニメイトがあれば何となく店に行ってしまうんですねぇ。
悲しいオタクの習性か。
北は「旭川」から始まって、「京都」・「熊本」なんかも行ったなぁ・・・それは置いといて。
この場所で向こうのアニメ・マンガ関係の雑誌を買って、その下の本屋で向こうのバイク雑誌を買ったわけです。

向こうの雑誌なんですが、漢字の表記なので文字を見れば何となく意味や雰囲気がわかるんです。
まあ、マンガの表紙に限って言えば、「日本の本屋でも見たことのあるキャラクターじゃない?」ってのが多くて、
ここでもあんまり違和感がない。
それにアニメイト店内も日本のそれと大差ないんで、「ここは日本?」と錯覚するくらい。
広さで言えば1フロアが「秋葉原店」よりちょっと小さいくらいの広さでした。




台湾帰国後の感想その1
無事に台湾から帰国してから、早速お土産代わりに買ってきた台湾の雑誌に目を通してみました。
現地で買ったときには本がビニールで覆われていたんで、帰国するまで読まずにいたんです。
こういうのは旅行中に読むのはマナー違反な気もするし。こういう楽しみは、最後に取って置きましょう。

昔、大学生時代の卒業旅行で韓国に行ったときに、向こうのお土産の代わりに向こうのマンガ雑誌を買ってきたんです。
これが結構良かった。
自分の好きな内容の本だと、言葉が分からなくても雰囲気で「話の内容」が分かる・・・・気がします。
まあ、基本はマンガですから絵だけでも充分分かります。

     
韓国で買ってきた向こうのマンガ。
どっかで見たことのあるキャラかもしれませんが、気にせずに。

で、今回も自分自身へのお土産として向こうの本を買ってきたわけです。
ただ今回のバイク雑誌に関して言えば、『確信犯』的な思いを込めて買ってきたんです。そう、日本の雑誌の記事丸写し疑惑。

確かCM誌で『スズキのRE−5の試乗記を載せた後に、台湾(だったと思うんですが)の雑誌がまるまるそのままの記事を
使っていた』と報じたことがありました。
当時台湾(だったと思うんですが)の雑誌側の意見として、「台湾は国際的な著作権保護機構に加盟してないので、
そういう著作権に対してのルールを守る義務はない。」と。(この文かなり記憶が曖昧です。今度、この記事を探そう)
かなりストレートな意見ですなぁ。

そういった記憶があったんで、今現在の台湾バイク雑誌はどういった内容なのか?日本のバイク雑誌の内容そのままか?
台湾ではスクーターばかりなのに、そんなバイク雑誌が売れるのか?といった期待を持ちつつ買ってみました。
そして、台湾のバイク事情を大まかに掘り下げてみようと思います。

     
向こうのバイク雑誌。
ぱっと見た目は日本のそれと大差ないんですが・・・



     
よ〜く見ると、文字が違う。



     
見たことのありそうな記事でも、日本語では無い。



     
「同じだ」と油断してると、やっぱり違う。



扱ってる内容(バイクの車種や、広告の内容とか)ははっきりいって日本の雑誌と大差なし。
ただ、日本の雑誌と比較して専門(得意な)分野ごとに雑誌の種類が分かれてはいないようで、どの雑誌もリッタークラスのバイクと
スクーターと世界GPとかの記事が一冊にまとまって書かれています。
写真だけでしか内容が理解出来ませんが、書かれてるのは「日本の雑誌の内容」と同じだなぁ〜と思われます。
ただ日本の雑誌の丸写しではないようです。

しかし、これだけバイクを扱ってる雑誌があるのに、何で街中ではスクーターばっかなんだろう?
何か特別な理由でもあるのかな?と思いつつ雑誌をめくっていくと、ある雑誌の最後にバイクメーカーごとにモデルの紹介が
記載されてるページがあったんです。
そこには日本4メーカーの他にもBMWやDUCATIやHDなんかも書かれて「台湾でも普通に買えるんじゃない?」と
思って見てみると・・・・

     
これがそのページ。

ぱっと見た目は不思議なとこは何も無いんですが、台湾と日本との為替レートを考慮して換算してみますと
K1200Sが350万円。999Sは458万円もします。
(1台湾ドル=3.3円で計算)
すっげー高い!

ちなみにZX−10Rが59萬(194万円)、GSX−1300Rが54,8萬(180万円)、YZF−R1で57,8萬(190万円)します。
幾らなんでもちょっと高すぎる。

旅行中に台湾で買ったモノの値段を考えると、異常なほど高価な価格設定に思えます。
台湾では「空港で買った缶ジュース」で20台湾ドル(66円)、「祭りの出店での食事」で35台湾ドル(115円)。
さらにガイドさんの説明では「大学卒業した人の初任給は日本円に例えれば8万円くらい」と言ってたので、台湾の基本的な
生活環境は日本と比べればかなり割安感がするんですが、それから考えるとバイクって高い。

ちなみにスクーターは、


向こうの広告より。
100ccのスクーターで「同じ車種の乗り換え」なら4000台湾ドル安くしますという広告みたい。
それでも4萬だから日本円で13万円くらいか。

これから考えると、125cc以上のバイクには特別な課税がかかってるんでしょうか?
もしそうなら、台湾でバイクに乗ってる人って、相当な財政的余裕がある人なんでしょうか?
初任給ベースで考えたら、日本の半分くらいの設定なのにバイクの価格はほぼ倍。価値観的には4倍くらいの差があるなぁ。
これが台湾でスクーター(125cc)が多い理由かもしれない。

※よーく見ると、スクーター・125ccバイクとBMWのナンバーの色が違うから、やっぱり何か「見えない境界線」があるのかな?

     
オマケ
向こうのスクーター関連の広告ページより
ヨシムラのマフラーと一緒に「非常にインチキくさい」ヨシムラマフラーを同時に売っているようです。



台湾帰国後の感想その2
続いては台湾のマンガを読んでみよう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おやぁ〜?日本と全く一緒?


ぱっと見た目は日本の「マガジン」と「ジャンプ」ですが・・・

     
内容日本のまま(作家陣が日本人のみ)

     
台湾の「幸運女神」より(左)。中国語も日本語と同じ配列で読ませるので、文字以外の違和感は無し。
一方、韓国の同作品(右)はハングル語の文字配列を優先させてるので、画面を左右反転させて読ませてます。
つまり、韓国のマンガ雑誌は左から右へ読ませるんです。
日本版の17巻を見るとよ〜くわかるよ。


オマケ・韓国のマンガより
韓国のマンガ雑誌は左から右へ読み進める(ちょうどBS誌とかと同じ読ませ方)なのに、
人気のある作品はイメージを壊さないためか日本と同じ右から左へ読ませるようにしてます。


台湾の雑誌内で紹介されてるマンガのページ
小さくてわかりづらいですが、これ全部日本のマンガ。

韓国のマンガ雑誌では6割くらいが韓国人作家のマンガだったのに、台湾のマンガ雑誌は台湾人作家は皆無。
それこそ日本のヤツを中国語訳したものを載せてるだけ。
本当は台湾人作家のマンガを読んで(見て)みたかったのに、かなり「肩透かし」を食らった感じです。

他にも買ってきた向こうのオタク系雑誌も同じように「肩透かし」な内容です。日本のと大差なし。
もう少し台湾の雰囲気があれば面白かったのに。


ちょっとでも台湾の実情が入ってるかなぁ〜と思って買ったんですが

     
まんま日本の雑誌の内容。ただ訳しただけで、通貨単位もそのままだし。
でも、もしかしたら台湾のオタクはこういうのを見て「買いてぇ〜なぁ〜」と思ってるのか?


とは言え、ちょっとは台湾の実情も。
いまさら「北斗の拳」か。


さらに、いまさら「ムサイ」ですか。
(何かに応募しての景品みたい)

     
こんなのもあります。
台湾では同じマンガでも内容によって年齢制限があるみたいです。
日本版と同じ単行本を買ってみましたが、台湾版は18禁らしい。
たぶん残虐なシーンがあるせい?大したことないのに。

もう少しいろんな雑誌を買ってくれば良かったかなぁ。サンプル数は多いほうがよくわかるのかもしれない。

今回台湾へ行って、多少なりとも台湾の交通事情(主にバイク)やサブカルチャー事情(主にマンガ)の様子がわかって
良い体験が出来たと思います。
もし、また外国へ行くことがあれば、同じように探ってみたいです。