九州ツーリング
本当に駆け足で回った3日間。
予定や時間よりも雨雲に追いかけられたツーリングでした。
久しぶりの長期休みになるはずだった2007年のGW休み。カレンダーどうりなら4日は取れるもんね。
4日間取れるなら、前回まともに走れなかった九州へツーリングしに行こうと計画してたんですが、
「休みは3日間だけ」というお達しが出て、仕方なくそれに適合するよう3日間で行く別のツーリングを企画してたんです。
そうしたら、「休みは4日間」とカレンダーどうりの内容に変更になり(※自分が3日間だけと勘違いしてたみたい)
4日間なら九州へ行けると急遽九州ツーリングを再企画・準備を進めてたら、出発寸前の週間天気予報で
「GW後半は西日本から雨」なんて予報が出て、フルに4日間か安全策で3日間か悩んだすえ結局雨を避ける形で早めに
GWツーリングを切り上げる内容のツーリング・・・つまり3日間で九州へ行くツーリングに行ってきました。
後で考えたら、別な場所へツーリングでも良かったかもしれない。
5月2日
普段どうりに仕事が終わってから、去年の北海道ツーリングのように手早く荷物をまとめて出発の準備。
夜通し高速を走って、3日の夕方までには熊本へ行こうって計画です。
去年も一昨年も同じように北海道へ行ってるから大丈夫だろうと思っての計画なのですが、一番違うのが「仮眠時間が無い」。
北海道へ行くならどうしてもフェリーを使わなければならないので、フェリーに乗ってる間は仮眠が出来るのですが
九州まではそういったことも無くひたすら走るしかないので、体力的なところが一番心配でした。
まあ、「仕事で徹夜するよりもバイクに乗って徹夜するほうが幾らかマシ。」と気分を割り切ってやってみました。
結果・・・・ものすごく大変でした。出来るなら『北海道行き』以外ではやりたくない。
だって、自宅から青森港まででも720kmもあるのに、自宅から熊本市街までだと1370km。ほぼ倍ですよ。
はっきり言ってやりすぎました。
5月3日。
夕方に熊本市街に着いて、ぼんやりした頭でデパ地下のお土産屋で適当にお土産を「買って→宅急便で送って」から、
近くのラーメン屋で夕食。前回のラーメン屋よりも美味しかったので良かった。
夕暮れ時の熊本市内です。
4日早朝の熊本城前の銅像前にて。
朝から天気が怪しいぃ〜。
5月4日
よく寝て体力を回復させての2日目。
朝のTVニュースの天気予報では「九州北部は昼前から雨」って予報だったので、何とかして昼前までに見たいところを回って
九州から移動しないと。
計画では今日はもう本州へ戻る予定になってます。
熊本市街から3号線→57号線と辿って目指すは阿蘇山。前回の九州ツーリング時には行けなかったので、今回のツーリングでは
どうしても行きたかった場所なんです。
出来ればゆっくり時間を取ってあちこち回ってあちこち眺めてあちこち走って・・・・・なんて計画を立ててたのですが
そんな余裕もなく空模様とにらめっこしながら阿蘇山を目指してました。
もうこの阿蘇山までの移動のときでさえも雨がポツポツ降ってくるんですもの。
で、雨が振り出す前に阿蘇山付近へ到着。
よく写真で紹介される米塚の前で一枚。
こっちは烏帽子岳。
曇り空で見通しが悪く、写真写りもイマイチ。
この2枚を撮ったところでついに雨が降り出したので、逃げ出すように阿蘇山から移動開始。一目散に山から下りました。
しかし、下ったところでは雨は降っておらず(山の高いところだけ降ってたみたい)空模様もまだギリギリセーフの様子なので、
もう少し九州を楽しもうと今度はやまなみハイウェイを使って湯布院方面へ移動。
ただし雨が降ってきた時点でこの移動はオシマイです。
やまなみハイウェイの様子。
移動中に見える雰囲気は北海道の道みたいでした。
でも、ここは晴れた日に走りたかった。
快適な速度でやまなみハイウェイを走り湯布院へ。ここでの目的は「温泉」ではなくて・・・・・・
ナゾの博物館「岩下コレクション」
事前の情報では「昔のバイクを集めた博物館」としか聞いてなかったので、どんなところか興味深々で行ってみたんです。
そしたら、
なんかいろんなモノが置いてある資料館的な雰囲気の博物館でした。
それこそ昔の人力車から古いピアノ・看板・工作機械・歯医者の診察台・映画のポスターなどの資料(確か撮影に使うカメラも
あった)・古いおもちゃ。そりゃぁいろいろありました。
こんな古い戦闘機も飾ってあるし。
なぜか手前の写真はセナの写真?
ここまでが建物の一階部分にある展示物。この二階に有名なバイクコレクションがあって、
こんな感じ。
本当に数多く&貴重そうなバイクがずらっと並んでました。
例えば古いBMWのバイク
左の写真のはまあ普通でしょうが、右のサイドカーなんてどっから持って来たんだろう?
それに旗とかチラッと見える銃身とか軍用品らしい箱とか
怪しげなモノも揃ってるし。
こっちは古いハーレー。
一体何年前のモデルになるのだろう?
これはドゥカティ。確か3台くらいしか試作しなかった空冷V4のバイク。
イタリア本社にも無いはずのバイクが何でここにあるの?
こっちはミュンヒ。初めてみました。
しかし、他にもある珍しいバイクと比べるとまるで「普通」に見えてしまいます。
これはケニー・ロバーツ(親父)がかぶってたヘルメット。
こんな珍品もならんでました。
あ、左の本は私も持ってます。(さりげなく自慢)
バイクだけではなかった岩下コレクション。九州まで来て良かった思うし、本当はもっとしみじみと見てたかったんですが
それも叶わず。ここまできて雨が降ってきたんです。
最後の悪あがきで湯布院駅前でお土産を買った後、湯布院ICから高速使って本州へ移動です。
熊本市街到着からの滞在時間およそ18時間くらい。今度九州へ来るなら、もっとゆっくりしたいものです。
高速に乗ったら本格的に降ってきたんで、途中のSAでレインスーツを着こんで気合も入れなおす。
湯布院から今日の滞在地である岡山県津山までの移動なので、それ相応に「心の準備」が必要なのです。
この移動の最中にちょっとした出来事がありました。
SAを出てしばらくしてからのことです。山の中の高速で結構なアップダウンと左右へのカーブのある区間、それも雨で
すっかり濡れた路面をだいたい120くらいで走ってたんです。
これくらいが自分自身でも「安心して走れる」ペースで走ってたんですが、そこをK1200Sがかなりの速度差(擬音なら
ズバァーーーッ!って感じ)で抜かして行きました。
そのペースはK100RSに乗る自分では「怖くて出せないであろう」ペースでした。でも、K1200Sはそんなことは無さそうでした。
だってすぐに見えなくなったから。
それから同じペースで走ってたら今度ははR100RSに追いつき、こっちが追い越すことに。(これも擬音ならスーーッって感じ)
もしかしたら、こっちが「安心して走れる」ペースでも、向こうからしてみれば「怖くて出せないであろう」ペースだったのかも?
そんな体験から「BMWのモデルによって、これくらいの違いがあるのか?」ってのをぼんやり考えてみたりしてました。
それぞれの年式(作られたときの環境・使用条件・目標とされる性能レベル)の違いがそういった使い方の違い・・・・・
つまり「乗り手に与える安心感みたいなもの」の違いになるのかなぁ?と。
持ち主の気持ちはともかく、確実にモデルごとに年式が新しくになるにつれて性能が上がってるんだな。
でも、そういった性能だけが消費者の購買意欲を掻き立てるわけじゃないもの事実。
・・・・・・・・なんてことを考える時間が一杯あった高速での移動時間。
幸いにして福岡くらいまで戻ってきたら雨も上がったんで、またSAに入ってレインスーツを脱いで岡山県までのルートの再確認。
まだ先は長いな。
ひたすら高速を東へ戻ること7時間くらい。やっとのことで岡山県の院庄ICに到着。
泊まるのは津山市内なんですが、そこへ行く前に隣町の久米町に用事があったんで、ちょっと寄り道。
目的地は・・・・
前の島根ツーリングの時に寄ったガンダムの置いてある「道の駅」へ。
ガンダムは以前と変わらぬ姿で立っていました。
あれから4〜5年くらい経つのかな?
まあ、一回は見たんで大した思い入れは無かったんですが、九州からの帰り道にある場所だし、こんな機会じゃないと寄らないと
思ったんで無理やり寄ってみました。
でも、写真を数枚撮って終わり。
これで2007年GWツーリングは、ほぼ終了。
今夜は津山市内で1泊して、明日ひたすら東へ高速を走るだけ。
久々に最長不倒距離を更新したし、それなりに歪んだ満足感のあるツーリングになりました。