07’北海道ツーリング
北の大地をほぼ縦断してみた。




もう恒例行事としての北海道ツーリング。夏に休みが取れたなら、何があっても行くしかないでしょう?
ちょうどカレンダーを見たら、5連休くらいは取れそうだったし。
普通に行っても中3日くらい、強行日程なら中4日くらいの期間は取れそうだったんで、去年横断した北海道を
今年は縦断してみようと計画を立てたのが7月くらい。
そのときにフェリーを予約しようと動き出したんですが、『11日夜出発する強行日程ツーリング』に使えそうな便がすでに満席で
終わってました。
まあ、一番便数の多い『青森⇔函館』便の中から使えそうな便で予約出来たんで良かった。
来年はもっと早く予約を取るか。・・・・・・・・休みが確定するかどうかもわからないけど。




8月12日
アバウトな予定としては夕方5時のフェリーに乗ればいいんで、その手続きのために3時半ごろまでに青森港に着けばOK。
まっすぐ青森港へ行くなら朝7時くらいでも着きそうな予定・予想だったのですが、ちょっと寄り道もしたかったので
いつものように早朝出発。しかし、2度寝のために自分的には遅れ気味の出発となってしまいました。

よくよく振り返ると、K100RSで北海道へ行くのに昼間の高速を使って行くのって今回初めてだったんです。
それまでは仕事が終わってからの夜間走行をする強行日程ツーリングでしたから。
最初は「昼間の方が見通しが良いし、渋滞さえ避けられればいつもと同じでしょう」と考えてました。
が、甘かった。夏の昼間にK100RSで走るのって、とっても熱い(暑い)んです。
まだ朝のうちはそんなに暑くはなかったのですが、そのうちに外気温が上がってくるとじょじょにK100RSの温度も上がってきて
高速上で普通に走ってても非常に熱い(暑い)。途中で渋滞に巻き込まれてペースが落ちようものなら、なおさら熱い(暑い)。
それでもまだツーリング初日の勢いがあったんで体力&気力にものを言わせて途中の渋滞も物ともせず
常磐道→磐越道→東北道と進んで、午後2時ごろに青森の浪岡ICに到着。
ここからちょっと寄り道してから青森港を目指します。

浪岡ICから五所川原市へ向かってこれを見に行ったんです。



ねぶたガンダム。


思わず「やっちゃった」と思わざろう得ない痛いねぶたを見たかった。
盆休み前に新聞に載ってたのを見たんで、北海道へ行くついでに見るしかないでしょう。そうでなきゃここ(五所川原市)まで
来ない。
注)この後8月18・19日と幕張メッセでやるホビーショウで展示されてるはず。誰か見に行きましたか?

で、これだけ写真を撮ってさっさと青森港へ移動。ここに長居する理由もないし。
それにしても青森も暑い。何だろうこの暑さは?雨に降られるよりかは良いけども、こんなに暑いのもちょっとキビシイ。
そして、この暑さが今後のツーリングの問題となっていくとはまだ思いもしませんでした。

五所川原市から新しく出来たバイパスと7号バイパスを通ってほぼ予定どうりの時間に青森港へ到着。
後はフェリーで函館まで行って現地一泊。明日から北海道ツーリングの本番です。


     
北海道ツーリングの「行き」の時に青森港の昼間の様子を見たのってかなり久しぶり。


そうそう。夜、函館港に着いたらすぐに驚くことがあったんですが、それは最終日にでも。




8月13日
函館の早朝。今日の宿泊地の旭川へ向かいながらいろんなところを寄り道しつつお土産もゲットしていく北海道上陸1日目。
出発する前に早速函館駅前の朝市でお土産を物色。来年の北海道ツーリングにも影響を与える重要な行動なので
かなりの金額を使いますが、そこは「来年への投資」と思ってかなり買い込みました。
当然、モノは宅急便で。



早朝6時ごろの函館駅前。


まずは5号線で小樽まで。
交通量の少ない時間帯で快適な北海道の道を走ってまあまあ順調なのですが、ちょっと蒸し暑い。
「朝は寒い」と思って去年も持ってきたフリースも出番にならないくらいの温度。まあ、函館は北海道の中でも南の方だし
海沿いの空気は湿気も多いからそんなもんだろうとこのときはあまり気にせずにいました。


     
GPX400Rでも撮った同じ駅前にて。
天気は申し分なし。雨なんか降りそうにない空。



休みの早朝のせいか、ほとんど誰もいません。
この時間帯に最高速チャレンジをしてるバイクもいます。


しかし、小樽に近づくにつれてだんだんと温度が上がってくのがバイクに乗ってても分かるようになってきます。
長万部を過ぎてニセコへ来たあたりでは、もう夏の陽気。
ときどき写真撮影で止まってみたりしますが、走ってるよりも止まってる方が以外に暑いんです。ほんの少しの時間ならともかく
小休止のときならメッシュジャケットは必ず脱ぐくらいの温度になってます。朝の9時台ですでにそんな温度なんです。
何と言えばいいか。温度もそうですが、湿度も高い。過去に体験したカラッとした北海道の夏とは違う関東の夏と一緒な感じ。
北海道ってそんなに暑かったっけ?



ニセコの後方羊蹄山にて。
キレイな風景ですが、温度は高い。



5号線から1022号→393号と使って小樽の街並みが見えるパーキングから。
この時にはすでに尋常ではない気温になってたと思います。


交通量はそんなに多くなかったんで、小樽市外までは順調だったのですが、小樽市内へ入ろうとしたら『そりゃ大騒ぎさ』。
あちこちで交通渋滞が起きていて全然前に進まない。脇を抜けて行こうとしても、クルマからの熱気がすごくて
行く気にならない。オマケにKのラジエターファンがずーーーっと回りっぱなしで気分的にも良くない。
関東でも北海道でも夏場の市街地って熱い(暑い)んだねェ〜。



ちょうど昼ごろの小樽駅前。
とてもじゃないけど暑すぎる日差しにウンザリします。


この小樽に来たあたりから体に異変が起こりはじめていました。
やけに尻が痛い。何だろう?汗をかきすぎたせいで汗疹になったか、ずっと座り続けたせいで床ずれを起こしたか?
それまでのツーリングでも尻が痛くなることはありましたが、こんなに局部集中的には痛くはなかった。
シートの上でどう姿勢を変えても痛くてしょうがない。その上この熱さ(暑さ)。必要以上に体力&気力を消耗していきます。
小樽市内をいろいろと回ってお土産を買いあさろうと思って動き回ってましたが、このせいであまり気が乗らずに
駅舎内のお土産屋で買ったもので切り上げてオシマイ。さっさと移動開始。熱い(暑い)小樽からエスケープ!

本当なら小樽から札幌市内へ向かっていって、いつものように北海道HTBビル前での記念撮影をしたかったんですが
この異常とも思える熱気をかかえたまま札幌市内へ行くのはかなりシンドイと判断して、札幌をパス。
石狩市方面へ向かって国道275号線に向かいました。

しかしぃ、市街地でなくても北海道は熱かった(暑かった)
小樽からの5号線→337号線→当別バイパス→275号線ってルートを使ったんですが、ここも熱い(暑い)。
直射日光で熱せられたアスファルト路面だけでなく、その周囲の空き地&耕作地も一緒に熱せられて
辺り一面フライパンの上のような熱気に包まれていました。
信号待ちではすぐにラジエターファンが回りだし、走っていてもなかなかそれが止まらない。人間も止まってると日光でやられて
走れば周囲の熱気&クルマの熱気にやられ、「もうどうにでもなれ!」って気持ちになります。

そんな環境のなかで目下の懸案事項となりつつある尻の痛みもさらにグレードを上げて無視出来ない程の痛みに。
いろんな苦難を乗り越えながら275号線のとある町に到着。そこは



ここ。


275号線沿いにある町の月型町。
別に何かあるわけでもなく、ちょっとした興味で寄ってみました。
きっかけは、TYPE・MOON(タイプ・ムーン)と呼ばれるゲーム製作集団の存在でした。
2005年に北海道へ行ったときにも気になる名前の場所を見つけたんですが、今回もその一環として見てみたかったんです。
このTYPE・MOON(タイプ・ムーン)と呼ばれる名前は、オタクの表記のなかでたまに「型月」という漢字を当てられる場合が
あるんですが、その表記をひっくり返すとこの月型という地名と一致するんです。
考えすぎのきらいもありますが、個人的にはこのTYPE・MOON(タイプ・ムーン)って名前の由来がここから来てる
(誰かがここの出身者・もしくは何かしらの縁がある)と思ってるんです。
ただそれだけで寄ってみました。町自体はこれといって目ぼしいようなところは無いし・・・・・・。
※・・・・・と、ここまでこの記事を書いて、TYPE・MOON(タイプ・ムーン)における「型月」の字と北海道の月形町の
の字が全く違うことに気が付きました。はっきり言って、ここに立ち寄ったのは無駄でした。
今度からはもっと事前調査をしっかりやってから行こう・・・・。

それよか尻が痛えェ!
というわけで、さっさとここから今日の宿のある旭川市へ。
月型町から三笠市へ向かって、452号線→135号線とお馴染みのコースで富良野市へ行って、富田ファームへ。
ここでお約束のお土産をゲットしたら、237号線で旭川へ行ったんです。
ただでさえ観光地巡りとはほど遠い内容のツーリングですが、今回はそれ以上に移動だけのツーリングの様相を呈してきました。
熱い(暑い)気温が全てのやる気を失いさせます。
さっさとホテルにチェックインして、クーラーの効いた部屋で横になりたい。
頭の中はそんなことを考えるので精一杯。気持ちのいい夏の北海道の気候は何処へ行ったのか?
過去の北海道でこんなことあったか?
まあ、雨に降られるツーリングよりかはずっといいんですけど。

237号線沿いの美瑛に代表される観光地もスルーして、旭川市へ到着。
ここも市内が夕方の渋滞の時間帯だったのか、市内に近づくほど熱気が・・・・・・・・。
もう何でもいいからホテルに行こう。で、明日に備えてゆっくり寝よう。・・・・・明日は涼しいかな?



北海道の夕方の気温が33度って。
湿気もすごくて、関東の夕方と大して変わらない。




8月14日
北海道ツーリングの2日目。本日の目的地は最北端の宗谷岬。そこまで往復します。宗谷岬まで行くのって何年ぶりだろう。
毎年行けるようなツーリング日程なんか取れるわけないので、こういった行き先の決め方ってのも「しょうがない」。
それでも久しぶりなので、行くのは楽しみ。



旭川駅前にて。
早朝の4時40分。すでにかなり明るくなってます。


今日に限ってはいつもの早朝出発よりもさらに早めの出発。宗谷岬までの距離も考慮に入れての予定のつもりですが
それ以上に気にしてるのが気温。朝5時前だってのに、旭川駅前は全然涼しくありません。むしろ、若干蒸し暑い。
出来るだけ気温の低いうちに出発して、出来るだけ山の中の交通量の少なさそうな道路を選んで、快適に走れる環境を
実現出来そうなルート設定を考えて宗谷岬を目指そうと・・・・・・。
何しろ尻が痛いのが一番のネックなので、それ以外の不愉快要素は出来るだけ排除したいんです。
昨日自分自身を確認してみたら、かなり大きめの吹き出物が出来てました。

それにしても温度がすでに予想以上の温度。何でこんなに暑い?
ぼやいても仕方ないんでさっさと駅前を出発。一路39号線を愛別町方向へ。
愛別町から101号→60号→49号→120号→12号と進んで音威子府のちょっと先の方の275号線へ。
このルートはツーリングマップルでも『おすすめコース』として扱われておらず、目的地までの移動区間としての使用しか
考えずに選んでみました。
あまりに交通量が少ない・・・・・・・地元の人ですらあまり使わなさそうな道で、所々の集落くらいしか文明のニオイがしない。
そしてほとんどが森林地域のような場所なので眺望も良くなかったりして、本当に走ることに集中出来る・・・・ので、
結構あっと言う間に音威子府まで来れました。



朝焼けのなかの39号線。
やっぱり早朝のせいか誰も居やしない。



途中のダム。
北海道も雨が少なかったのか、ちょっと貯水量が少なめ。


音威子府まで来たら、後は275号でひたすら北へ。そうすりゃ宗谷岬まで勝手に着く。
まだ相応の距離は残ってますが。


     
ちょうど浜頓別を通り過ぎた辺りの風景。
北に近づくにつれて背の高い植生が少なくなっていきます。
話は全然違いますが、浜頓別に入る直前に地元のクルマが「北海道の急カーブ」
(関東なら高速コーナー)で横転してました。
北海道は安全運転で走りましょう。
 


いや〜っ、ここまで来るといかにも最北って感じが出てきていいよねェ。
それまで通ってきた森林地帯と違って、背の高い樹木が減ってきて笹の平原のような風景に変わり、必要以上に見通しの良い
環境になってより一層『平原感』が感じられるようになるんです。



宗谷岬のちょっと手前の風景
ここまで来ればもうちょっと。


『平原な場所』と『小さな漁村』を通りぬけることを何度か繰り返すと・・・・・・



宗谷岬へ到着ゥ〜。



久々に見た最北の風景。


何年ぶりかでの日本最北端。天気も良いし、最高!
これでもうちょっと気候が快適で、尻の吹き出物が無ければもっと最高なのですが・・・・・・・。
最北端なのに、ちょっと気温ありすぎ。函館も旭川も宗谷岬も湿気の度合いはほぼ一緒。過去に来たときよりも湿気がありすぎる。
やっぱり温暖化の影響なんだろか?

まあ、そういうのは置いといて最北端でのお土産を買いあさり、ちょっと休憩。
気温はガマンしても、尻の吹き出物についてはかなりキビシクなってまいりました。
ちょうど北海道ツーリング3日目の昼ごろ。『全体のツーリング予定的』にも『日本地図的』にも、まさに折り返し地点。
この後はひたすら帰るだけですが、そういったなかでの体の変調・・・・・・尻の吹き出物ですよ。
残りの日程でもこれに付き合わされると思うと、かなりのハンディキャップ。過去を振り返ってもこれほどのハンデは無かった。
しかし、気を取り直して・・・・



稚内駅へ到着。(記念撮影のために寄りました)


さて、午後からは本日一番の快適ルートのオロロンラインへ。



稚内郊外の展望台からの利尻富士。


     
オロロンラインのメインストリートより。
個人的に「最果てに来てしまった」感があって、最高に気持ちいい。


このオロロンライン。北海道でも有数の気持ちいいルートでしょうけども、その気持ちよさは通る人それぞれ千差万別。
ここを通るライダー・ドライバーの「気持ちいいと感じる速度域」がそれぞれのペースに露骨に反映される道だと思います。
自分がツーリングをしてるときに感じる気持ちいいと思う速度は、約80km前後。
この道を通るときもだいだいそのくらい。下手すりゃもっと遅くなるかも。
自分的にはこの80kmってのが『エンジン音と風きり音のうるささ』と『前方注意の度合い』と『気持ちよさ』がちょうどいいバランスを
取ってる速度域で、これ以上遅いと気持ちよくなく、これ以上早いと周りを流れていく風景を楽しめなくなるんで
気が付くと大体このくらいで走っていくんです。
しかし、このオロロンラインではこの80kmってのはかなりノロマな部類に入るようで、抜かすよりも抜かされる方が多かった。
確かにここはスピード出せるところだからねェ。

かなり長いオロロンラインをいかにゆっくり走ったとしてもいつかは終点がくるわけで。
途中のサロベツ原生花園に寄り道しつつ、オロロンラインの終点(であろう)天塩市街に到着。ここからは旭川へ戻るだけが
目的なので、一気に張り詰めた緊張感が緩みます。
そして、また思い出されるのが尻の痛み。残りどのくらい走らないといけないのだろう?

天塩市街から232号→119号→40号と進んで、また音威子府へ。それからはひたすら40号を南下して旭川まで行くだけ。
それにしても午後の日差しで周囲は熱い(暑い)し、尻は痛いし、先は長いし・・・・・・。



そんな苦行の途中で寄った名寄のひまわり畑。
ツーリングマップルの位置とは違うと思いますが、もうちゃんとした場所すら探す気力もありません。
ここで妥協しました。
またいずれ来ればいいし、いいじゃないか。


美深では新しく出来たバイパスに驚き、名寄ではバイパスに乗りそこない、士別ではペースの遅いクルマが作る渋滞に
イライラさせられながら、やっとのことで旭川へ帰着。
そして、旭川は今日の夕方も熱かった(暑かった)。




8月15日
北海道最終日。あっと言う間に北海道での楽しい日々も終わりです。
今日の夜には函館からフェリーで青森まで帰らないといけないので、それまで今年最後の北海道を目一杯楽しもう・・・・・。
と思うのですが、尻の痛みは相変わらず。さらに今日の旭川の朝も蒸し暑い。うーん、今年の北海道はイマイチ。

夜までに函館に着けばいいので旭川からの移動時間の余裕はあると思うのですが、過去に旭川から室蘭まで帰るとき
めちゃくちゃ焦ったことを思い出すと、あまり寄り道ってのもしたくない。道中に何があるか分からないからねェ。
それに、今年の予定として「北海道縦断」ってのもまだ終わってないし、その目標?を頭のどっかに置きつつ
とりあえず函館方面への移動を開始。朝の交通量の少ないうちに出来るだけ距離と時間を稼いでおこう。

旭川市街から12号線を西へ。途中4号線で芦別市に行って、そこから452号線で夕張市まで。


芦別市外の廃線?の風景。
橋の途中でディーゼル車両が置いてありました。
何かの考えがあって置いてるのか、移動途中で燃料が終わったのかは不明。


     
夕張市の山奥・炭鉱町跡にて。
昔、写真で見たゴーストタウン風の風景を探しに行ったんですが、見つからず。
その代わりに新しい工場(もしくはプラント)のようなのが出来てました。
写真は街並みの跡のような場所で取りました。
本当はゴーストタウン風の風景を撮りたかったんだけど・・・・
まあ、じきに夕張市本体もゴーストタウンになるんだろうし、そのときに撮ろう。
で、ここを通り過ぎるときにまたキツネと遭遇。人間に慣れてるのか周りをウロウロとしてました。

夕張から234号線に出て、そのまま南下。苫小牧市街地をスルーして36号線で室蘭へ。


室蘭の「道の駅」にて。
だいたい9時半ごろですが、すでに暑過ぎる気温に・・・・・。

函館までの残距離と残り時間を考慮してもかなり余裕があるんですが、体力&気力の残り具合ではもう余力ナシ。
これまでと同じく暑い(熱い)陽気と尻の痛みが容赦なく体を蝕んでいきます。
それに、だんだんと交通量も増えて移動のペースは上がらないし、車からの排熱で余計に気温は上がっていくし、
・・・・・もう、ここから函館まで移動したくない。
『来年は苫小牧か室蘭からのフェリーで帰るように頑張ろう』と心に誓いました。

午前中、それも9時を過ぎると何処から沸いて出てくるのかやたら車の数が多くなる。
室蘭からの37号線。それをより一層感じる移動区間となりました。何このクルマの多さは!?
町から町への間はまだしも、街中へ入ると「長距離移動をしてる車」と「近所で買い物する車」との妙なコラボレーションによる
自然渋滞が発生して、必要以上の緊張感が生まれてます。
休みの日によく見かけませんか?危なっかしい運転をする車が街中を走ってるのを。
そういった風景は関東でも北海道でも変わらないようで、それまでの北海道・・・・・例えばオロロンラインとか・・・・の感覚で
走ってると事故りそうになります。
こっちはタダでさえ「余所者」なので、ひたすら大人しく走るのみ。バイクの大きさも手伝って、すり抜け行為も自然と回数が
少なくなります。道の広い北海道でもね。

その「余所者」から一言言わせて貰うなら、「北海道に660ccの軽自動車は厳しい」んじゃない?
街中ならいざ知らず、郊外の道路だと(特に長い坂道なんかあるところ)簡単に「自然渋滞の先頭車両」になってしまうので
北海道に快適さを求める者としては非常に邪魔クサイ。
どうにかしてください。

37号線を長万部辺りまで来れば函館まではもう一息。
5号線を函館方面へ行く車の流れもまあガマン出来る範疇だし(この頃の反対車線は、八雲町辺りからずーーーーっと
渋滞してて、全然動いてなかった。それを見ながら走ってるから、かろうじて流れてるこっちの車線は流れてるだけマシでした。)

気を抜かずに走って行きました。

で、午後2時半くらいですか。



無事に函館に帰ってきました。


フェリーの出港が夜の10時なので、えらく時間が余りました。こんなに早くに着いてしまうとは・・・・。
そういえば、北海道縦断ってことでこれから松前町を目指して走って行こうとも考えたのですが、尻の痛みとかさっきまでの
反対車線の様子なんかを考慮すると「無理して行くことはない。」と判断して、今年はここまでにしました。
そういうことを考えるほど今年の北海道ツーリングは疲れました。
まあ、この函館でもだいたい北海道を縦断したくらいの感覚にはなったし。

後は時間つぶしがてら函館駅横にある市場へもう一度行ってお土産を物色して、


     
一番最初に北海道へ来たとき以来の五稜郭へ。
うーん、何もない。おまけに中で工事中。


五稜郭タワー下のクーラーの効いた場所で体力を回復させてから、もう行く所が無い(そんなに出歩く気力も無い)ので、
フェリー乗り場へ。もう北海道はオシマイ。
そうそう。今年の北海道ツーリングで一番の発見&驚いたのがこの函館のフェリー乗り場。
どうしてか?と言うと・・・・



なんかメチャクチャ新しくなってるんですけど?

ツーリング初日に降り立ったときにこの風景を見たときには、うたた寝以上・熟睡未満の頭でちょっと軽くパニックを起こしました。
ここは一体何処だ?って。
本当に「行き先間違えた?」って思いましたもの。こんなに変わってるって知らなかった。
以前の函館フェリー乗り場の雰囲気からすれば、変わりすぎ。今年新しく就航する高速フェリーに合わせて作ったようで
かなりモダンな雰囲気にフェリー会社の高速フェリーへの期待(意気込み)が感じられます。

函館のフェリー乗り場がこんなに変わってしまって、・・・・八戸のフェリー乗り場はどうなるのだろう?
記憶する限りでは、函館・青森・室蘭・苫小牧・八戸の各フェリー乗り場の建物のデザイン(築年数は考慮せず)で函館と八戸が
2大地味フェリー乗り場だったように思うんですが、こうなると八戸が一番地味ってことになるんじゃ?
やっぱり来年のツーリングでは八戸を使うしかないな。

で、フェリー乗り場に着いてから出港まで約6時間。ひたすら時間を潰してました。




後は青森まで乗って、高速で帰るだけ。・・・だったんですが、それは甘い予想でした。
函館⇔函館の約4時間の航行時間では十分な休息にはならず、うたた寝以上・熟睡未満の頭で青森港を下りる際、
K100RSのサイドスタンドが出っぱなしなのに気が付かずエンジンがかからない(BMWもカワサキと同じく、サイドスタンドが
出たままだとエンジンがかからない。セルは回るけど。)
ことに焦ってしまったり、途中の高速道路上で軽く意識が飛んでいったり・・・・・、
かなり辛い帰り道になりました。
やっぱり来年は室蘭⇔青森苫小牧⇔八戸のフェリーにしたいなァ。
かなり競争率が高いけども。




来年の北海道の天候が『晴天&湿度ほどほど』でありますように。