『バイクの森おがの』にツーリング
K1300Sでのツーリング感想文




例年よりも遅れて梅雨入りした2010年の6月。正確に言えば、夏至直前の日曜となった6月20日。
3日くらい前の天気予報では『曇りのち雨』の予報だったのが、当日は一応『曇り』の天気になったので
このチャンスを逃すまいと、先週行けなかった早朝遠出ツーリングに行ってみました。
ま、それでも、出発したのが7時半を過ぎてましたけどね。

で、今回は目的地を埼玉・秩父の「バイクの森おがの」に決め、K1300Sで行ってみることにしてみました。
「バイクの森おがの」は去年開館した情報を得てから、是非行ってみたい場所だったので
せっかくだからこの機会に行ってみよう(この機会じゃないと行かないだろう)という思いつきの行動です。

その場所に行くお伴としてのK1300Sも、このバイクで『ツーリング』という事になかなか使うこともないので
せっかくの日帰りツーリングだからK100RSでなくK1300Sで行ってみようという、これも思いつきの行動です。


その20日・7時半の自宅前で簡単にK1300Sを水拭きしてから、一般道を柏方面に向かってダラダラと出発。
常磐道の柏ICから高速に乗って、一気に外環道→関越道の花園ICまで。


その道中のK1300S。
普段、一般道を走るだけなら3速か4速で十分で、流れの良い16号線でたまに5速に入れるかなぁ〜って位。
たまに遭遇する枯葉マーク付きの軽トラとかに先導されると、2速でも十分なときもあるくらい。
K1300Sを一般道で乗るときには、『目的地』よりも『目的地までのルート』を重視しないと
気分転換のつもりで乗ったはずなのに逆に気分が滅入るときもあります。時間とガソリンを浪費しただけだったってね。


普段出番の無い5速&6速は、こんなツーリングとかで使う高速道路上ででもないと、やたらに使えません。
その高速道路上だって、6速だとダッシュが緩慢気味なので5速で走った方が高速の流れをリードしやすいです。
・・・・・・・周囲の流れを邪魔しない程度で走るときの話ですよ
で、たまに前方の視界が開けたときに『未知の感覚』を体感したいときや、
ちょっと混みはじめた際に燃費走行をしてガソリンを温存するときに6速を使ってみるわけです。

一般道で6速なんてエンジン回転数が下がりすぎて、使いづらいトコロだと思います。
そういえば、最後に6速に入れて走ったのはいつだろう?


一般道ではパワーを持て余し気味のK1300Sでも、高速ではまさに「水を得た魚」。具体的な種類だと「マグロ」か?
K100RSにも同じような傾向は見られますが、K1300Sはより高速度でより軽快な走り方で、どこまでも続く道を
延々とハイスピードで走り続けていたい気分になります。


そんなこんなで、柏ICから約1時間後、関越道の花園ICに到着。
そこから140号線で長瀞方面へ。
『バイクの森おがの』の案内では、途中の皆野寄居バイパスを使うような案内がありましたが、あえて無視
今回はそのまま140号線を走って、途中の長瀞市街地を通りたかった。

で、その長瀞市街地に入り、長瀞駅前の十字路の近くにあるのが、



コスモスというゲームセンター(?)。


思わず最後に(?)がついてしまうような場所ですが、多分ゲームセンターでしょう。
興味があるのはここのゲーム機ではなくて、自動販売機。
先週も行ったところにもあった自動販売機。それもパンのトーストを売ってる自販機なんですよ。今時珍しい。
ネットで行き着いた「山田屋」というサイトで調べて、秩父のこの場所にあることを知ったので
『バイクの森おがの』に行く前の腹ごしらえがてらに寄ってみたかったんです。

ここに到着したのがちょうど10時ごろだったんで、ブランチというか小休止も兼ねて、ちょっと一息。



先週行った場所と同じ種類の自販機で買ったトースト。
1分弱ほど待つと、このように焼けた状態で出てきます。
電子レンジでは無い暖め方なので、妙に美味しい。


美味しゅうございました。
さて、地図を見ながら『バイクの森おがの』までのルートを再確認。
これまた案内だと140号から299号と行くルートになってたんですが、それもあえて無視
ショートカットのつもりで途中の37号線→43号線で299号線に入り、そこから目的地を目指します。

それまでの140号線が生活道路輸送道路となっているせいか交通量が多くて平均スピードも低めだったんですが、
37号と43号はそれぞれ生活道路輸送道路程度の交通量なので、おのずと平均スピードも高めになり
ヘタクソの乗るK1300Sでもそれなりに生き生きと走らせることが出来ました。
やはり、こういった道じゃないとフラストレーションが溜まり易いバイクです。

その43号線から299号線に出たら、ちょうど『バイクの森おがの』の看板を発見したので、それに誘導されて
無事に目的地に到着。
開館した直後くらいの時間だったのに結構な台数のバイクがすでに駐車していて、この場所の人気ぶりを
アピールしていました。


     
建物の正面玄関。
その脇にメッサーシュミットが置いてありました。
これはこれで珍しいと思います。


そんな『バイクの森おがの』の展示車両をデジカメで撮ってきました。
個人の好みで選んだ車両だけを現地で撮ってきて、さらにその中から好みを反映した写真だけをここに羅列してみます。


     
ラベルダの3気筒レーサー。
手前の某H社の4気筒レーサーは無視。



おなじみのスタイルのBMW。
K100RSやK1300Sの遠いご先祖です。


     
ドカティの750F1。
近年の水冷モデルよりもデザイン的には好みだったりする。


     
イギリスのスコットってメーカーの2サイクルバイク。
ヤマハよりも早い『2サイクル並列2気筒の水冷エンジン』ってのがスゴい。



有名?なノートンのロータリーエンジンのバイク。
説明文には「日本に1台」って書いてありました。


     
入り口に置いてあるヴィンセント。
ブリッテンやK1300Sのフロントサスの『元ネタ?』です。


昔、九州の岩下コレクションに行ったときよりも、比較的年代が新しくてバイク雑誌などでよく見かけるバイクが多かったので
あっちよりも「(雑誌でしか見れなかったバイクに)ここに来て初めて実物が見られた」という実感がより多く感じられました。
岩下コレクションの方がもっとマニアックで特殊なコレクション(褒め言葉)だったし・・・・・・。




・・・・・と、まあ館内を一巡し終わり、気になったバイクをもっと細部まで見直したりしながら時間を潰すこと約1時間半。
天気予報的には『曇り』だったんですが、梅雨時の天候の急変ってことを考慮してこの辺で戦略的撤退。
急なにわか雨に降られる前に帰ります。



最後にお土産でドカティのTシャツを購入。
また散財して良いものか?と自問したりしましたが、
結局誘惑に勝てず・・・・・・。


『バイクの森おがの』から来た道を戻り、299号線に出てから140号線で帰ることにしてみたのですが、大失敗。
299号線も140号線も生活道路輸送道路だったのをすっかり忘れていて、地元のローカルバスの後ろにくっついて
走行するはめになってしまいました。

この時はK1300Sで来たのを後悔してました。
K1300Sに乗ってこんなスローペースで走るのは苦痛以外の何物でもなく、仮にK100RSで来てたのなら
もうちょっとガマンできたでしょう。
ま、どっちにしたって、バスの後ろを走るのはつまんないですけどね。


バスの後ろを走りながら299号線をやり過ごし、仕事中のパン屋のトラックの後ろを走りながら140号線をやり過ごす。
そんな走行もいい加減飽きたんで、皆野寄居バイパスを使って一気にワープ。
さっさと花園ICに入ろう!
・・・・・・・・・・・と思うほどに、K1300Sでダラダラ走るのは大変で退屈でした。


バイパスを通過して、高速に乗るぞ!・・・・・・・と意気込む前に、スタンドで給油しよ。
花園市街地でセルフのスタンドに入って、しっかりと給油量を確認しながらK1300Sに給油する。
GPXやK100RSに比べて、タンクの穴が小さくて奥の方に細長い形をしてるので、説明書に記載してある
「給油は給油口の一番下までにしてください」ってのが確認しづらい。
それでも何とかギリギリまで入れてみた。

今日これまでで走った距離が202km(その距離の内訳は一般道と高速と大体半々って感じ)。
で、入った給油量が11,2L。割り算するとほぼ18km/L。・・・・・うーん、こんなもんか?
これまでしみじみと燃費を計ってませんが、一般道を走るだけの使い方をすると、17km/Lくらいだったと思う。
そこからいくと、結構トバして(個人比で)も変化は無いか。
1300ccで175馬力のバイクの燃費としては、結構良い方だったりして?

1000ccで100馬力のK100RSだったら、多分20km/Lくらいは走るだろうし、
750ccで77馬力のGPXなら、ほぼ同等くらいか?(20年以上前のバイクってのを考慮しても悪くない)。




そんな計算をしつつ、花園ICから関越道に乗ってUターンの道程。
途中、アルファ147とかポルシェ911(993ターボ?)とかについていきながら走っていったんですが、
この辺から気持ちがトーンダウン。正直に白状するなら、『疲れました』。

K100RSやGPXに乗ってる時とは違って、体力よりも先に気持ちが疲れるんです。
エンジンパワーとかローン残高とかに気持ちが負けるのか?

去年、納車したての頃に御殿場のアバルト美術館に行ったときにもそういった気分になったりしたんで、
ウチのバイク3台の比較ネタをやった際にも「日帰りツーリング」限定なら良いかも?と記述したりしましたが、
個人的な感想として、それは間違ってないと思います。

K100RSやGPXに比べて、馬力が多いから道中の走り方に不足が出る(加速が遅いとか)訳がなく、
逆に馬力あり過ぎて気を使いすぎてます。
そういった面があるK1300Sは、一日乗るだけで結構「お腹一杯」になります。
(だから、『バイクの森おがの』に向かうときと帰ってくるときではK1300Sの感想に多少の違いがあります)

裏を返せば、それだけK100RSやGPXは乗るのが楽である証明でもある訳です。


そんな「心が折れた」状態で関越道から外環道→常磐道と、一般車の流れを多少リードするペースで高速を走りきり、
渋滞気味の16号線をやり過ごして、無事に帰宅出来ました。

これからしばらくは梅雨の時期になるでしょうから、雨に降られずに日帰りツーリングできて
良い気分転換になったと思います。