GPX25周年記念ミーティング
前回からもう5年ですか




カワサキがGPX750Rを発売した1986年7月から25年目である2011年の6月。
前回同様、GPXの有志が集まってイベントを行いました。
で、またそのイベントに参加したんで、その様子などをダラダラと書き連ねたいと思います。


今回の25周年イベントの一番の目玉は「あのKBMが取材に来てくれる」こと。
25周年イベントの幹事をやっていただいたBaliさんが、KBM編集部に連絡を取っていただいたんで、
当日にイベントの様子を取材する予定がイベント内に組み込まれることになりました。

これは一大事ですよ。
あのKBMが。普段なるべくGPXの文字すら出さないKBMが。カワサキのバイクなのにカワサキ製と認めていなさそうな
KBMが。カワサキ年表ですらGPXを削除してそうなKBMが、GPXの取材に来てくれるなんて。

その情報が流れてから、どれだけのGPXファンが取材を待ち望んでいたか(かなり誇張表現)
かくゆう私も、わざわざジャケットを新調したほどでした。
そういったのも含めて、2011年GW以降、GPXの整備を含めた25周年の準備を着々と進めていきました。




※ 今回も、本文中に参加した方々の「BBS上でのネーム」や「GPXのカラー」などの記述の
勝手な使用およびマチガイ等について、予め最初に陳謝しておきます。
ゴメンナサイ。




6月11日 イベント前日
前回同様、関東組は前泊してイベントに参加することに。・・・・・シムライダーZさんは後泊でしたが。
当然、今回も早朝出発→現地周辺を軽くツーリング→ホテル着といったプランニングを考え、
今年のGWもそれを念頭においたツーリングをして、このためにいろいろと準備をしていたのに・・・・・・・・・・・・・・。

朝から雨です。それも、結構強烈な強さの雨。
関東(千葉)では当日早朝くらいが一番雨の強かった時間帯でした。と言う訳で、初っ端から予定が狂いました。
あまりに強い雨だったんで、BBSに一言『行けません』って書き込んで終わりにしようかとも考えましたが、
何だカンダ言っても『行きたい』気持ちには変わり無いから、自宅玄関前でレインスーツを装着して、いざ出発!

天気予報では西から天気が回復してくる予報になってたんで、全行程が雨である心配はあまりしなくて済みましたけど、
その雨がドコまで降るのかは全く読めず。とりあえずひたすら西を目指して走るのみ。



その雨天決行走行を念頭に置いた対策。
「雨による油温の低下を防ぐ」ためではなく、
「砂の混じった雨水がコアに当たるのを防ぐ」ためのアルミ箔を取り付けてました。





いつものように・・・・というか今年のGWと同じ東関道→首都高→東名→伊勢湾岸道→名神・京慈バイパスルートで
明石を目指して走ってく。
ま、K100RSでの予行演習が効いていて、ルートや給油ポイントなどの予定は全然不安は無し。
その一方で、大問題なのが降水量&交通量の多さ。
大雨で視界が悪い上に、時間的に朝の渋滞の時間なのか首都高や東名の渋滞車列がかなり長く連なり、
そこをすり抜けるのが結構大変でした。


ちょっとでも気を抜くと路面の継ぎ目の鉄板部分でフロントタイヤが滑るし、(特に首都高や秦野中井ICから御殿場ICあたりの
橋の多い部分は、その鉄の継ぎ目が多いからすごく怖い思いを何度もしました)

車の運転手は雨の中走るバイクなんかに注意を払ってくれないから、いつも以上の緊張感を持ってGPXを走らせていました。

そうやって走ってるうちに段々と雨の走行にも慣れて、御殿場を過ぎた辺りからもうちょっとペースアップ
浜名湖くらいから雨も上がり、伊勢湾岸辺りから陽も射してきて、路面もドライになってきてからはもっとペースアップ
首都高とかでの渋滞で明石到着予定時間・・・午後6時・・・が遅れると思っていましたが、何とか挽回できそう。




西宮名塩SAで最後の給油を済ませ、山陽道の神戸西ICで高速を下りて、やっと関西上陸。



神戸西IC出口にて。


ここから22号線→52号線→21号線と走って、午後5時過ぎに無事に西明石のルミナスホテルに到着。
すでにsheetsさんとdavidさんのGPXが到着していて、私はその隣に停めて、とりあえずホテルにチェックイン。
で、その後2人と合流、ホテルロビーのテーブルを1個占拠して、3人で早速GPX談義。



しばらくしたらbaliさんもホテルに到着し、じゃあ『前夜祭』にでも行きましょうか・・・・・と思っていたら、Baliさんから
衝撃の一言。

『KBMが取材に来ないって。』(来れないでは無い)
詳しい編集部内の事情は分かりませんが、どうやら「GPXの記事なんて売り上げに貢献しない」と判断したようです。
カワサキのバイクなのに、そんな扱いって無いだろう?

その前にも、編集部から「イベントは雨天決行ですか?」と確認があったくらいだから、向こうからすれば
悪天候が恵みの雨だったかもしれないけど、そんな中でもGPXが好きだから集まる人はいるんですよ。

ま、興味の無い方々にこんなこと言ってもしょうがないか。
それでもKBM6月号にGPXイベントの記事を載せてもらったんで、そのイベントの様子の写真を送って
白黒ページでも良いから半強制的にでも載せてもらいましょう。ね。Baliさん?



そのルミナスホテル前にて。
右からsheetsさん、davidさん、私、Baliさんの。
世間的には『4台のGPXが揃う珍しい光景』です。





関東前泊組4人が揃ったところで、早速ホテルから移動して、GPX前夜祭の会場探しに西明石駅前に。
やっぱり、GWに下見をしていてよかった。
さらっと駅前まで迷わずに行けて、そこにあった白木屋を会場に決定して、とりあえず「乾杯」。

で、ここでもやっぱりGPX談義に花が咲きます。ただ、前回20周年のときと違うのが、その話題の内容。
前回は「部品が無い」ことが話題として上ることが多かったように記憶してるのですが、この25周年では
「いかにしてGPXを長く走らすために、これからどうするか?」ってことに重点が多かったような気がします。

もう部品が無いことは「普通」なことなので、その無い部品の代用品・流用できそうな部品は何か?・・・・とか。
例)GPXのヘッドカバーパッキンの代用でZXR750のパッキンが使えないか?
GPXの部品が廃番になってるけど、どっかに眠ってないだろうか?・・・・とか。
例)カワサキの部品を扱う海外サイトとかで何とかなるんじゃないか?
GPXを長持ちさせるために、普段の足代わりにするならどんなバイクが良いか?・・・・・・とか。
例)BMWのツインとか、カワサキのツインとか、現行車の良さそうなのは何だろう?

そういった話から、だんだんと話がやっぱり飛躍していって、ヘルメットはアライかショウエイか?とか、
ベルのヘルメットはダメとか、某カワサキ車のフレームが折れるとか、そのカワサキの意見とか、
バイクを複数台持つのは苦労するとか、・・・・・・・・・お酒と雰囲気が良すぎて、最後は何が何だか・・・・・・。
(今回はそれなりに飲酒をセーブしたのに、やっぱり記憶が浅い)



前夜祭・・・・ほぼ終盤のころ・・・・・の様子。
会話を楽しむための飲食だった感が非常に強い飲み会でした。
しかし、楽しいひとときでしたねぇ。


この前夜祭の場で、どうやら自分のGPXの充電系がヤバいことが疑問視され(ここ1ヶ月くらいの使用でもバッテリー液が
やけに減るって話をしたら、注意されました。)、あまり楽観出来ないかも?
同一車種で、技術的にも達者な方々が多いと、いろいろと気づかされることがあって、参考になります。
かと言って、今すぐ対策出来るか?と思うと・・・・・・・・・・・・・・、まだいいか。




気持ちよく盛り上がった前夜祭を一旦切り上げて、「明日もあるから」とホテルで休もうと戻ったら、
ホテル前に停めたGPXを見ながらやっぱりGPX談義をしてしまう4人。
そのとき、誰かが叫んだ。

もう一台、GPXが止まってるぅ!

いきなりの出来事に、酔いも醒めてしまうほどの驚き。
ホテルの影に隠れるようにして、足立ナンバーのGPXとZRX1200Rが停まってました。
このGPXは明日参加してくれるGPXなのだろうか?それともただの偶然なのか?・・・・・偶然にしちゃ出来すぎか?

さらに、GPX談義に乱入?してきた謎の紳士?も交えてのバイク談義(を含めた世間話)をしつつ、
ホテル前でさらにひと盛り上がり。やっぱりバイク好きが集まると話が盛り上がるねぇ〜。
明日、GPXが何台も集まったら、この時間よりももっと盛り上がるんだろうなぁ。




6月12日 イベント当日。
何かいつもの朝の目覚め方と違うような朝。・・・・・・・多分、前日の酒のせいか?
そのぼんやりした頭でも、一応TVの天気予報をチェックする。・・・・・・・この辺は午前中までは大丈夫か。なら、一安心。


ホテルの朝食バイキングを済ませて、9時前にホテル入り口に4人全員集合。
4人揃ってイベント会場となる旧カワサキプラザに向かおうと各自荷物をGPXに括りつけて、いざ出発・・・・・

※このとき、自分のGPXのシートが必要以上にヘタっていることが発覚し、今後の対策が必要と分かりました。
どうやら、シートが低い分『相対的アップハンドル仕様』になっていたようです。
ちなみに、シートの角のラインがあいまい・シャープな形状になっていないのが見分けるポイントのようです。(By sheetsさん)




・・・・・・・・しようとしたら、sheetsさんのエンジンがかからない。氏曰く、「バッテリー上がったぁ!」
と、おもむろにホテル前でGPXを押しがけ。

そのときは「何か電装品の電源入れっぱなし?」で上がったと思っていたんですが、
押しがけでやっとかかったエンジンの音がおかしい。バラけたツインのような音で、尚且つベルトが・・・・・・もっとおかしい。

そのsheetsさんのGPXのオルタネーター部から煙が上がり、その場の全員が凍りつく。
sheetsさんとdavidさんがペンライトでオルタネーターの奥を覗き込み(ペンライトを持ってるのがスゴい)、ベルトをチェックする。
・・・・・・・もしかして、切れてる?



『車体の中心でベルトが叫ぶ』


よーくチェックするも、切れてるか切れてないかが確信がもてない。
幸い、sheetsさんは工具は持ってきていて、Baliさんが予備のベルトを持ってきてるので、
何とかして旧カワサキプラザまでは行こう(修理はそこで)と決め、かかってるエンジンを止めないよう用心してホテルを出発。

駅前ロータリーから2号線に出るときに、前のバスのノロさに多少イライラさせられるものの、
4台が欠けることなく揃って2号線を東へ。

ほんの数分走ったら、もうそこは旧カワサキプラザ。
着いたらそこにはもう3台のGPXが停まっていて、もう談笑を始めていました。



到着後すぐの様子。


sheetsさんのGPXの様子も気になりましたが、その一方で集まった皆さんとご挨拶。
そして、何となく各々のGPX談義がスタート。やっぱり他のGPXの様子・仕様が気になります。

そのうち段々とGPXが集まりはじめ、大体10台くらい?になったころ。
昨日のホテルに停まっていたGPX&ZRX1200Rのコトを思いだし、その動向が気になりだしました。
あのGPXがここに来るのだろうか?

と、思っていたら、件のGPX&ZRX1200Rがここを・・・・・・・・・・・・・過ぎて走り抜けていくぅーーーー。
何処行くのぉ〜〜〜〜!

あのホテルに一緒になったのは本当に偶然だったのか?と落胆してると、2台とも戻ってきて、無事に合流。
さらに、奈良から18歳にしてGPXオーナーとなった若人(わこうど)もいて、ちょっとビックリ。
幾ら安くてそれでいて速いからって、GPXを選ぶなんて・・・・・・・・・・・・将来有望だ(褒め言葉です)




ここで、当日参加したGPXを順不同で羅列。
参加したGPXは全部で12台。で、自分のを抜かして、11台分の写真を並べてます。
本当なら、それこそKBMやBGのように「オーナーとバイク」な写真を撮らせてもらえばよかった。
・・・・・・と後から後悔。ま、次回写真を撮るときにはそうしよう。
























同じ車種とは言え生産されてから25年経つし、乗ってるオーナーの好みとか趣味で細かな部分の部品が
性能向上とかを目的に変わってるのが多いと思います。
例えば、ブレーキマスターとかマフラー。大物だとホイール・フロントフォーク・サスアームとか。

そこへいくと、自分のGPXが良くも悪くも変わってる改造をしていて、若干周囲から浮いているような・・・・・。
持ち主は「性能向上を目的」にした改造ではなく、「現状維持・代替部品を使っての延命策」の改造をしてるつもりなので、
多少の違和感があるのは否定しません。ま、それも個性と思って。




余談ですが。
このイベントの際に、何人かの方から「サイト、面白いですね」と言われたんですが、本人はそれをうれしく思っています。
過去にウチのサイトを見ていただいてる方からのメール(極少数)を頂いたりしたんですが、
その一文にはほぼ必ず「面白い」という形容詞が入っていました。
「参考になります」とかのメールはよくあることだと思います。が、「面白い」って言われるのは・・・・・・やる気が出ます




最後に、旧カワサキプラザ前から隣のカワサキ工場前に移動して、全車を横一列に並べ直して記念撮影。



何かえらく間延びしちゃってるなぁ〜。
ちゃんと写ってるのがこれしか無い。


今回のイベントでは、集まったオーナーの自己紹介(前回はそういうのをしなかった)までしっかりとやって、
前回以上に親密さが増した内容になったと思います。
今回も参加して良かった。
ただ、ちょっと残念だったのが、あまりにちゃんとした写真が撮れていなかった。ついでに、携帯で撮るのも忘れてた



工場に集まった際にBaliさんがみんなに配ってくれた特製ステッカー。
こういったノベルティーまで用意していただいてありがとうございました。
しっかりと貼らせていただきました。





ここで一旦、中締め。
カワサキ工場前から、事前に募った『Baliさんがセッティングしてくれた明石焼きの体験・試食会』の店に移動開始。
(移動の様子はMixiで見れるはず)
試食の量はちょっと物足りなかったけど、内容的には問題無し。これを大量作ってたら、明石焼きのプロになってしまいそう。


     
これが明石焼き体験の様子。
事前の焼き方の説明では、焼き具合がシビアなように思えたのですが、
意外にルーズでよかった。
しかし、このときには各自で『焼き加減』と『写真のタイミング』を探っていました。


この体験・試食会が終わって、これで全てのイベントが終了。
この明石から皆さんが流れ解散でそれぞれの家路に向かっていきました。
このとき、西へ向かって帰った人は雨に降られて、東に向かって帰った人は雨との追いかけっこになったようです。

私は「絶対にレインスーツは使わないぞ」と決心して、急いで千葉に向かって帰りました。
だって、このツーリングで着てきた10年モノのレインスーツには、ほつれた穴が多数開いていて使えないシロモノだったんで
小雨ならまだしも大雨だと着ていても濡れてしまうから、悪天候になる前に帰りたかった。
(だから、明石までの往路は結構ビショ濡れになりました。)


で、途中の休憩を小まめに取りつつ、東名名物の事故渋滞をやり過ごしながら、およそ9時間かけて無事に帰宅。
楽しい時間はアッと言う間に過ぎ去ってしまいました。




そして、それから1週間後。
いろいろと懸案になってたコトはどうなっていたか?



行く前にアッパーレベルくらいまで入れていた水は
過充電気味らしい電装系のせいでここまで干上がってました。
1泊2日・1000km程度の走行でここまでなるか?



シートは明らかにヘタってると思われます。
しかし、本人が慣れちゃってそれほど不具合は感じられず。
これもいつかはシートカスタムのネタだな。


上の2項目のほかにもいろいろと気になるコトややってみたいコトが発見出来たんで、それを今後のネタに取り込みながら
今後の車体維持に取り組みたいと思います。
次回30周年・・・・・・の前に何か理由をつけて集まれる日があれば、またそのときお会いましょう。